【個別】暮夜に廻る糸の先
──時刻は夜。たまたま使っていたランプが壊れたからか、魔力を爆食いする小煩い鳥が居るからか……
何はともあれ、『魔法道具店』らしい場所を見つけ、"入らない"なんて選択肢は今の自分にはなく。
「すみません、このランプの修理をお願いしたいのですが……」
いつもと同じように、人あたりの良い|笑顔《演技》を浮かべて金銭とランプを置く。
修理にはそれなりに時間がかかると言われたら、待たざるを得ない。何か魔力を補助するものでもないか、と、店内をうろつき始めた──
◆お呼びした人と。
◆発言終了◆
治部・亞比栖 6月19日23時(先に魔法道具店に連絡をしておいた時間の、少し前にやってきた)
(手にはヴァイオリンケース。中に入っているのは魔器である。少し前にかなり奮発して買った逸品だ。だがどうにも、血との馴染みが少しずつ悪くなっている)
(この店で直るといいのだが……)
(二度見した。いや、三度見した)
(“彼”がいるではないか)
(近くに徨がいるのだろうか? きょろきょろ。いや、魔法道具店に来るとも思えない。……とすると? なんだ、“彼”は??)
(生来の好奇心が、“彼”へと足を運ばせた)
おお、久しい。一体いつぶりであろうか(気を引くための言葉選び)
(一拍置いて)
そなた、単独行動の折に、クラーケンの幼体を討伐したあとの船で、親クラーケンに襲われたことがあったろう?
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リオル・プラーテ 6月21日10時(声をかけられ、軽く周囲を見るが、店内に人は少ない)
……。
(考える素振りを見せながら、ちら、とあなたへ視線を向ける)
(「久しい」? 自分に知人は数える程しかいない。だからこそあなたとは"初対面"と判断する)
(語られる話も知らないものだ。だが昔、"船に乗り、単独で任務を行ったこと"はある)
(もしそのことを指すなら──何故"それ"を知っている?)
(一つ、可能性が浮上する。|最悪の可能性《Elpisからの刺客》だ)
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リオル・プラーテ 6月21日10時……あの、すみません、人違いではありませんか?
僕はあなたと会ったことないので……他人の空似では?
(警戒心は隠し、困ったように|笑う《演じる》)
(目の前の人物から接触してきたのだ。情報を得る必要がある)
どうしてそう思ったのでしょう? 良かったら、お話を聞かせて頂けませんか?
(にこ、と微笑みかけた)
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治部・亞比栖 6月21日11時(――おお! 脳内で感嘆する。“彼”の性格なら、警戒する相手に口調を変えるのも、確かにそうなのだろう。徨のキャラメイクの見事さに惚れ惚れする)
(さて、ここからどう運んだものか。選択肢の枝葉をびっしり用意する)
他人の空似……そう、言われれば……少し大人びておるか……?
いやだが、その前髪の色、瞳の色、なにより顔立ち……
(徨の情報をチラつかせる。食うか、食わないか)
(あちらから情報を取りに来たか。|抵抗軍《レジスタンス》は正規軍に力で劣る分、情報が命綱になるものだ。うんうん。設定に沿って動くさまに、また徨への好感度が上がる)
(とにかくだ)
(ひと気がなくなったら、時空間魔法使いと敵対、などという事態は避けたい。あからさまに警戒されている)
(……いや。指針の選定は徨の情報に食いつくかどうかを見てから、だな)
ああ、ぜひに!
だがすまぬ、これだけ(ヴァイオリンケースを持ち上げて)店に預けてきてもよいかな?
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リオル・プラーテ 6月22日13時……?
