古物屋【藍苺堂】

いつもの藍蘭堂 夜の部

蓬平・藍花 4月14日17時

 開店を知らせる藍染暖簾が下ろされた藍蘭堂。
 だけれど何故か暖簾掛けには、ブルーベリーを模した提灯がぶら下がっていて。ほんの少しだけ開いている格子戸からは、仄かな灯が零れ見えている。
 ――どうやら、今日はまだ営業時間外でも中に入れば寛げる日らしい。

※RP推奨。一元さんよりは知り合い向け…?
 営業時間外(夜~夜中)の藍蘭堂です。お茶だけでなくも晩酌可。
蓬平・藍花 4月14日18時
(店の照明は落ちているけれど、小上がり座敷からの明かりでなんなくカウンターへは辿りつけそうな夜の藍蘭堂。普段はカウンターの後ろ、付喪神の私室スペースを遮るように置かれた透かし彫りの御簾屏風は退かされていて。真ん中に置かれた小さなちゃぶ台で、部屋の主はのんびりと雑誌を読んでいる。その近くには、ガラスの徳利とお猪口、和らぎ水のグラスがセットで置いてあるが飲んでいる気配はない。

 …が、きっと誰かがくれば気が付くだろう。たぶん?)
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蓬平・藍花 4月19日22時
(頁を捲る手を止め、お猪口へと手を伸ばし一口⋯もう一口と呑んでから。はふ、と吐息ひとつ。雑誌を閉じ、逆の手で頬杖を付きながら手元のお猪口の水面を眺めている)
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蓬平・藍花 4月27日18時
(雑誌の表紙をぼんやり眺めながら、ぽつりと)
 お家カクテル、かぁ…(そう呟き、うーんと試案顔。普段、日本酒か、自分で漬けた果実酒ばかりの付喪神。消費量を考えると悩ましい)
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蓬平・藍花 5月4日20時
(お猪口を傾けようとして、中身が空になったのに気付き。酒器をお盆に置き、くぃーと手を組んで腕を伸ばして。何か思い出したのか「ぁ」と声をあげ、畳ベッドの棚に飾っておいたウサ耳カチューシャと木製の化粧鏡を手に取って戻り、そっとカチューシャを装着)
 ………夢の国案件、だよねぇ(鏡の中の自分を見つめて、しみじみ)
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ダゴール・トムテ 5月10日12時
(くらがりで微睡む商品たちの隣。灯りの消えたカウンター前で、黒装束の妖精は店主の様子を見ていた) ……。(一向にこちらへ気付く様子がないので、こんこんと指先でカウンターを叩く)
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蓬平・藍花 5月10日14時
(音に気付いて、顔をあげ。暗がりの中に佇む妖精さんを見つけ、「ぁ」と嬉しそうに顔を綻ばせ……た所で自分の頭装備を思い出し、そ…と外し)
 ――妖精さん、いらっしゃい…?(何事もなかったように、すまし顔で。こてり、と首を傾ける)
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ダゴール・トムテ 5月10日16時
耳が足りないのか?(意地の悪い妖精は、見なかったことにはしないらしい)
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蓬平・藍花 5月10日19時
(誤魔化せなかった事に、しょんぼり顔)
 …いーすたーのお祭りで、買ったの。友達に、その話…したら。なんでつけてないの…聞かれて。普通の時につけるの…なんか、違うんじゃないかなぁ…って…(カチューシャを手で弄りながら、ごにょごにょ)
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ダゴール・トムテ 5月11日14時
祭りの外で仮装をしてたら、おかしなやつと思われるかもしれねえな。しかしいいんじゃねえか、別に。自分の家でどんなカッコしてようが、文句言うやつはいねえよ。kec-kec-kec!! (楽しげに笑う、特徴的な声)
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蓬平・藍花 5月11日21時
(楽しげな様子に、視線を落とし頬に手をあてて。はふん、と吐息ひとつ)
 文句…言われないけれど、笑われちゃったわ…(そう呟きながら、カウンターの方へと場所を移動し。店側に並べてある椅子へと向け掌を差し出し「どうぞ?」と声をかけ)
 しょっぱい系のお茶請け、も…薔薇の子、も。ご用意はあるけれど…ダゴールくんのご所望は、どぉれ? ボクとのお喋りでも…とりあえず、お茶かお酒でも。どれでも良き、よ?(にこり、と笑う)
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ダゴール・トムテ 5月12日00時
(勧められるまま椅子を引いてきて、貴方に向かい合う妖精) 勿論、話し相手はつけてくれ。あとはウイスキー……なければ藍花の勧める酒で構わん。近頃のお気に入りはなんだ?
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蓬平・藍花 5月12日17時
(妖精さんの座る姿を眺めながら、所望された『話し相手』に嬉しそうに目を細めてから。ウィスキーは家にないから試案顔をしていたけれど。「ぁ」と小さく声と零し、手をぱちりと合わせ)
 最近…季節の果物で、フルーツブランデー漬けるの。マイブームなの。だから…ブランデーなら、あるよ…? 果物…漬ける前と後、どっちが良きかしら…?(カウンター下の棚から茶櫃を取り出しながら、こてりと首を傾ける)
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ダゴール・トムテ 5月13日10時
へえ。(カウンターに肘をついて、長身が身を乗り出す) いいじゃねえか、上等だ。せっかくだから果実漬けの方もらうぜ。
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蓬平・藍花 5月13日17時
(思ったよりも反応の良かった妖精さんに、ちょっとだけキョトリとしてから顔を綻ばせ)
 ふふ。じゃあ…果物漬けてあるの、持ってくるね…? 手持無沙汰だったら、此方もどぅぞ…?(取り出した茶櫃の中から干いちじくとミックスナッツが詰まった背の低い瓶を取り出しカウンターに置いて。「…ぁ。店の子達、みててもいいよ…?」と言い残し、とことこと奥へと入っていく)
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ダゴール・トムテ 5月13日21時
(奥に消える店主を片手を挙げて見送ったあと、妖精は店内を振り返る。瓶からアーモンドをひと粒つまむと口へ放り込み、立ち上がった) ――|Just the place for a Snark《スナークがいるぞ》, |Just the place for a Snark《スナークがいるぞ》, |Just the place for a Snark《スナークがいるぞ》 ... |What I tell you three times is true《三度言ったら本当になる》,  (足を投げ出すように歩あるきながら、時々陳列された品を手に取って眺めている)
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蓬平・藍花 5月14日15時
(手早く用意をして戻ってくる最中、聞こえた声に。奥と繋がる玉暖簾の所で足を止め。なんの詩だったけ、と記憶を辿り)――…ルイス・キャロル…?(思い出した答えを小さく小さく独り言ちてから、カウンターへと静かに戻ると。|うちの子たち《商品》をみている妖精さんを邪魔しないように、持ってきたものをカウンターに並べていく)

