【個】護衛のメイドさんたち
|養父《先生》のお知り合いには、色々な筋の方がいらっしゃいます。今回はそんな中のお一人から依頼された護衛任務を引き受けた……ところ。
パートナーはどこかでお会いしたことのある方で――
◆Date・Location
時間:よく晴れた夏の日の夜
場所:とある晩餐会場
◆
ツェツィーリエ・モーリ(視えぬ淵の者・h00680)
ヴェンデルガルト・ヴィルダー(人間(√汎神解剖機関)のフリークスバスター・h00227)
、

あら、ヴェンデ様?
……で、ございますわよね?
(思わず確認してしまったのは首から上と下の情報がいまいち一致しなかったからでした。平時と同じ豪奢な髪型はここに招待された令嬢と見紛うばかりですが、なぜか|使用人《メイド》の装いでいらっしゃいます)
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成程……もうお一方お雇いになったとは聞き及んでおりましたが。
ヴェンデ様のことでございましたか。
ええ、確かにそこそこの額面であったかと記憶しておりますわ。
わたくしは実家に仕送り代わりに支払っていただくようにお願いしておりますが……
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この間、結構爆買いしちゃいましたのよね、オークションで。ということで、まぁ金払いが良いのであれば一時のメイド服も許容しようということですわ。
この額を仕送りってのも中々豪快ですわね貴女
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オークション?(という単語に少しばかり目を瞬き)
……成程、近々に支出があったというのであれば頷けますが……あまりこういった服装はお好きではございませんか?
|孤児院《実家》には幼い弟妹がたくさんおりますから、お金があって困ることもないでしょう。
父が一度の仕事で稼ぐ金額の方が多いくらいでございますから、仕送りというにも烏滸がましくはございますが……
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もっとこう、わたくしの趣味は派手なものですわ。白黒ですし。これ(スカートの裾をひらひらする)
それに、わたくしがメイドとして誰かに傅けるような質に見えまして?
(、)
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……確かに、ヴェンデ様にはもっと煌びやかな装いが似合いますね。
いつもの赤いドレスも大変お似合いでいらっしゃいました。
…………。確かに、人に従うよりは奔放に振る舞う方がヴェンデ様らしい振る舞いには思います。
(見えませんね、と直截に言うのも憚られて少々言葉を探しました)
(無効票)
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以前申し上げた通り、今はパン屋の店長をしておりますわ。
(実家がパン屋、というお話はしていました。ヴェンデ様のご実家も同様であることもお聞きしましたね)
パン屋と言いつつ大体の料理は言われれば作りますので、もはや定食屋か酒場か、という感じではございますが。
ですが、昔は傭兵をしておりましたの。
完遂できなかった任務、生き残れなかった戦場はなし、と謂われるほどの、腕の立つ方だったとか。
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戦があれば、親を亡くした子も出ましょう。
父は確かに腕が良いですが、衆生の全てを掬い上げられるというわけでもない……ということかと。
強いて言うならば後者が嬉しいですね。
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そういったことで、実家はどれくらいお金があっても困らない、となるわけでございます。
カンノンサマのように手はございませんが、目も耳もとても良い父ですから。
助けを求める声には敏感なのでしょうね。
(なんてお話をしているうちに|依頼人《クライアント》に動きあり。給仕の手を欲しているようです)
……ヴェンデ様、お仕事の時間のようでございます。
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っち、要項で給仕の仕事は振りだけとか入れておけばよかったですわね。
それで、わたくしは何をすればよろしいのでして?
メイド初心者ですので、そのままにしておきますと机を砕きかねませんわよ
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とはいえ、わたくし一人が動くというのも変でございましょう?
一先ず、お済みになった食器をお下げして、新たなものをお出しするだけでございますわ。
大丈夫です、ヴェンデ様が稀代のどじっこでない限り、机を砕くようなことにはならないはずですから。
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やりますわよやりますわよ。なんか都合よく襲撃発生すればもう後は大立ち回りで良いのですけれど。食器を片付けて新しいの出せば良いのですわね(食器をテキパキと片付け始める。そう、パン屋の手伝い時の記憶である)
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(ヴェンデ様のお手伝いをするような風で、お傍に近づいて)
……父を通した依頼ではございますが、念の為と仰っていたそうですし。
何事も起こらなければそれはそれで、ちょっとした休暇みたいなもので終わ……
(無効票)
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……で、ございますよね。
(にわかに騒がしくなる扉の外、階下。晩餐会場の賑わいに交じって聞こえる異質な喧騒はすぐに近づいてきて)
申し訳ございません、ヴェンデ様――
(無効票)
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(――するりと腿のホルダーから落としたナイフを踵で蹴り上げ、片手に束ね持ち)
さきほどのわたくしの発言、どうやら「ふらぐ」というものだったようでございます。
(次の瞬間、そのうちの一本が派手に割れ散った窓から飛び込んできた覆面の男の肩を貫いておりました)
(無効票)
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生け捕りのほうがフリークスの類は高く売れますのよ(懐からゴツいハンドガンを取り出すと、気兼ねなくぶっ放した)
ゴム弾でございますわぁ~~~
安心してお逝きなさ~~~~い!!(ガンガンガンガンと連射し始める)
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成程、言われてみれば道理です。であればわたくしより手慣れていらっしゃいますね。
しばしお任せして宜しいでしょうか。
(言うなり、護衛対象の傍へ駆け寄って。退路の確保に向かいます)
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おーーーほっほほほほ、先に殲滅してしまってもよろしくてぇ~~~!!!!
