はんぶんこ

【1:1】だるまさんが ころんだ

七・ザネリ 5月28日00時

竹笋生。
某日、春も終わりに近づく、陰鬱とした夕暮れ時。

√汎神解剖機関
『霞ヶ関プラザ』の看板が外された、地下へと続く正面入り口。


ひた、ひた

ひたひた、ひた  ひた

びちゃ


* * * * *

気候のせいなのか、
それとも、これから踏み入れる場所のせいか、
気が重いというのに、貴方は目的地に着いてしまった。

「振り向くとな、目玉を抉られるらしい。」

待ち合わせ場所は、
廃墟となったショッピングモールの入り口前。

既に立ち入り禁止のテープの内側に居る背高が、
貴方の足音に気付いたのか、振り返ってそう笑った。

* * * * *

(1:1RPお相手(被害者)⇒ 戀ヶ仲・くるり(Rolling days・h01025))
(帰るまでが遠足 又は 8月末には強制生還)
七・ザネリ 6月22日16時
【448】(歩き始めた同時に、遠くのシャッターがガシャンガシャンと音を立て始める。なかなかの音だった。)ひひ、入り口付近で、この有様だ。さらに下はどうだろうな。
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戀ヶ仲・くるり 6月23日21時
うわぁ……なんて分かりやすい泣き真似……私だって生命の危機のない場所へ紳士的に案内してくれてたらかわいいお返事しますぅ(偽る気もなさそうな真似事を半目で見つつ返した)…ガチな怪異に目玉持ってかれそうなのに!?度胸試しの範囲超えてるでしょう!?
(痛がりも怯えもせず軽口を叩くあなたに、少しだけ、息が楽になった心地がした。先に行く背を小走りに追いかける)私そんなに力強そうに見えます?か弱いか弱い女子高生ですよ、…からかわないのはありがたいですけど!!

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戀ヶ仲・くるり 6月23日21時
【489】ひえ(聞こえる軋むシャッター音に身を縮こまらせた。スマホを取り出して、先程撮影した案内図の画像を見る)…うわやっぱりこの先にバツ印ある…不穏…(とはいえ、ほぼほぼ一本道。振り返らない制約上、やり過ごすのも難しそうだ。数瞬考えて、力技しか浮かばず、背の高いあなたを見上げる)
──ザネリさん、走るの得意ですか?
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七・ザネリ 6月27日00時
お前は、この俺が、紳士的に、エスコートする、そんな場面を想像できるのか?…………それはそれで面白そうだな。お前が。そうだな、次誘う時は花束を片手に迎えに行ってやろうか、(男は呑気に喉を鳴らして笑った。)
………俺か?かよわい女子高校生よか、逃げ足には自信があるが。(持久走は専門外だぞ、と続けて。)よし、せーので行くか。

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七・ザネリ 6月27日00時
【543】(貴方はそろそろわかっていたかもしれないが、せーの、と言う前に男は駆け出した。)(そして、駆け出して気付いたことがある。)……………こりゃ、面倒くせえな。
(貴方が懸念していた、罰印の部分に背高の男が見上げるほどの、木が 生えていた。)(そして、ゆさゆさ揺れているのだ。)(木の根元、木にしがみ付いて頭を打ち付けている小さな影は、鳥だった。しかし、顔の部分は、人間のそれで、人面鳥とでも呼ぼうか、大変に気味が悪いビジュアルをしている。そして、確実にこちらを見ていた。)

(「お前ら、誰だ!」「この木は俺のだぞ、」「だめだ、だめだ、通さないぞ。」「戻れ!」「戻りたくなったからな、」「おれを笑わせて見ろ!」)