(コトリ、コトリ、とカウンターに並んでいくのは。苺に漬かったブランデーが入ったデキャンタと、足付グラスが二つ。軽食代わりのクラッカーとクリームチーズとラムレーズンが相盛されたココット。味見用にと持ってきたケーキサクレ。最期に置かれた硝子の水差しの中では琥珀色の液体が静かに揺れている)
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ダゴール・トムテ 5月14日16時
(貴方が戻ってきたことに気付くと、妖精もカウンターへやってきて供される品を見下ろした) ほお、気が利いてる。(手のかかった軽食に軽く驚き、体を屈めて目線の高さで水差しを眺めた。器越しに、妖精の顔が滑稽に歪む) こりゃチェイサーか?
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蓬平・藍花 5月15日12時
(硝子の水差しに映る琥珀色に染まる歪んだ妖精さんの顔に、きょとりとしてから楽しげに目を細め)
 チェイサー、にしても良きだし…混ぜて飲んでも、美味しいよ?(こてり、と首を傾け。小さく笑い「水出しの紅茶だから」と付け足し。茶櫃から硝子の湯呑を一つ取り出し、追加で置いて)
 ――この間、ね? 甘くないお茶請け…言われて。何がいいかなぁ…と、思って。お砂糖なしのラムレーズンと…ドライトマトとチーズのケークサレ。ボクのおやつついで、に作ってみたの。良かったら、食べて?(銘々皿に3種少しずつ乗せて、二又菓子楊枝を添えて妖精さんの前に置き)――ぁ…氷、使う?(アイスペールもあるよ、と言う代わりに視線を自分の足元に向ける)
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ダゴール・トムテ 5月16日16時
なるほど?(水差しからひとくちの半分くらい紅茶を注ぐと、口に含む) ……はあん。酒を飲むならこれくらいの涼やかな味わいの方が適当か。水出しってのはこんな使い方もあるんだな。(感心した様子で透き通った湯飲みを置いた) 出来合いのスナックのひとつでもありゃあよかったのに……張り切りすぎなんだよ。(呆れたように席に座りなおすが、高い鼻は食欲を誘る香りにヒクと動く) いや、ストレートでいい。
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蓬平・藍花 5月16日19時
(硝子湯呑を置く様子に「でしょ?」と小さく微笑んでから。ご所望された通り、足付グラスへフルーツブランデーを注ぎ、妖精さんの前に置いて。自分用に氷と紅茶も追加したものを作りながら、視線だけを妖精さんへと向け)

