【1:1】Stand by Me?
とある宗教にはこんな詩があるという。ある夜、僕は夢を見た。
僕は主と共に砂浜を歩いていた。
暗い夜空に、これまでの僕の人生が映し出された。どの光景にも、砂の上に二人分の足跡が残されていた。
一つは僕の足跡、もう一つは主の足跡であった。
これまでの人生の最後の光景が映し出された時、僕は砂の上の足跡に目を留めた。
そこには一つの足跡しかなかった。
僕が人生で一番つらく、悲しい時だった。これがいつも僕の心を乱していたので、僕はその悩みについて主にお尋ねした。
「主よ。僕が貴方に従うと決心した時、貴方は全ての道でわたしと共に歩み、僕と語り合って下さると約束されました。」
「それなのに、僕の人生の一番つらい時、一人分の足跡しかなかったのは何故ですか。一番貴方を必要としていた時に貴方が何故僕を見捨てられたのか、僕には分かりません。」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。
私は、お前を愛している。
お前を決して見捨てたりはしない。
苦しみや試みの時に足跡が一つだったのは」
「苦しみで動けぬお前を私が背負って歩いたのだ。」
自分の傍らにいるモノは、自分を背負ってくれるだろうか。
自分が誰かの傍らにいるとき、自分はそれを背負って歩けるだろうか。
そんなことを考えて空を見上げる。詩のように人生は映し出されていない。
ああ。今日はまた、ひどく、空が青い。
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戀ヶ仲・くるり(Rolling days・h01025)様とのお約束の場所。
澪崎・遼馬 1月2日15時──心外その2だ。
謙虚さと他者を思いやる心はくるり君の美徳だが、今のはよろしくない。
(君から溢れた静かに受け止めて。怒っているというよりは叱るような声色で言いいながら、人差し指で君の額を小突こうとする)
君の話をぞんざいに扱うほど当人や君の友人たちは軽薄か?何も話してもらえずに、君が誰も知らぬところでひとり苦しみを抱えているよりはずっと良い。……少なくとも当人は嬉しいとも。こうして話してくれたことも、頼ってくれることも。
(それは君からの期待を見透かしたゆえの答えではなく。間違いなく心から出た答え。少女がこれまでの出会い感謝してくれているのなら尚更、自分を含めた少女の友人達を自ら疑うような言葉は許せなかった)
君の為にできることなら、当人は何だって嬉しい。
0
澪崎・遼馬 1月2日16時ふふ、流石はくるり師匠。出来立てには一家言あるのだな。
(熱弁を微笑ましく聞く。予定にはなかった作業だったが、互いにとって楽しい時間になったことが喜ばしい)
そうだな、次までに腕を上げられるよう努力する。
(今まで学ぶという行為は自分の為にしてきたものだが、誰かと共有できるというのは久しくなかった。それが嬉しいことだと忘れてしまっていたくらいには)
0
澪崎・遼馬 1月2日16時しっかりと記録しているのだな。
(彼女なりに相手を知り対策をとろうとしていたのだろうか。感心するべきなのだろうが、それは対策を考るほど追い詰められているということではないだろうか。焦りに似た熱を感じつつ、ひとつひとつ赤い丸を確認してゆく)
……多いな。
(男自身呪いで繋がっているゆえかいくつか察知できたものもあるが、一月に一度とは言わずとも近いペース。霊震を教えた日にも、恐らく自身が部屋を出た後に現れている)
くるり君は何も悪くない。元凶はアクマだろう。
(否定の言葉とは裏腹に君に案じた通りに心を軋ませる。落ち度があるとすればそれは少女ではなく己の方だろう)
(──君の異変に気づいたあの日、この少女を救いたいなどと考えるのは自分の傲慢だと断じた。自分が不用意に首を突っ込めば却って事態を悪化させることもあるだろうと。それは間違いだったのかもしれない)
少しずつでも良いゆえ、何があったか聞かせてくれるか?