▼ どうにかして、鳥さんを笑わせましょう。
  !70以上:成功 通してくれます。
 
 ご想像の通り、成功しない限り、ここで立ち往生です。
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戀ヶ仲・くるり 6月27日21時
(想像した)……、……絵になるけどやらなそう……うん?花束!?ザネリさんそれ私が嫌がるの分かってて言ってますよね!?はんぶんこの誰かにやってください!(背高のあなたを見上げて拒否する。この本気を出したら絶対絵になる人がそれやったら目立つ!隣に並ぶのしんどい!女子高生の羞恥心では耐えられない)
リーチが長い分、私より速いのはそれはそう。はい、せーので、(圧倒的にある足の長さを見つつ、掛け声の話に頷き、)
…やっぱり言わないこの人!!(早々に走り出したあなたの背中を追って走り出す。すぐに視界いっぱい緑と茶色が広がって、えぇ?と間の抜けた声を出した)
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戀ヶ仲・くるり 6月27日21時
通れそうにない…もしかして走る意味なかった…?(あなたの隣で大樹を見上げれば、ごん!ごん!と殴打音が聞こえてきた。根本を見る)うわきっ(打ち付けている正体を見て、気味悪っ!!と叫びかけて手で口を覆う。怪異だとしても明らかに失礼なことを言ってはならない。怪異だからどんな報復があるか分からないし。)

ぇ、ぇと…私達、道を戻れなくて……笑わせる??そんなフランクな方法で通してくれるの??
でもなにを話せば──す、滑らなそうな話します!『恋愛ADLのゲーム内に閉じ込められ、計58回|爆破《ゾロ目出》して脱出した話』

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戀ヶ仲・くるり 6月27日21時
【593】(「はぁん?そうかよ」)(……滑った……!)
いや意味分かんない導入ですけど謎の祭りめいた楽しさがあったんですよ、…ごめんなさい身内ネタですねもっと汎用的に楽しい話します…(沈痛な面持ちで受け止める女子高生の姿)
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七・ザネリ 6月29日14時
…………いや、あの面子の中で一等反応が良いのはお前だろ。ジャンは鼻で笑う、生意気だからな。深琴やらナギは似合わないぐらいは言ってきそうだ。純朴面子は喜びそうだが、逆に俺が苦しい。うん、花束に続き、夜景だけが売りの店でディナー、煙草休憩は30分置きに挟む。来週の金曜あたりでどうだ?(既に誘う相手を置いて走る男からして、当日、本当に迎えに来るかは怪しいものだ。)………だが、まあ。コイツをどうにかしねえと、ここじゃ花束の調達が難しそうだからな………笑わせりゃいいんだろ?なら、コレだ。(みょん。男のコートの内側からのびーるハンドが顔を出した。)(みょん、それはとってもよく伸びるので、気味の悪い鳥にまで容易く届く)

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七・ザネリ 6月29日14時
【628】(のびーるハンドでくすぐってやろうとしたが、思い切り叩いて終わった。)
(「は!?」「は!?⁉!お前今なにした!?」)(鳥は怒っている。)
そんな自分を卑下することはないぞ、くるり、身内ネタだろうが、笑わせろと言った癖に笑わないのは、ヤツの努力不足だ。イケる、その意気だ、フォロー頼む。(鳥は大変に怒っている。)
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戀ヶ仲・くるり 6月30日00時
わぁ認められてるのにうれしくない。いやですよ!そんな私で遊ぶのが目的なお誘い!
花束を純粋に喜んでお礼を言う、メグルちゃん・とわちゃん・ラムネちゃんに渡して良心を苛まれてしまえ!(他力本願な呪いの言葉を吐く。呪われるのは汚れちまった悲しみを抱く大人だけのはずだ)

っ、え、うん??(明らかにコートの内側から出てくるものじゃない物品を二度見する)えっなんでそんな物を懐に入れて……(あれでなにするんだろ、…殴った!?)……めっちゃ怒ってるんですけどぉ!?怒り狂った相手を私に投げないでほしい!無茶振り!…おっ、思わず笑顔になっちゃう話をします!!
『♡はっぴぃ~♡かぽうぱふぇ♡でカップル専用あまあま苺パフェを食べたい少年と友達になってカップル偽装して食べに行った話』!!

