【個別】Sounds knot
ある日、都内のライブハウスにて一人のアーティストのライブイベントが行われていた。そのアーティストの名前は『LipisLed』
ネット上で突如として現れた、未成年の若き天才歌手。しかし覆面アーティストとして活動する彼女の正体は、未だにその姿を完全に表舞台に公に晒すことはなかった。
今回のステージでもスタッフの手により念入りに姿を隠され、ステージではカーテン越しに映る白黒のシルエットしか映らないという徹底ぶり。
しかしそんな謎めいた存在であっても誰も正体を暴こうとする者は少なく、心優しいファン達の手によって今日もステージは成り立っていた―――
そんなライブステージが終わった頃、彼女のもとに一人の来訪者がやってくる。これはライブが終わった後の、ちょっとした合間の話。
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#霧生・果苹
#ルイ・ミサ
演出終了
霧生・果苹 10月22日11時(数分前……)
――――歌え 絶望なんて飲み込んで
――前を向いていて
――擦れて傷んだ足跡は
――私である証だ
(シルエットとして映し出される影の歌姫から、凛と響く歌声が放たれる)
(その声に魅了され、観客たちは静かに聞き入る者もいれば、サイリウムを振って彼女の歌に応援する者も入る)
(「やっぱり凄げーなこの子。ネット出身の歌手なんて当たり前にいるけど、歌唱力と表現力ならかなり上じゃね?」)
(「噂によるとまだ中学生か高校生くらいらしいよ?一部の曲は自分で作詞とかもしてるとか」)
(「でもそれだけ若いならビジュアル隠してるの勿体ない気もするよねー」)
(観客の中には感嘆の声を上げる者もいる。だがそんなのは関係ない。ステージに上っている今は表現者として、ただ歌い上げるのみだ)
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霧生・果苹 10月22日11時―――お疲れ様でした。
(数時間後、無事に今日の公演が終わり観客たちは次々とステージの余韻を味わいながらライブハウスを去っていく)
(スタッフ側も撤収作業に入り、彼女もまた一度楽屋へ戻り気を落ち着かせたい頃だった)
……?
なんか向こうのあたりが騒がしいような……スタッフさんが対応してる?
(楽屋へ戻る途中、奥の方で関係者らしき人が誰かを止めているようにも見えた)
(なにかトラブルだろうか?ふと気になって、少し覗き込むような形で遠くにいるその方角を見た)
(無効票)
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ルイ・ミサ 10月22日20時だから、違うって。彼女とは知り合いだから。
(廊下で黒服のスタッフに両側をふさがれていた。「関係者以外は立ち入り禁止です」そう言って、鉄壁を守るべく静かにこちらを見つめる大柄の男たち)
あ、彼女と映ってる写真見る?確か遊園地の……
(スマホを弄って見せようとしても「そういう問題ではありません」と一蹴され、拗ねたように頬をふくらませた)
……真面目だな。まあ、あれだけの人気者だから仕方ないか。
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ルイ・ミサ 10月22日20時(軽く息を吐いて、ほんの少しだけ身をかがめた。完全にダッシュする構えに気付いた男たちは慌てて両手を広げる。しかし、能力者だから身体能力はもちろん高く、すり抜けるのも容易い様子で)
「ちょ、ちょっと!待ちなさーい――」
(警備の声が終わる前にはさっと脇をすり抜ける――はずだったが、目の前の機材に気づくのが一瞬遅かった)
……ッ!!
(足がつかえてわずかによろめく瞬間、すぐに後ろからスタッフが腕をつかんだ)
「こらッ!」
痛い!離せ~!!
(妙な攻防に気付いた通路奥のスタッフまで騒ぎ始める)
(無効票)
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霧生・果苹 10月23日11時(顔を覗かせれば、黒服のスタッフ数名が誰かを止めるように動いている。何やら奥の人物が騒いでいるようにも見えたが…しばらくして、その均衡は破られた)
(防衛していたスタッフ達の壁をかいくぐり、女性の姿がふと映る)
…あれ?あの人って……。
ちょ、ちょっとすみません!
(一瞬のうちに黒服のスタッフによって捕まったが、その様子の一部を見て慌ててそちらに駆け出す)
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霧生・果苹 10月23日11時や、やっぱり…!
ルイさん、何してるんですか!
(慌てて騒ぎの場へと向かい、取り押さえられてる女性に話しかける)
あ、えっとー…その人はわたしの知り合いなので離してくれて大丈夫です。
今日のステージが終わったら一度迎えに来てもらうようにお願いしてて…。
(この場をこれ以上騒ぎ立てずにおさめるように、少し誤魔化しながら事情を伝える。スタッフも彼女の知人の姿だとわかったのか、掴んでいる力を緩めるだろう)
(無効票)
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ルイ・ミサ 10月28日11時あ、果苹君。(スタッフに抑え込まれ、床に膝をついた。後ろ手に回された両腕がじんじんと痛い。しかし、駆け寄ってきた彼女を見上げてにっこり微笑む)
やあ。ちょっと騒がしくすれば、手っ取り早く会えるかなぁと思って。(嘘か本当かはわらかない笑みでそう告げる)
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ルイ・ミサ 10月28日11時(果苹の上手い説明に便乗し、拘束されていた腕を振りほどくと、ゆっくり立ち上がり、衣服の乱れを直しながらスタッフたちを一瞥した)そうだぞ。今後のためにも、知り合い証明証でも作っておいてくれ。
(周囲のスタッフたちは「じゃあ、あんな強行突破するなよ……」とブツブツ言ってたが、聞こえないフリをする)
(無効票)
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霧生・果苹 10月29日16時す、すみません。
何かとちょっと活動的な人でして…(一応)悪気はないので離してもらえると。
とりあえず一度楽屋で撤収準備だけしますので、この方とはこっちで話をつけておきます。
(少し苛立ってるような様子のスタッフに対し、なるだけ穏便に話を進める)
(スタッフ達もあらかた納得すれば、騒ぎも収まり各々の持ち場へとまた戻っていくことだろう)
…………ふぅ。
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霧生・果苹 10月29日16時(深く一息ついたあと、くるりとルイのほうへと振り向いて…)
…もう!何騒ぎを起こしてるんですか!
