Limbus

【1:1】Stand by Me

澪崎・遼馬 2月25日23時

少し古い映画でさ、知ってるか?子供たちが死体を探すやつ。

みんな大人になるためには探し物が必要だ。でも探し物そのものは重要じゃない。探す為に家を飛び出して、過程で経験をして、家に帰ると一回りデカくなってる。
これが人間の成長ってものだ。あの作品は分かりやすい見本だな。大人になった後も含めて。

−−−−−−探し物が見つからなかったら?

……さてね、そこに折り合いをつけるのも大人になる方法だと思うが。それでも探すことを止めないならまあ、家には帰れないだろう。見つからない探し物を探して、同じところをくるくる回り続けるんだろうさ。

そういうのを面白がる連中もいるんだ。右往左往してるのが面白くてたまらない連中。良い趣味じゃないが、気持ちは分からなくもない。ほら、|お前ら《人間》も|青春映画《アオハル》と|恋愛映画《ラブコメ》が大好きだろ?

###汎神解剖機関所蔵のとある映像記録より####
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戀ヶ仲・くるり(Rolling days・h01025)様ご依頼の1:1スレッド。

期間:20〜40レス程度
澪崎・遼馬 2月25日23時
(現在時刻は午後18時。季節柄すっかり日は沈んでいるが、家路につく人々がポツポツと見え始めている。街の様子は日常そのもので、薄暗くも暖かな時間が流れてゆく)
(故に、黒い刑事はこの地区の巡回業務を切り上げて次の地区へと移ろうかと考えていた−−−見知った少女を見つけるまでは)
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澪崎・遼馬 2月25日23時
戀ヶ仲君、良い夜だな。さて、突然のうえ、脅すような言い方で済まないが−−−
(少女へと駆け寄り、挨拶を済ませるなり落ち着いた声で矢継ぎ早にまくし立てる。普段はこのような物言いをするほど無神経な男では無論ない。続く言葉がそれだけ重く、問題であるということ)

君、憑かれているぞ。自覚はあるか?
(努めて低い声でその事実を少女へ告げた)
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戀ヶ仲・くるり 2月25日23時
(迷った…!
かなしいことにお馴染みになってしまった迷子の感覚に、ううん、と唸りながらくるりはスマホ地図を覗く。
馴染んだアルバイト先から帰りで、迷いようがない道のり、のはずだった。
こうして迷っている訳だけれど)

……え?あ、遼馬さん…?
(名前、合ってるよね。と自信なさげに相手を呼ぶ。
よく顔を見るし仲間意識はあるし仲がいい人だと思っているけれど、会話も名前を呼び合うことがほぼない人だからだ)
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戀ヶ仲・くるり 2月25日23時
こんばんは、…えっ。えっ?つかれて…疲れてる、ですか?
(声音は聞いたことがない重さだった。真剣な様子の相手を見て、言葉を反芻して、これではないのでは?変換し直す。つかれてる。疲れてる。突かれてる。憑かれて、る?)
……、……えっ、あっ、もしかして『憑かれてる』ですか!?何か居ます!?自覚、ないですけど!!
(慌てて後ろを振り返る。なにもいない…ように見えた。
ゆらりと影が揺れたが、くるりの動きに合わせて身を翻す。ごく普通の影と同じように)
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澪崎・遼馬 2月27日00時
きちんと名前を覚えてくれていたのは嬉しいが、残念なことにしっかり憑いている。当人もこの種の憑き方は始めて見るが。
(蒼い双眸にはくるりの影に括り付けられた数本の糸が見える。少女の影から空へ伸びる糸は途中で掠れ、その先に居る者の姿は無い。少女が迷っているように見えたのは十中八九この糸のせいだろう。)

憑かれた自覚は無し、となると……迷いやすいなったのはいつ頃からか覚えているか?
(こうなってはすっかり仕事モードである。情報の少ない現状で結論を出すのは性急に過ぎると判断し、少女への聴取に入る)
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戀ヶ仲・くるり 2月28日18時
あっ、はい、私も名前を覚えててもらえてうれしいです!ありがとうございます!
しっかり憑いて…うぇええ……(そう言われると不安になってあちこちを見回す。くるりの目には何も見えないけれど。)
…遼馬さんは、何か見えるんです…?