(きょとん、とした様子で、あなたの言葉を聞く。自分と同一人物がいるかのような情報の断片に、ふと、|一つの可能性《鏡写しのような少年の存在》を思い至ったが……)
(……考える仕草を見せるだけに留める。何にしても、断定するには早過ぎる。まぁ、もう一つの最悪の可能性が思い至ったが)
(どちらにせよその時は──)
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リオル・プラーテ 6月22日13時ふふっ、どうやら、本当に似ている人がいるようですね。でも、先程お伝えしたように、僕はあなたの知人ではありません……
(そんな思考を隠すように、冷静に|微笑み《演じて》……ふと)
おっと、これは失礼しました。勿論大丈夫ですよ。
僕も修理をお願いしていますが、まだ少し時間がかかるようですし、お話する時間は十分あるかと。
(問題ありませんよ、と頷きを返すだろう)
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治部・亞比栖 6月22日14時ありがとう。渡して、少々説明をするだけゆえ。
(食わない、か。追加の情報をせびる様子もない)
(優雅な会釈をして、カウンターにヴァイオリンを渡しに行く。連絡した治部だ、とスムーズにやり取りをし――)
(びっしり茂っていた選択肢の選定をする)
(幹に繋がる枝は切らないよう、丁寧に丁寧に、ときに大胆に)
(カウンターでの受け渡しが済み、“彼”のもとに戻ってきた)
すまぬ、待たせてしもうた。
それで話なのだが、立ち話もなんだ。近くのカフェにでも移らぬか。
(そっと囁くように)
――時空間使いの|抵抗軍《レジスタンス》殿?
(自分の情報を渡さず、相手を牽制する方法のひとつ。せっかく、こちらだけが相手を知っているアドバンテージがあるのだから、それを活かさない手はない)
(店内には人がいる。これを話したところで大きくは動けないと踏んで。いやむしろ、こちらが手の内を知っていると分かって、そのうえで動くのはいい手とはいえない)
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リオル・プラーテ 6月22日15時いえ、この程度待つくらいは……
(カウンター越しのやり取りを見守ってから、場所を変えるのも賛成だった)
(──が。"時空魔術師"であることや、"|抵抗軍《レジスタンス》"であるとバレていることには、流石に想定を越えてきた。思った以上に、目の前の人物は自分の情報を得ているらしい)
…………。
(──初対面だ。それは自分の記憶が確かに告げている)
(やはり目の前の人物は刺客なのか? それとも"あの少年"が、僕自身の記憶に何かしたのか? ……|小鳥《ピユ》がいたら、多少は役に立ったかもしれない、なんて思うのも後の祭りだ)
(|意表を突き《空間を転移させ》、優位性を示すことも出来る。が、店内で多少なりとも騒ぎを起こすのは得策とは言えない)
(……故に)
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リオル・プラーテ 6月22日15時あなたがどこまで僕の事を存じているか分かりませんが……
(一瞬の動揺はあれど、|笑顔《仮面》は崩さない)
良いでしょう。お茶でもしながらお話しましょうか。
(この近くだと、珈琲の美味しいお店がありますよ、とあなたを誘おう)
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治部・亞比栖 6月22日15時(時空間使いの|抵抗軍《レジスタンス》という言葉を『否定しない』。それだけで十分な情報だ)
ああ、珈琲は少々苦手でな……別の店でもよいかな?
(ここからが最大の難関なのだ。リードを手放してはならない)
(快活に笑みながら、店から先に出る)
(難関。つまり人がいるこの店から、人がいるカフェまで、いや、人通りのある道までの間に、決して襲われないようにしなければならない)
(なぜなら……普通に、勝てないからだ)
(ゆえに情報面で攻めた。歩きながら、安全を確保するためにさらに攻める。なにせ、「時空間使いの|抵抗軍《レジスタンス》」を否定しなかったという事実は手の内にあるのだ)
一人では、金銭も心許あるまいて。『引き出せもせぬだろう』? 我はこれで数世紀を生きておってな。奢らせておくれ。
(公園で見聞きした情報ならば使ってもいいはずだ。ただし、友人の情報の取り扱いは特に慎重に。“彼”はおそらく身内意識がかなり強い)
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治部・亞比栖 6月22日15時(まぁ、正直、設定どおりに珈琲を嗜んでいるところが見たい気持ちはある。自分は珈琲が苦手と言ったのも嘘だ。だが、“彼”と話せる機会のほうがよほど貴重というもの)
(……この状況は一体なんなのだ。どうなっているのだ。本当に徨がいないではないか。“彼”には実際の珈琲が飲めるのだぞ。ああ、ああ、心が躍る)
(だが、表面は落ち着いて社交的に、にこやかに。そして着実に歩みを進める)
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リオル・プラーテ 6月22日17時……えぇ、別に構いませんよ。
(可能なら、多少なりとも優位を取りたかったが、些細なことで固執する理由もない。柔軟に、臨機応変に対応するのはよくある話だ)
(それに、手の内はバレていようがまだやりようはある。咄嗟に反応出来るほど、僕の魔術は容易ではないのだから──)
(あなたに続いて店を出て、歩く。道中にも得られる情報はある筈だ)
大丈夫ですよ、生活にはある程度困らないくらいの工面は出来ています。まぁ、よっぽど、ぼったくりのお店でなければ……ですが?