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戀ヶ仲・くるり 6月30日00時
【702】(大声で語り始めると、「はあ!?」「なんだよ!」とキレていた鳥の異形だが、段々「はぁん」「そう」と声の圧が減り、「つづけろ」「パフェってうまい?」と聞く姿勢になっていく。──最終的に「“少年”、かわいいな」とにこにこ聞いていた。)(“少年”の可愛さ、強い…!おかげで救われそうです、ありがとう…!)
……続きの話?“少年”くんとまた遊びに行かないとないですね!なので、通してくれませんか?帰らないとまた出かけられません(“少年”の情報はねだられても出さずに、通してくださいだけを押し出して話す)
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七・ザネリ 7月4日19時
(隣の男も鳥と同じように話に夢中だ。「……なんていった?かぽう?」「パフェか。……イイよな。」「ああ、可愛い。」「んで、なんて言ったんだ、かぱ?」)(鳥が「仕方ねえな。通っていいぞ。……だが、お前、俺に必ず話しにこいよ。続きを。」と叫びながら、周囲を旋回する。通り過ぎる際も、「絶対だぞ!」と念押ししている。)
だ、そうだ。くるり、また話に来てやらねえとな、ひひ。

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七・ザネリ 7月4日19時
【794】(「おい!無視するな!」そう言って、鳥が男の頭に降り立つと、ぐいと肩を掴む。そのままぱたぱたと翼を上下に動かすと、縦に長い男が、ちょっと、浮いた。)

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七・ザネリ 7月4日19時
(貴方が待たされること数分後。運び疲れた鳥に攫われた男が戻ってくる。)
……悪い、くるり。うっかりな。拾ってきちまった。……まあ、とりあえず進むか。うん
(そう言って、また、すたすたと先を歩き始めたが、片手を不自然に下げている。例えるならば、背の低い子どもに手を引かれるようにして歩いていった。)
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戀ヶ仲・くるり 7月5日23時
うわっまた来る流れになる!?やだ、……あー…“少年”連れてこいって言われるよりいいか…(小さく呟く。勢いで話して、ウケたけれど、“少年”のことを巻き込みたくはないので。そこは責任を持とう)
分かった!…来れたらね!(そう返事をした。でも、来れたらの話。なにせこちらは重度の迷子体質!1人で来れる自信はまったくない!)
…えっ、…うえ!?ざ、ザネリさんが飛んだー!?ちょっ、ザネリさん、これっ、戻って来れます!?ええっ…1人にしないでぇ…!(鳥に攫われていくあなたを見送るしかなく、羽音を聞きながら木の根元に縮こまる。1人で歩き出す気概がなかった)

〜数分後〜
わー!!ザネリさんご無事でよかっ、……拾って……?

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戀ヶ仲・くるり 7月5日23時
【848】……、……えっ(背高のあなたにはしんどそうなくらい、下がった位置にある手。不自然な位置なのに、手が、全然ぶれない。まるで何かに支えられているみたいだ)
…私、なんにも見えないんですけど……なんか居ます…?(距離を保ちながら、でも1人で置いてかれたくなくて、おそるおそる着いていく)
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七・ザネリ 7月12日16時
……良いだろ。お前がひとりだと心許ないと言うからな、新しいメンバーだ。(青ざめる貴方に対して、男の言い訳はこうだ。)
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七・ザネリ 7月12日16時
お前も挨拶しろ、これがくるりだぞ。(見えない誰かに紹介まではじめる始末。)
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戀ヶ仲・くるり 7月13日08時
やっ、(やだぁ!!と叫ぼうとして口を覆った。)なっ、(なにそれぇ!!と叫びかけてまた口を覆う。だって見えない誰かの気分を損ねたくないよねぇ!?)
……、……(深呼吸を10回してから向き合う)
く、くるりです…そこの背高さんと…なんだろう私たちの関係…遊び友達…?私はザネリさんと友達……?(謎は横に置いておいて、なんとなく居そうな場所と向き合って一礼する。)
ええと、これからぐるっと一周して左に曲がる予定です、よろしくお願いします…。