あっ、よく分かりましたね、今、迷ってたんです。
(自分も声をかけるから分かる。迷子になってる人は、目線や足取りが普通に歩く人と違って、路上で目につく。
見つけてくれたのもそれがあるのかと思って、口を開いた。)
時期は、2ヶ月前から…私、12月に√能力者になってからよく迷子になるようになって…えーっと…√能力者になったきっかけが、多分、変なのに会って、それに呪われたから、っぽいんですけど。
それと関わり…あります…?
(呪いの内容が内容なので、なんとなく濁しながら引き攣った笑みを浮かべる。え、アレのせい?)



(はは、と笑い声がした。感覚的には、どこか遠くで)
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澪崎・遼馬 3月1日02時
数本の糸が戀ヶ仲君の影に結び付いている……という風に当人には見える。
(糸で手足を繋がれた影は操り人形のようにも見える。とはいえ、これ以上怖がらせてはいけないと、あえて本人にはその印象は伝えない)

ふむ、聴取対象がいつも戀ヶ仲君くらい聡ければ楽なのだが。
(質問の意図を理解した返答がきちんと貰えることはそう多くない。そつなく受け答えをしたくるりに対して、良くできた少女だなと内心感心しつつ)

……恐らくは。その"変なの"がこの糸で君に干渉して迷わせていた、ということだろう。自覚がなかったのも霊障の一環かもしれないな。会館で糸が見えなかったのは……君が既に目的地に居たからか。
(今すぐ命に関わる類いではなかったことには安堵しながらも。それでも絶え間なく考え続けるのは不安感による恐怖ゆえだ。情報は揃ってきたが、元凶の真意は未だ不明のまま。そして「わからない」ということは恐ろしい)
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澪崎・遼馬 3月1日02時
というか、迷いの霊障とは別で呪われているのか。難儀だな君も。
(この手の霊障に数多く関わってきたものの、その不憫さに些かの同情を禁じ得ない)







(彼方からの笑い声が聞こえたのか、聞こえなかったのか。喪服の刑事が不愉快そうに僅かに目を細める)
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戀ヶ仲・くるり 3月2日21時
影が!?(思わず遠ざけるようにその場でジャンプが、自らの影から逃げられる訳もない。
あなたが見えているものは何も見えていないが、想像だけで眉を寄せた。光が自分に当たっただけのもの。そのはずが、おどろおどろしく見える。)

え?ぇと、よかったです?……これ聞くのも今更ですけど、遼馬さん、√汎神で怪異関係のお仕事してるんですか?とっても詳しそう。
(「いつも」と言うなら、これがあなたの日常なのだろうか。
場慣れした揺るぎない雰囲気には安定感があり、質問されるがままに答えていたが、ふと疑問に覚えて首を傾げた。)
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戀ヶ仲・くるり 3月2日21時
そう…なんでしょうか……目的地についても迷い込まなさそうでよかった、かなぁ。いやでも限定的に起きて原因分からないのもやだなぁ…。
(口がへの字になる。こうして指摘してもらえたのは、多分、とても幸運だった。だって、誰かに会うのは大体目的地だから)

ああでもすぐ被害はないけど気分悪くなるこの感じ、覚えが……確かに“変なの”のせいかも。
(独りごちるように呟いてから、伺うようにあなたを見る)
……、……遼馬さん、呪いのことも、ご相談していいですか。
なんというか、ファンタジー?クラシック?な呪いで…聞いても笑わないで欲しいんですけど…。


(遠くから聞こえた笑い声が、細波のように遠のく。まるでこちらを伺っているようだ)
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澪崎・遼馬 3月3日01時
……そういえば言っていなかったか。すまない、すっかり知己のつもりだったゆえ伝えているものだと思い込んでいた。
(少女が抱いた当然の疑問に対してどこまで話したものかと考えるが、そういえばこの少女も√能力者であったとこれまた当然の事実を思い出す)

