💠ノベル企画『人妖の少年×借り物競争』

翊・千羽　4月20日20時

■プロローグ
　√妖怪百鬼夜行。桜が見頃を迎えたとある森林公園にある池の傍ら。５人の人妖の少年たちが楽しげな声を響かせていた。
「じゃじゃーん！　いいか？　このくじ引きで引いたもんばぜってーだからな？　ほら、お前から引けよ、｜雪仄《ゆきほのか》」
「準備がいいな、｜新草《あらたくさ》。楽しそうな娯楽ではあるが」
「ふふ。そういった内容であれば、特別不利には感じませんね。｜相傘《あいのかさ》も得意でしょう」
「もっちのろんだよ｜蜜華《みつのはな》！　おれちゃん一番乗りしちゃうかもな～？　｜痺泡《ひのあわ》は？　だいじょぶそ？」
「大丈夫。最近は……君たちと以外も、ちょっとずつ話せるし、多分」
「なら問題ねーな――っと、じゃあ改めて、ルールのおさらいだ」
　籤が入った箱を用意して、話を進めるのは子供達のリーダー的存在の｜新草《あらたくさ》。どうやら今日、彼らは新草が考案した遊びするらしい。
　ルールは単純だった。リミットはあの丘の向こうにおひさまが沈むまでの間。籤に書かれた｜借り物《・・・》を、この公園にいる誰かから借りてくるか、それを持つ本人をこの場所に連れてくる、というものだ。
「つーわけだ。よし、質問はあるか？」
「あー、新草さ！　これって罰ゲームとかあっちゃう系？」
「特に考えてなかったけど……ばっちゃのとこの駄菓子、みんなが奢るとか？」
　賛成、と重なるやる気満々の声。少しして駆けていく子供達を見送るように、青い空の下で桜の花びらがひらひらと舞い踊った。

■企画概要
・場所は√妖怪百鬼夜行にある桜が見頃の森林公園。天気は晴れ時々、雪時々、通り雨。
・５人の人妖の子供（６～８才くらい）が借り物競争をしています。
・籤に書かれたものは｜あなた《・・・》が持っている何か。
　例：花の髪飾り、桜モチーフの何か、動物のぬいぐるみetc…ご提示ください。
・物を貸すor一緒に集合場所に向かうのが目的ですが、折角なので一緒に遊んだり会話を楽しんで見て下さい。

■ご参加を検討して下さる方へ
・冒頭にそれぞれの人妖に対応する絵文字を添えて下さい。
・目的のものを持っているか聞かれたていでプレイングをかけて下さい。
・借り物を探していますが、子供達はそれ以外のことをするのもすごく喜ぶはずです。
・子供達とどんな会話するか、どんなふうに遊ぶかを是非教えてください！
・少しずつお預かり、執筆完了→募集再開の形式で進めます。
　※お相手が決まった人妖は分かるように更新いたします。
・人妖１人につき、基本は１組の採用予定。更新前に発注が重なった場合、子供達と楽しむ内容をより詳しく記載して頂いているものを採用させて頂く予定です。

🍀｜新草《あらたくさ》
「オレ、すげーだろ――え、葉っぱが揺れてる？　ち、違う、嬉しいとかそんなんじゃ……！」
茶髪、お日様色の瞳、頭のてっぺんに双葉が芽吹いており、感情に合わせて反応してしまい、それを指摘されると大層恥ずかしがる。草花を成長させる力があり、頼めばドヤ顔で見せてくれる。みんなのリーダー的存在、明るくて自信家だけれどちょっぴり照れ屋な子。

⚡｜痺泡《ひのあわ》
「あ、それ、触ったら痛いかも、ご、ごめんなさい……」
パールの瞳と髪。触れるとぴりっとしびれる不思議なしゃぼん玉を飛ばす子。控えめな性格なのは、ぴりっとさせて嫌な顔をされたことがあるかららしい。今回は話しかけられず困っている時に、しゃぼんを飛ばしているかもしれない。

☂️｜相傘《あいのかさ》
「おれちゃん、水も滴るいい男だから！　――けど、へへ。一緒に入ってくれる？」
【彼とのノベルでは、少しの間弱い雨が振ります】藍色の髪と瞳。人懐っこく甘えたがりな性格。常に大きな傘を所持しているが、雨が降っているのにびしょ濡れなことが多いのは、人と一緒にじゃないと傘をさせないという性質があるからだとか。

🌸｜蜜華《みつのはな》
「こちらはお礼です。ね、甘いものはお好きですか？」
桜色の髪、蜜色の瞳。優しげで甘い雰囲気を持つ華やかな少年。髪には季節の花が咲き零れ、はらはらと花弁を散らしている。彼が手のひらから咲かせる花は、ドロップのように甘く蕩けるような味がする。

❄｜雪仄《ゆきほのか》
「すまない。仕組みは俺も分からないんだ」
【彼とのノベルでは、少しの間ささやかな雪が振ります】真白の髪に、褐色肌の背が高い少年。男らしい見た目に反して、僅かに儚げな印象を携える穏やかな子。彼が望んだ時、彼の周囲数メートルに雪を降らせますが、その雪はどうしてかぽかぽか温かいようです。それ以外は普通の雪のように時間が経つと溶けていきます。