0
戀ヶ仲・くるり 1月4日09時み゛っ(額を小突かれて鳴いた。突かれた力はさして強くはなかった。痛みより驚きの方が強くて声が出る)
…ごめんなさ、信用、してない訳じゃ、なくて…(じわ、と涙の膜が浮いた。躊躇うのは、自分の所縁故だと分かっている。認めると心が軋んだ。)みんなやさしい、ともだちで、(漠然とした不安。確かにあった|居場所《日常》が見えない。寄る辺がない。その上でも、居ていい場所が出来た。でも、)…家族の、代わりなんかじゃないのに…。
(誰かで埋めたくない。代わりなんてない。埋めようとすることが失礼だ。居てくれてるだけで救われてるのに。私は弱いから、空虚を見つめて、逃げるように寄りかかってしまうのが怖い)
……ありがとうございます、遼馬さんが、そう言ってくれて、すごく、うれしいです……(泣きそうになって顔を覆う。怖いと思うのに、それ以上にうれしいから、心がままならない)
0
戀ヶ仲・くるり 1月4日09時(あなたのお菓子作りの次の約束を、とっても楽しみです。と重ねて笑った。次の約束はうれしい。ここに居ていいんだ、という心地になるから)
そうなんです、いっぱいあって、(笑おうとして、上手く笑えなかった)…あれは、なんだったんだろう、って思う間に、次のこと、起きるから…。
(何から話せばいい?たくさん考えて来たのに、整理したつもりだったのに、説明して相談しようと思っていたのに。言葉が浮かんでは消える)
私、の、欠落、迷子になること、じゃ、ないみたい、で。アクマが、言ってて(どこまで確からしいのか分からない。それがアクマに奪われた故なのかも分からない)
家に、学校に、行けてないの、気付いてもなくて…、やっと気付いて、帰りたいのに、帰れなくて、連絡も、家族の姿も、誰かに関わってもらわないと、見えもしない…。
0
戀ヶ仲・くるり 1月4日09時アクマが、私の身体の中、…入ってくる、みたいな、ことがあって、…大事なもの、引きずりだされる、みたいな、…アクマの、アクマの力を扱う、√能力が、使わされて、(あれも呪だろうか。場面的に見れば役に立っていた。それが怖い)
…多分、アクマが言わなくても、私が使おうって思ったら、使えるように、なってて、(肌感覚で分かる。あれは法則を超えた力のひとつで、お守りに力をこめるよりも容易く扱える。…教えられなくともそう分かるのが、怖い)
私、アクマ、きらいです。だいきらい…!でも、アイツの話、信じられるから、(言ってから自分で目を見開く。どうして?信頼できる要素がどこにあった?)…全部消し去らなきゃ、(刹那的な敵意が漏れて口を押さえる。こんなこと、今まで、誰にも思ったこともなかった)…どうしてやさしくできないの(誰に?アイツに?…こんなことをされたのにどうしてやさしくしようと思うの!)
0
戀ヶ仲・くるり 1月4日09時──なんで、こんなに、色々、思うんだろ、(相反する。それなのに確かに|ある《・・》。)…くるしい…(これが呪だというならどう説明すればいいのだろう)
私、アクマ、アクマのこと、だいきらい。だいきらいだから、もう、会いたくない。関わらないで!私の大事なものに触らないで…!どうしたら、どうやったら、アイツのこと、消して、殺して、壊して(ああそれでも足りない)…こんなこと、考えなくていいように、なりますか…(抱えたことのない、植え付けられたかのような敵意が、くるしい。)
0
澪崎・遼馬 1月4日23時寂しいのも辛いのも、君のせいではない。そう自分を責めるな。
(代替として人を求めるのは家族にとっても友人にとっても悪いこと、そう思うことは否定できない。自分が君の立場であれば同じように考えるだろう。けれど)
皆、きっと君に笑っていてほしいんだ。だからいつでも頼って欲しい。その寂しさを本当に埋めることはできないだろうが、コーヒーの一杯くらいなら出せるゆえ。
(顔を手で覆う君の頭を撫でようと手を伸ばす。自分がまだ少年だった頃。両親を手に掛けたとき、自分を見つけてくれた刑事からそうしてもらったように)
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澪崎・遼馬 1月4日23時欠落、家族との認識阻害、身体への潜行、√能力の行使……
(噛み締めるように言葉を繰り返す。アクマが少女との繋がりを強めるあるとみていたが随分ペースが早い。出現回数と比例しているとみるべきか)
それは…………
(憎んでいる、けれど信頼している。相反する感情。これまでの少女から考えられない言葉。呪いの影響と言われれば頷けるが、その感覚には男も覚えがある。自覚はあるのだろうか、アクマが君のAnkerではないかということに)
……それとも、もう|いる《・・》か?
そうなら一度退くなり解くなりしろ。ここからはくるり君の意思で決めることだ。無理矢理選択を捻じ曲げるなど貴様自身が面白くないだろう。
(君ではない誰かに向けた、念の為の忠告と牽制。既に少女の意思へ何らかの介入をしているにせよ、していないにせよ手出し無用だと告げる)
0
澪崎・遼馬 1月4日23時……アクマ殺すのが望みなら、仮説ではあるが方法はいくつか考えてある。だが、君は以前「覚悟がないまま、霊震を覚えたい」とそう言ったな。
(「殺す」という少女にとって最も酷であろう言葉を選んだのは男が死神であるがゆえ。仮初めの死神として死から目を逸らすことを許さず、人間として君の言葉を忘れることを許さない)
……殺す場合、当人もできる限りの助力はするが。どうあっても君がアクマの死を願ったという事実は変わらない。君は他者を傷つける覚悟を、殺す覚悟をしなくてはならない。
(常に背負っている棺を見せつけるように君の前へ降ろす。二度会わないとは、殺すとはこういうことだと。この重みを死ぬまで背負うことだと告げている)
0
澪崎・遼馬 1月4日23時ゆえに、真にアクマを殺すことを望むのなら、当人は再びこう問わねばならない。───戦う意思と力は君にあるか?