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戀ヶ仲・くるり 7月13日08時
【859】(挨拶しても全然見えない。微妙な距離を取りつつ、そうだ、とあなたを伺った。安否確認してない!)
…ザネリさん、さっき攫われた後、大丈夫です?身体なんともないですか?目もしっかり見えてます?
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七・ザネリ 7月16日23時
(男は煙草に火を付けたいようだが、どうしてか片手があかないので舌打ちをする。未練がましく咥えたまま。)
………くるり、100点の反応だな。あ?友達を疑問形にしたらな、泣く奴がいるかもしれないだろ。断言しろ。一緒に肝試しも楽しめるイイ仲だってな。(貴方が男の片手を握る誰かに挨拶をする間も、まだ文句を言っている。執拗い大人だ。)

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七・ザネリ 7月16日23時
【935】(しっかり見えてます?)ああ、まだ目は、あるぞ。
(そう返した男の手を、握る力が強まった。それはもう肩が外れそうなほど強い力で)

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七・ザネリ 7月16日23時
…………片方の肩がやけに重いぐらいだな。そうか、物理的に取るもんだと思っていたが、機能しなくなれば、ないものとして扱われる可能性もあるな。なるほど。(いてえ。とぼやきながら、男は歩き始める。正確に言うと手を引かれて。)
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戀ヶ仲・くるり 7月17日22時
(圧を感じながらも聞き流して挨拶していたが、ねちねちと重なる言葉についに限界を迎えた)
……ザネリさんしつこい!私、空気感だけで分かるって顔出来るほど大人じゃなくて、でも大人相手に笑顔で友達って言えるほど子供じゃないんですぅ!
もー!分かりました、訂正します!私たち友達ですね!みんなで駄菓子屋いったりする友達!でも肝試しはもういい!!

目はある…って、見えてますよね?“運が悪いと、目玉が取られる”でしたっけ……(これは、運がいいのだろうか、悪いんだろうか?)
あれ、あ……その手、繋いでるんじゃなくて、動かせないんですか…?(始めの印象より性質が悪い。眉を寄せてあなたの背を追う)

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戀ヶ仲・くるり 7月17日22時
っ、わっ(急足だったからか、足元が暗かったからか、蹴躓いて体勢が崩れる。頭が前のめりになって、そのまま、通路の後ろ側に目線がいった)(あ。|後ろ見ちゃった《・・・・・・》)(転ぶ前に、ぐっと手を引かれて地面に口付けるのは避けられた)
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戀ヶ仲・くるり 7月17日23時
【1029】
(ぐっと右手を引かれた。転ばなくてよかった、と口にする間もなく歩き出す。ぐいぐい引っ張られて、歩かないと転んでしまうから)
えっ、あ、(──まっくら。底が見えないまっくらな穴みたいな色。出入り口付近で見た目を思い出す。それが今は手を引いてる)
……っ!?(これ、ザネリさんの手を持ってるのと同じ!?)
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七・ザネリ 7月24日23時
( ふたりで合わせて、1000歩を越えた。そうして、ふたりで合わせて3回振り返った。)

「 まだ、あそぼうよ。 」

( 「 いいな、 ともだち、 」 男の歩みが早くなった。手を引かれるようにして男の長い脚が先へ行く。持っていたランタンが床に落ちる音がした。それでも、手を握った誰かの歩みは止まらない。貴方も男と同じように手を引かれ、真っ暗な中を進んでいく。「いいな、なかよし。」非常灯の光だけがぼんやりと周囲を照らす。貴方の息遣いと、手を引く誰かの声。手を振りほどこうにも動かないのだから、困った。)

 「 ぼくも、 ほしいな。 」

(息が上がったころ、少し先で男が貴方に背を向けて立っていた。そのすぐ傍まで来ると手を引いていた誰かの歩みは止まり、やっと手が離れた。
貴方達は以前見たショッピングモールの案内図の前に立っている。随分長く歩いたように感じたが、あとは、出口に向かって進むだけ。)

