The Dwelling

【閑話】案内

満慶・縁牙 6月7日14時

 俺が塒にしてる奇妙建築ってのは、どうもダンジョンみてェなトコでね。知らねェ間に知らねェ場所に繋がったりする頻度が高ェのよ。

 ふらふら練り歩いてたら面白そうな市を見付けたんで、場所をチェックしといて君を呼んだってわけだ。なんたってこの前、約束したしなァ。
 ……何よりマスターに君になんか買ってやれって煩く言われてんだ。今日は何だって買ってやるよ。俺に取ったって、君は親戚のお嬢ちゃんみてェなモンなわけで。

※1:1。お招きした方と
※√妖怪百鬼夜行、奇妙な市場
満慶・縁牙 6月7日14時
(こういう、ちとお江戸の空気が残るような場所ってなァ、この世界じゃ珍しいモンだ。妖怪ってなハイカラなモンが好きだから)(着物と袴の連中ばっかりがうろついてら。わいわい賑わっちまって、活気があるねェ。懐かしくて気分も高揚するってモンよ)

どォだいツィーちゃん。この|前《めえ》言ってた俺の道具時代ってなァ、こういうトコだったんだぜ。
(舗装されてねェ道路に木で出来た屋台と風呂敷が並ぶ。キラキラした宝石だの何だのは大してありゃしねェが、簪やら木製の道具やらは、君にゃ物珍しいかもね)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日14時
(きょろきょろと、見慣れぬ賑やかな通りを見回しておりました)
(育った土地も、今暮らしている土地も、近現代的な街並みが比較的多いものでしたから。目にする光景はまさに未知の世界といったもので、せわしなく視線があちらこちらへと彷徨う様子は貴方様の目にも明らかであることでしょう)

……! はい、お話に聞いた江戸のころ……というのは、このような景色だったのですね。なるほど……
(なるほど、と繰り返しながら視線はあちらこちらを彷徨います。なお、ついつい平屋の並ぶ通りの向こうに山の稜線が見えないかを探してしまったのは、愛嬌ということでお許し願いたいところです。富士のお山が見られると聞いたので思わずの行動でした)
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満慶・縁牙 6月7日14時
(気に入ってくれたようで何より。表情は分かりにくいが仕草には感情が乗るのが君の良いトコだ)(君の視線の方を見遣っても何もありゃしねェ――が。ははァ、成程、前に|富士山《ふじやま》が見えるって話したもんなァ)

ふはは、今回は場所が違ェみてェだなァ。こっからじゃ山は見えそうにねェ。
……代わりに、そら、そこらの店で何でも買ってやるよ。ツィーちゃんの生きてるとこじゃ珍しいモンも多かろう。
(身の維持にゃとんと金が掛からんから、ここらにあるモンなら何だって買えるわけだ。指差したのは婦女が好みそうなアクセサリー店。っつっても簪やら飾り櫛ばっかだがね。目を惹く宝石っつったら、瑪瑙だの珊瑚だの――お、鼈甲もあるたァ珍しい)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日14時
(はっ、として遠くを見透かすような視線を貴方様の方へ戻します。思っていたことを言い当てられて少しばかり気恥ずかしそうな様子は――顔には出ませんでしたが。急に緩んだ歩調と、少しばかりもじもじと背中で合わされた手の動きには乗ったかもしれません)

……そうですね、さすがにそこまで同じではございませんでした。
でも、とっても賑やかで、明るくて、楽しいところでございますね――お買い物、でございますか?
しかし、わたくしも持ち合わせはございますし……
(とても裕福な暮らしぶり、というわけではないですが、趣味などのお買い物をするくらいの蓄えはあります。実家から仕送りもいただいておりますので――|養父《ちち》はどうも収入と貯蓄を持て余しているきらいがあります)
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満慶・縁牙 6月7日15時
(全く可愛らしいこった。マスターが猫ッ可愛がりする理由も分からいでないなァ。喉奥で突かれたような笑声を一つ、緩んだ歩調に合わせて、店を注視するようなそぶりでこっちも歩みは緩やかにする)