(なんて苦笑してみせ、あくまでにこやかに話を続ける)
(数世紀を生きる種族……吸血鬼、あるいはエルフだろうか。いや、早合点しない方が良い。視野を狭めることは、それだけ自分の身を危うくするものだ)
(違う角度で攻める必要があるが……さて)
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リオル・プラーテ 6月22日17時(自分が|抵抗軍《レジスタンス》所属なのはバレている。あまり大胆に動くのも良くないが)
(……何もせずに、掌の上であるのもまた癪だ)
そう言えば、最初、クラーケンのお話をされていましたね。僕に似た人は、どうやってその魔物を倒したのでしょう?
(大して情報を得られない可能性の方が高いが、まぁ、それはそれとして興味はある)
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治部・亞比栖 6月22日17時(実際、まったくリオルの考えるとおりなのだ。時空魔術師ほど対策が立てられないものはない。ゆえに――亞比栖は攻撃された場合の対策は放棄した。攻撃されないことに注力することにしたのだ)
(“彼”が態度を少々引いている。いくつか仮説は立てられるが、攻めに転じる前の兆候かもしれない)
(“彼”からの質問。亞比栖はまだ、彼の過去にクラーケンが出てこなかった、ということを知らない。情報負けしている穴を突かれた)
(ゆえに、ストップがかからず、そのまま話してしまうのだ)
おお。あれは……瞬間移動なのか、時間停止なのか……いや、時間停止かな(縛られた感覚がわずかにあった。言わないが)
移動をし、そうして初撃、空間の箱……とでもいうべきものの射出。箱を急加速させ、威力を増大させておった。
それによってクラーケンをふらつかせ、そこへ必殺とも言うべき――
(身振り手振りで指揮者のように、歌うように説明する)
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治部・亞比栖 6月22日17時(もうすぐ、もうすぐで人通りに出る。そうすれば攻撃される確率は格段に落ちるはずだ)
(難関達成の直前。もっとも達成のために気を持っていかれている時間。なにかされるのであれば、一瞬対応が遅れるだろう)
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リオル・プラーテ 6月22日19時……あなたのお話には、どうも不可解な点がありますね。
(別に何をするでもない。|可能性の一つ《Elpisの刺客》は否定されつつある分、多少なり余裕は生まれた)
(僕らは緩やかに時は進め、歩み続けるのだろう。人混みにも行き着くはずだ)
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治部・亞比栖 6月22日19時ほう、不可解な点。
(――明らかな矛盾点はひとつ出してしまっている。釣るためだったとはいえ)
(だが、人混みに行きつき、カフェにも無事に到着する。こんな衆目の中で、まさか大事は起こすまい。懸念だった難関を抜け、内心でひと息ついた)
ああ、一度、席についてからにせぬか?
