💠ノベル企画『逆雀の魅せる夢』

翊・千羽　4月23日23時

■プロローグ
　世界が逢魔が時に染まっていく。
　カラスが鳴くから、帰りましょう。
　｜　《――チ……チ、チ。》
　並んで、追いかけて、分かれ道でまた明日。左様なら。
　同じ｜場所《いえ》に帰るなら、逸れぬように手を重ね。
　｜　《――チ……チ、チ、チチチ。》

　｜　《“もう少し、遊んでいこーよ！”》

　何か、聞こえた気がする。聞こえた？　お前も。
　気のせいかもしれない。嘘、だってボクも。
　何故だろう、目の奥まで熱くなるような――。
　振り切ることは簡単にできた。
　でも、気になって。身を委ねるように仰ぐ空。
　ぐるり、ぐるりと目がまわる。

　｜　《“ありがとう、大丈夫。きっと楽しい遊びだよ！”》

　心を預けたならば、瞬間。途切れる意識。
　地面が空になる感覚。きっとそこで、暗転。

　――逆雀が、またひとつ鳴いた。

■企画概要
・逢魔が時、√妖怪百鬼夜行での出来事。
・あなた｜たち《・・》が帰路に出会った妖『｜逆雀《さかさすずめ》』。
・それが魅せる夢は、何かが反転した夢。
・例えば性別、例えば年齢、姿かたち、身長、色彩――。
・逆雀の目的は、ひとときの夢の中、楽しむ姿が見たいだけ。

■ご参加を検討して下さる方へ
・ご参加は２人組固定でお願いします。
・逆雀が魅せた夢の中での描写がメインとなります。
・反転した姿に拘りがある場合は詳しくご記載下さい。
・夢の中なので、場所も行動も自由度高めです。
・完全お任せよりある程度行動を記載して頂いた方が
　採用させて頂きやすいです。