確かにここらは賑わってんなァ、こんなトコがあるたァ思いもよらなかったぜ。妖怪らはハイカラなモンが好きだし、この手合いの市ってな珍しいと思ったが――。
(……ま、智謀策謀の気配はねェ。何ぞ大変なことが起きるってンでもなさそうだ。そういうモンとしておくかね)(君の言葉に視線を遣って、)
ふはは、たまにゃ親戚のオニーサンっぽいこともさしてくれ。それにマスターがツィーちゃんに優しくしろ買ってやれって煩ェんでね。たまにゃァ報告出来ることも作らなくちゃならん。
(八割事実、二割は――嘘じゃあねェが、ま、盛ってるってトコだな)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日15時
昔ながらの街並みの趣を好む方もいらっしゃるということなのでしょうか。
それこそ……人間の社会にも、重要文化財? などといったものなどもございますし……
(妖怪と呼ばれる方々のお考えが人間のそれと共通しているかは、寡聞にして存じ上げないのですが。懐古的な思いというものは普遍的にどのような社会においてもあるものなのではないでしょうか)
(そんな事を思いながら、緩んだ歩調のままに歩みを進めます)

おじさまが? そう、なのですね。
それは……おじさまにもお気を遣わせてしまっているでしょうか――いえ、そういうことではないのでしょうね。
(恐らく|養父《ちち》の経済状況も大体ご存知でいらっしゃるでしょう。なれば生活に困っていないこともご存じのはず。とあらばこれは純粋な、おじさまと縁牙様のご厚意ということであって)
……はい、そういうことでしたら。
お言葉に甘えてしまっても宜しいでしょうか?
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満慶・縁牙 6月7日15時
そうだと嬉しい話だなァ。やっぱこういう街並みの方が落ち着くモンよ。ここもその――重要文化財みてェに長ェこと残ってくれりゃ嬉しいねェ。
(そしたら常連になるンだがね――と笑って付け足す。以前はマスターと主について歩いてたこともあるンだが、この頃はご無沙汰だ。マスターがいねェと行けねェトコも多いしな)(勿論店も見てるが、どっちらかというと、俺の視線は君を見守る方に向いてるだろう)

なァに、甘やかされンのも孝行ってモンだ。遠慮なく受け取ってくんな。
――見る限り色々あるが、ツィーちゃんはどんな店が好みだい? 現代の婦女の流行り廃りってな未だ俺にゃ分からいでね……。
(指した先にゃ大小様々店が並んでる。装飾品に反物――着物もあるのかね。流石にお江戸の化粧品は、現代人にゃ勧められねェかなァ……)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日16時
そうでございますね。
心安らぐ風景や……幸福な心地になれる場所は、数多くあって悪いことはございませんから。長くこのままでいて下さると良いですね。
(わたくしもこの雰囲気はとても好きです――そんな風に言葉を続けて、店先を巡る視線はまたあちらこちらを動きます。貴方様の視線が自身に向いているタイミングがあることも、気付いていないというのがよくわかることでしょう)

そういうことでございましたら、はい、そのようにいたしますね――わたくしの好み、ですか?
(ふむ、と視線を指された先へ順繰り巡らせます。装飾品、お着物に、布……)
……最近は工作に興味があるのですが、とはいえあんなに綺麗な布ですと習作に使うのも、でございますね。
色々な服装を試してもみてはおりますが……
(言いつつ、)(ふと、貴方様の出で立ちに目を留めます)
……そうですね。
縁牙様にお着物を見立てていただくというのは、ありでございますか?
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満慶・縁牙 6月7日16時
ツィーちゃんも気に入ってくれてンなら良かったぜ。たまにゃ遊びに来るかい――あァいや、お友達でも連れて来て一緒に買い物ってのも楽しいかね。
(こっちの視線に気付いちゃねェか。瀟洒で完璧なメイドさんって評も充分似合うが、幼少から見てるせいか、どことなァく危なっかしい気もすンだよなァ)(概ね人間にゃ好意的な世界だが、変な輩に目ェ付けられたら大変よ。さながら俺ァ今日のボディガードだな)

