迷子、何周目?

【RP】まいごのまいごの帝凪さん

戀ヶ仲・くるり 3月2日22時

ここは√EDENの某所。
戀ヶ仲・くるりはキッチンカーの前で立っていた。
「15分くらいかかるけどいい?」とお店の人に言われたので、注文の品が焼けるのを待っていたので。
そのくるりの前を、√EDENの住人じゃ無さそう、という意味で目を惹く装いのイケメンさんが通った。
あれ、あの人…?とは思ったが声はかけなかった。迷いなき足取りだったので。

ーー待つこと10分。料理、まだかなぁ待ち遠しいなぁと思っていると、さっきのイケメンさんが通った。

「妙だな。天才たるこの俺が地図を読み違えることなどない……即ち、これは迷子ではないはず。」

そんな呟きが聞こえて、おっ?と思ったが、自信に満ち溢れた素早い足取りだったため、声をかけそびれた。

ーー更に10分後。

「お待たせしたねお嬢ちゃん。ここで食べてく?」
「あ、いいんですか?食べていきます〜!」

そう声をかけられ、キッチンカーの隣にあるテーブルセットに座って、出来立ての料理を置く。
いただきます、と食べ始めたくるりの前に再びイケメンが通った。
もしかしたらもっと周回していたかもしれないけれど、くるりの認知では3周目だ。
もぐもぐしていて声はかけれなかったけれど、めちゃくちゃ見てはいた。
そのせいか、キョロキョロと周りを見渡したイケメンさんと、バッチリ目と目が合う。
のんびりと食事する様子は、時間のゆとりがあるように見えたことだろう。実際くるりは然程急いではいなかった。

「そこの緑髪の女学生! ほんの意識調査なのだが…… ここが何処なのか知っているか?」

成程、やはり|同志《迷子》!把握しました!という顔をしたくるりは、もぐもぐごっくん。としてから口を開いた。


♯皮崎・帝凪
♯戀ヶ仲・くるり
戀ヶ仲・くるり 3月2日22時
奇遇ですね、私、迷子になってここに来てさっぱり道が分からないんですよ…!
(戀ヶ仲・くるり。2024年12月から√能力者になり、それから事あるごとに迷子になっている女子高生。
何を隠そう、今も迷子になって「これはすぐ帰れないかも、お昼になったし腹ごしらえしとこう」と開き直って食事を取っていたところ…!
なのであなたからの問いにも、開き直ったまま返事をした。)
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戀ヶ仲・くるり 3月2日22時
でも私、√EDENの住人なので、ちょっとはご案内出来ますよ。
スマホにGPSついてますし、これが上手く動けば地図と連動出来ますし(つまり今は動いていない。原因は不明である)、そこの電柱に住所書いてますし、ここは細めの道ですけど多分もうちょっと歩けば大きい通り出るはずです。
現在位置が分かるまですぐそこ!
(迷子の同志は助け合うもの、きっと迷子から脱せます!とばかりに説明する。この対応とこの覚悟で何故迷子になるかは当人も分かっていない)
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皮崎・帝凪 3月3日06時
迷子なのか、女学生。
(一見普通の学生に見える少女はどうやら迷子らしい。見つめる目に憐憫の情を込めた。この問いはあくまで意識調査であり、自分も迷子だとは微塵も思っていないからである。)
(先程から何度も同じ場所をぐるぐる廻っているし、それを『迷子』と呼ぶ意見もあるのかもしれないが、迷子とは主観的な認識に依る概念であり、本人がそう認識しない限り量子的に未確定だからである。)
それは災難だな! 今日が晴れた春の日であるのが不幸中の幸いと云うべきか。
(特に許可はとらずに、空いているテーブルセットのもう一席に腰掛けた)
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皮崎・帝凪 3月3日06時
迷子ではない俺には関係のない話だが、貴重な意見をありがとう!
(至極真っ当な迷子対策に頷く。尤も、なぜか数十分前から自前の電波の調子もスマホの通信状態も悪く、それゆえこんな状況になっているのだが)