当人は警視庁異能捜査官。霊障や怪異、邪神に関連する事件を捜査する刑事、俗に言うカミガリだ。戀ヶ仲君を信用していないわけではないが、一応公的には秘されている存在ゆえ、くれぐれも一般人には内密にして欲しい。
(人差し指を立てながらウィンクなどをして。無表情の能面には全くそぐわない)
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澪崎・遼馬 3月3日01時
……下手に期待を持たせたくないゆえ、事前に断っておくが、恐らく迷いの霊障もその呪いも今の当人では解決することは難しいだろう。良くてその場凌ぎの対処療法を提案するのが関の山だ。
(少女の声色からも彼女が不安がっていることは理解している。呪いについて教えることにある種の決意が必要なのだろうことも察している。だからこそ男も事実を伝える覚悟をした。己の無力を認める、それは男にとって血を吐くような告白なのかもしれない)

それでも良ければ聞かせてくれ。君達の笑顔を僅かでも守ることが当人の職務ゆえ。
(それでも男が無力を理由に苦しむ者を見捨てることは絶対に無い。それを百も承知で、黄昏の中で戦い続けることを決めたのだから)
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戀ヶ仲・くるり 3月4日21時
…こちらこそごめんなさい!遼馬さん、あの会館だと真っ当な服装に見えて、疑問に思わなくて…
(こうして1人で対面すると、どう見ても重々しい武装をされているのだけれど。環境ってすごいな、と独りごちる。)

あ!お知り合いにも何人かいます、√汎神で異質な事件専門に働く警察の方…ですよね。
はい、一般人さんには内緒ですよね…!(こくこくと素直に頷き、ウインクをウインクだと認識するまで数拍かかった。認識したあと、緩く笑って返す)
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戀ヶ仲・くるり 3月4日21時
…遼馬さん、誠実で、優しいですねぇ
(彼は通り過ぎてもよかったはずだ。追いかけて、忠告して、聞かなくたっていい相談を真摯に受け止めてくれた。その事実に、くるりはへにゃ、と頬を緩める。)

ありがとうございます、私は解決したいというより…誰かに話したかったんだと、思います。
(自分の気持ちを確認するように言ってから、息をひとつ吐いて、語り出す。)
私、12月に√汎神に迷い込んで、…アクマって名乗る変なのに会ったんです。
話した内容は覚えてるのに、声も、見た目も、ぼんやりしてて…男か女か老いていたのか若かったのか…何も思い出せないので、「変なの」です。
(どうして?と疑問は尽きなかったから、説明は流れるように溢れて、止まらなかった)
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戀ヶ仲・くるり 3月4日21時
「きみ、20才になるまでに『真実の愛』を手にしない死ぬよ」「呪ったから!」って突然言われても…意味分かんないじゃないですか…。
変な状況なのは分かっても、そうなんだ、なんて思えなくて、でも周りを見たら…見てた世界がガラッと変わってて、(√能力者になった瞬間、見ていた世界が変わった。今まで違和感なく通り過ぎていた光景の中に、いくつもの異質が隠れていたと今では分かる。一般人なら違和感がすぐ消えてしまうものたち。
どうして通り過ぎれたのか、見える今では分からない)

…混乱して走って逃げちゃったので、変なのとは、それっきり…だと思ってたんですけど…居るんですよね、ここ。
(靴でガリ、と影を蹴る。届かずともそうせずにはいられない。)



(薄く、空気が震えた。声を出さずに笑うように)
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澪崎・遼馬 3月5日22時
(男は静かに聞いていた。架せられた呪いは傍から見れば悪い冗談そのものだが、渦中の本人にとっては悪夢に等しい。理不尽に対する憤りはよく理解できる。話を聞いた上での直感だが、恐らくこれは少女本人にしかできないものなのだろう。ゆえにこれ以上憑き物について伝えることは無い。ただ、ひとつだけ伝えたいことがあった)

不安だっただろう、怖くもあっただろう。それでも君は自暴自棄にも利己的にもならず、他者を思いやる心を忘れなかった。そういう戀ヶ仲君を当人は心から尊敬する。
(世間で言われるほど普通であることは容易いことではない。それをこの上なく知っているからこそ男は惜しみなく称賛を送るしかなかった)
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澪崎・遼馬 3月5日22時
今も君の影にアクマはいるのだろう。だが、戀ヶ仲君がそれに負けることはない。プロの当人が保証しよう。
(助けたいと、そう思っていた。だがそれはもしかしたら男の思い上がりだったのかもしれない。本人に自覚はなくとも今の彼には少女の強さが影に絡まる糸よりもはっきりと見えていた)
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戀ヶ仲・くるり 3月7日23時
(吐露し終わるまでの間、あなたは何も言わなかった。笑わなかった。
そうして全部吐き出し終わった後、渡されたのは称賛と鼓舞だった。)