(でも)
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七・ザネリ 7月24日23時
(まっくらな誰かが、何人も、出口へ続く通路を塞ぐようにして立っている。)
(人であれば目がある位置には、ぽっかりと穴が開いたまま、それでも貴方達をじっと見る数多の視線を感じた。「 ぼくの ともだちになってくれる? 」)
( 「 ちゃんと、ぼくたちと同じにしてあげるから。」 )
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七・ザネリ 7月24日23時
………はあ、見ろ、くるり、これぞ肝試しの真骨頂だ。(………………クソが、走らせやがって。と呟いた後、小休憩と言わんばかりに咥えた煙草に火を付ける。じりじりと、まっくらな集団がこちらに近付いてくるがお構いなしだ。)
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戀ヶ仲・くるり 7月26日20時
ひっ……!(ガシャンと音が鳴る。ランタンが、落ちた。声を上げる間もなく、まっくらなか、まっくろなものに手を引かれて走る。怖い。)はっ、なして、(手を引かれてるから転ばないけれど、歩みは早くていつ転ぶかも分からない。ぶんぶんと手を振っても外れない。「いいな、」囁かれるような声が、近くて、ヒュッと喉が鳴る。怖い。は、は、と恐怖からか、走るような速さだからか、自分の息遣いだけが大きく聞こえる。怖い!)
…や…(やっと出口が見えたのに、まっくろなものがいっぱい。暗い中なのにはっきり見えて、血の気が引く。)(そんな中聞こえてきた、あなたの声)
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戀ヶ仲・くるり 7月26日20時
や、やだぁ!?(煙草の灯を頼りに、背高のあなたの肩を揺さぶろうとする)
ちょっ、ザネリさん何でそんな余裕あるんですか!?わ、私!√能力、右手光るくらいで!でも取り憑かれるのも呪われるのも死ぬのもいやなんですけど!
──連れてきたんだから、なんとかしてくださいよぉ!(半泣きで訴える。無茶振りだろうが正しく事実だった。私!戦えないです!一応ルートブレイカーは出来ますが数の暴力には屈するしかないです、覚悟よろしくお願いします!)
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七・ザネリ 7月27日17時
(男は貴方の決死の叫びを聞きながら揺らされている。男の口元の火が揺れて周囲がちょっと明るくなった、気がした。)
そりゃあ、コレを目当てで来たんだぞ。お前よりイイ反応が出来るわけがない。だが。まあ、ここまでうじゃうじゃ居るのは想定外だなァ。(貴方が男を揺らしている間も、確かにゆっくりと近付いてくる。)
ひひ、くるり。俺たちは仲良しだろ?(「なかよし、いいなあ。」とまっくろのどれかが、また口にした。それに男は、いいだろ、と返す。)俺はお前にも是非楽しんでもらいたくてな、きちんと準備してきた。(それはそうだろう、肝試しに誘ったのはこの男で、噂を確認したがっていたのもこの男であるからして。懐を探った男は、取り出したそれを貴方に押し付ける。)
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七・ザネリ 7月27日17時
(それは、子どものおもちゃ売り場で見たことがあるような…ないような……グリップの上にボタンが付いている……それを押すと…光る……何度も押すと色が変えられる……正しい商品名は『怪異撃退!ぴかぴかセイバー!』だ。)
性能は試した結果、充分通用するものだった。くるり、これを振り回して強行突破だ。(そう言う男も同じものを構えている。今にも抜刀と言わんばかりの構え方だ、よく見ると腰にぶら下げるためのホルダーまでつけている。ノリノリである。)

( ▼ここまで本当に良く頑張りましたね! と声が聞こえた気がした。
  !あとはなんとかゾロ目さえ出せれば、
   2人そろって、出口に到着です。
   それまで『怪異撃退!ぴかぴかセイバー!』を振り回して、耐えてね!
   がんばれ!√能力者!                       )
0
戀ヶ仲・くるり 7月28日20時
!?(「なかよし、いいなぁ」の声に身を震わせながら、あなたが押し付けたものを受け取る)

っ……ザッ、ザネリさんのばかーーーーー!?これどう見たって、(握り込んだ拍子にグリップのボタンが押された。ピカッと光る!「かつて、かいいを ほろぼす けんがあったという…!」そしてしゃべる!)
日曜日の朝に男の子達がかっこいー!って見てる番組の!(ボタンを連打!「かいいを めっせよ…」「ガシャン!ガシャン!ガシャン!──キィン!」声の後、高らかに効果音が鳴る!)
おもちゃじゃないですかぁ!?(グリップを握り込んで引っ張ると、「ばっとう!ぴかぴかセイバー!」の声と共に引き抜かれるぴかぴかセイバー!勢い任せてブンッ!と振られた)

