【個】食を試す者あり
とある大型スーパーマーケットでは、『大試食会』と言われるイベントが開催されている。時間ごとに試食できるお惣菜が異なり、そのお惣菜がお安くなるという。
子供から大人まで、それなりに人がいる中──
🍴
#緋メ桜・ルネ
#透羽・花羅
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(買い物用のエコバックを買い物かごに放り込んだ少女──透羽・花羅。現在ひと際賑わっている大試食会に、足を踏み入れる一人である)
買い物しないとなーと思ってなんとなく入ったけど、試食できるのは嬉しいかも。何があるのかなー
(そうして、現在の試食できるお惣菜が掲げられている看板を見ると)
(『コロッケ・冷ややっこ・餃子』、と書かれているようだ)
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(小さな足取りでちょこちょこスーパーマーケットの中を歩き回っていたのは少し前。今はその一角、即ち惣菜コーナーの前で、不思議そうにぼんやり眺める子どもの姿がありました)
(さてこちらの理解では、人間の世界においてのやりとりは主に物々交換。こういう場合、お金というものとの交換になると先日理解したばかりでしたが)
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………。
………??
(どういう事でしょう、みんな何故かその場で配られた一口サイズの物を、その場で口にしているように見えます)
おみせ……配ってる?おみせ………?
(試食という概念を知らない子どもは、不思議そうにあたりを見回していました。傍から見たら迷子か何かに見えるかもしれません)
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……あれ?
(ふと、目を引く子がいた。綺麗な銀髪の子が、何かを探すようにきょろきょろしている?)
(──迷子、という言葉が浮かんで)
えっと、大丈夫? 一人? おとーさんとおかーさん、探してるの?
(と、少しあなたの顔を伺うようにして、そっと話しかけてみる)
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――……?
(声をかけられて、少しぽけーっとしてから)
(しっかり顔を見られているので、自分に向けての言葉に違いなさそう…と、ワンテンポ遅れて認識したところで、)
んーん、そういうのはいない……探してない。
(ふるり、首を小さく横に振りました。)
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えと……そうじゃない、くて。
(しかし、人に話しかけられたのは聞いてみるのにいいチャンス。とばかりに、)
物は、物と交換……おかねと交換が、きほん。
……ここでは、どうして……小さいのを配ってるの……?
……って。
(たどたどしくながら、自分の持った疑問を、素直に口にしました)
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(首を横に振るあなたと、その言葉を聞いて)
いない? あ、探してないんだね……?
(じゃあ、なんでだろう? 買い物が初めて……とかかな? なんて想像してから)
(あなたの話に、じっと耳を傾けて)
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(その問いかけに、ちょっとだけ目をぱちくりしてから)
もしかして、試食を、知らない……?
んとんと、買い物はお金と商品を交換するんだけど……これはね、『試食』って言うんだ。
(試しにと、小さな紙コップに入ったコロッケとつまようじを手に取って)
こういう試食の場所ではね、少しだけど、お金を払わなくても食べられるんだ。
(はい、どうぞ、とあなたに紙コップに入ったコロッケを差し出してみる)
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(改めて周りの人々を観察すると、確かにみんな遠慮なくもらって一口食べていってるようです)
……あ……えっと、ありがとう、ございます。
(差し出された紙コップを両手で受け取って、小さくぺこり頭を下げて)
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………。あつそう。
(つまようじでつんつん突付いてみながら、)
……。どうして、試食……って、あるの……?
(ちょんと刺してつまみあげて…食べる前に、追加の疑問を口にしました)
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どういたしまして! ふふっ、店員さんがアツアツにしてくれたからだねー♪
(受け取るあなたの様子に、笑いかけてから……自分も一つ、紙コップを手にする)
試食はねー、んーと……
(そう言って、試食場所から少し先、陳列されているコロッケの場所を示して)
コロッケを例にすると、だけど……もし、このコロッケが美味しいって思ったら、お客さんは買ってくれるかもしれない。
……っていうのは、分かるかな? 美味しい味を知らない自分と、美味しい味を知っている自分、どっちがコロッケを買いたくなるかなーって考えると、分かるかな?
(と、自分もコロッケをつまようじで刺してみる)(なお、持ち上げるのに失敗して、崩れていった)
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でも、おいしい……。
………ん。
これなら買いたい、って気持ち、出てくる……。
……これが試食。うん、おぼえた。
(すごく納得した様子。ほくほく熱いコロッケを飲み込んで、はふぅっと息をつきました)
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そう! 試しにちょっとだけ食べ物を食べてもらって、お客さんに買ってもらおう! っていうのが──試食!
