月花星

【企画】狐の布屋さん

乙女椿・天馬 4月19日23時

●狐の布屋さん
 それは突然に、現れるのだ。
 √妖怪百鬼夜行で開かれる市があればその中にひっそりと溶け込む。いくつかの和箪笥が並んだ店。
 その店を見つける者もいれば、見つけられない者もいるらしい。
 ただ市の中ではよくよく知っている者もいるらしく、ああまたあの狐さんか、なんて話されてもいるらしい。
 狐の――布屋さん、と。
 その店は布を多く取り扱っているという。着物の切れ端で作られたぬいぐるみであったり、巾着などもある。布雑貨は他にもいろいろ、見ているだけでも楽しいだろう。
 けれど雑貨ではなく、着物や布、帯が欲しければ――この店で商いをしている顔の上半分を狐の面で隠した男か女かわからぬ、お洒落な狐に尋ねると良い。ちなみにこの店の雑貨の色々は、狐の手作りらしい。
 すると、笑ってこういうだろう。
 そこの箪笥の引き出しを開けてごらん、と。
 誘われた引き出しをあけたなら、貴方のための唯一のものがあるだろう。
 狐曰く、それがあなたを選んだのだと。
 いわくつきのものであったり、持ち主を布のほうが選びたがったり。
 そういうものが、その箪笥には仕舞われていて。不思議な力で呼ばれてでてくるのだという。
 時折、箪笥を開けたものを気に入ったのか、いくつかのものが出てくる時もある。そういう時は皆攫っていくか、一つを選ぶかのどちらかになるだろう。
 もってお帰りと狐がふろしきに包んでくれる。
 これはあなただけの、ものなのだと。
 あなたの手にそれが渡ったなら、狐が化かしたかのようにさらりとその店は消えていく。
 また会うことができるかどうかは――きっとその時の店の気分次第。

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冒頭に【狐】もしくは【🦊】をお願いします。
タグとして『#狐の布屋さん』がつきます。
★はお任せですが★1だと箪笥の引き出しを開けるとこからになり、出会ったものについても簡素な描写になると思います。

下記は指定可能な事です
他にも無理なくいけそうなことはご自由に!
・どんな市か(春の花市、夜市、秋の祭りなどなど)
 お任せOK
・箪笥をあけてどんなものと出会うか(着物、帯、浴衣、反物、などなど)
 デザイン、柄についてはお任せOK
 こういうものを見つけますといった指定もOK
 こういうものが欲しいです、あとはお任せもOK
 また、かつて失った自分の物、形見がでてくるなどもOK。不思議と布製品の何か、意思の宿ってそうなものはこの布屋に辿り着くのです。
・狐とのおしゃべり内容
 この品物にどんな話があるのか、どんな人が作ったか、などなど
 品物を見つけず、世間話的に狐とお喋りしたいというのも可能です
 どのぬいぐるみがおすすめ?とかもあり
乙女椿・天馬 4月19日23時
受付期間は未定。
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