(影が全てを覆いつつあったあの瞬間と同じ問いを投げかける。その言葉の重さも眼差しも変わらない)
或いは───君が本当に、何も傷つけないことを望むのなら。それを叶える方法もある。
(未だ提示していないもうひとつの道。都合の良い答えに見えるがその道を先に示さなかったこと自体、暗に殺すこと以上に辛い道であることを示唆している)
どちらを選ぼうと、当人はくるり君を尊重する。君に失望もしないし、君を蔑みもしない。それだけは約束させてくれ。──答えを聞かせて欲しい。
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戀ヶ仲・くるり 1月7日01時っ、ふっ…(ぽん、と頭の上に置かれた手の感触があたたかい。大きい手。男の人の手だ。重ねてはいけないと思うのに、父や兄の手が思い出されて目頭が熱くなる)…っ、ぅぇ、ごめんなさ、(顔を押さえた掌の中が湿っていって、ぬぐってもぬぐいきれない。)…ぅっ、ゔー……ちゃ、ちゃんとっ、わらう、ので…(声を出すと涙が混じる。泣くな、と思うのに止められない。)……、……ちょっと、だけ、じかん、くださ……(もう止まらない、と思ったから、そう言った後の声は全部嗚咽になった)
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くらがりの・こえ 1月7日01時『うん、見てるよ』
(あなたの講じた対策をすり抜けて、さも当然ようにくらがりから声がする。けれど影まではすりぬけておらず、姿はない。
──くるりもくらがりの声に反応はない。見えても聞こえてもいない様子だ。)
『あはは、“今”は曲げないほうがいいの?いいよ!その代わり、』
『きみのともだちの名前か、きみの名前、呼ぶならどっち?答えて』
(アクマが笑う。
うん、言われなくても名前は知ってる!きみに“力を貸した”対価として、呼んでもいいよね!
でも──選んでいいよ。…きみが声をかけてくれたから、とくべつだよ。)
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戀ヶ仲・くるり 1月7日01時(アクマの声掛けに気付かぬまま、あなたの問いにびくり、と肩を揺らした。
殺す。自分でもそう口にしたのに、あなたの口から聞くとその言葉が重い。きっと、その重みを知っている人の言葉だから、こんなに重い)
私…(どうして傷つけちゃいけないの?殴られるのを我慢してたら、ずっと痛いだけでしょう)…わたし…(痛いことをした相手に、同じことをしちゃいけないの。アイツだってやったのに、私がして何が悪いの)…っ、わ、たし…(法も組織も、呪からは守ってくれない。手出しを出来るのは√能力者だけで、|“きみ”は√能力者だろう《・・・・・・・・・・・・》?)
……わ、私!(頭の中で響く声を振り払うように、頭を振る)
アクマのこと、だいきらいですっ…居なくなればいい、私に関わらないでほしい…(先程も口にした言葉を、繰り返す。)
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戀ヶ仲・くるり 1月7日01時でも、でもっ…こんな、私の気持ち、塗りつぶされるみたいに、アクマに遊ばれるみたいに、殺すって決めるの…もっといや…!
(踏み越えたら、重たいものを飲んだ心地になると感じる。それはきっと、ずっと消えない何かだ。漠然と怖い。この怖さを忘れたら、なんだか、──戻れない気がした。)
(それは載せられるみたいに選んではいけない。…選びたくないと、思った。)
私、…まだ、アクマを、殺すとも、殺さないとも、決めれません…私が聞いたのに、ごめんなさい…。
遼馬さんの思う方法を、お聞きするのは…決めれないと、ダメですか。
(なんでもいいから聞きたい、という捨て鉢な気持ちではなく。あなたが示すものなら、何かしらの標になると思って、見上げる。覚悟がないなら、と言われたら、引き下がるつもりで。)
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澪崎・遼馬 1月7日22時笑うために今は沢山泣くと良い。
(笑顔でいてほしい。その言葉に嘘はない。そう思っていても自分は少女を不安にしたり、こうして泣かせることしかできていない。他の誰かならもっと上手くできたのだろうか)
……済まないな、上手くできなくて。
……感謝する。それなら当人の名前を呼ぶと良い。借りはきちんと自分の手で返す主義ゆえ。
(僅かな者しか知らないはずの友の名前。それすら知られている底知れなさに冷たいものを覚えつつも、窮地で助力を貰ったことと選択肢を与えられたことには感謝しなくてはいけない。死してなお澪崎遼馬は無二の朋友を最も恐れているゆえに)
──そうか。なら双方の方法を教えよう。
(道を決める回答ではなかったが、誠実で人間らしい。少なくとも一時の感情に呑まれて人生を決めてしまうよりずっと良い。教えるに足る答えだと判断する)
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澪崎・遼馬 1月7日23時殺す方法はいくつか考えてある。1つ目は王劍。王劍の絶大な力と絶対死であれば恐らく殺せるだろう。
(王劍を欲した理由のひとつ。その力については直接見ているだけにある種の信頼をしている)
2つ目はカタチを与えてやることだ。形のないモノは壊すことが難しい。
(水を壊すことはできないが氷を壊すことはできるだろう、と例えを添える)