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戀ヶ仲・くるり 7月28日20時
(「いたいよぉ」剣がぶつかったまっくろのひとつが、後ろに下がった)
えっ……うそ、効くのぉ!?えっ、あっ、いいの許されるのこんな討伐アイテム!?
ぴ、ぴかぴかセイバーすごい!!がんばって、ぴかぴかセイバー!(掌返ししてぴかぴかセイバーをしっかりと握り込む。倒そう!怪異!)
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七・ザネリ 7月30日14時
(男も同様にグリップを握り込んでぴかぴかセイバーを引き抜く。「ばっとう!ぴ」と声がした直後にぶんぶん振った。一応音声をキャンセルできるらしい。酷い男だ。)
………ひひ、くるり痛がってるじゃねえか、加減してやれ。悪役っぽいぞ、お前。

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七・ザネリ 7月30日14時
(長い腕がここでようやく役に立っているらしい。ぶんぶん振り回すと、蜘蛛の子が散るようにまっくろを退けることに成功している。「うわ、やだぁ」という声が聞こえる。なにこのひとたち…という目を向けられている気がしなくもないが、無抵抗で両目を失うよりは、プライドを捨てた方が良いだろう。きっと。)…………あいつらを連れて来るとなると、ぴかぴかセイバーが人数分必要になるのか。
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戀ヶ仲・くるり 7月31日21時
どこ見てるんですか!どう見ても正義の味方ですよ!日曜日の朝活躍するヒーローですよ!(振り回すたびに「キィン!」「ガシャン!」と効果音が流れる。なんて戦闘感があるんだ、ぴかぴかセイバー…!なお、隣に居るあなたとのリーチの差は大きい。あなたが散らしたので、まっくろにはほぼ当たっていない)
……あれっ?ザネリさんのぴかぴかセイバー、鳴らないのなんで……?

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戀ヶ仲・くるり 7月31日21時
今まさに危ない目にあってるのにみんな連れてくる想定してるのなに!?みんな怖……(想像した。怖がるかな??)……がらないかもですが!
安全!引率時は安全考えてくださいよ!大人でしょう!?(「やだねぇ」とまっくろが言う)ね!本当にそうだねぇ!……うん?今意思疎通出来た?
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七・ザネリ 8月3日12時
さあ、日曜の朝に働いているヒーローなんざ見たことがねえからなあ。さっぱりわからねえな。(ニチアサに中指を立てるのは自称名悪役だ。ぴかぴかセイバーを振り回すがムカつく音は聞く気がないので、意地でキャンセルをし続けている。その代わりに、怪異から「ぎゃ!」「いたーい!」「こわ」「ひどーい」と音がしている。)………だが、お前が毎週人質に取られている様を用意に想像できる。

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七・ザネリ 8月3日13時
肝試しだ、この程度は許容範囲内だろ。………確かに泣くヤツよりはしゃいでるヤツの方が多そうだな。アトラクションとして楽しむには少しばかり改良の余地ありってとこか。(じりじりと貴方達は入口へと近付いてはいるが、あと一歩が及ばない。まだまっくろ達の方が人数差で有利だ。 戦闘に積極的でないことが救いである。)
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戀ヶ仲・くるり 8月4日21時
ザネリさん、ニチアサ見ないんだ……なら何故こんなアイテムを??(あなたの手から逃れたまっくろの手が伸びてきたので、ぺち!とぴかぴかセイバーを振り当てる。「キィン!」「いたぁい!」の声。)…王様も意外とハマりそうですし、はんぶんこで観ても楽しそう(ニチアサの話をしている)
毎週人質ってなに!?どうして!?それもう「捕まりすぎ」ってコメントつくやつ!

