【夏ノベル企画】|人魚の涙飴《ペルメルティア》
リク分指定略称⇨🌊崖内の海を包する街で売られている飴玉、|人魚の涙飴《ペルメルティア》。舐めればひと時足を失い、人魚の尾鰭と鰓を獲て海の中を自由に泳ぎ回れると言う。崖に囲まれた、どこまでも澄んだ箱海の中。ここだけに住む海の生き物──|鳥兎魚《ティルラシュ》とひとときの時間を過ごしたり。海に放たれる特別な花火を楽しんだり、気に入ったものは瓶詰めにして持ち帰ったり。
そしてこの箱海には、珠白石へと変じた命が沢山眠っている。生を終えて水と砂さらされ、真珠の色にオパールの遊色を湛えた石、珠白石。珊瑚に魚、鯨の骨。美しいそれらを身につける装飾品にすれば、箱海の外へ旅立つ喜びに石はいっそう輝くはずだ。そして握り込んで砕き割り砂にすれば、ひと時自身の纏う色に遊色が加わることだろう。砂になった珠白石はまた次の命を育む礎となり、纏う遊色は生前の姿や景色を幻影の様に見せてくれるかもしれない。
まほろの海、命の箱庭を──思い思いに過ごしては如何だろうか。
【大まかな概要】
全人類人魚化計画。メルヘンなリゾートをお楽しみください。ふんわり設定置いてますが、世界や設定はお好きに解釈大丈夫です。
🍬|人魚の涙飴《ペルメルティア》
真珠めいた魔法の飴玉。舐めればひと時水の中でも呼吸が出来て、好きに泳ぎ回れる。人魚といっても魚のそれだけでなく、蛸やメンダコ、海牛に海月、イルカや鯨。海に住まうものならだいたいの姿を借りる事ができる。基本上体が元のまま、下半身が海に住まうものの姿になれる。逆になることも、なくはない…この辺りは個体差(指定はご自由に。お任せの場合はオーソドックス人魚になります。)泡をきらめかせながら自由に海を泳ぎ遊んでください。
🎆海花火
この崖海の名物──海花火。海花火は空ではなく海に打ち上げる花火。触れても熱くはないので花火の中を泳ぐもよし、勿論遠くから眺めるもよし。気に入った花火は好きな入れ物に収めることもできる。持ち帰れば水の中、何度も打ち上がっては消える小さな花火のアクアリウムとして楽しむも良し、飲み干せば──ぱちぱちと炭酸めいた花火の泡に、暫し体のどこかの色が花火に似た彩に染まるだろう。(瞳に花火が咲いたり、尾鰭が染まったり)
🪸珠白石
死した海の生き物たちが、長い年月を経た姿。真珠めいた白に、オパールの遊色が浮かぶ美しい屍。身につければ時折、生前の姿で貴方の周囲を泳ぐ幻影が現れるかもしれない。砕くとさらさらと光る砂になって、ひととき貴方に遊色のひかりを齎すだろう。(その他思いつきもどうぞ。アイテム化もご自由に)
🐇|鳥兎魚《ティルラシュ》
耳が鳥翼、体が兎、下半身or尾が魚になった箱海限定の生き物です。人懐こいので望めば一緒に泳いでくれます。ピィー、やキュッキュッと鳴いて色は様々。よく懐いた子は連れ帰って頂いても大丈夫です。