双紙「プラズム」
▼世界観外は荒野、人間はドームの中で暮らしている。
かつて大戦争があり、世界は一度滅びに向かった。争いに注力していた人々は死に、残された開発部とその家族は平和を願い各世界の同部署と内密に交流していた。
戦争を願う人々がほぼ死に絶えたのち、彼らは兵器に傾けていた技術力を生き延びることに切り替え、各世界不干渉条約を設けて種の存続、そして何より平和を優先することに。
それから数年後の世界である。
ドームにはそれぞれ「電子精霊」なるものが存在し、その精霊の名前がそのまま都市名になっている。世界はドームの中で完結し、他世界の事は古い情報のまま更新されていない。
ドーム内は「理想とされる快適な都市」をそのまま再現しており、あらゆるものは全て機械で管理されている。人間はただストレスフリーに生き、子を成し、死んでいくというサイクルの中で生きている。
ドームは主に中枢部と居住区で分けられており、中枢部には一部の人間しか出入りが出来ないようになっている。中枢部には電子精霊のコアやドーム管理のための機材などが保管されているが、詳細は秘匿されている。
▼組織
●キャラバン隊:名称未定
生き残った戦争関係者。ドーム外に追い出された。怯えた開発部が彼らを監視するためにひとところに集めたとされることが由来。各世界の情報収集、技術力のいる電子精霊管理を担っている。この世界の成り立ちを知っている。
●世界管理者:名称未定
ドームを管理するために存在する人々の集まり。電子精霊の維持、ドーム内サーバーの管理などドームを維持するための知識を持つ人々の部隊と、中枢部ゲートのゲートキーパー、居住区の監視・捜査員などの武力部隊が存在する。
▼種族
●人間
多くの人間は生まれ、生き、死ぬサイクルを疑問も持たずに繰り返している。衣食住は全て世界管理人から提供されており、インフラ整備などは全て機械が行っているため不安など一切ない生活を強制されている。
一部の人間は世界管理側として役割を担っており、「電子精霊ガーディアン」「捜査員」「ゲートキーパー」などの役職に就いている。
●アンドロイド
ドーム維持の為に様々な種類が存在している。一般人と共に過ごしながら不穏分子を検知するアンドロイドや中枢部のメンテナンスプログラムを持つアンドロイド、サーバー演算機として中枢部に接続されているアンドロイドなど。
自我を持つ個体も存在している。最初から心が存在していたのか、途中で芽生えたかなどは自由。いずれの場合でも平和を乱す行為は禁じられている。
●電子精霊
ドームを代表する電子精霊。一都市にひとつ。都市ごとに異なる特徴を持つ。人型や獣型、無機物型など多種にわたるが、どの型でも言葉を話すことは出来ない。ドーム内を自由に動き回れる唯一の存在のため神出鬼没。
▼派生
・電子精霊には特殊な機能が組み込まれており、当人の自覚のないまま都市民を洗脳している(人間に利用されている)場所もある。
・世界管理者は個人の希望でブースト装置を埋め込むことが可能。拡張機により新たな特性を得る。
・荒野は草木の育たぬ汚染された場所だが、キャラバン隊による土壌の浄化や痩せた大地でも育つ作物の開発によりセーフポイントも存在する。
※企画用世界観:2