𓏲𓎨 秋祭りノベル2025:藤花香祭
秋風がやわらかな香りを運ぶ頃。√妖怪百鬼夜行のとある町では、藤袴が持つ優雅で儚い美しさと心惹かれる香りを愛で、秋の訪れを祝うために開催される『藤花香祭』の賑わいが始まっていた。
祭り会場の通りは楽しげな人波で満たされ、軒先に揺れる藤袴の提灯や、屋台から漂う甘く香ばしい匂いが人々の五感をくすぐる。
藤袴の色を映したような薄紫の綿菓子やあられ、|香草茶《ハーブティー》など藤袴を模した出店から、藤袴の和小物や入浴剤など様々に取り扱っている露店まで立ち並ぶ。 乾燥させた藤袴を使い、好きな柄の布を選び匂い袋を作ることのできる体験も人気のようだ。
『藤花香祭』には、笑顔が溢れていた。この華やかな喧騒に混ざって飲食を楽しんだり、この日の思い出になにか買い求めてもいいだろう。
そんな賑わいから少し離れた祭りの端。そこには小川が流れ、苔むした小さな石橋が架かっている。
橋を渡った先の『藤花香祭』の対岸は、祭りの喧騒は遠くのこだまとなり、まるで別世界のようだ。 |紗《うすぎぬ》がかかったかのようにほのかな霧が立ち込める静かな空間に、藤袴が無数に、けれど小さな花が淑やかに咲き誇っていた。
祭りと群生地を分ける小川は、昔から現世と常世を分かつ境界であり、あちらとこちらを繋ぐ石橋も想いを繋ぐ不思議な力を持つと言い伝えられてきた。
そして嘘か誠か、橋の向こう側で咲く藤袴は甘い香りが“優しい思い出”を呼び起こし、懐かしい人や二度と会えない大切な人の幻と、刹那の一時、語り合えると信じられているのだ。
“現世”で華やかな祭りに身を投じるか、“常世”で優しい思い出を呼び起こすかーー。
深まりゆく秋と共に、あなたはどちらで過ごすのだろうか。
𑁍𓏸𓈒𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃
【詳細】
藤袴のお祭り『藤花香祭』が日中から夜にかけて行われている√妖怪百鬼夜行のとある町が舞台の、秋祭りノベル用企画です。
『藤花香祭』の会場か、藤袴の群生地、どちらかでの一時を選んで楽しんでいただく企画となっております。
綿菓子やあられはほんの一例です。 定番の屋台グルメや、お祭りにありそうな出店、こんな藤袴の小物があったらいいな、などなどご自由に発注分にお書きいただければと思います。
グループ参加は2名様まで。
星の数、リクエスト日は揃えていただきますよう、お願いします。
【書いてほしい情報】
・発注文冒頭に『藤花香』+『《A》または《B》』のご記載
※ A:『藤花香祭』会場 / B:藤袴の群生地
・ご希望があれば時間帯
・Aの場合:どんな風にお祭りを過ごすか
・Bの場合:
幻の情報(容姿、口調、関係性など)
どんな風に幻と過ごすのか
【マスターページ】
https://tw8.t-walker.jp/scenario/master/show?master_id=msh0051105