へェ、工作? ツィーちゃんも何か作ンのかい。それこそアクセサリーとかか?
(|も《・》、ってなァ、君の父君もマスターも何ぞ楽しくやってることがあっからだ。血は繋がってねェ筈だが、生育環境柄、感性は似るンかね)
(それから瞬いて、首を傾いで――)
おっと、そりゃ勿論、嬉しい申し出だが……良いのか? 俺ァこういうセンスだぜ。
(つまり装飾品大好きマスター寄り。落ち着いたモンは選べねェと思うぜ)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日16時
はい、また機会があれば遊びに来てみたいです。
一日ではきっと回り足りないかもしれませんし……そうですね、おともだちも増えましたから、ご一緒するのも楽しそうですが。
でも、こうして縁牙様に色々と教えていただきながら回るのも楽しいですから。
(視線に気づいた――というわけではないですが、貴方様を見上げて。今日はありがとうございます、というのは今更か――或いは早すぎる言葉な気もいたしましたが)

はい、最近は革細工を始めております。
この間はガンホルダーを習作いたしましたが……まだまだ改善の余地がございますね。いつか習熟いたしましたら、皆様にも何か作って差し上げたいのですが……
(それこそ貴方様にも、)(なんて言いつつ、首を傾げられれば同じような仕草を、鏡合わせのように返します)
勿論です。寧ろ大層格好良いと思っておりましたから、こちらからお願いしたいくらいでございますわ。
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満慶・縁牙 6月7日16時
おっと、そいつァ良い報せだ。人の世に親しむ契機なんざ幾らあっても良い。
そうしたら――俺が教えて回って、ツィーちゃんがお友達を案内してやりゃあ完璧か? 面白ェモン見掛けたら俺にも教えてくれよ。
(今日は久方ぶりに目が合った感覚だ。真摯な礼の言葉はしかと受け取って、こちらこそ付き合ってくれてありがとう――と笑うだろう)

ほほォ、ガンホルダー……銃の腕前も父君譲りなんだっけね。戦場で使うとなると耐久性も問われっし、難易度が高ェモンに挑戦してンだなァ。頑張ってんだねェ。
俺にもくれンのかい? ふはは、いつかツィーちゃんの作ったモンを持ち歩けンなァ楽しみだぜ。こりゃ長生きせんとね。
(からから笑う。冗談冗談。俺ァ元より不老の身、|羽織紐《ほんたい》が千切られなきゃ死にもしねェ)
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満慶・縁牙 6月7日16時
ふはは! そりゃ嬉しいなァ! そうしたら――女物はあの辺りかね。帰りは似合いそうな簪でも買ってやるよ。
(――実を言うとさァ)(俺の生きてた時代にゃ、男が女に自分で見繕った着物、まして簪まで贈るってのには結構な意味合いがあンだ。でも君がそれを知ってるはずァねェし、俺にも他意は一切ねェ。帯を贈るわけじゃなし、親戚のお嬢ちゃんに一式見繕うって考え方ならセーフ――)(セーフだよな?)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日16時
それは……良いですね。なんだかそれこそ、縁が繋がっていくような心地です。
(それに、見て、教わって、知った色々なことを誰かと共有できるのは――とても素敵なことですからね。勿論、これはわたくしが教わる側でも同じくでございますが)
はい、縁牙様も思いもよらないような発見をいつかしてみせますわ。お任せください。

いえ……悔しいですが銃の腕は全く|養父《ちち》には及びませんわ。止まっている的に正確に当てることならどうにか……という程度でございまして。
常に携帯はしておりますし、研鑽も欠かさぬのですが……難しいものですね。
(あの人はどんな速度でどんなに不規則に動いている相手であっても確実に狙ったところに当てるのですよね。悔しいですが本当にまったく比べるべくもありません)
もう、縁牙さまったら。そんなに長くはお待たせいたしませんわ、わたくしは万能なメイドさんですから。すぐに上達してみせますもの。
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日17時
……簪まで。宜しいのですか?
(そんなに……なんて思わず零れますが、多分おじさまがこの場にいてもそう仰る気がいたしましたので、はい、と頷きました)
しかし、こうして案内していただいたうえで……となると、わたくしばかり得をしてしまっているような気がいたしますね……。
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満慶・縁牙 6月7日17時
ふはは、そう言ってもらえっと嬉しいねェ。満慶縁牙の本領発揮ってモンだ。
(『繁凶衍禍』からしたら形無しだが、もう元号が何回変わったかも覚えちゃねェ。こりゃアップデートって奴よ。珍しく心底嬉しそうに笑ったろう)
こりゃ競争かい? ツィーちゃんとお友達の縁を深くするためにも、負けられねェね。