ぇー…? ただ、楽しんでた、だけ…だよ? 考えるのも、作るのも…妖精さんのおかげで、とても楽しかったから…(作り終えたグラスを手に取り、少しだけ掲げ)遠慮なく、どうぞ召し上がれ…?(楽しそうに目を細めて笑う)
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ダゴール・トムテ 5月17日12時
オレのおかげってんなら、その感謝の意を遠慮なく受け取るとしよう。(足を持って、杯を突き出した。貴方の手元で、ふたつがチンと鳴る。妖精はグラスの中で酒を転がすと、くいっと一口目を呷った) … Uhhh! 果物の水気で、ブランデーの香りが強く開いてる。そして酸味と……何よりこの甘い香気!こいつがいいんだ。舌が役立たずでも、鼻だって甘さを感じることができる。(グラスを掲げ、大層気に入った様子で奥の明かりを透かして見る)
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蓬平・藍花 5月17日23時
(チン、と鳴ったグラスを目を細めて小さく笑ってから、自分も一口飲み。饒舌に語る妖精さんに、ちょっとだけ驚いたけれど。気に入った様子に嬉しそうに顔を綻ばせて)
ふ、ふふ…おいし? 妖精さんが気に入ったなら。また、違う果物で作る…ね?(クリームチーズとレムレーズンをクラッカーに乗せながら。「次は、桃かなぁ…柑橘系もいいかなぁ…」と独り言ちる)
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ダゴール・トムテ 5月18日13時
これは参った。気に入っちまう。いつも取り揃えておいてくれるなら、ここに来る楽しみも増えるってもんだ。(灰色の舌が唇を舐めた。間にケーキサクレを挟みながら、強い酒がどんどん嵩を減らしていく) 後ろの品物がなければ、まるでバーのようだな。古物を眺めながら酒に浸るってのも面白い。(言いながら、カウンターに肘をついて店内を見回す)
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蓬平・藍花 5月19日01時
ふふ。来月には…うちのブルーベリーも収穫できるし。また…味見、しに来ると良き、よ? それまでにも種類、増えてるだろうし…?(赤みを帯びた琥珀色も、家族から受け継いだ塩ケーキも。順調に減っていく様子は嬉しくて。妖精さんの零す言葉も嬉しくて。にこり、と笑ってクラッカーを頬張り。店内を見渡す横顔越しに、同じように眠る|子達《商品》を見つめて)