会いに来るなら来るって言ってくれればこちらから迎えに来れたのに…。
こっちはスタッフや関係者専用のルートなんですから、止められるのは当然ですよ。
(ましてや彼女のことは事前に伝えていたわけでもないのだから、対応としては目に見えていた。)
(無効票)
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ルイ・ミサ 11月1日22時(説教っぽい声も気にせずに)
でもほら、会えただろう?……結果的には。
(マイペースな声の調子でそう返し、視線はすでに楽屋の方へ向いていた)ライブ後の歌姫が何してるか分からないし。こういう所に来るのは初めてなんだ。(だから許して?と言いたそうな目)
……で、楽屋って私も入れるの?(今度は好奇心に満ちた目であなたを見つめる)
(無効票)
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霧生・果苹 11月3日01時はぁ…騒ぎが起きると後々面倒なこともありますから。初めてということなら今回は目を瞑りますけど、できたらこうして会うのは今回きりにしてくださいね?
ライブ後であれば時間作ってこちらから会うなり連絡しますから…。
(マイペースな様子の相手に対し、やれやれと少し呆れた顔で反応する)
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霧生・果苹 11月3日01時本来なら出演者以外は立ち入り禁止ですが…もう他の方々も撤収されてますからね。
ちょっとの間しかいられないと思いますけど、少し話ができるくらいの時間は作れるかと。
もちろんこの事は他言は無用でお願いしますね。
(そう言って足取りを着実に楽屋の方へと向かっていく)
(無効票)
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ルイ・ミサ 11月6日21時あー、はいはい。(全然反省した様子がない返事を返した)え?そうなんだ………出演者専用の楽屋かぁ。ますます貴重な感じ。
(呆れながらも案内してくれる彼女についていく。芸能関係は全くの無知だし、ライブに来るのも初めてだった。そのせいか、暗黙のルールとやらを知らない。顔を出すのは失礼だったのかなーなどと呑気なことを考えてるくらいで)
それにしても随分、手厚い警備なんだな?(振り返り、さっきの警備員たちをチラッと見た)
(無効票)
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霧生・果苹 11月12日15時(絶対これ反省してなさそうだなぁ、と内心思いつつ)
まぁ、今回はある程度はこっちの都合もつきやすかったのでこうして案内できますが。
(警備の厚さについて触れられれば)
元よりわたし自身の活動は顔とか公表してるわけではありませんからね…。姿がバレたらネットに上がって広まるのが今の世の中はほぼ当たり前ですし。
極力姿を隠して動けるように警備はなるべく手厚くしてるんです。
…と、着きましたね。
ここです、ルイさん。
(そうして扉の前に立ち止まると、楽屋の扉をそっと開けた)
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霧生・果苹 11月12日15時(『LipisLed』の名札が立てかけられた扉が開かれると、少し広めな個室が目に入る。)
(テーブルの上には少しのケータリングと音楽雑誌などが並んである。そしてやや大きめの兎のぬいぐるみ。これは彼女がリラックスするために持ってきた自前の品)
ふぅ……。
ひとまず部屋の中でしたらあとは自由にゆっくりできますので、どうぞ。
(自分も一息つくとそっと椅子に腰掛ける)
(無効票)
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ルイ・ミサ 11月15日13時(部屋に入り、戸を閉めた途端に周囲の音は遠くなる。先ほどまでのステージの喧騒が嘘みたいだ)
顔を隠せば楽なものかと思ったが、それはそれなりに、表に出るより骨が折れることもありそうだな。
(テーブルのケータリングをちらりと見て、次にうさぎのぬいぐるみに目を止めた。その横に座ってぬいぐるみの手を動かし始める)私には想像がつかない世界だ。みんなの前で歌うだけでも大仕事なのに、さらに正体を守るって責任まで背負ってるんだろ。……それとも、自ら選んでそうしてるのか?
(演出終了)
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霧生・果苹 11月17日00時割と難しい道を選んでる自覚はそれなりにありますよ。
顔を隠せばどうとでもなると思ってましたけど、気にしなきゃいけないことはどうしてもありますしね。
(兎のぬいぐるみの横に座る彼女と、その仕草を見て)
あ、|ぬいぐるみ《その子》はわたしの私物です。
何か舞台に立つ時は、それを握ってると落ち着いたりするときもあるので…。
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霧生・果苹 11月17日00時…正体を隠しているのは、別に責任っていうほどのものでもないですよ。
わたしが選んでそうしたわけですし…むしろわたし自身の身を守るためでもありますから。
(ふと、視線を楽屋にある鏡台に向ければ、映り込む自身の顔を見つめるようにして口を開く)
(演出終了)
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