アクマという名前を付けているなら姿もそれらしく決めてやると良い。そうすれば悪魔への対処法がアクマにも使える可能性が高くなる。
(カタチを定めることで応じた力を得る恐れもあるが、男からすれば未知の怪物と比べれば既知の怪異の方が容易い)
3つ目、呪いの反故。「真実の愛」だったか。それを手に入れられないと証明すれば良い。死という罰を強いている呪いを反故にすればアクマも強い反動を受けるだろう。
(アクマの呪いが本当のものかは測りかねるが、これも直感として約束を破る相手ではないと男は感じた)
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澪崎・遼馬 1月7日23時そして、傷つけない方法というのは───君がアクマを赦すことだ。
(言葉にすればこんなにも簡単なこと。少女の心中を思えばこれ以上に辛いこともない。他の誰をも傷つけない代わりに少女のみを傷つける方法と言っても良い)
当人の考えが正しければアレは君を脅かすことそのものが目的ではない。
(そうであるならもっと直接的な手段をとるはず。経験からくる直感だが、事実として犯罪において純粋な快楽殺人というのはごく一部分であり、多くは他の理由を持つ者が多い)
怒りにも憎しみにも蓋をして根気強く対話すれば、いつか和解の道が見えるかもしれない。
(まるで聖人のような行いだ。1年前までただの一般人だった少女にはあまりに酷な方法)
そして、悪意というのは赦しには勝てないゆえ。
(それでも赦しとは被害者だけが出来る特権。√能力や神秘と関係無く理として、赦されてしまった悪意というものは意味を成さない)
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くらがりの・こえ 1月10日08時『あはは!』
(アクマが笑う)
『“遼馬”は面白いね!』
(あなたの回答を聞いて、あなたの名前を容易く声に出して、)
『じゃあ今日は、見てるだけにしてあげる』
(恩着せがましくそう言ってから、アクマの気配は消えた。)
0
戀ヶ仲・くるり 1月10日08時っ、……は、い……(しゃくりあげる合間に頷く。泣き止めと言うでもなく、泣くままにしてくれて、)…ふっ、そんな、こと、ない…(あなたの言葉に首を振る。傍にいてくれてうれしい。落ちる涙を1人で流していたら、どれほど苦かったことだろう。
もう溢れなくなるまで泣いて、あなたの話に耳を傾ける。)
ありがとう、ございます。(話し出したあなたの言葉に、居住まいを正す)
…王劍……あれ、でも、すごく危ない…(あなたの言葉に眉を寄せた。さして戦場に出入りしてなくても、扱いの難しい大きな力のことを漏れ聞く。扱えるのだろうか…)…まず、私が手にする機会が…ちょっと…(多分、大きな戦場に行ったら何も出来ずに死ぬので、行くという選択肢自体なかった。勝ち取れる気もしない。首を傾げる)……相手が使う王劍の前に、アクマを呼び出す、とか……?
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戀ヶ仲・くるり 1月10日08時カタチ。(アクマの姿を思い出す。)……、……遼馬さん、遼馬さんが見た時、あれ、|なんの形でもなかった《・・・・・・・・・・》ですよね…(不定形の影としか言えない、何か。あんなに存在感があったのに、思い出しても像は安定しない)…誕生日に会った時、アイツ、人の形みたいになった、んです。…“名前をつけて”って、言われたことも、あるん…ですけど…。
アイツがしたいこと、しても、大丈夫でしょうか(アクマの望みと、討伐方法は噛み合うのだろうか。眉を寄せる)
はい、「『真実の愛』を見つけないと死ぬ」です…“真実の愛”がなにかって話でぇ!そんなの、……見つからない、そんなものは存在しない、でもいい…?(それなら出来そう、と思ってから、)だけど、それ、うー…悪魔の証明ですよね(これは文字通り|悪魔の証明《Probatio Diabolica》のことだ。いくらでも揚げ足取られそう、と目線を揺らした)
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戀ヶ仲・くるり 1月10日08時──ゆるす?(口の中で言葉を転がす。何を言われたのか、一瞬分からなくて、なんとか飲み込んでから。)
…赦すってなんですか?(声色のトーンが地を這うように落ちた。)
……されたことを受け入れるってことですか。アイツと話すだけで嫌で苦しくて辛くて飲まれそうになるのに、自分が変わってくみたいで怖いのに、抵抗しないってことですか。抵抗しないで、(ちがう)アイツが死ねって言って、(ちがう)アイツに変えられたら、(ちがう!)それに飲まれて(あなたはそんな意味で言ってないと思うのに、目の前が暗くなった心地で叫ぶ。誕生日の時の、存在ごと書き換えられる侵食を未だ忘れられない。アイツと話したら?またああなる?怖い、嫌だ、どうして、)──“私”は消えちゃった方がいいですか!!(夜明け前の色の目が、どぷんとくらがりに染まる)
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澪崎・遼馬 1月10日17時(去った気配に安堵する。未だ警戒は解けないが危険性は低くなったと見て良いだろう)
少し時間かかかるかもしれんが、王劍は当人が用意する。どの道手に入れるつもりだったゆえ。試すかどうかはくるり君次第だが。
