【個】白が広がる空の下
──寒空が広がっている、ある日のこと。いつものように、空を跳ね回っていた少女は、中庭に降り立とうと高度を下げ始めていた。
そこに……
🌸🕊
#神桜木・祐希
#透羽・花羅
口を閉じる▼

よーし終わり! 降りようっと!
(中庭へと歩いて降りて行くことにした)
(何も知らない人が見たら、空に階段があって、そこから女の子が歩いているようにも見えるかもしれない。てくてくてく。)
(無効票)
0

(ちょうど中庭にいた青年は風切り音に上を向いて、少女が降りてくる様子を見ながら)
……パントマイムみたいつーか。
(階段を下りるようにする少女を見て、漫画みたにズドンと下に降りてこれないものなのか考えながらそんなことをつぶやき)
0

祐希おにーさんだー!! やっほー!!!
(ぴょんぴょこその場で跳ねながらおりていく! もう地面はすぐそこだ)
ふふん、子供は風の子元気な子、ってね! おにーさんは今何してたのー?
(そして両足着地!)
(無効票)
0

俺は昼飯買ってきたから中庭で優雅にランチでもするかと思ったんだが……思ったより寒いって現実とどう向き合うか迷ってた最中、って感じか。
まぁつまり大したことはしてなかったってことだが。
もう飯はくったかよ。もしかして飯帰りか?
(無効票)
0

えっへん、前と違って、飛んでる時は集中してるからね!
(つまり集中していない場合……以前みたいなことが起こるということで)
おー! おにーさんはご飯食べるとこだったんだ!
(何食べるんだろう? と数歩近づいたところで)
0

失敗の教訓が生かされてて立派な話じゃねぇか。
ま、でも気を付けてねぇとあの勢いで飛んでたらカラスあたりとぶつかって酷いことになりそうだしな。
(冗談を言って軽く笑いながら、近寄ってくる花羅を手招きしつつ)
0

なんで笑顔になりながらぺこぺこなんだよ。
変な奴だな。
多めに買ってきたからよかったら食ってくか?
ま、そんな大したもんじゃねーけどな。
(言いながら背後のベンチへ指をさす。そちらを見ると大き目のハンバーガー屋の紙袋が置かれている)
(無効票)
0

(褒められて調子に乗ったのか、ドヤ顔で)
ふっふっふ、私は失敗をそう何回も繰り返さないからね! 学習するんだからね!
(学習しないこともあることはある、のだけどもその話は置いておいて。)
0

え? そりゃあおにーさんのご飯をちょっといただけたらなぁなんて……
…………えっいいの!?!? 食べるー!!
(てっきり断られるか渋られるかと思ったからきらきらお目目であなたとベンチにある袋を見るのだった!!)
0

──あいてっ!(カァ! と鳴き声と共に白烏が二羽、花羅の頭をつついたらしい)
あっ、ありがとーございます! いただきたいです!!
(つついたのは、ちゃんとお礼を言いなさい、ということだったようだ)
(無効票)
0

はは、鳥の方がしっかりしてんな。
どういたしまして。
お母さん役ご苦労さんってところか。
(言いながらベンチに座って紙袋をごそごそとしながら中のハンバーガーを3つ取り出して)
好きなもん食えよ。
チーズとてりやきとフィレオフィッシュ、まぁ定番どころばっかだけどな。
(無効票)
0

だってお腹すいたんだもーん、育ち盛りだもーん!
(ぷくーと膨れたのは一瞬。直ぐににこにこになってベンチにちょこん、と座る)
(烏達は、ベンチ近くで羽を休めているようだ)
わぁぁ! どれも美味しそうー!
うーん、どれにしようかなぁ……よし、チーズにする!
(ビシッとチーズの包装を指さした)
(無効票)
0

花羅は十年後も似たようなこと言ってそうだけどな
……いや、まぁ言ってなかったらそれはそれで誰だお前って感じかもしれねぇけど。
(想像つかねぇな、と少し考えるそぶりをしつつそう言って。チーズ味のものを渡しながら二人の間にポテトとナゲットを置いて)
0

