【1:1】どこかのくらがり #7
街の中だか、森の中だか、あるいは屋内。あなたはどこかのくらがりを訪れる。
休もうとして、逃げようとして、あるいは何かに誘われて。
気づけばとなりに、せいたかの人影が立っている。
よかったらお話をしませんか。
お前の願いを叶えましょう。
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・どなたも歓迎の1:1RPスレッドです。
・「場所」「おおよその時刻」を設定してRPでお入りください。
悪い妖精が願いを伺いに参ります。
・最初のレスから1か月経過するか、20~30レスを目安に終了します。

お互い様だ怪しいの。(招かれるままに闇から進み出たのは、とんがり帽子の痩躯) 呪術か魔術か知らねえが、こんな深い森で火遊びすると本当に|効いちまう《・・・・・》ぜ。
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効いてもらわねえと困る。4月は、アレだ。今年はいつだったか、なんだかの夜があるらしいじゃねえか。それまでに用意しねえと。(足元には、如何にも、といった材料が散らばっている。男の手元には分厚い本、火の消えた蝋燭が等間隔に並んでいる。)
あんた、どっちなら得意だ。呪いか、いや、腐っても妖精、魔術の方か?
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ワルプルギスナハトか。悪魔に頼み事でもすんのかい?オレを頼って貰えないとは、つれないね。(妖精は指で作った輪の内側から、散乱した儀式道具を覗き込んだ) 腐ってもってなんだよ。まあお察しの通り魔術の方が多少心得てるかな。どちらにしても、齧ったような知識しかないが。
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俺はあんたが煙草と火を用意してるところはみたが、もしかしたら手品だったんじゃねえかと疑ってもいてね。なんだ、頼ったらどこまでしてくれるんだい、善良な妖精さんよ。(相変わらず、自分とは一歩違う場所にいるような男だ。揺らす帽子の毛束を目で追いながら、足元の蝋燭を足で蹴り倒す。)生憎、おれはからきしでね。この手順の通りに進めても、まったく変化がねえ。飽きた。あんたなら出来るか?
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いつだってオレはオレができることをしてやるさ。だが、できるからって安易に手を出しちゃいけねえこともある。(倒れた蝋燭をひとつ手に取って、指先一つで灯りをつけた。蝋を数滴土の上に落とすと、その上に立てる) 低級なインプとかならともかく、素人がうっかり本物でも喚んじまったら何を獲られるかわかんねえぞ。毎年のにわか魔術師失踪原因ナンバーワンだ。”季刊ソロモンの鍵”に書いてあった。……で、何がしたかったんだ?
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面と言動に反して、良識があるのが気に食わねえ。(率直な感想を申し上げ、くらい森ぶ灯った灯りを見つめる。)ババア曰く、その夜に花を配り歩きたいんだと。前回手土産のセンスがないと散々好き勝手言われたことを根に持ってるらしい。ようするに俺は使い走りだ。(手にしていた本は『初心者でもわかる!キルケ―の薬学』と書かれている。が、男には読めていないようだ、逆さに持っている。)ここを花畑にしてやる意気込みできたが、蝋で地面を汚すのが上手くなった。
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ダハッ!(妖精は腹を抱えて吹き出した) よく人の面のことを言えたもんだ!アンタがお花畑とは!(いつもの奇妙な笑い声とは違う、本当に愉快そうな声。ひとしきりヒーヒー言ったあと、本を持っている貴方に手を差し出す) やれやれ。その婆さんも、アンタに頼む等は相当センスがある――貸しな。
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……クソが(一頻り笑われている間にも、悪足掻きをする。人工的に作った水たまりの上に、赤い花びらを4枚、誰かの毛束で四回叩いて。蝋燭を灯す。)(静寂。)
散々笑わせてやったお陰で、手伝わせるのにも罪悪感がないな。(だいぶあったまってきたので、破ってしまう前に逆さの本を投げてよこす。)なあ、あってるだろ。
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おい、本は丁寧に扱え。(苛立つ貴方の調子など気にも留めない様子で本を受け取り、鼻唄交じりに頁を捲った) Uhh…花を咲かす術。……ああ、あった。”春の隆盛”の魔法。これならオレも試したことがある……あン?(紙の上をなぞる指が止まる。怪訝な顔で並ぶ道具を見回して、顔を上げた) ザネリお前、どこ読んでたんだ?全然違うじゃねえか。