(あっさりと言ってのける。王劍を手にすることは彼にとって決定事項のように)
アクマの望みが叶ったところで、それがアクマに利点だけ齎すわけではないだろう。
(先の戦争で王劍を所持し力を増した荒覇吐がその完全性を逆手に取られ撃破されているように)
アクマが強くなればなるほど君も強くなる。繋がりが深まれば深まるほど、くるり君もアクマに干渉しやすくなるはずだ。
(それが繋がるということ。アクマが自ら繋がりを強めているのだからその決まりからは逃れられない)
無論、リスクはある。が、リスク無しで倒せるような相手でもないのはくるり君が1番知っているはずだ。
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澪崎・遼馬 1月10日18時そうか、くるり君にはアクマをそう評しているのだな。
なら、揚げ足を取ってきたときは「君は真実の愛を知ってるの?」と問えば良い。アクマが「知ってるよ」と応えるなら「じゃあ、何故君は生まれたの」と返せ。きっとアレはその言葉には応えられない。
(本当に愛などというものを知っているのなら、他者に悪意を向ける暗く淀んだ存在になるはずがない。それは確信できる)
課題を出した側が正答を定義できないなら答えは「ない」のと同じだろう課題自体が間違っている、となれば呪い自体が成立しないはずだ。
大切なのは双方がそれを認識しているか否かではないだろうか。
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澪崎・遼馬 1月10日18時───そうだ。
(どれだけ優しい言葉で飾っても「お前が苦しめ」と言っている事実は変わらない。だから認めた。それが男にとってどれほど苦しいことだろうと、右目を血のような紅に染めながら、いつも通りの完璧な無表情で)
君も相手も傷つかない都合の良い方法があると思ったか?そんなものがあるなら誰も戦ったりしない。──相手を傷つけない覚悟は自分が傷つく覚悟と同じだ。
(拳を握る相手に歩み寄るなら殴られる覚悟をしなくてはいけない。……これを伝えるのが自分で良かったと思う。憎まれることは慣れているから)
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澪崎・遼馬 1月10日18時………真実の愛を本当に欲しているのはアクマの方だと当人は思う。誰かに悪意を向けるのは自分が満たされていないからだ。
(アレは誰かに意識を向けられることを欲しているように感じる。誰にも相手をしてもらえない子供のように)
当人は君に酷いこと言った。ゆえに当人をどれだけ嫌っても憎んでくれても構わない。君の恐怖や怒りはそれに耐えろと言った当人に向けてほしい。
(憎悪をこちらに向けやすいように災厄としての顔へ変じたのだから。どれだけ君に憎まれても。君と、君が傷つけたくない誰かを救えるのならそれでいい)
その代わり、君が相手を傷つけないことを望むなら。君がこれまで貰った愛とこれから貰う愛、沢山の愛を彼に伝えてやってくれ。憎むことなく友人のように。それができるのは君だけだ。
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戀ヶ仲・くるり 1月12日07時えっあっ、ええと、…ええ?はい…(さも当然のように“王劍は当人が用意する”と言ったあなたに、瞬く。王劍って確実に手に入れられるものだっけ…?)
お怪我、ないよう、気をつけて。試すかは…ええと…遼馬さんが手に入れたら、また、ご相談させてください。
(まだ手に入ってない武器で、まだどう対峙するか決まってもない話だから。と、これも決定を棚上げする。)
うー…(あなたの言葉に唸る。アイツの望むままになるのが悔しい。底冷えするような怖さもある。)はい、私が、アクマに、なにかしなきゃ…だから…がんばり、ます(それでも、どれだけ対策しても実行されるのなら、こちらも利用してやろう、の気持ちであった方がマシなはずだ。まだ飲み込めないまま、頷く)
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戀ヶ仲・くるり 1月12日07時……、……遼馬さんは、アイツが、“真実の愛”の答えを知らないと思うんですね?
(明瞭な答えに瞬いた。アクマはなんでも知ってるような気がする。得体の知れない存在感で、見抜いたような話すから。…もしかしたら、なんにも知らないのかもれない。と違う認識が産まれる)
…はい、次、アクマに会うことになったら、聞いてみます(あなたの声に、緩く笑った)
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戀ヶ仲・くるり 1月12日07時っ、…っふ、…(感情のままに叫んだ言葉を、冷ややかなほど冷静に受け止められて、また怒鳴りたくなる衝動が喉に上る。正論だから全て良い訳じゃない。正しいからこそ痛いこともある。)
りょ、りょうまさんの…(続くあなたの言葉を聞いて声が震えた)──遼馬さんの…博愛!(どうして救いを向ける相手が他者だけで、そこにアクマすらも入るのか。)…頭でっかち!(どうしてこちらを思い遣った末の言葉掛けで、自分のことは横に置くのか)…言葉足らず!(どうしてここまで理路整然と話す人を、こうも足りないと思うのだろうか。)
絶対言葉足りてません!…なんで私がお願いした話をして、嫌われてもいいみたいに言うんですか!わざとだったら腹立ちます!遼馬さんの馬鹿!