あー……そういや君の父君は射撃でバケモン相手に渡り歩いておまんま食ってたんだっけね……止まってるモンに当てるってだけでも凄ェことだと思うんだがなァ……。
(マスターがよく言ってたぜ。あのジェットコースターみてェな背中に乗って人の子サイズの動いてる相手に正確にブチ当てるとか。知覚能力どうなってんだかね……)
ふはは、悪ィ悪ィ、冗談よ。万能メイドさんの今後に期待して、早ェうちにリクエストを用意しとくぜ。
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満慶・縁牙 6月7日17時
俺のセンスでツィーちゃんが満足してくれンならなァ。
(重ねて言って笑ってから、)
なァに、甘えてもらうのも嬉しいモンだぜ。俺からすりゃ君――っつーか大抵の人の子は子供みたいなモンよ。それに……。
(目を眇める。顎を撫でながら至極真面目に口を開いて曰く)
マスターに絞られたとき、君の話すると窮地を脱せンだ。俺のためだと思って受け取ってくんな。もしそンでも納得行かねェってンなら、今度ツィーちゃんの好きなトコ案内してもらうンで良いからよ。
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日17時
……外に出てみて、思えばたくさんのご縁がありましたわ。
無論、主や家族との縁も得難いものでございましたが……友人が増えて、縁が増えて、その分世界が広がって……
(今、とても楽しいです、)(少し弾んだような声音でそう答えて、それから競争の言葉に強く頷きます。わたくしもよくよく負けず嫌いなのでした。父もそうですが)

はい、……まあ一通り戦うということに関しては修めているようなのですが、そうでございますね。射撃が最も得意なものであったようです。
……それはそうなのですけれど、なんと申しますか、どうしても|養父《ちち》と比べてしまうと申しますか……
(勿論、余人がやすやすと到達できない技術の粋であることは承知の上ではあるのですが。なにせ、負けず嫌いですので)
はい、ぜひ考えておいてくださいましね。わたくしも日々修練に努めますので。
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日17時
勿論でございます。
(期待しておりますね。頷きと共に申し上げるのは、それはそれで「ハードルを上げる」というやつなのでしょうか。なんて思いつつ、)
そうなのでございますか……ああ、いえ、でも、わたくしも主に頼られると嬉しく思いますね。そのようなものなのでしょうか……
(思い当たるふしはありましたので、そんな風に言葉を続け――貴方様の続けた言葉に僅か目を瞬いた後、少しだけ笑みを浮かべます)
なるほど。そういうことでしたら、むしろ遠慮するのも……でございましょうか。
わかりました、では、次はわたくしが好きな場所をご案内いたしますね。
(それでご納得いただける、というのでしたら、無論願ってもないことでございます。先程のお話ではありませんが、己の知ったことを共有できるのは嬉しいことでございますから)
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満慶・縁牙 6月7日18時
――そりゃ重畳。君が人の子と楽しく生きられてるってンなら、それ以上の吉報はねェや。
こりゃあツィーちゃんから色んな話を聞かしてもらえる日も近ェね。
(余程佳い縁に恵まれてるらしい。君に|願掛《まじない》は要らねェね。俺の|呪《しゅ》なんぞなくとも、君にゃ無限の未来が広がってる。穏やかに目を伏せて笑う)

ふはは、周囲にとんでもねェ怪物級がいると、壁が高くて困るなァ。いつかツィーちゃんが父君くらい強くなったら、射撃試合が見てェモンだ。
(絶対面白いと思うね。どっちか勝つか博打を――そりゃ違法か)(どうもやる気に満ち溢れてる君は逆境に強いタイプとみたぜ。負けず嫌いは誰の影響なんだか。いや、元からの|気風《きっぷ》かも分からん)
(君の言葉には追うように頷いて応じるだろう。なァに俺にとっちゃ十年くらいはあっという間の範疇よ)
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満慶・縁牙 6月7日18時
だろ? 俺ァ殊に弟子でいるばっかで、あんまり他人に何やかや頼られる立場にゃ立たねェからよ。ツィーちゃんがどこに連れてってくれっか楽しみにしとくぜ。
(珍しく小さく笑う表情に、こっちも笑って返すだろう。ま、元より攻撃的な|道具《モン》なんで、こういう機は道具生でも珍しいことだ)
(で、辿り着いた着物店の店主と二言三言。着物の時代からすりゃ君は背が高ェけど、一反で足りりゃ何とかならァね)(話を付けてから君を見るだろう)

