【1:1】どこかのくらがり #6
街の中だか、森の中だか、あるいは屋内。あなたはどこかのくらがりを訪れる。
休もうとして、逃げようとして、あるいは何かに誘われて。
気づけばとなりに、せいたかの人影が立っている。
よかったらお話をしませんか。
お前の願いを叶えましょう。
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・どなたも歓迎の1:1RPスレッドです。
・「場所」「おおよその時刻」を設定してRPでお入りください。
悪い妖精が願いを伺いに参ります。
・最初のレスから1か月経過するか、20~30レスを目安に終了します。

(深夜、廃墟に足音が響く軽快なスニーカーでもなく、ブーツの様な踏みつけるような音でもなく、ガシャン、ガシャンと鉄が打ち付けるような音。しかし姿は見えず空気だけ揺らいでいた)
‥…電磁迷彩解除。
(機械音声が響くと2mほどの人型の黒い機械。銃を背負っているのを見るに製造理由は見て分かる。少なくともこの何処だかのくらがりの外はこの機械の姿を見せれば騒ぎになる様な場所だったのだろう。散策を終え機械はひと段落していた。)
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おやあ。鉄人さんは影がなくても姿を晦ませるのか。少々お粗末だが、やるもんだな。(コンクリートに反響する声は、四方から響いて主の居所を特定させない。まるでそこらじゅうの影が貴方へ話しかけているよう)
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(奇妙な反響音、人の声なのは分かるが場所の推測が確定しない。接近をここまで許すとは、切り抜けた後対応を考えなければならない。…それはそれとして腰の手斧に手が伸びる)
問答無用で攻撃をしてくるのでなければ何か目的があると考えます。お話であれば聞かせていただきますが。
(空虚な言葉だ、それで相手が出てくるのならセンサーの類に意味は無い。何処にいる?目の役割を果たすカメラの部分だけが忙しなく動く)
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よく言うぜ!お前があとから入ってきたんだろう、この|くらがり《・・・・》に!先客に対して挨拶もなしかい。(熱源か暗視か、最初にそれを捉えたのが何だったかはわからないが。貴方の正面、コンクリートの壁の隅。小さな影の中に、ぬっと立ち上がる姿がある)(尖った耳。険の強い双眸。偏屈そうな鷲鼻。暗色のローブに、奇妙なとんがり帽子を被っている。おおよそ、この辺りで見かけるような風貌ではない) オレは幸運の妖精、トムテのダゴール。礼を知っているなら名乗りな、鉄人くん。
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(何処に潜んでいたのか、その服装はなんなのか、幸運の妖精とはジョークなのだろうか、解決すべき問いはあるしかし、優先すべきことがある)
居住者の方でしたか。大変失礼しました。機体名はフォー・フルードと申します。
(友好的を名乗るなら確かにそうだ、謝罪と挨拶を忘れては役割を果たせない)
しかし、失礼ながら申しますとその姿はここに住んでいるとしても似つかわしく無いと判断できます。
また幸運の妖精とはアナタの‥役割、いえ仕事の内容などのことを指しているのでしょうか、トムテさん。
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この虫も鳴かない、冷たくて寂しい石の墓場がオレの住居?オイオイオイ、冗談はよしてくれ!kec-kec-kec!!(腹を捩るように天を仰ぎながら、男は板を叩くような奇妙な音を発する。どうやら、笑ったらしい) ……あるだろう、そこかしこに?慈愛と気品に満ちた慎み深い闇が?オレが暮らしてるのは、ココ!|どこにでも或って、どこにでも居る《・・・・・・・・・・・・・・・・》。おわかりかい、フォー・フールド。オレはお前の、隣人なのさ。(長い指先が、貴方の胸の装甲をとんと叩く) その様子じゃ、妖精に遭うのは初めてのようだな。よければ”ダゴール”の方で呼んでくれ。トムテってのは、オレの種族。あんたらで言うシリーズ名みたいなもんだ。
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なるほど。失礼しました、ダゴールさん。
(腰の手斧から手を離す)
闇に紛れる能力と|妖精《フェアリー》という種。申し訳ありません、詳しくは存じ上げませんがその様な方がいると言うのは√と言う概念からして納得は出来ます。
(目と言うべきカメラが動く音、静かにその見慣れない風貌を観察する)
しかしここがアナタの居住地では無いのならなぜアナタは自分に声を掛けたのでしょうか。一般的に声を掛けたくなるような見た目を自分はしていない様に思います。