(罵倒の語彙が足りてない女子高生が、あなたの言葉に噛み付いた。アクマを愛せの言葉より、余程そちらの方が腹立たしかった)
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澪崎・遼馬 1月15日00時試してみるまではどれも仮説に過ぎないが、何かの指標にはなるだろう。道を決めるまで記憶の片隅に留めてくれれば良い。……無理はしないように。
(話を聞いてしっかりと考えを巡らせてくれたその様子を見てひとまずは良しとしたのか、覚悟を問わんとして張り詰めていた空気が僅かに緩んだ)
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澪崎・遼馬 1月15日02時他者へ苦痛に耐えろと言っておいて自分は何の苦痛も患わないのが賢さなら、当人は馬鹿で構わないとも。
(言われ慣れているとばかりに揺らがない。これまでにない熱量の怒りを前にしても譲らないのは、それが男にとって意地の部分の話だからだ)
情けないが、赦せなかった側の当人ではくるり君に憎しみの消し方を教えることが出来ない。当人にできるのは先に言った通り、アクマの代わりにその感情を引き受けることくらいだ。
(導けないのならせめてその役割だけでも全うしたい。それが道を示した者の責任であり、何より)
頼まれたからではなく、自分でそうしたいと望んでいる。───何も出来ないことの方が当人にとっては辛い。
(「自分が何か手段をとっていれば少女はここまで追い詰められなかったかもしれない」そう思った今日の後悔を繰り返したくない。金剛のような意思が宿った眼が真っ直ぐ君を見据える)
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戀ヶ仲・くるり 1月16日22時考えたこともなかったことが、いっぱいで…お話聞けて、よかったです!
(ありがとうございます、と顔を綻ばせた。無理はしないように、の言葉に目元がなお和む。)
っ、遼馬、さんはっ(何か言おうとして、何が響くのだろうかと言葉が詰まる。相手を立てるあなたの真っ直ぐな否定。口がへの字になって、ぐっと唇を噛む。これは聞いてほしいじゃなくて、分かってほしいことだから、言葉が出てこない。)
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戀ヶ仲・くるり 1月16日22時……、……私、アイツが、嫌いです。
(絞り出すように、自分のことを話す。これは言葉を探さなくとも出てくる、あなたに言葉を尽くされても変わりようがない事実。)
私の気持ちは、私のものです。私の大事なものも嫌いなものも代わりはないです。家族も、ともだちも、遼馬さんも、…アクマも。
(砂を噛むような心地で口にする。悔しいけれど認めよう。この感情を向けるのはあのアクマだけ。唯一無二だ。)
肩代わりは、いりません。無理です。アイツの代わりに遼馬さんを嫌いになるなんて出来ません。私は、遼馬さんが好きで、アイツが嫌いで、アイツを赦そうだなんて思ったこともなくて、…思えません。──今は。
私に、なにか、してくれるなら、(ひどい甘えだ。この人が自分の何かを背負う必要はないのに。そうでなくても色々なものを背負っている人だと感じているのに。)…また、話、聞いてくれませんか。私が、アクマが憎いって、飲まれちゃわないように。
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澪崎・遼馬 1月18日03時代わりはない、か。道理だな。……済まない、当人の我儘だったな。
(拒絶がこちらを気遣ってのものであれば我を通すつもりであった。しかし、少女がそれを“望まない”というのなら意地も意味を成さない。常そうであるように、今回もまた少女は正しい。先ほどまでの頑なさは跡形もなく平時の穏やかさが戻る)
───分かった。それならまた、話を聞かせてくれ。
(背負うというのであれば自分より、苦しみの最中にあって他者を想いやることができる少女の方が余程背負っているのではないかと思う瞬間がある。代わりにはなれずとも、その在り方を守れるならそれは意味のあることだ。ならその役割を全うしたいと願う)
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澪崎・遼馬 1月18日03時傷つけるか、傷つけないか。どちらを選ぶにせよ後悔は必ず後から付いてくる。ゆえに選ぶときは正しさではなく、くるり君がどうしたいかで決めると良い。
(20歳というリミットがある以上、遠からず決断の日は来るのだろう。いつか来るその日を案じ、今更少女には不要かもしれないと思いつつもそう助言を残す)
……そろそろコーヒーの準備をしよう。
(オーブンに表示された時間を見れば焼き上がるまでもう少しといったところ。冷蔵庫から軟水のミネラルウォーターを取り出し、ケトルへ注いでゆく)
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戀ヶ仲・くるり 1月19日22時……いえ、遼馬さんの、わがままだなんて……それがわがままなら、遼馬さんを悪く思いたくないの、私のわがままです。遼馬さんには…たくさん、助けてもらってるから。思いたく、なくて。
(穏やかになった声色に、目が揺れる。それが我儘だと言うなら、この人はどれ程人を救うことに徹しているのだろう。その手に救われているから、その生き様に不安を覚えたとしても、“誰かを救うあなたの行為”に口を挟みがたい)
はい…ありがとうございます。聞いてもらえたら、助かります。…約束が、帰ってくる理由になるの、私にも分かりました。約束です。私の話、聞いてくださいね。
(いつかの、あなたの言葉を実感した。約束があったからアクマの領域から帰って来れた。だから約束です、と言葉を重ねる。また帰って来れるように。自分の為に。ああやっぱりひどい甘えだ)