……あは、遼馬さん、本当に優しい。
(あなたの言葉を噛み締めた後、強張っていた顔が緩む。)

ありがとうございます、がんばったんだ、って思っていいかなって、思いました。負けない…そうだといいなぁ…。
(沈んでいた顔は微笑みに変わった。あなたが声を掛けた元凶自体は解決してないけれど、くるりには実のある時間だった。
続けてあなたに声をかけようと口を開いて、)

『ーーーーーはは!』
(とても近くから聞こえた笑い声が、開いた形のまま固まらせた)
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戀ヶ仲・くるり 3月8日00時
『あはは』
(高い声だ。)

『ははははは』
(低い声だ。)

『あはははは!はははっあははははははははははははははははははははっあはははははははあははははははあははははははははっあはははははははははははははははは!』
(男の声だ。女の声だ。老人の声だ。子供の声だ。同じ声なのに矛盾する感想。聞くたびに認知が変わる笑い声。
それは、気分を逆撫でし続ける不快な声だった。
大音量の不愉快な笑い声にくるりは思わず耳を塞ぐ。けれど塞いだ方が声は大きくなり、ぐわんと頭を揺さぶられる心地になった。)

『あっはは…………|ほら、居るよ《・・ ・・・》』
(笑い声がやっと収まり、宵闇だった周囲が更に暗くなる。暗くした要因は、くるりの足元から伸びた影。
くるりの姿から出来るはずの虚像は、2人を覆うほど大きくなって、こちらを見下ろす。影の一部はにぃ、と笑うように裂けていた。)

(ほとんど無意識に、くるりの手が縋るようにあなたに伸びる)
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澪崎・遼馬 3月9日14時
(街灯も星も月も、全ての光を遮らんとする影。ふと、昔日の言葉を思い出した。“右往左往してるのが面白くてたまらない趣味の悪い連中“。人間が苦闘する姿を嘲笑う者が存在すると。哄笑を聞いてそれはきっと、こういう存在なのだろう。目の前に現れたのが文字通り本体の影だとすれば本体は強大に違いない。それだけの相手にかつてと比ぶべくもない程衰えた自分で何が出来るのか)

(目の前の少女の姿がそんな|思考《モノ》を全て押しやった。−−−−−−伸ばされたその手を掴む)
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澪崎・遼馬 3月10日20時
これが君の言っていたアクマか。……こうなっては、当人は残酷にも君に問わねばならない。−−−−−−戦う意思と力は君にあるか?
(首を横に振れば、掴んだ手を引き君を影から遠ざけて男はひとりで戦うだろう。きっと死ぬまで。頷けば男は手を離して君と共に戦うだろう。君の顔が晴れるまで。迫る影影影、影。全て覆うまで、時間はもう無い)
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戀ヶ仲・くるり 3月10日23時
(手も足も震えていたけれど、伸ばした手だけは支えられて震えない。しっかりと掴まれた手の強さに、ぐらぐらと足元から揺れる心地が少しだけ確かになる。
あなたの問いに、眉を寄せた。真剣な眼差しの理由は痛いほどに分かる。周囲が暗い。覆い被さる形ある闇。こわい。怖い。これは恐ろしいものだ。
けれど、違和感があった。
…アクマは、私とあなたを殺しに来たのだろうか?
目線を揺らしながら、渇いた口から搾り出すように、あなたより前にアクマに問う)

わ、たしに、なにかするために、来たの?

(影の切れ目が、ゆらりと蠢く)

『何したら面白いかなぁ?』

(面白いかな。その言葉には、敵意も殺意も怨嗟もない。
出会った時もそうだった。
くるりの印象では、呪われるような謂れは何もなかった。ただ、通りがかって、目が合って、“面白そう”だけで呪われた。
おそらく今回も同じような、ノリと言ってもいいような勢いで来たと認識して、)
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戀ヶ仲・くるり 3月10日23時
……、……ほんっと、に、腹立つーーーー!!
(怖さと恐ろしさより、怒りが勝った。この理不尽へ、自分の為に怒りたい)