そこまで分かっているのであれば、俺の助けが無くとも問題なさそうだな!
道がわからず困っている割には随分まったりしているようだが……

……いや待て。その呼び名、√能力者か!
貴様。まさかとは思うが、俺をからかっているのか?
(√EDENという表現。迷子を名乗りながら迷っている気配がない様子。ともすればこの状況の元凶なのでは——なんて疑念さえ抱きながら、じいっと少女を睨め付けた。)
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戀ヶ仲・くるり 3月5日21時
……、……はい、私は迷子です!!
(やらかした気がする…!くるりは内心そう思いながら宣言した。
「迷子ですが自分結構出来ますよ!帰れるはずです!」と|迷子《同志》以外に高らかに言うのは流石に恥ずかしいものがある。
迷子じゃない認識の人に「あなたも迷子ですよね」と言うのも躊躇われて、今は触れないと決めた)

お役に立ててよかったで……いや確かに私√能力者ですし、迷子ですが帰れますよアピールは痛々しかったでしょうし、一般人さんは忘れちゃうから√能力者にだけ通る単語言ってもいいよねの気持ちでしたけど!
迷子慣れしてるだけですよ!?
ここまで対策しても!日々迷子になり今日もそうで!開き直って帰るための英気を養う為に!腹ごしらえしてます!私の為だけに!
(戦闘能力が無さそうなのは見て取れるだろうが、「危険じゃない」「何もしてない」のを示すのは悪魔の証明でしかないので、両手をあげながら包み隠さず本音を吐いた。)
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皮崎・帝凪 3月6日12時
い、いや痛々しいなどとは思ってな……う、うむ、おう、うん、悪かった、悪かったから……!
(ひたすら勢いに気圧される。気になる単語はあったが、切実さはヒシヒシと伝わってきた。少なくとも彼女は本当のことを言っているのであろう、ということも)
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皮崎・帝凪 3月6日12時
(気を取り直して!とデカい声で言った)
疑ってすまなかったな! このような——道までもが俺を離してくれない事態に遭遇するのは珍しいゆえ。疑心暗鬼になっていたようだ!
そちらはそちらで訳ありのようだが、慣れているならばいっそ都合が良い! 協力して互いの危機から逃れようではないか、女学生……ずっとこの呼び名を使うのも不便だな。貴様、名はなんと言う?
我が身は√マスクド・ヒーローの魔王にして天才科学者、|帝凪《ダイナ》様である!
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戀ヶ仲・くるり 3月7日20時
…お分かりいただけてよかったです…!
(戦闘能力皆無なくるりからすると、この人戦闘出来そう!な相手からの敵意はそれだけで怖い。
理性的な人でよかった、と落ち着きを取り戻し、あなたの言葉で居住まいを正した)

こちらこそ変な勢いですいません……、……やっぱりまい、なんでもないです。
(それって迷子かな。それって迷子だよね。と迷子常習としては言いたくなったけれどぐっと口をつぐむ)
わぁ…魔王で…天才科学者の…帝凪さん…!
(すごい存在だ!というよりかは、√マスクド・ヒーローにはそんな存在いるんだ!√にご縁がなくて知らなかった!というニュアンスで復唱する)
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戀ヶ仲・くるり 3月7日20時
ご挨拶ありがとうございます、帝凪さん。私、|戀ヶ仲《こいがなか》・くるりと申します。
高校…えっと、√EDENでは16歳から18歳までが通う学校の学生です。
(先程の気勢はなく、あなたの挨拶に応じて笑って挨拶した)

昨年の12月に√能力者になったばかりで色々疎いかもしれませんが、お力になれたらうれしいです。
帝凪さんはどこに行くところだったんですか?
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皮崎・帝凪 3月10日23時
(ヤッパリマイ?と首を傾げ)……うむ!(復唱には機嫌良さそうに笑みを浮かべた。この√EDENで、名乗りを「はい?」とか聞き返さず素直に受け入れてくれる、それだけで結構嬉しいものだからである)

