双紙「ファンタジア」
▼世界観王道ファンタジー。学園ものでもある。
世界にはひとつながりの世界大陸と、その十分の一ほどしかない丸い陸地ふたつだけがある。前者は数々の国や施設が存在し、資源豊かな豊穣の地で、後者は戦争敗者が流された、寒く枯れ果てた大地である。
世界大陸は大きく南北に分かれ、その境目にセントラルと呼ばれる国境の国が存在する。主に北は英語圏(カタカナ名称)、南は漢語圏(かな・漢字名称)となっている。共通言語を何にするかでちょっとモメた。現在は土地の問題で北に学園都市を設立することになったため、北部の言語が共通言語となった。
北部と南部で違う王国が存在し、互いに友好条約を結んでいる。国境の国の維持管理は南部が、世界的に必須な騎士の育成期間を北部が担う事でバランスをとっている。王族間の仲は良好。
世界にはかつて戦争に用いられた合成獣(キメラ)が蔓延っており、処分を免れるために逃げ出した知能の高い合成獣もいれば、その騒ぎに乗じて狭い檻から飛び出しただけの下位合成獣もいる。どれも人を見れば襲うように本能が設定されており、戦争による負の遺産として世界同一の認識をされている。
それを抑制するための剣士を生むための専門学校や騎士制度が設けられており、幼少の頃はみなその学校を目標に日々励んでいる節がある。
僻地の大陸は名もついておらず、流された人々の子孫が細々と暮らしている。国というほど大きくはないが集落が存在しており、独自の文化を築いている。海に囲まれているという利点から合成獣は存在しておらず、不意の事故以外で命を落とすことはほとんどない。
近年になって魔法石が発見され、石を利用する事で様々な自然現象を起こす事が出来るようになった。
▼組織
●北部王国
土地が広く、資源が豊かな大地。ただし冬になると雪が積もり交通が停滞したり作物の育ちが悪くなったりなど不安定な点も残る。遥か北から正体不明の魔物が上陸してきているなど情勢に変化もあり、合成獣以外の対策も強いられている。剣士の育成を強化したいため、教育に金をかけている。
●南部王国
山間部が多く居住区が狭い。その割には気候が安定しており、一年を通して安定的な生活を送ることが可能。冬場は北部を支援することもある。合成獣の狂暴化が問題になっており、同じく剣士の育成を強化するための支援を惜しんでいない。
●僻地の大陸
名のない大陸。年中寒く暖かくなることが少ない。痩せた大地ではあるが、先祖が根気強く開拓を行ってきたため贅沢をせずに過ごすなら問題ない程度にはなった。
●学園都市
北部に位置するが独立している学園都市。基本的に生徒のみで自治を行うことになっているが、サポーターとして成人済みの騎士や政務官が常駐している。この年の学園に入学した生徒は卒業するまで外出するには届け出が必要になる。衣食住全てがこの都市で完結する。
最近魔法士専用学校が設立された。
▼種族
●人族
いたってふつうの人間。技術力だけで他の生物を圧倒している。
近年に発見された魔法石と相性がよく、石に封印された魔法コードを発動させることの出来る人間の事を特に魔法士と呼ぶ。
●獣人族
合成獣を生み出す過程で生み出された種族。合成獣ほどの狂暴性はなく、人族としての理性が上回る人族に近しい個体を獣人族として呼称することになった。ひとつの種族として成り立っているが、子を成せる確率がかなり低く個体数が激減している。
▼派生
・知性を持った合成獣が観測され、危険視されている。言語を習得し、集団で生活する。
・都市間模擬戦争、学園対抗戦などの、競技としての戦いをすることが多い。この世界の脅威は主に魔物や合成獣などである。
※企画用世界観:4