ツィーちゃん色彩が淡いからなァ。濃い色のが似合いそうだ。因みに何色が好き?
(あと――言ったらセクハラだから言わねェが、胸が……)(着物ってな慎ましやかな体格の方が似合うんだ。顔立ちからすりゃ充分白も着こなせそうだが、着膨れするのもなァ)(……マスターにぶっ飛ばされそうだ。一旦考えを打ち切る)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日18時
はい、それに、外に出てもこうして、縁牙様も変わらず気にかけてくださって。
(おじさまも、きっと気にしてくださっているのでしょうし)……思えばわたくし、ずっと縁に恵まれて過ごしておりますわ。
とても幸せなことでございますね。

ええ、もうとても困りますわ。魔術に関しては母上が卓越しておりますし……とはいえ、それだけ学びの機会が多いということでもあるのですが。
射撃試合……よりは単純な戦いの方が未だ目が……いえ、そんなこともありませんね……むむ……
(|養父《ちち》のことは好きですが、負けず嫌いゆえ父と競い合うことを考えるとやや渋面が浮かんでしまいます。とはいえこれももういつものこととして知れているかもしれません)
(そうして貴方様の頷きを見遣れば、頑張ります、と小さく言葉を続けました)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日18時
わたくしにとっては縁牙様は頼れる方でございますから、そういうイメージが余りございませんでしたが……確かに、言われてみればおじさま方はどちらも貫禄がありますものね。
はい、楽しみにしていてくださいね。
わたくしもどのような場所なら喜んでいただけるか、色々と考えておきますわ。
(まるで好きな場所がたくさんあるような口ぶりですが。見るものすべてが新鮮で、なんでも好きになってしまうものですから)

濃い色……そうでございますね、それこそ紫や黒はよく好んで身に付けますが……
(と申し上げればきっと、自然と|養父《ちち》や|養母《はは》の容姿が思い浮かぶやもしれませんが)
……わたくし自身の好きな、といわれると、まだまだ模索中でございますね。
縁牙様から見て、似合う色などはございますか?
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満慶・縁牙 6月7日18時
ふはは、そりゃ良いこった。縁ってなァ自分だけじゃどうにもならねェ。勿論ツィーちゃんが良い子だってのもあるが……佳い天運が巡ってンだね。
(そりゃ何にも代え難い才覚の一つだ。才能ってなァ活かすも殺すも自分次第だが、感謝を知る君はきっと佳く生きてくンだろう)

母君も君の力に干渉出来るくらいお強いンだっけね、あんな優しそうな奥方なのになァ……。
(確か俺と似たような出自だったって聞き及んだ気がするぜ。にしても強さとはあんまり結び付かねェんだ、外見が……)(君の渋い面に思わず笑った)
ふはは! 伝説の傭兵相手にそンだけ真剣に挑めンのはツィーちゃんぐらいだなァ。伸び代に期待出来る、有望株だ。
(不屈の精神って奴だな。普通はその偉業を聞いただけで腰が引けるだろうに)
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満慶・縁牙 6月7日18時
そりゃ嬉しいね、あの人ら妙に得意不得意噛み合ってるし、そのうえ単独行動が得意で……俺の出番はなきに等しくてよ。
おっと、そんなに色々あるンなら、順番に見してもらうのも楽しそうだなァ。
(こりゃ様々出て来そうだ。良いことだぜ、この世にゃ彩りがなきゃ生きてる甲斐がねェ)