(カフェで、奥の席を取る。人に話が聞かれづらい席だ。まぁ、逃げにくい上座はこちらが取るとするか……。そう考えながら、上座に座る)
(朗らかに自分はアイスティーを頼む。ダージリンのストレートで、ガムシロップは断る)
――さて。
これで、まだるっこしいのは好かんでな。
(アイスティーを会釈で受け取って)
これまでのことは、そなたをひと気のある、会話のテーブルにつかせるためにした。
そなたに敵意はないよ。むしろ、我で何か助力できるなれば、力を惜しむ気はない。
(“彼”のリアクションを待つように、アイスティーのストローに口をつける)
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リオル・プラーテ 6月22日20時えぇ。構いませんよ。
(そうして、移動する間は何もしない)
(奥の席、ここで上座に座るあたり、観念したとも取れる。反対の席に座り、自分はアイスコーヒーで、ガムシロップやミルクは断る)
(速やかに提供されたそれと、あなたが口を付ける様子を見守ってから──)
そうでしょうね、どうにも不可解ですから。
(──まずは種明かしといこう。二つ、指を立てる)
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リオル・プラーテ 6月22日20時まず、あなたが|抵抗軍《味方》だとすれば、|結成初期からいた僕《・・・・・・・・・》が知らないはずがない。小さくも大きくもない規模ですが、誰が何の任務をするか、くらいは分かるものです。
(単独で任務に行った、"僕に似た誰か"を知っている……さも味方であるフリをした矛盾が一つ目)
次は、逆に敵である場合。
……先程、堂々とクラーケンを倒す様を語っていましたが、敵であればそんな余裕は無いでしょう。
討伐時の状況を、かなり明瞭に語れるはずがありません。
あぁ、第三者……船員の可能性もありますが、クラーケンの襲撃では、冷静で居られることはまず無いでしょうしね。
(これが、矛盾の二つ目だ。だが、それで終わらない。あなたをじ、と見て)
それでも、分からないことはあります。
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治部・亞比栖 6月22日21時(よし。動機を話した時点で、転移されて逃げられることを怖れていたが)
(どうやら情報を集めたいらしい)
(“彼”の話をよくよく聞く。ひとつも聞き落とさないよう)
(結成初期からのメンバー。小さくも大きくもない規模。そのくらいか、新しい情報は)
……ふふ。さすがに聡いな。そうだ、我は味方でも敵でもない。
そうよな。まずは名乗ろうか。
(徨にも出した名刺をスッと出して。「|治部《はるべ》・|亞比栖《あびす》」と振り仮名の振られた名前のほか、住所などの連絡先が全部書いてある)
我が名は亞比栖という。見知り置き願いたい。
先も言うたとおり、まだるっこしいのは好かぬ。すべて話す気でおるよ。
ただし、だ。
状況説明ののち、我の我儘まで耳を貸してはもらえぬかな?
我儘とは言うたが、そなたにとって悪い話ではないと思うよ。もちろん、耳を貸してもらうだけで結構だ。
(交換条件、と言いたげである)
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リオル・プラーテ 6月22日21時(目の前の人物の名前を把握。名刺は受け取り、記憶して)
亞比栖、ですね。……ただし?
(我儘に耳を貸して欲しい? 悪い話ではないと言うが……警戒するに越したことはない。何処で何の歯車が狂うか分からないものだ。だが)
……良いでしょう。耳を貸すだけ、ですよ。
(相手はそう言い、自分は情報を得る。まぁ、まだ安い対価だと……そう判断した)
(それに、何かしようものなら、その瞬間終わらせれば良い、とも。)
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治部・亞比栖 6月22日21時なれば交渉成立だ。
(自分が我儘まで話し終えるまでは、情報を取り続けることができることが保証された。まずまずの成果といえるだろう)
では――
(徨と会い、ともに話作りに興じたことを、本当に包み隠さずに話す。徨が「どうしてですか?」と言ったときの様子も、徨に“彼”の名前を尋ねたくだりも、全部全部だ。先ほどの歌うような様子とは違い、仔細であり、またよく順序立てられて聞きやすい話である)
――以上だ。質問などあれば聞こう。
(話し終え、アイスティーで喉を潤す。ああ、よく話した)
(交渉により、“彼”がまだ席を立たないのが分かっているので、気分にも余裕がある)
(徨にそうしていたように、話す間も感覚を研ぎ澄ませていられた)
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リオル・プラーテ 6月22日22時…………。
(話を聞く限り、嘘が混じっているとは思えない。嘘を交える向こうの利はもう無いはずだから、というのもあるが……)
ふ、はは……はははは……!