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そんなわけねえ、あのババアがこのページの通りにやれば良いと、そう言った。………確か。(男が真剣に行っていた手順は、初心者にも分かり易いようにイラストが描かれている。『生意気な隣人のディナーをバナナクリームパイに変えるには』挿絵の最後には怒ったネズミがフォークを握りしめている間抜け姿。)なんだ、あんたができるなら話が早い。教えろ。……あんたがやっちまったら俺の成功体験が薄れるからな、
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なんでオレは大きなお子さんがくずらないように機嫌を取りながら、根気強く遊びに付き合わなきゃならんのだ?親御さんが見たら泣いちまうだろうな、情けなくて。(妖精は杉の葉のクッションの上に座った。これみよがしに吐いたため息がろうそくの火を揺らす) おら、毛の束やらなんやらを退けろ。そんなおどろおどろしいもんはいらねえ。こいつを撒いて土を清めるんだ。(紐で結んだ布袋を放り投げる。中身は真っ白な白い粉)
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あ?ガキがどこにいる。妖精さんにしか見えねえようだから優しくしてやれよ。ガキが泣いたら親が飛んでくる。(枯れ葉の上に座る気にはならない。ヤンキー座りをしてもコートが地面に着く。舌打ちをした。)あ?使わねえのか、コレ、手に入れるのにひと悶着あったっていうのによ。…………なんだ。コレ(袋の中を覗くと、白い粉。)お前、………幸せって、そういうことかよ。
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(今度のため息は地面に向けてではなく、貴方の方へ吐き出された)バカタレ。頭の中じゃなくて土の上に花を咲かせよ。……そいつは骨の粉末だ。今回は動物のもんしか入ってないから安心しな。
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(怪訝な顔を返す)妖精なりの配慮だったんだが……お前や婆さんが同類の骨で咲いた花を差別しねえならなんでも構わんよ。ここには”聖人の骨”って書いてあるが……ありゃ魔術師どもが競って値を上げるせいで、今や王様も買えないほど高い。まあ代用品でも十分効果はあるさ。えーっと次……”ミミズ5匹の上に土を盛る”。
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いや、死体が埋まってると、綺麗に咲くらしい。興味はある。(そういった男の顔を歪む)あ?聖人の骨?そりゃ、大変だ。妖精を探すよりかったるい。(手袋をしたままの指で、土を掘り始める。素手では無謀と分かったのは、吸い殻がまたひとつ地面に落ちてからで。)……爆破する。少し離れてくれ。
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へえ、初耳だ。次があれば人骨を用意しておこう、オレも興味が――待て、せっかく撒いた骨まで散っちまうだろうが。掘らなくてもそこのでかい岩どかせばいくらでもいる。それと……(立ち上がりすべての吸い殻を拾うと、) 落とし物だ。(貴方のポケットへ突っ込んだ)
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岩のしただぁ?そんなところに嫌がったら苦労しないだろう。(岩をひっくり返そうと大股で移動する。片手で持ち上げようして、)…………。(口元のよすがを咥え直してから両手でひっくりかえす。)………お。
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……よかったねぇザネリちゃん。(呆れた顔で、貴方の手の中で蠢くミミズを見下ろす) そしたらその子たちここに置いて、土被せてあげられるかな?先生もお手伝いする?(普段よりもワントーン高い声)
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ひとつまみずつ?最初からそうすればいいだろうが、めんどくせえな。(ひとつまみ。どのくらいだ?などとブツブツ文句を吐きながらも、言われた通りにしている。)んで、……………あ?踊る?………………タンゴは嫌だ、それに一人じゃ無理だろ。あんたも立て。
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オレは別に婆さんが友達に笑われようが、お前が婆さんに叱られようが関係ないね。何が悲しくて男とステップ踏まなきゃならねえんだ。ほら、やれよ。(妖精は根が生えたように土の上で胡坐をかきながら、ニヤニヤ笑っている)