高校生か!(心得ている、というように頷いて)素晴らしき学びの時期だな!
なに、どこへ行くというほどの用もなく。新たな研究の着想を求め、人並みを眺めながら散策中であった!
駅前でこんな地図が配布されていたから——(テーブルの上に、懐から出したイラストマップを広げてみせた。『シフォンケーキが有名!』やら『店内のジャズが素敵!』やら、たくさんの吹き出しがついた手描きマップの、細く描かれた道を指さして)はて此処に道はあっただろうか、と足を伸ばして。それから今まで、歩けども歩けども景色は変わらず、まよ……健気にウォーキングを続けていたというわけだ!
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戀ヶ仲・くるり 3月12日16時
あ、高校生、ご存知でした?博識!流石魔王さん!(√マスク・ド・ヒーローにもあるのかもしれないが、くるりは知らぬままそう微笑んだ)

ああ、なるほど、ぶらり途中下車の旅みたいなことされてたんですねぇ。良い異√の歩き方です。
…わぁ、かわいい地図!あっここのキッチンカーも描いてある!この辺り、色んなお店あるんだぁ…帝凪さんのお目当てはどこでした?
(「こういう素敵なお店があるよ」の魅力がいっぱいの手描きマップに頬を緩めて、道順を指でなぞる。
わくわくすると同時に、手描きなだけあって、道幅や縮尺がまばらなのが見て取れた。
移動式のキッチンカーが載ってるのも鑑みると、ざっくりとした地図なのだろう。)

んんー、かわいい地図、だけど…地図難易度高い…これは、はい、…迷うと思います。
(成人男性を迷子呼びはよくないかと思って、「迷う」とだけ言った。気遣いの方向性がズレているのはご愛嬌である)
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皮崎・帝凪 3月13日21時
無論、疑いようもなく俺は博識である! ただ……マスクド・ヒーローは、恐らくくるりが想像している程|√EDEN《ここ》と文化差は無い。(今までの反応からみても、他の√に訪れた経験があまりないのだろう、と推測して。)なかなか楽しい所だぞ!治安は今ひとつだがな!

なるほど、ここがそのキッチンカー! となるとこの辺をぐるぐるしていたわけだな!
む、目当て……?(問われてはじめて、吹き出しの中身の方へ意識を向けた。少し間を置いてから、『七種類の味を食べ比べ!レインボーたこ焼き』とコメントされたテイクアウト店を指差した)このたこ焼きの店だろうか! どのような味か気になるのだ!
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皮崎・帝凪 3月13日21時
迷……?迷っ……たのか、俺は……!
(ぽつりと。電波の名を冠する特性を持ち、万全であればそこらのGPS受信機より余程正確な位置を出せると自負している身からすれば、それなりにショックは大きい。位置情報は拾えないのに『よくわからないが女子高生に気を遣われた気がする』という気配だけは鋭敏にも感じ取っており、心の柔らかいところをちくちく刺した)

……地図難易度とは何だ? 紙であっても……まあ紙の地図自体久々に見たが……座標情報を視覚化したものだろう?それが難しいなら、何の為の地図なのだ?(だからこそ、本心から不思議そうに、おずおずと訊いてみる気になったのだ。迷子の先輩に)
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戀ヶ仲・くるり 3月15日01時
そうなんですか?私、√マスクド・ヒーローに行ったことないんですよねぇ。
そっかぁ、行ってみた…(治安は今ひとつの言葉に言いかけた声が止まる)…私が一人歩き出来るくらい強くなったら行きたいですね…!