(地味にフラストレーションが溜まっていたようだ。とても気持ちよくハンドガンを乱射している)
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(賓客の方々を安全な場所へ誘導しながら、ちらちらと様子を窺っておりましたが)
…………余裕そうでございますね。
あ、お煙草……
(よほどストレスが溜まっていたのかしら、なんて思いつつ)
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あら、機関銃(机を蹴り上げるとその影に隠れる。こんな事もあろうかと机は頑丈な素材にさせていた)
ちょーっと火線がコッチに集中しているのですけれど、どうにかしていただけまして?(机の影に隠れながら機関銃の掃射を受けている。ガガガガという音と共に机が揺れている)
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無論でございますわ、お任せくださいまし。
(一番遅れていた幼い賓客――どなたかのお連れ様でしょうね――を安全な場所へ送り届け、後ろ手に扉を閉めて)
藤焔の夢から、茫洋の海へ――
(唱えると同時、ふわりと周囲に浮いた藤色の鬼火へ躊躇わずに手を突っ込みまして)
(藤色の焔を通した|向こう側《・・・・》から引き出したるは同じく機関銃です――手品ではありませんよ、ちょっとした便利な空間を作る方法を母から習っているだけです)
(無効票)
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失礼、お客様。足元が荒れますわ。
(足下を薙ぎ払うように掃射。元より命中は狙っておりません、射撃音と弾着で浮足立っていただくのと――ええ、ハンドガンよりも派手な音でございますからね、嫌でも気になるでしょう)
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あらあら、便利じゃなりませんの(そちらに気を取られた隙にテーブルの影から身を乗り出すと、機関銃手にの脳天にゴム弾をぶち込み、沈黙させた)
そのまま気を引いてくださいまして! なんでしたらいくらでも倒しても構いませんですわ。結構歩合を稼ぎましたので
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あら、それこそお金は必要とされている方の元に入るべきではございませんか?
(なんて、お構いなく――と言外の意を込めて)(火線が今度はこちらに集中しがち、というのもございますが。やはり目立ちますわよね、機関銃)
掃討にご専念いただけるよう、気を引くことに関しては十全以上にこなさせていただきますわ。
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いい加減ちまちま撃ってるのも飽きましたわね(机の影から飛び出すと、覆面の一人の顔面を蹴り上げた)
バスバスそのままお打ちなさい! わたくしには当てないでいただけますと嬉しいですわぁ!!!(そのまま近接戦闘で覆面をなぎ倒していく)
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畏まりました。お任せくださいまし。
ですが、周りの射手にはご留意くださいましね!
(掃射から精密射に切り替えて。お声掛けは短く。ヴェンデ様を横合いから狙う者を中心に、腕を狙って無力化していきます)
(勿論、こちらへも横合いから邪魔が入るのですけれど――)
(無効票)
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残念ですが、触れること叶いませんわ。
(振り下ろされたナイフはメイドの身体を|透かす《・・・》ように通り抜け、床に突き刺さりました。動揺を見せる男の顎を銃把で叩いて昏倒させ、再び銃を構え直しました)
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後続も……なさそうですね。
(銃は元の通りに仕舞って、投げたナイフを拾い上げながら、窓の外を窺います)
結局、殆どヴェンデ様がなぎ倒してしまわれましたが……お怪我はございませんか?
わたくしの弾は当たっていないと思うのですが……
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まぁ、何発か当たりましたけどこんぐらい特に問題有りませんわね。やっぱり服は防弾繊維に限りますわね。
とりあえず、これらは後は雇い主にお任せになるのかしら
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問題ないのであれば何よりでございます……さすがヴェンデ様、きちんと特注なさっているのですね。
彼らについては……とりあえず武器を奪って拘束しておけば大丈夫でございましょう。
念のため、わたくしの|権能《ちから》で少しのことでは目覚めないようにしておきますわ。
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便利なばかりではありませんわ。
わたくしの|権能《ちから》の本質は死でございますから――匙加減が難しいところもございますので。
とはいえ、今は制御下にございますが。
(紋章のようなものが浮かぶ左眼を指で示してみせて)
(、)
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少なくとも命の危険がありそうな方はいらっしゃいませんわ。
(扉越しでも“死”の気配は読み取れますからね)
流れ弾は……あれば適切に治療するということで。
しかし……これは念入りに洗濯をしないといけませんね……
(なんて裾についた返り血を気にしながら)(奥の扉を押し開けて――)
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