(まさかだ。そう、まさか、こんな偶然があるのか?)
(……いや待て、確認しようか)
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リオル・プラーテ 6月22日22時聞きたいことが、いや、確認ですね。
その少年──水藍・徨は、自由帳でしたっけ? そこに『|Elpis《エルピス》』という世界を描いて……聞く限り、目の前にも作っていた、という事で合っていますか?
(あまりにも唐突過ぎて、思わず"素"が出てしまった。……だってそうだろう。もう一つの最悪の可能性が、向こうからやってきたのだから!)
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治部・亞比栖 6月23日00時(笑う“彼”の様子を、落ち着いたまま見ている)
(確認にも快く応じて)そうだ。合っている。
目の前に展開していた“彼”は、徨が考えた言葉を話しておったように見えた。ゆえに、自律しているそなたと“彼”が同一かは、疑問のあるところだ。まぁ、我が知っておるのは、先に話したことまでよ。
そこで……
我の我儘を話そう。
(心を揺すり、そこに付け入る。亞比栖がよくやる手段だが、今ばかりは少し違った。目の前の彼に、芸術的な興味ではなく、人としての興味を抱いた。それは……彼の笑いがそうさせたのかもしれない)
(だから、我儘の内容を刷新する。彼の笑いと、確認内容も考慮に入れて……亞比栖が話した内容を、彼がすべて承知だったわけではないのだ。ならば)
まずは前提を。我は徨と普通に話すことができる。また、能力として催眠を使う。古き記憶を呼ぶことも得意だ。化術も応用が広い。
どうであろう。そなた、我と組まぬか?
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治部・亞比栖 6月23日00時我も情報がほしいのだ。徨とよき交流をするための情報がな。それに、そなたについても、一人の人として……知りたいと思うておるよ。
理由はない。そう思う、それだけだ(真っ直ぐに見据え、言い切る)
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リオル・プラーテ 6月23日00時(徨という少年と話したのは、あの時──外に出たい彼を出してやり、自由帳と『Elpis』の文字を見た時が、最初で最後だ)
僕とその"彼"は別物、と言いたいところですが……どうにも、全く影響がない、とは言え無さそうです。まぁ、これは僕も、推測の域を外れませんが……
(とりあえずは、あなたの言葉に耳を傾ける。なるほど、"催眠"。それは良い話だ)
悪くない話です。僕にもメリットはありますしね。
僕のことを知りたいと言うのなら、まぁ、そうですね、ご勝手に?