(あなたの楽しげな様子に、くるりも釣られたように笑った)
あは、このたこ焼き、確かに面白そうですね!青色は何味なのかなぁ。

…うーん、多分、そうかなって…(ショックを受けた様子を見て申し訳なく思いながら、でも認めないで延々とぐるぐるしてるのも問題だよなぁ…と肯定した。)
ええと、これ多分、目安の地図なんです。お店紹介のオマケな感じの。移動するキッチンカーも載せてるし、土地勘ないと結構厳しいかなって。
紙の地図は補助で、GPSとかを見る前提みたいな……(あなたの口ぶりから、機械に強そうに思えた。使ってないのも違和感があって、はたと気付く)
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戀ヶ仲・くるり 3月15日01時
あ、もしかして、GPSが使えなくなりました?
私もそうなんです。だから長丁場を覚悟してて…(動くようになったかな、とスマホを取り出せば、電源の入ってない暗い画面が薄っすらと周囲の景色を映す。
鏡面ほど確かな像ではないが、くるりの頭上。電信柱に、黄色い何かがいるのが見えた)

んっ?……うわっ!!なにあの毛玉!?
(電信柱を実際に見れば、猫くらいの大きさの鮮やかな黄色の毛玉。
それはバチバチと電気を帯びて、なにかを咀嚼するように口らしき場所が動いている。
ご存じだろうか、スマホの電波を介すアンテナ塔や中継塔は、電気で稼働していることを。電気供給が絶たれて電波が止まることは、√EDENでは度々あることだった。
見渡せばこの辺り一帯の電信柱に、黄色い毛玉が張り付いていることに気付くだろう。
そして、これが静かな√侵攻だと言うことにも、気付くだろうーー)
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戀ヶ仲・くるり 3月15日01時
※突然ですが、以降ダイスロールで【√侵攻生物:電気モグモグ】の討伐判定します!
現在、討伐対象の食電による電波障害が発生しており、放置すれば一帯の電気供給が止まるでしょう。

【目標討伐数:3集団】
・ダイス目40以上or前回ダイス目より上:1集団を討伐成功
・ゾロ目:討伐対象全てを討伐完了
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皮崎・帝凪 3月16日00時
(落ち込んでいる暇があるなら次の為に知識を得るべきだ、と。身を乗り出して、少女の話を聞いた)確かに通常の地図にしては主観的な情報が多いな。店の紹介の方がメインになっていたのか!
ああ、その通りだ! このエリアに入ってから突然周辺情報が途切れて——
? ……なっ——!
(つられて視線の方を見やる。当然、こちらの視界にも黄色い毛玉の群れが映った)

なるほど、此奴らの仕業か……!
(形振り構わなければ、倒すのは難しくない相手だろう。ただし『電気を喰らう相手を』、『周りに被害を出さず』倒すとなれば、取れる手段は限られてくる。立ち上がって詠唱を始め、)

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皮崎・帝凪 3月16日01時
(顕現した爆弾を電柱目掛けて放つ。投げられた球体は宙を描き、凝縮された音波が炸裂した——黄色い毛玉が震えながら歪んでいく。やがて、一匹、また一匹と電柱から剥がれ落ちていった。

炸裂の衝撃で、電線の上に貼り付いていた電気モグモグ達がばらばらと落ちる。
致命傷を受けた様子はない。こちらを敵と認めたならば、向かってくるだろう)

……やれるか、くるり?
自信がないならば、下がって回避に専念するが良い。
(少女が戦い慣れているようには見えなかったが、√能力者は見掛けによらぬもの。目線を敵に向けたまま、後ろの少女に声を掛けた)
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戀ヶ仲・くるり 3月17日23時
わぁ…!すごい!
(あなたの攻撃でボトン、ボトン、と落ちてきた電気モグモグは、集団といっていい数だった。
遠くの電柱に居た電気モグモグ達も、追いかけるように落ちて連なる。同一行動する習性なのかもしれない。
バチ、バチ、バチバチバチ!と連結した集団が電気を放ち始めた。)

うわ!あ、ご主人、避難!…は、厳しそうだなぁ…。
(キッチンカーの主人は電気モグモグ達に反応せず、気味が悪いほどいつも通りに車内に居る。|適応《・・》してしまったんだろう。
くるりは眉を寄せる。騒ぎが起きないのは楽ではあるけれど、同時に、逃げもしないということだ)