(コロッケは崩れてしまったので、紙コップをくいーっと傾けて、もぐもぐごくん)
それで、勿論試食はタダだけど、他のお客さんもいるし、試食できる量には限りがあるから……沢山食べすぎるのはよくないってこと、覚えててね。
(陳列されているコロッケが、二個パックになっている物を一個とって買い物かごにいれた)
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うん、なんか試食たくさんやってるねー! 一緒にいこっか!
(多分同い年か、少し下だろうか。妹が出来たみたいで、心なしか張り切って)
(あなたを連れて向かうのは……餃子の試食だ。焼き餃子を半分ずつ紙コップに入れられている)
うわぁ~! 良い匂いー! ね、食べて見よっか!
(店員が言うには、水を入れずにパリパリに焼ける上に、味付けもしっかりされているとか)
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ん。あくまで、買いたいと思ってもらうための、試食……。
お買い物が大事。……わかった。
(こっくこっく素直に頷きます。そして、)
……何を買いたいか選ぶのに、とっても大事。
(きゅっと握った何かを取り出して見せました。500円な硬貨1枚、現在の貴重な所持金です)
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――……。これは、なぁに?
白くて小さくて……焼けた部分が茶色くて……えっと……。
……中は肉まん、みたい。
(半分にされた焼き餃子。断面から、自分の知ってる別な食べ物を連想したようです)
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うんうん! そうだよ! お金も限りがあるからね。
(見せられた硬貨、500円玉を見て)
全部は買えないから、食べたいものと買える物……そのバランスを考えようね!
(硬貨はしまっとこっか、と、そっとあなたが見せた手のひらに、自分の手を翳すだろう)
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ちっちゃい肉まんって思ったかな? ……言われてみればちょっと似てるかも?
(肉まんだって、お肉を包んでいるものだし、なんて考えて)
これはね、餃子だよ。お肉を味付けしたり、具材を混ぜているのは肉まんと少し似てるかも?
薄い皮に包んで、焼いてるんだー。肉まんは厚めの生地に包んで蒸してるんだけどね。
(はい、と餃子の紙コップを渡そうとするだろう)
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まえに肉まん、食べたらおいしかった。
……なら、これもきっとおいしそう。
(すん、と小さく鼻を鳴らしながら、カップを受け取って)
……。
肉まんよりずっと薄くて……あ、焼いてるから表面は硬い……んだ……。
あっちも熱かったけど……蒸す、っていうんだ。
似てるけど違う。
(ひっそりここで焼くと蒸すの違いをなんとなく覚えたようです)
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(ぱく…はふ…あつ………)(やっぱり口の中でほふほふ、冷ましながらゆっくりゆっくり食べて、)
……~…こっちも、やっぱりおいしい。
味の付け方が、肉まんと違う……かも。
あと、香りが不思議。
(知ってるものとの比較しながらの感想ではあるが、おいしいという感想を持った事を伝えようと懸命な様子です)
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(そんなアツアツ餃子を頬張るあなたを嬉しそうに眺めてから)
うんうん、美味しいってこと、すっごく伝わってくるよ。
(自分もいただきます! と紙コップを手に取って)
ふー、ふー……はふっ! はふはふはふ……! あつぅい……!
(時間をかけて、もぐもぐごくん、と)
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肉まんと餃子は、材料とか調味料も違うから、味や香りも変わってくるんだよー!
えっと……あ、あれ。あそこに餃子があるね。
(示した先は、冷凍棚にある餃子だ)
冷凍されてるから、これは、フライパンで一回焼く必要があるんだ。味付けとかはされてて楽ちん! なんだけどね?
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ふらいぱん。焼く必要……。
(並んだ単語を反復し考えます)(どう考えてもそんな道具は持ってません)
……。
………。
うー……今回は、餃子……は、あきらめる。
(無理なものは無理です。無念)
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うんうん、これでもかなりの手間が短縮されてるんだけど……ねー?
(あなたが諦める理由を、『フライパンで焼く手間がある』と思ったのだった)
これで終わりかな……あ、まだ一個あったよ!