ダゴールくんが来た時に限り…フルーツブランデー専門店。という事に、しても良き…よ?(冗談めいた声で、楽しげに目を細めて小さく笑って) …それに。ただ一緒に時間を過ごしてくれるお客様は…うちの子達も、喜ぶしねぇ(デキャンタを手に取り、『いる?』という代わりに首を傾ける)
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ダゴール・トムテ 5月19日11時
いいじゃねえか、ブルーベリー。コマドリと実の成る場所を教え合ったもんだ。獲れたらいくらかはフレッシュで食わせてくれよ。今のオレにはすっぱすぎるだろうが、その分あの頃の味を思い出せそうだ。(グラスを差し出して注いでもらう間、貴方の真似をしてクラッカーにチーズとラムレーズンを乗せる妖精。欲張りすぎて、今にも乗せたものが落ちそうだ) オレぁ自分で手をかけて料理をしないから、こういうものが食えるのは嬉しいね。蘭花は自分で身に着けたのかい。
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蓬平・藍花 5月19日18時
ん…鳥さんに食べられる前に食べにきてくれれば…好きなだけ、どうぞ…♪ 甘い風味も楽しめるように…温かい紅茶も用意しとこうね…?(そう言いながら思い浮かんだ鳥さんと一緒に藍色の実を頬張る妖精さんは、なんとなく可愛い気がした付喪神の目に入ったのは。今にも零れそうなくらいにクラッカーに具を盛る妖精さんの姿)――ふふ、可愛い…(つい心の声が小さく零れたのに気付き。誤魔化すようにグラスを傾けてから)

見て…覚えていただけだった事を。今の家族が…きちんと教えてくれた、感じ? 家事は一通り教え込まれたねぇ…(聞かれた問いに答え、感じた懐かしさには笑みを携え。自分のグラスにもブランデーと紅茶を注ぐ)
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ダゴール・トムテ 5月20日12時
……クロテッドクリームだって、スコーンに山盛りつけるだろう。チーズだって多ければ多いほどいいに決まってんだ。(むっとした顔でクラッカーに齧りつく妖精。案の定、後ろの方からチーズが皿の上に落ちてしまう)

へえ。家族、か。(気負うこともなく自然とそう言いった貴方へ、視線が向く) 風来の妖精としちゃ羨ましいとは思わんが、同じくヒトじゃないものがちゃんと居場所を持ってることは、悪い意味じゃなく不思議な気分になる。
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蓬平・藍花 5月20日18時
ふ、ふふ…そう、ね? お皿の上に、着地するなら…問題ない、かな?(むすりとした顔すら可愛くみえる、その様子に。目を細めて笑って。もぐり、とナッツの瓶から干いちじくを摘まみ、ぱくりと頬張り)

(不思議、と言われれば。ふんわり、と微笑んで)
巡り合わせが…良かったの、だろうねぇ(愛しさや戀しさが溢れて揺れる濡れた瞳で、そう呟き。笑みを携え、胸元を飾るブローチを触り) 最初にボクをみつけてくれた子が…家族と呼んで、ヒトならざるボクを、ヒトたらしめてくれて…今の家族すら、アノ子が繋いでくれた縁だからねぇ…(そこで言葉を止め、グラスの中身を半分程飲んでから妖精さんを見て)
――ボクは、とても…運が良き鋏なのかも。今なら厄切も縁結びも出来そうだね…?(へらり、と作り損ねの笑顔をつくる)
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ダゴール・トムテ 5月22日14時
(こぼれたクリームチーズを拾い上げ指先ごと灰色の舌で舐めとっては、フンと鼻を鳴らす) 幸せそうに語りやがる。実際恵まれていたんだろうよ。じゃなきゃお前がこんなに人の好い鋏になるわけがない。(酒を飲みながら、少し背中側に重心を傾けた) 案外、冗談じゃないかもしれねえな。蘭花が付喪神としての力を強くすれば、そんなこともできるかもしれんぜ。こりゃあ、幸運の妖精の商売敵かな。kec-kec-kec!!
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蓬平・藍花 5月22日18時
(指を舐める様子にちょっぴり眉を寄せ、胸元から出した瑠璃鶲の刺繍が入ったハンカチを、指を拭けるように妖精さんの近くに置いて)
…誰かの良きモノで在ろうとしてるだけ、かもだけど(ぽつり、と視線を落として独り言ちてから。外側に傾き心持ち開いた距離を埋めるように、カウンターに少し乗り出しながら頬杖をついて彼をなんとなく見つめて)

もし、そんな事ができるようになったら…ダゴールくんの呪いとの縁…ちょっきん、しちゃうのに……嗚呼、でも厄切縁切と…解呪、流石に違うかなぁ……でも、それが出来れたら…一緒に甘いもの楽しめるのに…(ほろ酔い気味で、少しふわふわとする思考のまま思った事をぽろりぽろりと溢してから)