遼馬さん…迷惑かけた上で、もっと迷惑かけそうなお願いして、大変申し訳ないんですが…!
私、ほとんど戦えませんけど…√能力やインビジルブルの類が、消せます。
…でもすごい不安定なので…時間稼ぎ、してくれませんか?ーーごめんなさい、もっといい取引があったとしても、遼馬さんがやった方が早くても、私、自分でアレをブン殴りたいです…!
(あなたへの返答は、合理をかなぐり捨てたお願いになった。
くるりの右手からバチ、バチ、と【ルートブレイカー】の光が瞬く。か細い光は、未だ心許ない力の証)

『はは!それはそれは、愚かだねぇ!』

(アクマが笑う。くるりの決意の正否は横においても、その態度に害意を向けていないのは感じるだろう。踏みつけた虫が抗う姿を「がんばってるね」と笑う、幼児の慈愛のようだった。)
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戀ヶ仲・くるり 3月10日23時
【Dice Judge】
勝利条件:くるりがアクマに「ルートブレイカーが発動した右拳を当てる」

・くるりの攻撃行動
攻撃が当たる初期目標値は「99」
くるりが目標値より上のダイスが出したら、アクマにが当たります。一行動ごとに経験付加から目標値が10下がります(99→89→79)
・遼馬の補助行動
一行動ごとにくるりのダイス目に+20します。加算式です(+20→+40→+60)
ゾロ目の場合は+40します。
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澪崎・遼馬 3月11日12時
(自分はともかく、少女のことは殺すまいと思っていたが、それ以前。目的の為に手段を選ばないのではなく、目的の為に手段を迷う。いっそ無邪気にさえ見えるその在り方に既視感がある−−−−−−愉快犯。ことここに来てアクマを見誤っていたことを痛感する。気まぐれな子供が強大な力を持っていることほど恐ろしいことはない)

ふふ、良い思い切りだ。任されよう−−−−−−ブチかましてやれ。
(君からの答えは些か予想とは違っていたが、その気勢に頷いて掴んだ手を離す。本体に響く一撃をみまえる可能性があるのは繋がっている少女本人を置いて他にはいないだろう)

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澪崎・遼馬 3月11日20時
(影へ手を翳す。異変は突如として訪れた。影が揺らぐ、揺らぐ……。カミガリの代名詞ともいえる霊震サイコクエイクが影を揺さぶる。一国を傾けるほどの威力とはほど遠いが、自在に身を動かすことは難しいはず。しかし、それでさえ楽しげに。アクマは嗤う)
【ダイス値に+20】
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戀ヶ仲・くるり 3月12日16時
(離された手。急に心許なさを覚える。身体以外にも支えられていたようだった。出来るかもわからないのに、分不相応なことを言った、と不安が胸を突く。
それでも、あなたは任されたと頷いてくれ、頷いたからこそ手が離れた。その事実を噛み締めるように前を向く。)

ぅ、わ?
(影が揺れた。揺れているのに程近くにいる自分は揺れない。疑問に思う間に、影の切れ目があなたを向く)

『あ〜あ〜あ〜。声も揺れるね!コレ、この世界特有のだよねぇ』
(ケラケラと笑う楽しげなアクマの声。警視庁異能捜査官達に脈々と引き継がれる|霊震《サイコクエイク》を受けて、アクマの関心があなたに向いた。
ーー今だ、と思って拳を握る。)

【目標値:99 「霊震」の効果により、くるりの出目に+20】

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戀ヶ仲・くるり 3月12日16時
(右手に白い光は宿っていた。触れれば|√能力や小さなモンスターなら消してしまう《ルートブレイカー》力。
振りかぶって、こちらを覆う程大きな影に向かって腕を振るった、のに、)

『残念無念もう一回〜』
(影の形がぐにゃりと変わり、くるりはその場にたたらを踏んだ。口惜しさで歯噛みしながらもアクマを睨む。絶対殴る!)