似合う色――似合う色か。黒と紫なら、それこそ紫黒とか、葡萄色なんかは良さそうだが……。
(君を真剣な眼差しで見る。腐っても高級羽織紐の出自、商家をふらついてた経験も相まって、この辺は見誤るわけにゃいかねェな)(で、見遣ったのは君の目の色)
――青、留紺なんかどうだい。赤……茜色も良さそうだ。大柄の蘇芳も似合うかなァ。
(幾つか引っ張り出してみるだろう。さてどの辺が良いかね)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日19時
なんだか縁牙様にそのように仰っていただけると、自信が持てる気がいたしますね。
ええ、良い方々に、良いご縁に恵まれておりますから……
(――決して「普通の」生まれではなかったのでしょうけれど)(その結果として、父と母に拾われて、主を得て、こうしてよきご縁を多く賜っているのですから)
(悪いことばかりではなかったのかもしれない、とまで申しますと――わたくしが狂わせたので在ろう多くの生と死に対してあまりに薄情に思えてしまって、だから、少しだけ沈黙の間があったことでしょう)
……その分、わたくしも皆様に返せたら、と思っております。

ええ、母上が抑えてくださっているお陰で、わたくしはわたくしの力を制御下に置くことが叶っております。
お可愛らしい方ですけれど、とってもすごい方なのですよ――(言いつつ、思わずと言った笑みが漏れたなら、少しだけ頬に空気が含まれたことでしょう)
本気ですからね。本気。いつか勝ちますとも。
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日19時
確かに……能力の面でも、どのような場面でもお二人でなんとかしてしまえそうですものね。
……いえ、お一方ずつでもどうにかなりそうですが……。
(これはあくまでわたくしのイメージで――|養父《ちち》と同じ職場? で働いていたこともある、という話から想像しただけなのですが)
順番にでももちろん構いませんわ。
ご一緒申し上げたいところはたくさんございますもの。

(ふむ、と貴方様のお見立てを静かに聞いておりました。様々な色の名前は憶えのあるようなものも、ないものもございましたが――実際の色味をお見せ下さったので、見比べて理解することは叶いました)
……そう、です、ね……この青い色と……、落ち着いた方の赤い色などは、素敵でございますが。
(この間お洋服を選んだときは紫と黒でしたので。それ以外の色を、と思いましたが)
(青はどことなく父、赤は母を思わせる色でございますから――やはり決めきれず、視線が彷徨います)
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満慶・縁牙 6月7日19時
応とも、何たって「慶満つる縁むすぶ牙」のお墨付きだぜ。ツィーちゃんにゃ佳い未来が待ってンだろう。
(俺にゃ陰陽術の心得はねェが、言霊――呪を扱えるのは同じだ。力は乗せねェが、言祝ぎくらいにゃなるだろう)(僅かな沈黙の意味は、分からいでない。俺だって何人殺したか分かったモンじゃねェ身の上だ。永い人ならざる生で疾うに割り切った俺と違って、君にゃまだまだ時間が足りねェ)
ふはは。そりゃ殊勝な心掛け。巡り巡ってもっと良縁が集まるぜ。
(だから、笑って軽く腕を広げて応じてやるのさ)

聞くだにとんでもねェ魔術師だなァ……幾ら得意分野だったとしたって、封じ込めンなァよっぽどの辣腕の仕事だぜ……。
(力は殺す方が難しい。しみじみ目を伏せ、)(君の表情にはやっぱり揶揄うみてェな笑みが殺せなかったかもね)
ふは、悪ィ悪ィ。そん時ゃツィーちゃんに全財産賭けっからよ。
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満慶・縁牙 6月7日20時
一人で何でもやっちまうのは、そうだなァ……どっちも一人で生きてた時間が長ェみてェでね……。
(その辺は君の父君にも通ずるかもなァ。サバイバル技術も天下一品、主に至っちゃ弓術馬術に兵法茶道、鷹狩りまでやれるってンだから、怖ェ話よ。僅かに遠い目をしたろう)
そりゃ楽しみだぜ。ふはは、そンならのんびり案内してもらうとすっか。

……ちと待ってな。
(迷ってンなァ。少し考える。俺ァどっちか選べなんて言うほど非道な男じゃねェ。が、一枚の組み合わせとしちゃ些か派手にならざるを得ねェ――)(そうさな。こうしよう。君を待たせて持って来るのは、帯だ)
着物ってなァ帯との組み合わせが肝要でね。蘇芳と留紺は色調も似てるし相性は悪かねェ。引き立つ組み合わせだ、シンプルなモンの方が落ち着いて見えンだろうから……こんな感じだな。
(それぞれに帯を置いてやる。着てみにゃ分からんが、悪かねェんじゃねェか)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日20時
ふふ、ありがとうございます。
そうしてお言葉として言祝ぎを賜れますと――心強いです。
(少しの沈黙の合間に、貴方様が何らかを察したことは気付いております。人の機微に鈍いというよりは、わかるものとわからぬようにしているものがあるというだけでございますから)
(ですから、明るく言葉を紡いだそれが、貴方様のお心遣いであることも理解できて)
はい、そうだといいなと思いますわ。
(そのように、微かに口元を綻ばせて応じました)