えーと…この状況ならそこそこ役に立ちます…けど、あんまり期待しないでください!
私、まだ、√能力が不安定なので!
(早くなんとかしたい、それなら…と右手に力を込めて、一番近くの電気モグモグに手を向ける。)

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戀ヶ仲・くるり 3月17日23時
(白く光る右手は、電気の輝きとはまた違う色。けれど、直接触らないと効果がない。電気を放つ毛玉に、痛そう、と怖気付く気持ちを押し除けてぐっと手を伸ばす。
ーーバチン!!
電気モグモグから与えられる痛みは、なかった。白い光が連結した黄色い毛玉達の間を流れるように走っていく。光が消えた後には、毛玉の姿もなかった)

…よ、よかったちゃんと発動したぁ…!(地上に居た電気モグモグの集団はほとんどが姿を消した。バクバクと早鐘を打つ胸を抑えながら、くるりはへにゃ、と気が抜けたようにあなたに笑う。)

(ボトン、ボトン、ボトンボトンボトン…。そのくるりの後ろに、新手の電気モグモグ達が落ちてきた。逆立つ毛並みは、威嚇するようだった。仲間を消されて危機を感じたのかもしれない)
【残存敵:1集団】
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皮崎・帝凪 3月20日22時
おお……素晴らしいじゃないか!(無効化の√能力。存在こそ知っていたが、直接目の当たりにするのは初めてで。目を輝かせて、彼女の笑顔に応えた)

さて、あとは——(自身の中では比較的“穏当”な手段である爆弾を再び手にして、少女越しの敵に薄く微笑んだ)

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皮崎・帝凪 3月20日22時
(爆弾が手から離れようというその瞬間、電気モグモグの集団が一斉に飛び上がった。それにより照準がズレたのか、眼前の少女を巻き込むまいと無意識に思ったのか——ともかく、球体は本来の軌道から逸れ、少し離れた地面へ着弾する。)
(一般人ならば気付かないであろう一瞬。破裂音が響き、それから爆風が辺りを震わせた。)
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戀ヶ仲・くるり 3月21日23時
ーーはいっ!やりました!(後ろの電気モグモグの集団には気付かぬまま。笑いかけてくれたあなたに、笑みを深める)

? ひゃ、ぅ…!(そんな様子だったので、あなたの攻撃行動を察するまで間があった。√能力者成り立ててで、荒事慣れしていない√EDENの住人故の危機感の薄さ。)

な、なになになに!?(だから、爆発音が聞こえても戦闘態勢には入れず、身を縮めるようにしてあなたの隣に移動することしか出来なかった)
【残存敵:1集団。爆炎の効果により、ダイス目10以上で命中!】
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皮崎・帝凪 3月22日23時
すまん、手元が狂った!(あまり気にした様子もなく言い放つと、つかつかと爆炎の方へ歩み寄った)
(煙る視界の中に、電気を帯びた物体の姿がはっきりと視える。散り散りになった電気モグモグたちは、ひとかたまりに戻ろうと忙しなく動いているようだった)

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皮崎・帝凪 3月23日00時
(この距離なら――と、自身の生体機構を発動させた。周囲の空気がびりびりと震える。紫電が宙高く渦巻き、電気モグモグ達の体内に蓄えられていた全ての電力を、強制的に吸い上げていく)貴様らの生態を否定はせんが! この魔王様から奪おうとするならば、それなりの覚悟をしておくことだ!(電光が手の中に吸い込まれていく。足元で蠢いていた毛玉の波は次第に色を失い、やがて消えた。)

――さて、災難であったな!(振り返って、あなたの元へ歩き出す。)食われた電力を戻すことは叶わないが……奴らが消えたならば、じきにこの辺りの位置情報も復旧するだろう!
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戀ヶ仲・くるり 3月24日09時
(向かっていく背中を瞬きながら見送る。このまま全部任せて大丈夫な気がしたから。
平和ボケしているかもしれないけれど、そんな風に自然と思う、頼れる背中だった)