──はい。(あなたの助言の言葉を噛み締めて、)私の為に、選びます。(そう頷いた)
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戀ヶ仲・くるり 1月19日22時あ、(あなたの言葉で、目線を上げる。ふわりと香ばしさと甘さの混じり合う匂いが鼻をくすぐる。会話にのめりこんで気付かなかったけれど、そろそろ焼き上がりだと気付く。)…そろそろ焼けますね。
遼馬さんがコーヒー淹れるの…また、見ててもいいですか。おじゃまでなければ、このままで。
(話し込んだまま出そびれたカウンター内。コーヒーを淹れることに関して出来ることはほとんどないけれど、近くで見れたらいいな、と思って尋ねる)
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澪崎・遼馬 1月24日21時当人の場合は大人げないが、くるり君なら我儘をいっても許されるだろう。我儘は若者の特権ゆえ。
(「助けてもらっている」、本来ならその言葉だけで十分だと思わなければいけない。自分は成せるだけのことを成し、報われたのだと納得して然るべきだ。それ以上を背負い込もうとするのは強欲と言うべきなのだろう。理解しているつもりではあるが、人の命に関わる話となると時折それを忘れてしまう)
ゆえに、くるり君はそれで良いさ。
(親しい人を嫌いたくないという聞いているこちらが羨ましくなるほどの真っ直ぐな感性。ある意味でその善性が少女にとって一番の武器であることを知っている。ゆえにそれを彼女自身に否定して欲しくはない)
ああ、約束しよう。
(約束。人との繋がり。一度はそれを排することが強さだと思っていた。だが人間として不出来な自分とは違い、少女は間違うことなく繋がりから得る強さを理解してくれた。それが自分のこと以上に嬉しい)
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澪崎・遼馬 1月24日21時前回と同じで目新しいことはないが、それでも良ければ構わないとも。
(湯を沸かしている間に計量器にカップを乗せ、2人分の豆を計ってゆく。正確に計るとミルへ移しハンドルを回す。銃の手入れより後に親しんだ作業だが、すっかり手に馴染んでいる)
本当は電動ミルのほうが均一に挽きやすいのだが。全て自動してしまっては作る楽しみが減ってしまうゆえ。
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戀ヶ仲・くるり 1月26日00時(当たり前だから曲げられない、と思うことを、それでいいと言ってもらえるのはうれしい。自分の当たり前は、広い目線で見ればそうでもないと、√能力者になって身に染みたから。眉を下げて笑う。)
ありがとうございます……、……でも、遼馬さんだって、そんなにお年じゃないですよね?
(若者の特権。で許してもらえるのは、ありがたいような…ちょっと悔しいような。幼さ故、と言われたようですんなり頷きにくい。
あなたにとっては年下で、子供だろうけれど……あなたは何歳だっただろうか。と首を傾げた)
大人になったら、わがまま言っちゃ、ダメですか。…遼馬さんのわがまま、私に出来そうなことなら、聞きたいって…思うんですけど。
(あなたの自分を憎んでアクマを赦せ、というわがままを聞けなかった癖に、そんなことを言う。)
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戀ヶ仲・くるり 1月26日00時…はい。ありがとうございます。
(へにゃ、と笑った。あなたが真っ直ぐ約束を受け取ってくれて、うれしい)
おんなじでいいです。おんなじがいいです。もう一回見たいなぁって、思ってたので。
(豆の匂い。ミルで豆が砕かれる音。強くなる香り。ミルの動作は、歩くような速さで。目を細めてあなたの作業を見つめる。)
あー…味としては、自動の方がいいかもですけど。そうですね、なんだか勿体無いと思います。…私、好きです。ミルの音も、豆の香りも、この時間も。
(作業自体というより、この時間が心地いい。先程までのピンと張っていた空気の残滓が、緩んでいく気がした)
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澪崎・遼馬 1月28日02時確かに課の中では若い方だが20代半ばゆえな。もう少し大人びるべきなのだが、なかなか難しい。
(こちらの意思を通すだけではなく“もっと上手くやる”ことができれば良いがそう簡単なことではなく)
くるり君にはもう沢山叶えてもらっているとも。こうして会って話しているのも半分くらいは当人の我儘だ。
(話すだけなら対面でなくとも電話で問題ない。災厄となりどれだけ影響を及ぼすかも未知数な今はむしろそうするのが当然のはず。人と言葉を交わすのであれば顔を合わせたいと思ってしまうのは我儘と言って差し支えないだろう)
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澪崎・遼馬 1月28日02時……そうか。まあ、近頃は変わることが多いゆえな。変わらないモノの1つや2つあっても良いか。
(カップを2つ並べてフィルターを置く。そこへ挽き終えたコーヒー豆を半分ずつ入れ、上から火にかけていたケトルで湯を注ぐ。最初は蒸らすために注いでから30秒ほど待ち、そこからは均一に抽出できるように湯を3回に分けて注いでゆく。ほう、とコーヒーの香りが湯気と共に立ちのぼる)
おや、もうこの良さが分かるとは。くるり君はコーヒー作りに向いているのだろうな。
(極論美味しいコーヒーは店で買える。お菓子作りの話題にもあった自分好みに作れるメリットは勿論あるが、作るか買うかを別けるのは手ずから何かを作る時間を楽しめるかどうかだろう。既にその楽しみ方を理解している少女に感嘆しつつ)
こちらは完成だ。タルトの方はどうだろうか?