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戀ヶ仲・くるり 8月4日21時
(「かまえろ!」)えっ!?(と声を上げるぴかぴかセイバー。…おや?ぴかぴかセイバーの様子が…?)(「臨」「兵」「闘」「者」「皆」「陣」「列」「在」「前」「!!」…九色に色を変えながら、光っている…?)
ま、待って待って待って、突然必殺技モーション入られても困る!困るよピカピカセイバー!?
(焦りながらも、まっくろたちに向けてピカピカセイバーを構える。)(「喰らえ、九字斬──!!」ぴかぴかセイバーが叫ぶ…!)
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七・ザネリ 8月8日23時
俺が日曜から早起きをしてビカビカ光る板に齧り付いてると思うのか……心外だ。こいつは評判が良いから買ったんだ。レビュー数が多い商品は俺たちを裏切らない。(『30代男性 会社員:子供の頃、このクオリティの物は手に入らなかった、満足している』『60代女性 魔女:肩たたき兼怪異たたきに重宝している。音がうるさいので-1。』)……録画なら見てやってもいいぞ、俺は野次は得意だ。(男が振りかぶった、見事に脳天直撃。余程効いたのか、言葉を発することなく襲い掛かってくる。 丁度、その時だ、隣のぴかぴかセイバーが今までより更にクソデカい音を発した。)
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七・ザネリ 8月8日23時
貴方の腕は導かれるようにして、ぴかぴかセイバーを振り下ろした。鮮やかな光が怪異に触れる、すると、今までは退くのみであった怪異が明確に呻き声を上げた。のた打ち回るそれは、周囲の怪異に支えられながらぼろぼろと崩れて。やがて、暗がりに溶けるようにして消えた。
 「キャーーーーー!」
 甲高い女のような声が辺りに響く。目の間のまっくろが大口を開けて叫んだのだ。黒い口内に白い歯だけが浮いている、大変気味が悪い。身構えた貴方と男に対して、まっくろな怪異たちは後退っていく。貴方が一歩前に進むと、怪異たちは後退する。2歩、3歩と進むと耐えきれなかったのか、走り出した。追うものが追われる立場へと逆転したことは明白だ。
 気付くと貴方たちの周りは静まり返っていた。脅威は去ったのだろう、男は隣でけたけたと笑っている。逃げる怪異相手に追いかけようと誘うのだ、それはもう楽しそうに。
 貴方達は、やっと出口まで辿り着いた。
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七・ザネリ 8月11日02時
この背高の男の趣味に付き合わされたがために、走り回り、叫び、最終的には光る棒を振り回すことになった貴方は、出口から地上に出た今、何を思うのだろうか。
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戀ヶ仲・くるり 8月12日08時
悲鳴をあげて散り散りに逃げていくまっくろ達の後ろ姿を、ポカンと見つめる。静かな中でけたけた笑う愉快な声を聞いて我に戻り、いじめっこみたいな楽しげな提案をいなして持っていたぴかぴか光るおもちゃ──立派な対魔武器だと証明されたが、どう見てもおもちゃだった──を明かり代わりに掲げて、歩き出す。
一歩、二歩、三歩。出口に向かって。四歩、五歩、六歩。シャッターは降りているが、地下にはなかった街頭の光が漏れている。
外だと安堵した頃、背高の男がまた楽しげに言う。

「お前がより楽しめる肝試しスポットを調査しに行かねぇとな」
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戀ヶ仲・くるり 8月12日08時
「……別の場所でも肝試しする気ですか!?より!?これ以上怖いの!?もう行きませんよ、ザネリさんのばか!!」

──対する女子高生が叫ぶように怒ったのは、まぁ、妥当な話。
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七・ザネリ 8月14日15時
『霞ヶ関プラザ』の入り口は固くシャッターで閉ざされている。念には念を入れよと、立ち入り禁止のテープも張り巡らされたまま。そして、”振り向くと目玉を抉られる”そんなうわさ話は相変わらず近所の子どもたちの中で定番の怪談話だ。
 そんな噂話に、最近変化があったらしい。”目玉を取られそうになったら『ばっとう!』と叫ぶ” すると、見逃してもらえるんだとか。

『〆』
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