【1:1】グラサンとグラスの祝杯
「今日も見つからなかったな……」勤務時間の伸びた太陽が帰宅した、真夏日の夜。禍津宮駅に隣接したビルのテナント、餃子屋でグラスを傾ける木邑・零壱(黒き彼岸・h08169)は冷えた中身を飲み干すと、長い溜息をついた。
人類に恩師が反旗を翻して幾星霜。かつては主人と定めた人物が己の名に泥を塗る前に、決闘の末の誇り高き最期を捧げるべく追い続けてはいるものの、能力者も簒奪者も、徒歩で世界線を越えるのだ。どんな世界のどんな場所にいるか、見当もつかない。
「せめて、目的でも分かれば待ち伏せくらいはできそうなもんなんだがなぁ……」
そもそも、何故主人が『あんな事』をしでかしたのかも分かっていない。道端でゴミを漁るドブネズミを拾って育てる変わり者が、どうして使用人も家族も皆殺しておきながら、自分だけは手をかけなかったのか……
「わっかんねぇなぁ……」
餃子を一つ口に投げ入れ、頬杖をつくと隣のサラリーマンが目に入った。くたびれたスーツに地を這うような声の注文。顔も人の形をしているだけで感情の感じられない能面のような……ていうか仮面だった。
「は?」
社畜かと思ったら不審者だった事に衝撃を受ける零壱が固まっていると、そのオッサンの前に水餃子と焼餃子が並ぶ。水餃子をタレにつけて口に運べば、仮面の口からスッと消えていった。
どうみても穴なんかないのに仮面越しに食っている様子に、疲れて見間違えたのかと思ったが、口周りに水餃子の油分がついているところを見るに、錯覚などではないようだ。
「……」
ヤキが回ったのかと、眉間を揉んでいると。
「私の顔に、何か?」
「うぉっ!?」
目を逸らした一瞬に距離を詰められており、目の前に迫る無感情の仮面(餃子汚れつき)に、たじろぐ零壱が出した返答は……。
演出終了
木邑・零壱 8月9日21時(この言葉に、一瞬手がビクリと硬直するように反応を示す)
……、…………
……(絞り出すような声音で)その原因を取り除けば、あの人が元に戻れるっていう保証も無いだろ
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ヴェイカー・ベークス 8月9日21時戻る戻らない以前に、あなた犯行現場を見てないんでしょう?「あの人はやってない」とは信じていないのですね?そうでなくても、何者かが吹き込んでそんな真似をしているのなら、その原因を取り除けば戻らないという保証もないでしょうに。何も分かっていないといいながら、分かりきったような事を口にして諦めるのですか。フフフ、実に安っぽい恩義のようですねぇ……
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木邑・零壱 8月9日21時ッ それは、そう だが……
――
……仮にあの人の犯行じゃなかったとして
あの場にいたのに奥方たちが屍になるのを黙って見届けていたのは、常軌を逸してないか……?
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ヴェイカー・ベークス 8月9日21時人類なんてそんなもんでしょう?命が惜しくて家族を売るなんてよくある事じゃありませんか。仮に苦渋の選択であったのなら、あなたが踏み込もうとしている先には血族を根絶やしにしても果たさねばならぬ何かが待ち構えているのですよ?それをこんな偶然出会ったオッサンに突っ込まれて狼狽えて、本当になすべき事を成せるとお思いで?相手の背中の前に自分の足元を見る事をお勧めしますよ。覚悟も決まらないうちから簒奪者追いかけてたら、取り返しのつかない事になりかねませんからねぇ(カタカタカタカタ……笑っているのか、仮面が揺れている)
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ヴェイカー・ベークス 8月9日22時本気でやるなら腹を括るのです。信じきれないだの恩義がどうだのと、舐めた口聞いてるとそのお相手が本当に悪党だった時、芝居一つで後ろから刺されますよ?早い話、人の命を取るって言っておきながら、考えが甘っちょろいんですよ、あなたは(結局ジャージャー麺も頼むという優柔不断に過ぎる説得力の欠片もない人間災厄の図)
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木邑・零壱 8月9日22時……(視線を一度下へ落とす)
――嗚呼、確かに俺はとんだ甘ちゃんだよ
生まれもっての特徴からさんざん差別され、ちょっと優しくされただけで簡単に心開く程度には 甘ったれだ
あの人がもたらした“優しさ”が最後まで本物であると信じたい俺がいる
けど――(少し躊躇っていたが、サングラスに手をかけ、それを外す。わずかに眼光の鋭い赤の目が、そこにはあった)
――もし、本当に家族を手にかける過ちをしでかしたんなら。これ以上の罪を背負わせるわけにはいかねぇ
簒奪者になり果てたなら、あの方は俺が殺す。それがあの方に出来る恩返しであり――
――俺が自分の意思で背負う、最初で最後の罪業だ
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ヴェイカー・ベークス 8月9日22時……まぁ、感情に振り回されて何にも見えなくなるのが人間ですからねぇ。なんにせよ、まずは何があったのか。その日の事実を調べてからでも遅くないのでは?