(情報を渡すか渡さないかは、僕が決める。組むことには同意しよう)
──と、流石にそろそろ、僕の名前を明かしましょうか。
(一呼吸置いてから)
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リオル・プラーテ 6月23日00時(すっ、と何処から取り出したか、黒仮面を着用して)
僕の名前は、リオル。リオル・プラーテ、と言います。
仰る通り時空魔術師で|抵抗軍《レジスタンス》所属。単純な時間停止や加速・減速、空間をある程度は操れます。
どうぞ、お見知り置きを。……とは言え、あまりこの力を無闇にバラしておきたく無いので、基本は内密にお願いします。
一介の魔術師としておいて下さると助かります。一応、簡単な魔法程度も心得はありますので。
(しー、と人差し指を口元に当てる)
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治部・亞比栖 6月23日01時ふむ。そちらも推測段階か。
(彼の知っていることは、思ったよりずっと少ない。この状態で、先ほどの話を聞かせてしまったのならば……あんな笑いもする、か)
おお、話に乗ってくれるか。
……ふふ。ああ、勝手にさせていただこう。
(思わず笑みがこぼれる。ああ、無下な対応をしてくれるとは。丁寧一辺倒の仮面を外してくれるとは)
リオル。
心得た、魔術師リオルよ。
(にこりと笑ったあと、少し顔をもにょらせた)
……さすがに悪いな。
(しー、という動作を真似る。声を潜めて)
我が名はアビリオ。アビリオ・ハルス。亞比栖は偽名だよ。
本名がバラされれば、我は早晩追われる身になる。内密に願いたい。
両の名共通の愛称として、アビィを名乗っておる。呼ぶときにはそちらで呼んでおくれ、協力者よ。
(目を閉じ、話を区切る。再び目を開いて)さっそくだが。
次の徨との邂逅、どう進めてほしい? すまぬな、そなたの情報なくば、こう尋ねるよりほかのうてな。
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リオル・プラーテ 6月23日11時なるほど、あなたの名は偽名でしたか。では、アビィとお呼びしましょう。
今後は、そうですね……あぁ、それには、僕が徨について知っていることをお話してからにしましょうか。
(仮面を消し、徨と自分が出会った話をあなたにしよう。徨は、何らかの組織で丁重に、密室で管理されていたこと。受け答えの様子から、徨はその機関に従順であったこと)
(そこにいた職員らしい人物達、その後初めて徨の自由帳を見た事……)
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リオル・プラーテ 6月23日11時√汎神解剖機関、でしたっけ? 今思えば、そういう世界だったのかもしれません。
それに僕は──いや、『Elpis』は、認めたくありませんが、多少なり徨の想像に影響を受けている気がします。推測でしかありませんが……
……情報が足りません。
徨の想像による創造が、僕や『Elpis』に、本当に影響が起こっているか……徨から、その機関で何をしていたか、知りたいところですね。
(情報が欲しい。徨という少年の経歴や、その機関で何を行っていたのか、『Elpis』との繋がりも、見えてくるかもしれない、と)
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治部・亞比栖 6月23日12時我を不審に思うたならば、いつでも我が名、周囲に開示してくれて構わぬでな。それほど知られたくない情報なのだよ(相手の名、時空魔術師、|抵抗軍《レジスタンス》所属。この三つの情報には、まぁ釣り合うだろう)
おお、有難い。
(徨について、そしてリオルについての話を聞く。なるほど、√汎神解剖機関ならば、十分あり得ることであるようだ。……元の世界に帰れなくなった身、か。自分と、同じだ)
……ふむ。
そうよな。かの機関の情報を得るのが先と、我も思うよ。
徨は、現在時点において、物語の主人公の名を決められておらなんだ。だが、そなたには名がある。
徨に頼み事などをして未来を曲げれば、そなたの名どころか、致命的なものに影響が出たとておかしくはない。可能性の話だが。
なれば、すでに過ぎ去りし徨の過去より、情報を拾うのがまだ安全であろう。
まさか、かの機関に、手ぶらで訪問するわけにもゆくまいて(くつくつと冗談めかして笑って)
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リオル・プラーテ 6月23日17時えぇ、分かりました。
(素直に頷きを返す。まぁ、余程裏切るような事をしなければ問題無い)
(勿論、協力関係にある限り、こちらも裏切るつもりは無いが)
僕も似た意見です。無理に何かを施したところで、綻びは出るものでしょうし。
くすくす……まぁ、何をするにも、まずは情報あってこそです。
という事で、徨への聞き取りはあなたに任せても?