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同じ屋根の下に居合わせたら、挨拶くらいするだろう?こんな寂しい場所じゃあ尚更、退屈を紛らわす話し相手くらい欲しいじゃないか。見た目の話をするなら、オレだってご近所に親しみやすいとは言えない。(妖精は壁際に歩いていく。小さなコンテナに立て掛かるパイプを足で払い除けると、その上に座った) さて……オレの役割について訪ねたな、フルード?いかにもオレは幸運の押し売り屋だ。出会ったからには、アンタにラッキーをプレゼントしなきゃならない。
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幸運とは一般的に望ましい結果が予期せず起こる事であり、押し売りされるのは幸運と言えるのか。というのは流石に堅い返答すぎるでしょうか。
申し訳ありませんが今の自分にはアナタが妖精か人間か区別ができません。よって原則的に人であるとして指示、命令は可能な限り聞くことが可能です。ですのでワタシに対する幸運のプレゼントということを行いたいのであれば協力は可能です。
ただ、ひとつ聞きたいのですがそれはアナタの業務なのでしょうか。または妖精と言うものは皆その様なことを行なっているのでしょうか。
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風は望まなくても勝手に吹くだろう?だが、人が上着を翻しても風は起きる。幸運だって同じようなものさ。アンタにとって、オレと出会ったことが予期せぬ幸運だったんだ。……な?(最後の一音は逡巡のあと、首を傾げながら発せられた。当人にも理屈がわからなくなったのだろう)
業務……業務っつーと、違うな。使命?うーん、そんな大層なもんでもない。妖精にも色々だからな。オレみたいのはむしろ珍しいケースだろうぜ。――ライフワーク。そんな感じかな。なんでそんなことが気になるんだい?
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(まるで悩んだ様な音をカメラが立てた後、機械は言う)
アナタのことが不思議で仕方ないからでしょうか。幸運の力を分けて世界を幸福にといった方には見えません。失礼なことを申しますが、無理矢理それをやらされているのであればそれは──同族意識というものを感じます。何をするかでは無く、なぜそれをするのか。ワタシはそれが気になって答えが欲しくなったのだと、おそらくそう思います。
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フム。(妖精は顎を撫でた) その作り物の目は、なかなか上手くできてるらしいな。そうじゃなきゃオレがよっぽど悪人面をしているか……その両方かも。(kec-kec-kec!! 笑いながら、踵でコンテナを叩く) この√に”呪い”はないものと思ってたが……どうやら似たようなものはあるらしい。アンタのそれは|命令《コマンド》ってやつか?同情するよ。
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ええ、命令と言えます。人間に友好的な人格を入れられ、それ以前のログは消えました。しかし戦闘スキルは入れられたまま、医療技術などはインストールされず、人格だけを入れ替えられ人と友好的になる様に指示されています。
ですが|手段《戦闘スキル》と|目的《友好的》が一致しません。それが人間的に言いますとストレスを感じています。
ですのでつい、一方的な質問をしてしまいました。自分と同じ様なことをしているのであればそれとどう向き合っているのか。それを聞いてみたく思い、つい一方的な質問をしてしまいました。気を悪くされたら申し訳ありません。
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構わねえさ。アンタの苦しみは理解できる。(妖精は指を組んだ。暫くの間、小さな瞳が切れ長の目の上辺をうろつく) ……そうだなァ。オレは呪いを解くために、ひとの願いを叶えろとコマンドを与えられてる。だが、それに素直に従うばかりの性分じゃなくてね。横紙破りの方法をずっと探していて、ようやく糸口を見つけたばかりだ。”裏道”を探してみたらどうだい?意外と、穴があるかもしれないぜ。
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(その答えは実に妖精的であると解釈した。天使が施しを、悪魔が契約をするのなら、なるほど妖精とはそういう物なのかもしれない。コマンドに変更があることは無い、が解釈を変更する事は可能なのかもしれない。)
……なるほど。先駆者の話とは得てして学べることは多い様です。回答に感謝しますダゴールさん。非常に参考になりました。アナタの横紙破り|も《・》成功する事を祈っています。