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ヒーッ、ヒーッ!いや、お上手お上手!いいぞザネリ、お前がコメディアンを志すなら、いつでも観客に呼んでくれ!(惜しみない拍手を送ったのち、該当する魔術書の頁を見開いて貴方へ示した。素人に理解できないよう、詩に見せかけた迂遠な暗号で書かれてはいるが。どう読み取ったって、そこには”踊る”のdも書かれていない) 正しくは蝋燭を高く掲げて、「清き水 南の風 牛の祝福」と唱える、だな。
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…………俺は思うんだが、ダゴール。冷たい鉄製の首輪をつけててめえを引き摺り回すか、日本刀でその長い耳をちょん切ってやるか、どちらがいいと 思う?俺は、まだ、お前が妖精だと信じて話してやってるんだ。お前の望む方にしてやりたい気持ちがある。
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kec-kec-kec...!! なんだ、笑えなかったか?すまんなぁ……妖精のお茶目がヒトと折り合いが悪いのは、昔からの伝統なんだ。(唐突に、影へ落ちるように地面の中へ消えた。かと思えば、頭上から声がする) そう怒るなよザネリ。いいステップだったぜ、ホントさ。まるで……ククッ。発酵チェリーを食べた栗鼠みたいだった。(見上げれば、太い枝の上に腰掛ける妖精の姿)
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(ゆさゆさゆさゆさ)(先ほどまでのちのちとステップを刻んでいた足で木を蹴っている音)願いの対価ならば致し方ねえが、随分と過分にくれちまったようだからなあ、あ?クソが、…………ぜってえ読めるようになる、クソ、んでぇ?あ?次はなんだ?ムカつき過ぎて忘れた、もう一度言え、クソ妖精。
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(kec-kec-kec...!! 揺れる樹上でくるんとひっくり返って、脚だけで枝にぶら下がった逆さまの妖精が笑っている。遊具で遊ぶ子供のように。) 清き水、南の風、牛の祝福。蝋燭を高く掲げるのを忘れるな。これが太陽の|暗喩《メタファー》だ。
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(貴方が呪文を唱えると、草木がざわざわと揺れ動きだした。遅れて、森の奥からあたたかい風が吹く。数拍の静寂のあと、足元が蠢き――土の下から顔を出した野の花たちが、一斉に開花した!)(中には摘むには適さない小さな花や地味な色のものも多いが、木立の隙間から今まさに覗いた月明りに照らされ、色とりどりがぼんやりと光る)
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見ての通りだろ。(頭上から降ってくる声)
スミレ、タンポポ、カタクリ……そっちはユキワリソウか?なんとも花束にするには地味な花ばかりだな。オレは嫌いじゃないが。
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おい、本当に咲いちまった。なあ、平気か、なんか取られるんじゃねえよな。(そう言いながら、近くの菫を摘み始める。)……前回は薔薇だの百合だのと一緒に手作りのキャロットケーキを添えて、下品だの若作りキャロットケーキだの言われて拗ねてたからな。可愛らしい花が良いんだと。
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チッ躍らせといて、素人芸だ?クソが………(ぶち。と茎を千切る音。くたりと首を垂らした花が文句を言っているように見えた。)
……ありがとよ!(しっしっと追い払う仕草は、感謝の言葉には似合わない。)
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kec-kec-kec!! まいどどうも。いつか本を逆さに読むコツを教えてくれよ。(猫のように降り立つと、後ろ向きに闇へと帰っていく。すっかりと姿が消えてから、捨て台詞だけを森へ遺して)( ” 煙草は、キチンとアスファルトの上に捨てるんだぜ ” )
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クソが、……妖精が潜んでいそうなくらがりに向かって投げてやるさ!
(捨て台詞に噛みつくように返しても、暗がりの森の中では葉擦れの音が聞こえるだけだ。誰にも届かない舌打ちをひとつ。暫く憤ったまま悪態を垂れ流していたが。)
(空しくなったのか、魔女のために花を摘み始める。男の目下の目標は、誰もが驚く華麗なステップを覚えることだ。)
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(森のくらがりは数々の悪態も包みこんで、黙っていてくれる。やがて誰もが去ってしまうと、あとに残されたのは健気な花畑)
(――そして、暗がりは静寂を取り戻した)【〆】
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