そうですね……わたくしではお力の全てを窺い知ることはできないのですが。多大な尽力をいただいたのだろうとは、おぼろげながら感じておりますわ。
(それこそ――己では制御が叶わぬものを封じてくださっているということに、そのお力の片鱗を感じ取れる、というくらいでございます)
(そうしてもちろん、貴方様の笑みには気付きましたけれども)
(頬に込める空気を萎めて、約束ですからねと申し上げるにとどまりました)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日20時
成程……その点は、父と一緒でございますね。
(そういう部分もあって似ているのかしら)(なんていうのはちらりと思うくらいのものですが)
――はい、楽しみにしていてくださいね。
わたくしも楽しく順番を考えますから。

(二つの色を彷徨っていた視線が、貴方様の言葉でふと持ち上がり)(はい、と半ば反射的に頷いて――何処かへ向かわれる背中を見送りました)
(そうして、やがてお戻りになられた貴方様が持ってこられた帯を見遣り)(組み合わされた帯と着物とを、何度か見比べて)
……そう……でしたら、……こちらの、留紺? のお着物に、蘇芳色の帯……の組み合わせですと、いかがでしょう。
(手に取って、自分の髪色と並べ比べるようにして持ってみます)
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満慶・縁牙 6月7日20時
後押しになりゃ良かったよ。自信がなくなったらいつでも来な、力を乗せねェで構わねェなら幾らでも言ってやるからよ。
(おどけて笑う――力を乗せりゃ多少強引に左右するこたァ出来るんだろうがね。俺の力はあくまで呪いの一種、祝福のためだろうが知己にゃあんまし使いたかねェ)(知己じゃなけりゃ? そりゃ報酬と覚悟次第だな)
(今日の君はよく表情が変わる。こいつも縁のお陰かね。人の子の変化は目まぐるしくって、見てて飽きねェ。君の言葉を首肯で肯定するだろう)

死を司るモンは些か絶対的すぎっからなァ。ツィーちゃんの研鑽が主にあるたァいえど、そいつをこれほど上手く抑え込む術が使えるってなとんでもねェ話よ。いやはや、伝説の傭兵と凄腕術師たァ、見た目に似合わねェ肩書きだ……。
(思い返すだに普通、というか穏やかそうな御仁らなんだがね……)
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満慶・縁牙 6月7日21時
父君、傭兵だもんなァ……似た者同士って集まるモンかね? どういう職場だったんだか分からねェが、要求水準は相当みてェね。
(図らずも君の内心を代弁する形になったかもね。俺ァやってける自信ねェなァ……)

(手に持たれるそれと君とを暫し真剣な表情で見比べる。それから破顔したろう)
――応、良い組み合わせだと思うぜ。帯留めを大きめの……淡い色にすりゃ、歳にしちゃ落ち着きすぎるってこともなかろう。
君(の体型)にゃ、ちと着づらいかも分からんが、試着さしてもらうかい? 着付けはそっちの女将さんがやってくれるってよ。
(持って帰って誰ぞに着付けてもらってもかまやしねェがね。俺の意識は似合う簪の方向性を考える方に三分の一ほど持ってかれてる)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日21時
はい、応援のお言葉だけで、十分な力になっておりますわ。
それに……願いというものは己の手で叶えるものでございますから。
(これは父の教えでございますね――教えというよりは父の背中から学んだことと申しますかですが。神頼みなどをあまりなさらない父でございました)(わたくしもそうなのは――父がそうである以外の理由もございますが)
(お友達に「わかるようになった」と言われた表情は――互いの関係性が近づいたゆえか、わたくしの心境なのかはわかりませんが。貴方様にももしかしたら理解できているかもしれません)