(にこやかに頼もうとする)
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治部・亞比栖 6月23日19時ただし、だ(こちらもにこやかに、まとまりかけた話を混ぜっ返す)
我には我のスタンスがある。
いつか徨と友人になりたい、という思いがな。
(いったん区切って反応を見る)
……いや、我はもとより相手の個性を尊重するタイプでな。徨のことを大切にはすれど、過干渉をする気はないのだ。
なれば、そなたにとって、かなりよい協力相手であると自負をするよ。
そなたの意も汲む。徨をないがしろにもせぬ。徨をないがしろにすれば、巡ってそなたに何が起こるか分からぬのだからな。
そして、徨へ過干渉をする気もない。
そなたが直接に徨と接するリスクの緩衝材が、我であるのは、自画自賛だが適任と言ってよかろうよ。
ゆえに、聞き取りは確かに試みるが、できぬ場合があることは承知おき願おうか。そなたの利と、徨の利がぶつかれば、我は我がよいと判断する別の道を探すであろう。
それでよいかな?(小首を傾げるかわいい動作で尋ねる。話の内容は一切かわいくない)
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リオル・プラーテ 6月23日20時(ただし? じ、と視線をあなたに向け、耳を傾ける)
(──徨と友人に。……正直、どうぞご勝手に、だ)
(が……まぁ、言わんとすることは分かる。僕自身が直接接触すれば、互いに何を起こすやら分からないのだから)
(適材適所と言うし、同意しよう)
……えぇ、良いでしょう。
徨の不利益を原因に、僕や|抵抗軍《レジスタンス》の存在を危険に晒されれば、元も子もありませんから。
(これで良いだろうか? |笑顔《仮面》はなく、ただ静かに見つめる青年の真顔が、そこにあった)
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治部・亞比栖 6月23日21時ふふふ(笑顔のない塩対応をされて、嬉しげだ)
いや、今日は実に有意義であった。
最後に、そなたへの報告方法を教えてもらいたい。
特に指定がなければ、我の持つ私書箱の場所と合鍵を渡そう。多少不便だが。
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リオル・プラーテ 6月23日22時……。
(嬉しそうに笑うあなたに対して、訝しげに見る。何を笑っているのやら)
あぁ、それなら──_|δημιουργώ《ディミウルグ》。
(空間創造の魔術。条件を付与すればするほど複雑にはなるが、音声か思念の伝達、盗聴阻止、座標認識、他の人物による使用不可──このくらいか)
(数十秒後、薄赤色の、手のひらより小さな箱をあなたに差し出してみる。自身は薄水色の箱を持って)
こちら、触れてみて頂けませんか? 通信機代わりになるものを作ってみました。
(触れるのならば、『聞こえたら、思念で応答してみてください』と聞こえるだろう)
(無効票)
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治部・亞比栖 6月23日22時失礼、いや、嬉しいのだから笑ったとてよかろう?
我は単に、面を飾らんでくれるのが嬉しいだけだよ(素直に感情の開示を。彼へかかる負担は、少ないほうがいい)
ほう……(魔力の流れから、本当におおよその機能は察するが)
(だから、言われるまま箱に触れる。リオルの声が聞こえた)
(『おお素晴らしい! すまぬすまぬ、はは、煩かったな』)
(思念で謝ってから、ひょいと通信機を受け取り内ポケットへ)
連絡手段も承知した。では、我から先に去ろう。
(もちろん、リオルの後を追えないように、だ)
(席を立ち、だがリオルの隣で足を止めて)
リオルよ。
我は力を惜しまぬ、そなたこそ世界難民にならぬようにな。
我ら吸血鬼は、故郷の√への道が断たれて数世紀が経つ。
妻の墓にも……まぁ、あるかは分からぬが、参れておらぬよ。
なれば、よう我を利用することだ。
(ピッとレシートを取って、結局全額払って帰っていく。宵闇へと、夜の者が紛れていくのだった)
(◆発言終了◆)
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リオル・プラーテ 6月23日22時……、そんな程度で笑うとは。
(その程度で僕の心は開かないが、ただ、独りごちて)
(無事に意思疎通が出来たので、自分も箱をしまう)
(そろそろ解散の流れだろう。立ち上がり、あなたが隣に来たところで……言葉を遮ることなく、静かに聞いた)
……えぇ。
(利用出来るところは利用しよう。そうして僕はずっと、生きてきたのだから)
(宵闇に消えるあなたを見届け、自身も店を出てからすぐ、静かに姿を消す)
(廻った糸は確かに互いを結び、次の場所へと繋いでいくのだろう──)
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