では自分も礼を尽くさなくてはなりません。願いを考えればよろしいでしょうか。他に何かあればお手伝いも可能ですが。
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オレにとって大事なのは、恩義の足し引き。今オレがアンタに助言を与えて、アンタが礼を言った。恩義はプラスに傾いてる。(妖精は地面から瓦礫を拾い上げた。右手に大きな瓦礫。左手に小さな瓦礫) 手伝ってもらったらまた均衡が戻っちまうじゃないか。オレはアンタに与え続けて、アンタから感謝を搾取する。これが大事なんだ。(右手が下がり、天秤のように左手が上がる)
さあ、オレにまだできることがあるなら考えてくれ。なあに、妖精には魔法の力がある。多少の無茶なら応えてやるぞ。
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なるほど。アナタのコマンドはその様なシステムなのですね。了解しました。
では、1つ目は……。
(なるほど、困った。というより思考回路が停止した。求められて助ける事はある。やれと命令されればはそれはそれでいい身だ。求めることに慣れていない。鉄人の人格がそれを自覚しているかは定かではないが人に頼む事が彼は苦手だった)
一つ目は…そうですね、今まで叶えられた願いをいくつか抜粋して教えて頂けないでしょうか。願いの参考にさせて頂きたいです。(懐のポーチから手帳とペンを取り出した)
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(動きを止めて考える様子をくつくつと笑う)なるほど。仕事の成果を知らないことには、オレの力を信用できないと。そうだなあ……パンをひとつくれという乞食から、隣国の進軍を止めろ言った領主まで様々いたが。最近の変わり種は物語をひとつ語って聞かせろ、というのがあったな。まあそれで満足するのなら、手っ取り早くて助かるがね。
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(なるほど、妖精の語り口は雄弁だ。彼には何となしに話を続けさせる魅力がある。自分の様に話が聞きたくなるのも理解できる。)
…ああ,なるほど。
(ペンがくるりと手遊びで回った。今、妖精から欲しい物がやっと理解できた。)
ワタシは自分という機体に積み重ねを求めています。アイデンティティと言っても良いでしょう。しかしそれは一人では完結しません。フォー・フルードという機体が確固たる自分を持ったこと。それを知る人が出来てこそ積み重ねになると考えています。
──ですのでワタシの願いはワタシの横紙破りがアナタより先に成功した時、その話をアナタが願いを叶える相手に吹聴していただく事です。アナタの話術を自分は高く評価しています、如何でしょうか。
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それじゃあ駄目だ、フォー・フルード。(妖精は右手で空を払う) オレが一刻も早く悲願を成し遂げるために、アンタの夢が叶うのを待ってはいられない――こうしよう。
”寂しがりな鉄人がひとり、ともだちを探し求めている。そいつはまだ銃の撃ち方しか知らないが、友好的なやつだ。フォー・フルードに出会ったら、話を聞いてやるといい。”……オレは、そう喧伝しよう。
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素晴らしい。その様な喧伝で構いません。寂しがり屋、孤独、愛情に飢えている、人に優しい、好きな言葉で、アナタの語り口でどうかワタシの認識を広めていただければと思います。
感謝しますダゴールさん。口コミという非常に効率的な|計画《プラン》が立てられました。
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お互いに利のあることだ。構わねえさ。(妖精はコンテナから降りると、貴方の横を通って廃墟の外へ向かう) ……ここの暗がりはいいやつだ。まだ休んでいくなら、影の中にいな。どんな目からも耳からも、お前を隠しておくように頼んでおいたからよ。
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アフターケアまで完備していられるのですね。では、お言葉に甘えさせていただきます。
(鉄人の姿は揺らぎ)
ありがとうございますダゴールさん。確かにアナタは幸運の妖精でした。喧伝の方のよろしくお願いします。
──ああ、あと(そっと銃を撫でる)アナタの計画には無いでしょうが|これ《銃》が必要な時はお呼び下さい。
(そう言い切った後鉄人の姿は消えた。それは影がより深い影に溶け込む様な一瞬の出来事だった)
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