……わぁ……!
(ちりりと肌を刺すような感覚。傍からでも空気が揺れているのが分かる。紫電が瞬き、眩しさに目を細めて数拍ーー目をしっかり開けられた時には、黄色の毛玉の姿はもうなかった。)

わぁ、すごい、ありがとうございます…!帝凪さん、雷の√能力、使われるんですねぇ!
あ、そっか!電気が戻ってくるなら、じゃあ、
(笑ってあなたの手腕に拍手しながら、説明を聞いて、ポケットの中に収まっていたスマホを取り出した)
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戀ヶ仲・くるり 3月24日09時
…電波、繋がりそうですね…!じゃあこれで、お店に行けるかも!
帝凪さんはさっき言ってたレインボーたこ焼きのお店、行きます?よければ私もご一緒していいですか?
…お帰りになる時に大通りまでご一緒してくれると、私、大変とってもすごく助かるんですが…!
(地図があっても迷子になる可能性大のくるりは、ここぞとばかりに道先案内をお願いした。誰かと一緒だと迷子率が段違いに下がるので必死である)
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皮崎・帝凪 3月25日22時
(レインボーたこ焼き! 能力を使うと腹が減るもので、妙案だと首肯いた)
くるり。先程もなにか食べていたが、まだ腹は空いているか?
今日は貴様のお陰で貴重な知見を得られたゆえ。ご馳走させてくれ!

そういえば——、(ふいに当初の疑問を思い出した。地図を使えて√EDENの文化もよく知るこの少女が、なぜ何度も迷子になっているのだろう、と。)
…………いや、なんでもない。

おっと、こちらの機能も漸く復調してきたようである!
今度は完璧なナビゲートをしてみせよう!
(電波の復旧に伴って、膨大な周辺情報のデータが流れ込んでくる——。)
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皮崎・帝凪 3月25日22時
(流れ込んでくる。検索中、該当データは0件、周辺の建物情報は——)
…………あっ……た、たこ焼き屋も|そっち側《地図データに登録がない系の店》か……!

……ま、まあよい。大通りへの道はわかったし、候補となる座標は特定できた!
近くを歩いていればいずれ見つかるであろう! 行くぞ、くるり!

(今日のところは、疑問を解消するのはやめておいた。
今から頭脳労働を始めるには腹の虫がうるさかったし、もし巡り合わせがあればいずれ知る時がくる、そんな予感がしたから!)
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戀ヶ仲・くるり 3月26日23時
あっ、お昼食べてたんですけど、(キッチンカーはピザ釜を積んで焼きたてピザを出すお店だった。
テーブルの方を見れば、電気モグモグ達によって地面へ落とされたかわいそうなピザの姿が…!)
…食べ終われないので、お腹はまだ空いてます!
わぁご馳走…ご案内してくれるなら、私がしたいくらいですけど…お言葉に甘えちゃおうかな!飲み物は私が買わせてくださいね!
(年上からのお気遣い、ありがたくいただくことにした。代わりに飲み物の提案をして、楽しげに笑う)

……?はい…?(あなたの言いかけた言葉は察せなかったので、ゆるく首を傾げて。
ナビゲートしよう。と言ってから、何も手に取らないあなたをぱちぱち瞬きしながら、不思議そうに見つめる。)
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戀ヶ仲・くるり 3月26日23時
…あれ。うん?えっ、帝凪さん、もしかして帝凪さんだけで検索等が出来る…!?すごぉい!
はい、そうですね、大通りまで出たらなんとかなりますよ。たこ焼き以外にもおいしそうなもの、見つけたらそれでもいいですもんねぇ
(そう言って歩き出す。お互い迷子は脱せそうで、それだけでも◎。
おいしいものが食べれたら、さらに花丸!
きっとおいしいものが食べられて、
あなたとくるりは連絡先を交換したり、したのかもしれないーー)



【このおはなしは、】



『…あー、まだ|自覚なかったね《・・・・・・・》
ーーーーそっか。そうだね。なにかしたら面白いかな?』
どこかの暗がりで、影が笑った。



【こんどこそ。このおはなしは、これでおしまい】
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