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木邑・零壱 8月9日22時……そうだな
この辺は、知っておかなきゃならねぇ話なのは確かか(サングラスをかけ直し)
あの方の足取りを追いながら、その辺も調べ……あー、やっぱやる事が多いわ……けど、やりきった方が後悔が無いのは確かだな
……話、聞いてくれてありがとよ
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ヴェイカー・ベークス 8月9日22時いえいえお気になさらず。人類を観察して、時が来たら皆殺しにするのが私の役目ですから。その過程で少し話をするくらい、何の問題もありませんよ……しかし、ここの餃子いいですね……反対側のお店にも行ってみましょうかねぇ……(焼餃子むぐむぐ)
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木邑・零壱 8月9日23時いやいやいや、そんなしれっとした表情(?)で言われてもな……世界を滅ぼす??!
え、待ってアンタ世界滅亡を願ってたクチなのか?! え、もしかして結構悪側の存在だった!!?
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ヴェイカー・ベークス 8月9日23時ネタ沼はネタ沼ですよ。ネタ枠と呼ばれる面白人類が集まった蠱毒……もとい、混沌です。
むしろ、人類が悪と判断されたから私みたいなのが湧いてるんですよねー。なのに人の事を人間災厄呼ばわりですよ?人類マジ人類、ですよねぇ
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ヴェイカー・ベークス 8月9日23時具体的に聞かれると困りますね……面白そうと思ったら何だってやりますから……あぁでも、人類ウケすると思って、一割程度の確率で爆ぜるパンなら焼いてますよ。食べます?味はいいですから(などと、一見何の変哲もないバターロールを見せようと。なお、口にした場合は、ダイスでゾロ目を出すと爆ぜてしまうもよう)
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ヴェイカー・ベークス 8月10日00時ありませんよ?試しに一回爆ぜてみます?あ、こちら確定で当たりのパンです
(などと、見た目には全く分からない爆発物を、人が密集した店内で出してくる人間災厄の図)
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木邑・零壱 8月10日00時人が集まってるところで爆発の危険性があるものを取り出すなぁ!?
(叫ぼうと思ったけど、爆発物というワードは流石に不穏と思ったので声のトーンは落とした模様)
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木邑・零壱 8月10日08時いや、クラッカーとか風船とかああいうのはパーティー的な賑やかさだから許されるんであって
普通の、一般人が大勢いる飯処(めしどころ)で爆ぜさせたらパニックの元だと思うぞ……?
そういう会場になった時は一回爆ぜるの受け入れるからとりあえず今はやめとけ。な???
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ヴェイカー・ベークス 8月10日18時どーせ一般人に私は認識できてませんし、へーきへーき。夏の風物詩的なアレですよー
(ポン、ポポン、どんどんパンが増えていく……コイツを早く始末しないととんでもない爆発に巻き込まれるかもしれない)
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ヴェイカー・ベークス 8月11日01時なんちゃって(爆発したフリだけして、パンを片付けつつ)
フフフ、いつまでも居座るのもお店に迷惑ですし、そろそろ引き上げますかね……(お勘定ボタンをポチろうと)
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ヴェイカー・ベークス 8月11日18時いえいえそんな、初対面で奢ってもらうのは人としてどうかと思いますし、自分で出しますよ(などと、人としての礼儀を問う人間災厄の図。お財布構えてレジに向かおうと)
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ヴェイカー・ベークス 8月12日01時いえいえ、これもまた何かの縁。お互い生きていれば、またどこかでお会いしましょう……あ、ヤベ、帰りの電車賃足りないかも
(思ったより食っててお財布がピンチの雰囲気のまま、店の外へと去って行った)
(演出終了)
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