10年経ったらねー、流石に! 一人前な女性になってる! ……と思う(ひよった)
未来のことなんてぜーんぜんわかんないもんねー。ふふん、もしイメチェンしちゃったら、おにーさん、私の事分かるかな?
(なんて言いながらチーズバーガーを受け取り、わさわさ、と包装紙を捲っていって)
0

あー、そのちょうどいいタイミングだから渡しちまうが。
これな。
そのお返しつーか、ほらバレンタインの……
(そう言ってバッグの中からちょっと綺麗に包装された箱を取り出して。甘いものに詳しければ街中のでかいデパートの中に入ってるそこそこ有名なお店のロゴが入ってることに気が付くかもしれない)
(無効票)
0

(もぐもぐごっくん)これってあのデパートで売られている有名な……お店!!!!
えっ、バレンタインのお返し……これ、私に?
(ぱちくり。目を瞬かせてあなたを見るだろう)
(無効票)
0

……その、だからお前に。
お返しってことで。
……照れ臭いから早く受け取ってくれねぇか。なんかはじーいんだよ、こういうの。
(照れ臭さを隠すように少しあらあらしい様子でそういって箱を花羅へとぐいぐいして)
(無効票)
0

…………(ぽかーんとして)
お返し……えへへ、えへへへへ!
(押しやられた箱を、そっと持ち上げる。マカロンだったら、下手すると崩れるから、大事に持って)
(凄く嬉しそうに笑ってから)
0

ありがとうおにーち、こほん、祐希おにーさん!!
大事に食べまーす! 嬉しいなぁ! 嬉しいなぁ!!
ここのマカロン、とーっても美味しいからわくわくしちゃう!
えへへへへ、ほんとにありがとう! 今度はもっと美味しいチョコあげるね!
(満面の笑顔で感謝を述べることだろう)
(無効票)
0

(何となく照れ臭くなり持っていたハンバーガーを頬張るようにあっという間に一つバグバグ食べて)
……ああ、ま、それはそれで楽しみにしておく。
(ん、とチョコの話に頷きながら)
0

(そうっと汚れないように、箱を自分の隣に置いて、チーズバーガーをもぐもぐ、半分食べてから)
ん? あ、うん、そだね! んーと、確か4つは上かな、お兄ちゃんいたよー。
祐希おにーさんとほんのちょっと似てるのかも?
おにーさんは? 兄弟姉妹はいるの?
(こてん、と首を傾げて)
(無効票)
0

(花羅の4つ上……つーと高校生くらいか)
(予想以上に丁寧な扱いをうけてるマカロンの箱をちらり一瞬だけ見て)
俺は残念……なのかはわからねぇが一人っ子だな。
まぁ親戚付き合いが多い家だったから、っぽい奴はいるが。
俺に似てるつーのもいいんだか悪いんだか……。
人相と口の悪さで苦労してねぇといいけどな。
(そういってポテトをもぐもぐとつまんだ)
(無効票)
0

ほぇぇ、私のとこも、そこそこ親戚とかいるから、なんだか分かるなぁ……っていっても、周りにいたのはおじさんおばさんばかりだけど……
(歳の近い人は、あまりいなかったと、バーガーを食べ終えてからナゲットをつまみ)
んとねー、お兄ちゃんってね、あんまり喋らない方なんだ。
でもね、たまにマカロンとか、お菓子とか買ってくれてたなぁって。
(空を見上げて、ナゲットをもぐもぐ)
0

ちょっとぶっきらぼうな感じだから、誤解されることもあるんだけど、でも優しいんだー。
そんなとこが祐希おにーさんと似てるかもね!
(なんて、とナゲットをもぐもぐ、口をもぐもぐしながら、空を見上げているのだった)
(無効票)
0

ま、そういうことならホームシックになったら訪ねてこいよ。
兄貴代わりなんて大それたことは言わねぇが、菓子くらいは常備してるからよ。
とりあえず今は――こいつくらいしかねぇけどな。
(そういって紙袋に入っていた最後、アップルパイを二つに割って)
(少しだけでかい方を花羅へと渡すのだった)
(口を閉じる▼)
0

(そうして、雲の広がる空に少し晴れ間が見えてくる頃までは)
(中庭でのんびり、一緒に過ごすだろう。……なお、二羽の烏達は珍しく、その様子を静観していたとか、なんとか。)
(口を閉じる▼)
0