…幸運の妖精さん専用の、フルーツブランデー作る係ということで…商売敵、にはしないで欲しい…かな?(だめ?とお願いするように首を傾ける)
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ダゴール・トムテ 5月23日16時
kec-kec-kec!! そりゃあいい。是非とも頼みたいもんだぜ。この国にはコトダマって力があるんだろう?オレの国の言葉だって、関係を断つのは |”cut ties” 《ロープを切る》と言う。お前の生まれ持った”切る”って力には、そういう使い方もあるんだ。(差し出されたハンカチの上でちょいと指先を拭うと、その指でまたナッツを摘まむ) ……ま、期待はかけないが楽しみのひとつには数えておくよ。それまでは、ブランデー係でも十分だ。
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蓬平・藍花 5月23日18時
関係がロープ…? なら、縁は糸…繊維の撚り合わせ…? そう捉えれば、確かに切れなく…なさそう…?(言われた言葉に、自分の手を見下ろしながら呟いて。小さくパチリと手を合わせ――開けば音もなく其処に在る自らの本体を手に、ちょきりちょきりと宙を切ってみてから顔をあげ、妖精さんを見て)
ヒトに成りたい…ヒトで在りたい…その願いは半分、叶ったし。幸運の妖精さんへ嬉しいを結ぶ幸運の鋏にだって…なれるかもだよね(うんうん、と納得顔で頷いて。無事にブランデー係で在れそうな結果にも、へへ…と嬉しそうに笑う)

ん、心の片隅で覚えておいて…? ないよりは、あった方が良きだからね。楽しみも、お酒も(本体の鋏をカウンターに置き、満足げにグラスを傾ける)
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ダゴール・トムテ 5月24日13時
へえ、藍花はヒトになりたかったのか。(視界の半分をグラスの縁に沈めながら、ブランデーの臭気の向こうに貴方を眺める) 寿命はいいのかい?付喪神だって頑丈じゃないが、ニンゲン――特に能力者でない奴らの一生なんて儚いもんだろう。(問いかけながらもその視線は、じいっと貴方そのものである鋏に注がれている) ……。
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蓬平・藍花 5月25日10時
(妖精さんの視線を辿り、それの向かう先が何処にあるか気付くと。目を細め――数瞬の後。そ、と差し出すように|それ《本体》を置き直し。問いに対して、ほんの少し陰る笑みを浮かべ)
…おいて、いかれたくなかったの。出来る事なら…ヒトにように共に老いて、果てたかった…(自分の髪を一房掬い、くるくると指に絡ませて遊びながら、ぽつりぽつりと言葉を続け) …でも、結局出来たのは…姿形と、生き様の真似事だけね。それっぽくはなったと思うのだけど(いつものように、こてりと首を傾け微笑み直す)

(妖精さんの手元へと置かれたのは、年代物の握り鋏。持ち手には滑り止めとして藍染の細い組紐が巻かれていて、持ちあげれば同じ色の房飾りが静かに揺れる。丁寧に手入れをされているのか切れ味は良さそうだ)
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ダゴール・トムテ 5月27日16時
(あっさりと自分自身を明け渡した貴方へ、妖精は胡乱な目を向ける。その青が秘めていた呆れだか猜疑だかの複雑な感情は一瞬で、すぐに鋏へ手を伸ばした) ……共感はできないが、オレだって情緒を汲むくらいはできる。それはつまり、|愛《・》なんだろう?(指を通し、しゃらん、と刃を開けば。白銀に光る稜線の上に指先を這わせる)
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ダゴール・トムテ 5月27日16時
kec-kec-kec ... (鋏を眺めながら、妖精は笑う) なんだ。あるんじゃねえか、藍花。お前にもきちんと、ヒトのような欲望が。
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蓬平・藍花 5月27日23時
(向けられた胡乱な視線には気付いたけれど。渡す相手は選んでいるよ?とでも言いたそうな顔で、こてりと首を傾けただけ――でも、その後に続いた言葉に、自らの刃に這う指先に、付け加えられた言葉に、ぴくりと肩を揺らし。じ、と彼を見つめ…何かを言おうと開いた唇を閉じて、短く息を吐いから。ぽつり、と)