【次回目標値:99→89】
0
澪崎・遼馬 3月13日00時
我ら|異能捜査官《カミガリ》の十八番を楽しんで貰えたのなら何よりだとも。
……そういえば、戀ヶ仲君が怒る姿は初めて見るな。
(影からの問いに軽口で応じつつも、少女の瞳に宿る憤りを見て自然と翳していた手が下がる。後の面倒事なぞ考えず。今はただ、その熱量に報いたいとそう思った)


次の演し物には我が友の手を借りよう。こちらも楽しんでくれれば良いが。
(両の手でコートを払い、ホルスターに収められた二挺のグリップを握る。流麗な動作と共に鈍く光る銃身がコートから姿を現す)

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澪崎・遼馬 3月14日01時
少々騒がしくなるが、気にするな。
戀ヶ仲君はアレにだけ集中すると良い。
(次々に放たれる銃声と弾丸。弾丸は全て影には当たらず、その周囲を通り過ぎてゆく。一見して出鱈目に乱射しているように見えるが、実情はその逆。不動であれば当たらず、しかし下手にみじろぎすれば直撃する位置を正確に定め、狙い撃つことで影の動きを牽制してゆく)
【ダイス値に+40】
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戀ヶ仲・くるり 3月14日17時
っ、(怒る姿を見たことがないのは、あなたと会う場所故だろう。
混沌としてトンチキで、愉快な風通しのいい場所だから…それは、どれほど得難いものだろうか。
そう言おうとして、耳をつんざくような銃声で言葉が口から消える。気にしないのは無理な話ではあった。√EDENではそう見ない銃声に身体が跳ねる。
フルオートのマシンガンのように、絶え間ない訳でも規則的でもなく。けれど手動にしてはあまりにも早い弾丸達は、掴みどころのない影を踏むようだった)

『へぇ器用だね。お上手!』
(ゆらりと蠢いていた影の動きが止まる。
戀ヶ仲君はアレにだけ集中すると良いーーその言葉に後押しされるように、ぐっと地面を踏みしめて拳を振りかぶった)

【目標値:89 「霊震」「銃弾牽制」により、くるりの出目に+40】

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戀ヶ仲・くるり 3月14日17時
(バチン!と白光が瞬く。異能を消す光が、確かに影に届いた。くるりの顔に喜色が灯るが、ズブリ、と影に飲まれるように右手が沈んだ。
生ぬるい温度ーー寒気がするほど冷たいーーいや、痛みを覚えるほど熱いーーなにこれーーーーーー混乱する中、ヒュッと弾丸が空を切る。
影が蠢く。くるりは飲まれる前になんとか体勢を立て直した)

『……面白いよね、その力』
(笑うように影が裂けた場所から落ちてきたのは、そんな言葉だった。何てこともないような言葉にひどく腹が立って、右手の光が呼応するように迸る。)

『あっははははははははははははっははは!あはははっははは!』

(ゲラゲラとアクマが笑う。微笑う。嗤う。笑い声が途切れるより前に、ボロボロと影が崩れていく。最後まで楽しげに嗤いながら、アクマは去った。)

おわ…りました?(全部影が崩れてやっと、伺うようにくるりはあなたを見た)
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澪崎・遼馬 3月14日22時
−−−−−−。
(アクマの哄笑が空に消えるまで構えは解かない。残響が夜に溶けてから、息を吐いて双銃を再びホルスターへと収める)

怪我は……なさそうだな。ああ、ひとまずは終わりだ。もっとも、戀ヶ仲君が大変なのはここからだろうが。……糸は切れていないゆえ。
(少女の影には一時的に薄れているものの、まだ糸が絡みついている。先の戦いも戦い、というよりは遊ばれたという感覚に近い。予想はしていたが今の攻防でどうにかなる相手ではないらしいと嘆息する)

あれがルートブレイカーか。見るのは初めてだったが、見事な力だ。−−−少しは気が晴れたか?
(それでも無益な戦いでは無かった。迸ったあの光は男が少女から感じた強さの象徴のように思えて。その白光を瞳に映したとき、何故か自分まで誇らしい気持ちになったのだ。先刻の覚悟を問うたのとは違い、労うようにそう君に問う)
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戀ヶ仲・くるり 3月15日01時
あ、怪我はない、です……あー…あれで終わりじゃないですよねぇ……
(そんな予感はしていたので、あなたの告げた事実に目を伏せて頷く。見えない身としては、見える人が確認してくれるだけでも、ありがたい話だ)

(気が晴れたか?の言葉には、)
……はい、ちょっと、スッキリしました。私、ずっとアレのこと、殴ってやりたかったんです!手伝ってくれて、ありがとうございました!
(そう笑った。
今の自分では、きっと1人では出来なかった。あなたが隣に居たからこそ出来たと、笑ってお礼を口にする)