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戀ヶ仲・くるり 1月28日21時…私、小学生の時、高校生は大人に見えたんです。なってみたら、そうでもないな、って思います。出来ることは、増えましたけど、それでも全然……20歳超えても、そうですか?
(20代半ば。両手近く離れた年。まだその年の自分は想像しづらくて、あなたのことを「大人だなぁ」と思う。昔といっしょだ。そんなものかもしれない)
え。えー…それは、言ってほしいです。言ってもらえた方が、…私も言いやすい、ので。遼馬さんと会って話したいって、私も言いたい。
(忙しいあなたに時間を取ってもらうのは、なかなかのわがままだと思う。でも、おんなじ着地地点のわがままは、お願いしやすいから。へにゃ、と笑ってねだる。)
私、言っていいですか?言っていいなら、遼馬さんも言っていいですよね。ね、遼馬さん。
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戀ヶ仲・くるり 1月28日21時はい、変わらないから安心するものって、ありますよね。いつもおんなじ味、素敵だと思います。…技術はいりそうですけど。…いい香り〜。
(目を細める。あたたかい湯気と共に広がる香りは、淹れてもらった瞬間こそのもの。カウンター越しよりも近い匂いを楽しんで、あなたの声に頬を緩めた)
ふふー、いただいた道具で淹れる練習中です。まだまだですが、いつか遼馬さんに出せるくらい、上手く淹れれたらいいな。
……タルトは、(オーブンに目を向ける。電子表記される残り時間は、もうあとわずかだった)…もう出来ますね!(ぱぁっと目を輝かせて、オーブン前を陣取る)
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澪崎・遼馬 2月1日22時そうだな、当人も大人になれば何でもできるようになると思っていたが、実際はできないことのほうが多い。
(納得もすることもできなれば、潔く諦めることもできず。探し物は死に就く日まで終わらない)
だが、自分を「子供っぽい」と思えることが少し大人になった証明なのかもしれないな。……心配せずともくるり君は良い大人になるさ。
(目の前の少女は、何もかも諦められず子供のような我儘を吐く自分とは違う。少女にとって望まぬ旅であったとしても、果てに探し物が見つかるだろうと思っている)
─────────…………………。
(長く微かに息を吐く。何かを諦めたように)
……良いとも。
君がそう望むなら、当人も同じ我儘を言おう。
(いつか少女が穏やかな日々へ、居るべき場所に戻れば。どの道もう会うこともない。それなら“おんなじ着地地点のわがまま”を今だけ共有するのも悪くないはず)
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澪崎・遼馬 2月1日22時できるとも。基本さえ押さえていればそう難しいことではない。何より楽しんでこなせるのなら、上達も早いだろう。
(霊震の修練もあれほど熱心にしていたのだから疑う余地はない。きっと自分とは違った香りのコーヒーになるのだろう。それが嬉しい)
おや、いよいよか。楽しみだな。
(ミトンを用意しつつ、今か今かとオーブンのデジタル時計が0になる瞬間を待つ)
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戀ヶ仲・くるり 2月2日21時そっかぁ、なれますかね…なれるといいな。遼馬さんみたいな大人に。
(あなたはできないことのほうが多いと言うけれど。困っている人に手を差し伸べて、助けに走って、話を聞いてくれて、怒ってくれて。この女子高生にとっては、あなたはそうなりたいと思う大人だったから、そうへにゃりとまた笑う。)
…ぁ、……(長く吐く息は溜息にも聞こえた。息が詰まる。いやだったかな。やっぱり不躾だったかな。)
は、い(続く肯定の言葉に、止まっていた息を吸う。うれしい、なのに、どうしておんなじものを見てる気がしないんだろう?
笑おうとして、少し不恰好な笑いになった。いいって言ってもらったのに、上手く笑えないなんて、失礼だな。)
……ありがとう、ございます。私っ、このわがまま、いっぱい言いますね…っ!(だって。だって、「いいとも」ってあなたが言った。言っていいはず。言いたい。言い聞かせるように、重ねて宣言する)
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戀ヶ仲・くるり 2月2日22時ふふ、遼馬さんのお墨付きだぁ。練習、がんばりますね!
(あなたの声に、頬を緩ませたまま頷く。いつか飲んでもらえるといいな。あなたの珈琲を真似たから少し似ていて、でも違う味)
(電子表記の数字が減っていくのを、並んで見守る。5、4、3、2、1──チン!と小気味のいい音が鳴った。)
…出来ましたね!
(オーブンの扉を開けば、ふんわりと漂っていた甘い匂いが強くなる。バターと砂糖と卵が焼ける、お菓子づくり特有の…焼きたての匂い!)
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澪崎・遼馬 2月8日12時コーヒーの苦味も束の間、砂糖とバターの甘さに時間が溶かされてゆく。
そんな陽の当たる暖かな時間も緩やかに過ぎてゆき、いつかは苦しみの日がまたやってくる。
その時傍らに居るモノを背負うのか、或いは背負われるのか。それとも背負うことを否定し、隣人をどこかへ追いやるのか。
少女とその傍らに居るモノがどう選択するのかは分からない。
だがいずれにしても───砂浜に刻まれるのは一人の足跡になるのだろう。
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