(そう示した先は、『冷ややっこ』と書かれた場所。木綿や絹、なぜか厚揚げの試食もあるようだ)
冷ややっこ、お豆腐をパックから出して、お醤油とか鰹節で味付けして食べるだけ……手間がかからないしお腹もちもいいんだよね。
(目の前には、三種類あるお豆腐。どれにする? とあなたに聞いてみるだろう)
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ひややや……豆腐?あの、四角くて白いの。
(豆腐そのものは、どこかで見たことがある様子ながら。冷ややっこという呼び方に覚えが無いようで)
………。お腹に持つのは大事。
(すごく大事)(そこに食いついた)
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そうそう、四角くて白い豆腐。
冷たいまま味付けすると、冷ややっこって料理が完成するんだぁ。
おぉぉ、じゃあしっかり食べようね!
(と、食い気味なあなたに、どうどう、と)
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で、これは厚揚げって言ってね、お豆腐を油で揚げたものなんだよ!
冷ややっこには、厚揚げはあんまり見かけないんだけど……同じように、醤油とかで味付けして食べると、美味しいよー!
食べてみる?
(と、厚揚げに醤油と鰹節とネギの入った紙コップをあなたに差し出してみる)
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冷たい豆腐に、味をつけたら、「冷ややっこ」。
それに、油で……あげ……?たら、「厚揚げ」
……。うん、覚えた。
(こっくこっく頷きます)(先程より、一つ一つを新たに取り込んで行っている様子です)
(ただし揚げるというのがどんな事かまでは知らなかった模様)
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………ん。豆腐とちょっとちがう豆腐……厚揚げ、気になる。
(差し出されたそれを受け取ると、まずはじぃっと観察します)
(一口サイズにされたソレは断面からは確かに、知ってる豆腐の姿らしいものが見えます)
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………いただき、ます。
(今度は冷ます必要もないため、すぐにぱくりと一口、)
……。
……~……この、豆腐に見えない……おもての部分。
味がすごく入ってる。
――…豆腐と一緒で、ちょうどいい……きが、する。
(やはりたどたどしく。しかしよく喋る時は、だいたい気に入った時です)
(ゆっくり噛んで飲み込んで、満足そうにはふっと息を吐きました)
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そうそう! あっつーい油で、カリっと揚げるんだよー。
(そう言ってから、自分も厚揚げの紙コップを取り、ぱくり)
ん~~♪ お醤油が染みてる! 厚揚げはそのままこうして食べるのも美味しいんだけど、もう一回焼くと、更にカリカリになるんだよねー。
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(試食を終えてから、厚揚げと絹ごし豆腐を買い物かごに入れていってから)
私はこれで大丈夫だけど、後は君だね……って、あ、私、|透羽《とうわ》・|花羅《から》って言うんだ。
君の名前、良かったら教えてくれると嬉しいな?
(と、少しかがんで笑いかけてみる)
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……わかった。えっと……えっと。
(改めて先程しまった硬貨を握ります。貴重なお金です。これをすべて使うわけにはいかないので)
……今日は、これ……に、する。
これ一つ食べたら、きっといっぱい。
(厚揚げを手にしました。事前に味を確認していたので安心)
(無表情に、生気の感じられない瞳で、けれども確かに満足げです。むふー)
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花羅……?……花羅。
(これがお名前。反復して口に出してみるのは、覚えるときのクセのようなものでしょう)
……。わたし、ルネ。
緋メ桜の、ルネ……っていう。
――花羅……ありがとう。
今日は……とっても、勉強になった。
(名乗るのもそこそこに、感謝の言葉を口にしました)
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緋メ桜の、ルネ。ルネだね!
えへへへ、それほどでもないよー! でも良かった、良い買い物ができて!
(ありがとう、と感謝の気持ちがちょっとくすぐったい。妹がいたらこんな感じなのかなぁ、とも考えてから)
それじゃあ、お会計かな? 一緒に行く?
(と、レジの方向を示してみるだろう)
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ちょっと……焦げ目。……それで、食べごたえ……。
……。うん、やってみる。
(直火チャレンジする気が出たようです)(やる気に満ちた目……のつもり。生気は相変わらずありません)
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うん。……行こ、行こ。
お会計……おかね、出さないと。
……。
これで……足りる、よね?
(さっきの500円硬貨だ)(暗にこれしか持ってないと言い出した)
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足りる……え、これしか持ってなかった!?(ちょっと驚いた表情で)
あ、でも大丈夫! お豆腐や厚揚げはそんなに高くないから! 何ならコロッケも買えちゃう。
(と、値札を見たり、所持金と計算してみながら、一緒にレジへと向かっていく)
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