遼馬さんにはいっぱいご迷惑かけちゃいましたね。今度お礼させてください……、……重ねて申し訳ないんですが…肩か腕、お借り出来ますか。
怪我はないんですけど、ちょっと、足が限界で……(無茶の証拠のように震え出した足に、眉を下げてお願いした)
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澪崎・遼馬 3月16日01時
−−−−−−そうか、それなら良い。
(憑かれていることを告げてから何処となく陰のあった少女が見せたその笑顔と力強い返答に、思わず無表情の能面が僅かに剥がれる)

危険な目に遭ったのは戀ヶ仲君だけゆえ、その感謝を受けるのは些か気が引ける。だが−−−−−−どういたしまして。これくらいのことなら何時でも頼って欲しい。
(報酬はその笑顔で十分などと宣うのも流石にクサい。何より、感謝をきちんと伝えられるのもこの少女の長所なのだろう。そう逡巡して素直にその謝礼を受け取る)

勿論貸すのは構わないが、|横抱き《お姫様抱っこ》で運んでも良いぞ当人は。背はこの通り我が友の柩があるゆえ背負ってはやれないが。
(などと、申し訳なさそうな君に冗談っぽく言ってのける。人間性としてはこちらが素に近いらしい)
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戀ヶ仲・くるり 3月16日22時
(柔らかい声音に目線を上げる。春告で解けた氷みたいな笑みだった。
少しだけ目を見開いた後、ただ、笑みを深めて返した。指摘して消えてしまったら、もったいないなぁ。と思って。)

いえ、遼馬さんも危なかったし手を尽くしてくれたと思います、よ?
わぁ助か…、…りますけど抱っこは大丈夫です!はい!遼馬さんご友人さんを背負ってますし私も支えたら大変ですよねなんか頑張れば歩そうな気がしてきました歩きます!
(なんなく抱えてくれるあなたは想像出来たが、その場合、真っ赤な顔で死に体の自分も見えた。死んじゃう…羞恥で…!
冗談の気配は感じつつも早口で撤回して、ぷるぷる震える足で一歩踏み出す。動け、足!)
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戀ヶ仲・くるり 3月16日22時
『ーーーーーーーーーーーー』

(足を進めようと四苦八苦する間に、暗がりから音がした、ような。
言葉にすらなっていない、掠れた音だった。
ツキン、と微かに心臓が傷んで、くるりは胸を抑える。抑えた時には既に痛みはなかった。)

……? ……行きましょうか、遼馬さん!
(首を傾げて、まぁいいかとあなたに笑って、声を向ける)
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澪崎・遼馬 3月17日01時
済まない、からかい過ぎたな。無理せず、肩でも腕でも掴まった方が良い。……無理に掴まれとは言わないが。
(健気に足を震わせながら歩こうとする姿に内心苦笑して。良くできた少女だと思っていたが、こういうところは歳相応なのだなと、どこか微笑ましくさえある)

(訝しげに首を傾げた少女が昔日の自分と重なる。憐憫も同情も憧憬も共感も、沢山あるけれど。かつての自分がそうであったように少女の道は少女が決めるしかない。だから向けられた笑顔に返す返答は一言だけ)

−−−−−−ああ、くるり君。行こう。
(多分、君も僕もまだ探し物の途中。その探し物が本当に見つかるのか、進む道がどこへ続いてゆくのかはまだ誰にも分からないけれど、それでも君と僕は進んでゆくのだろう)
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戀ヶ仲・くるり 3月18日00時
(くるりが足をもつれさせて、結局あなたの腕を借りるまで、あと数十秒。)

(くるりが「戀ヶ仲君」から「くるり君」に変わったあなたの呼び方に気付いて、ぱぁっと顔を輝かせるまで、あと数分)

(くるりがアクマの呪の印に気付くまで、あとーーーー)


(子供の頃は、自分たちが何者で、どこへ向かっているか、はっきり分かっていた気がするのに。今はよく分からない。
16歳は大人に成りきれないけど子供じゃないし。
24歳は“もう大人”の枠だ。
だけど、今日の時のようなことは、あなたとじゃなきゃ、できなかった話。それくらいは分かる。)
(Jesus, does anyone..)【〆】
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