(零すように掠れた声で「気づき、たくなかったな…」と呟けば。ぽろり、と眦から涙が零れ。一粒落ちてしまえば、ぽたり、ぽたり、と雫は頬を膝を濡らしていって。「嗚呼、嫌だ…」と吐き捨て、両手で涙を乱暴に拭う)

(彼の言うヒトのような欲望に気が付けば、自分の願いの叶わなさまで思い知って。ヒトは、ヒトなら、こういう時…なにを願うのだろう)
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ダゴール・トムテ 5月29日11時
(溢れる涙を止めようとする貴方を、手の中に糸切鋏を弄びながら、妖精は静かに見ていた。目を細めて、静かに。)(慰めの言葉はなく、目を逸らす気遣いもなく。貴方が再び話し出すまで、グラスにも手を付けずじっと待っているだろう)
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蓬平・藍花 5月29日18時
(止まらない涙に、絡まる思考に振り回される中、感じたのは静かな視線。嗚呼、この場は独りじゃない...と思い出し。眦を擦っていた両の手は力無く膝に落ちたとて、涙も未だ止められず。そんな中で顔をあげたボクを黙して動かず、ただ見つめてくる深き蒼とぶつかって)

((嗚呼、綺麗…)と、捩れ拗れた思考の中。ころりと転がり零れた素直な気持ちに、何故か心が少し凪いだ気がして。それを待っていたように最後の一粒が、頬を伝い膝の上の手に落ちて)
――ダゴールくんの、いう...おねがいごとって、こんなに苦しいん、だね...?(なり損ないの表情で、嗤う)
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ダゴール・トムテ 5月31日15時
オレにその苦しさはわかんねえさ。ヒトになろうと思ったことがないもんでね。(貴方が口を開けば、妖精は可笑しそうに笑う。糸切狭を弄びながら) ――どうする。もう嫌になったなら、終わらせる手伝いをしてやってもいいんだぜ。(貴方の本体は、妖精の手の中にある。少し力を籠めれば、細い指でもそれを破壊することは容易い)  ひとこと、”お願い”してくれりゃいい。だが、今だけだ。オレがそれを聞き入れるのは、今だけ。(しゃきん、しゃきんと刃の擦れ合う音を鳴らす。愉しそうに。)
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蓬平・藍花 5月31日21時
(彼は可笑しそうに笑って言う、“お願いすればいい”と。そんな彼の手の中で刃を鳴らす|糸切鋏《ボク自身》と、愉しげに歪む深き蒼をみていたら。嗚呼、そうか…と自分の中で何かがカチリと嵌る小さな音がした気がして)

――それは…魅力的、かも(そう言葉に唇にのせてみた所で“お願い”を口にする気持ちではないのだけれど。彼と自分のグラスに苺の香りが移る琥珀色を注いでから、小さく首を横に振り)
でも、止めとく。だって…ダゴールくんのフルーツブランデー、作らないとだし…?(こてりと首を傾け――力なく、けれど今度こそ笑えた、はず)
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ダゴール・トムテ 6月2日16時
そうか。……ならいい。金輪際お前がどれだけ願っても、|その願い《・・・・》だけは、オレが聞き入れることはない。(妖精はグラスを手に取って、新たに注がれたブランデーで唇を濡らした)(刃を指の間に挟み、糸切鋏を貴方へ返す) まあオレとしちゃ助かった。いっときの衝動で、これまで叶えてきた幾千の願いを無駄にしなくて済んだからな。kec-kec-kec!!
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蓬平・藍花 6月2日22時
(彼の手元で琥珀色が揺れるのを眺めながら、差し出された|ボク自身《糸切狭》を受け取り、短く「…ん」と頷いて自分自身を握りしめて。そうして聞こえた、助かったと笑う彼の言葉の続きには驚いて。吃驚しすぎて――ふは、と息だか笑いだか分からない何かが零れ漏れて。その笑えない冗談でしかない言葉に。ふ、ふふ…と笑ってしまった合間、ぽろりと溢しそうになった言葉を自分の手元にあった琥珀色の熱さと一緒に飲み込んでから。深い蒼だけを見つめ)