そう……ですね。それについては確かに、そうなのでしょうね。
(己が故郷で起こったことを鑑みれば――それについては納得のいく話でございました)(ですからそれを思うたび、父と母に対する感謝の思いは深まります)
(――いえ、それはそれとして父は一体なんなのでしょう、という思いもありますが)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日21時
そうなのかも知れませんわね。
或いは、そういう方々をお集めになった職場であるとか……(そういう、というのは無論、お立場と実力の話でございます)

おびどめ……(聴き慣れない単語を反射的に反駁しました)
成程、色々と……アクセサリー、もとい小物が必要なのでございますね。そういったものの色合いも合わせる必要がある、ということですか。
(お勉強のし甲斐がありそうですね。そんな気持ちでまじまじとまた、選んだ着物を眺めやりました)
はい、是非、試着してみたいですわ。
着方のお勉強もしなければなりませんから……ご指導をいただきながら、というのもできますわよね?
(そっちの、と示された奥方様に、会釈をひとつして)
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満慶・縁牙 6月7日21時
ふはは、良い心掛けだ。人の子にゃ諦めなけりゃあ何でも出来る力があっからね。
(マスターは人の子のそういうとこが好きで、主はその体現者みてェなモンだ。なれば俺がそういう心根を好むなァ、それこそ宿命って奴よ。|満慶縁牙《おれ》は殆どお二人のお陰で出来てっからね)
(君の表情がもっところころ変わるようになったりもするンかね。それを思えば愛いモンだよ。感慨深いって方が正しいかなァ)

生まれた瞬間から逃れられねェ宿業に近しいってなァ、大変だよなァ。殊に人の子はその辺に弱――(思案の間)……まァ、何だ、君の父君は別としてな。
主もそうだけども、純粋な人の子が|アレ《・・》で正しいンかねェ……。
(ぼやきに近い声だ。俺にとっての人の子評を覆したのは、君の父君と主だって言っても過言じゃねェ……)
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満慶・縁牙 6月7日22時
あー、逆にそンなら納得、……いや納得はしねェか……あんな超人がゴロゴロいるってなァ……。
(怖くねェか? そんな職場。√能力者の立場じゃブーメランって奴かも分からんが)

そうさなァ、結構奥が深ェんだ。今回はカジュアルに着られるモンを選んだが、特別な場に着てくってンなら、相応の品を選ばにゃならん。年頃によって着こなしも違ったりするし――とはいえ、慣れりゃ洋服にピアスを合わせンのと似たようなモンさ。
(TPOを弁えて、似合う恰好をする――ってなァ、現代の大衆意識と大差ねェだろう。慣れは必要だがね)
(君の言葉に女将は静かに頷いた。猫の耳が見える辺り、元は猫又か何かかね)
ンじゃあ君が着付けを勉強してる間に、俺ァ簪でも見繕って来るよ。帯留めは女将さんに任せらァ。
(。)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日22時
……はい。
(貴方様のお言葉には、神妙に頷きました)
(負わされた業があれど、許されぬ罪があれど、明日を求めることを諦めずにいられるのは、父と母がそうして日々を歩んできた人たちだから)
(諦めないでいいのだと教え、導き続けてくれたから)

(だから、今日のこの日のような出来事だって得難く、幸福で、喜ばしいと思えるのです)
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ツェツィーリエ・モーリ 6月7日22時
お洋服も様々に合わせ方がございますし、ドレスコードというものもありますものね。
お着物もそれと同じなのですね……はい、しっかりと学んで、合わせ方などもこれから覚えていきますわ。
(猫の耳を揺らして招く奥方の方へと近づいていって)

……はい、綺麗なものを選んでくださいましね。
(とっても楽しみです。)(そんな風に申し上げて、)
(それから、選んでもらった着物を抱きしめて、女将さんの後に続いていくのでした)
(。)
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満慶・縁牙 6月7日22時
(婦女にそう言われちゃあ男として応じねェわけにゃいかねェ。真剣に選んで戻った先で、多分着付けの終わっただろう君を大層褒めて、珊瑚の簪を合わせてもらったことだろう)(鏡を見た君が喜んでくれりゃ、それに越したこたねェ)

(後は――)(……君の周囲にお江戸に詳しい人間がいねェことを祈るよ。ぶっ飛ばされても文句は言えねェからなァ……)
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満慶・縁牙 6月7日22時
(〆)
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