ダゴールくんって…素敵で、ちょっと変な妖精さん…だね?(ただ、それだけを言葉にする)
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ダゴール・トムテ 6月3日16時
それは妖精としてってことか?(皿に乗っていたケークサクレの最後のひと切れを頬張りながら聞き返す。言葉の最後は、少し音がこもっていた) ……オレは結構、特別なトムテだからな。屋敷から出てニンゲンの真似をしているうちに、奴らのように|基準《・・》がブレやすくなてきたみたいだ。(すかさず、酒で口の中を洗い流して) 昔のオレだったら、こんな提案はしなかっただろうよ。
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蓬平・藍花 6月3日21時
(ケーキサクレを頬張る様子をみつめながら、聞かれた問いに、こてりと首を傾け。その後に続く言葉を最後まで黙って聞いてから)
…ん~…ボクの中で…"妖精さん"は、きっと――ずっと、キミ|だけ《・・》の呼び方だと思うし…個としてのダゴールくん自身が変わってる、と思ったわけなんだけど…(そう、独り言ちるように呟きながら、自分のグラスに紅茶を注ぎ。少しだけ手元に視線を止めてから、のんびりと一口二口飲み。顔をあげ、深い蒼色をみつめて)

"今"のダゴールくんに会えた事、それこそが…そのものが…ボクにとっての幸運、だったんだねぇ…? さっきの、キミが言葉にした"いっときの衝動"があったから…ボクは、選ばずに済んで。今、次は何のブランデーにしようかな、なんて思えるんだもの。
――嗚呼…でも、お願い事集めのお手伝い、全然できてないね…?(しょんぼり)
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ダゴール・トムテ 6月4日15時
まったくだ。今日は逆に、オレがお前を虐めたみたいじゃねえか。(半分ほども残っていたブランデーを、天井を仰ぐみたいにして一気に飲み干してしまう。グラスの底がカウンターを叩いた) オレばかり酒をご馳走になってたら、どんどん釣り合いが取れなくなっちまう。今日はもう退散するぜ。(立ち上がり、帽子を被りなおした) お前の欲。ちゃんと腹に収めておけよ、藍花。喉に詰まったままじゃ、次の欲を飲み込めないからな。
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蓬平・藍花 6月4日19時
(いじめ…?と、涙が乾いた跡を残す頬に手を当てて首を傾けたけれど。帽子を被りなおす姿を見ながら、ちょっと寂しそうに眉を下げ)
今日のお酒は、のーかうんとなのに…(と、不貞腐れたように呟いて。言われた言葉には「次…」と小さく口の中で繰り返してから、幸運の妖精さんを見上げ)

…ん。がんばる――だから、また来てね?(そう"お願い"をしながら、前回をなぞるように、そ…と瞼を下ろした薄闇の中。嗚呼…また、林檎でも貰えばよかった…とちょっとだけ思う)
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ダゴール・トムテ 6月6日15時
(貴方の願いに返答はなかった。代わりに、室内にぬるい風が吹く。灯りがチカ、チカと点滅した)(瞼を開ければ、店に貴方以外の姿はなく。嵩の減ったデキャンタの中身も、貴方が少し飲みすぎたのかもしれない。それでも――)

kec kec   kec ……

(遠くに響く板を叩くような音を、貴方は聞き届けられただろう)
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蓬平・藍花 6月6日16時
(宵の戯れの終わりを告げるのは、前回と同じ消えてゆく彼特有の笑い声。閉ざしていた視界を戻せば、そこには誰もいなく。いつもと同じ|愛し児達の揺り籠《商品が並ぶ店内》が、ただ静かな夜に沈んでいるだけ)

(手元のグラスで、カラリと琥珀色に浮かぶ氷が音を立てる)

(付喪神は何も言わず、向かい側に残されたカラのグラスを指先で弾き、自嘲雑じりの小さく笑みと一緒に吐息をひとつ零してから。色んな|モノ《・・》と一緒に残っていた琥珀色で喉を潤し、カウンターの上を片付け始める。ああ、あいたい。横切る想いに連なる顔は… .. .まだ定まらない”次”のナニか)

✱.˚‧º‧┈┈ |暗転《次のスレへ》 ┈┈‧º·˚.✱
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