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【個別】桜、花見に集いて

水藍・徨 4月5日13時

暖かな日差しが心地よい4月。
各地で咲き始めた桜は、気付けば満開手前の見頃を迎えていた。

今日は、あなたと花見をする約束の日。
少年は、心なしか早足になりながらも、待ち合わせ場所へと向かう──

🌸

◇お呼びした人と
🌸口を閉じる
水藍・徨 4月5日14時
(満開の桜が見えるのは、少し先。トートバッグに、自由帳や食べ物や飲み物を入れて、精霊燈火も持って……)

確か、この辺、のはず……
(待ち合わせ場所にあなたがいるかどうか、周囲を見回してみる)
(なお、精霊燈火から琥珀色の精霊も姿を現し、同じようにきょろきょろとしているとか)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日14時
(日本にはお花見っていうのがあるんだって! 一人でよその国に来られる日が来るなんて思わなかったな。っていっても、奇妙建築の出口まで、お兄ちゃんとお姉ちゃんに送ってもらっちゃったんだけど)
(今日はちょっと動きやすい恰好だよ。ピンクのロングワンピースとカーディガン。まだちょっと寒いもんね)(小さいバッグに飲み物とお金と食べ物。人の間から背伸びで見回して、ようやく見つけたあなたの姿に手を振りながら駆け寄った)

――コウさん! キアさんも! こんにちは。えへへ、お待たせしちゃいましたか?
(誰かとお出かけなんて初めてで、ちょっと張り切って準備に時間を掛けすぎちゃったかも……だけど、あなたと合流出来る方が嬉しくて、笑顔の方が先に出て来ちゃった)
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水藍・徨 4月5日14時
(手を振りながら駆け寄ってくるあなたの方へ、一人と精霊は振り向いて)
(琥珀色の精霊は、わーい! といった様子であなたに少し近寄って小さなお辞儀をする)

あ……ルネリア、こんにちは。いえ、僕も来たところです。大丈夫ですよ。
(そっと、首を横に振って)
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水藍・徨 4月5日14時
えっと、ルネリアは、花見は……初めて、ですか? そういう僕も、あまりしたことがないのですけど……
(と、少し先の桜の花見会場へと視線を向けてみる)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日14時
良かった。ふふ、今日はありがとうございます。
(寄って来てくれた精霊に指を伸ばして、改めてご挨拶。それから顔を上げて、フードに隠れたあなたの顔を見上げた)
(そのままあなたの視線を追って桃色の道に目を向けてみる。ここから見ても壮観だなあ、近付いたらどんなに綺麗なんだろう!)

実は……はい、わたし、日本に来ることもあんまりなくて……桜は見るのも初めてなんです。こんなに綺麗なんですね。
コウさんは――何回かは、したことがあるんですか? じゃあ、そのときのこと、教えて欲しいです!
(……実はね、ちょっとは調べたんだ。それでお弁当っていうのを作るって聞いたんだけど――わたし、ものすご~く手先が不器用で……料理はへたくそで……)(つまり失敗したってこと。知らないふりで押し通しちゃうしかないよね、もう)
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水藍・徨 4月5日14時
(精霊は喜んで、あなたの指にちょん、と琥珀色の手を添え、それから、少年の肩の上へと戻っていった)
そう、なのですね。えっと、僕は幼い頃に一回だけ、両親と花見をしたことがあって……随分前なので、うろ覚えな部分もありますけど……

……説明しながら、一先ず、歩きましょうか。座れる場所を見つけないと、ですし……
(と、歩き始めようとするだろう)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日14時
あ、そうですね。早くお花を近くで見てみたいですし!
(あなたのお誘いに頷いて、隣に並ぶでしょう。一人で走り出しちゃいそうなくらい楽しみだけど、そんなはしたないことしないよ、|淑女《gentildonna》だもん!)
(歩き出しながら、あなたのさっきの言葉を咀嚼して――施設にいたってことは、そうだよね、ご両親とは一緒にいないんだ)
ご両親と……そういえば、コウさんは今はお一人でいるんですか? あ、ごめんなさい、説明が先で大丈夫ですよ。
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水藍・徨 4月5日14時
(ぴく、と身体が一瞬反応したが、すぐに、あなたと歩幅を合わせて歩きだして)
あ、はい、えっと……桜の木の下で、シートを敷いて、ご飯や飲み物を飲みながら桜を鑑賞する……それが、僕の経験したお花見でした。
人によっては、歌うとか、踊ることもある、みたいです……
(桜の木々が近付くにつれて、賑やかさが増していく。中には、少年の説明通り、歌っている人もいれば、ご飯を囲んで談笑している様子も見えてくるだろう)

(少し、間を置いてから)
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水藍・徨 4月5日15時
(そして、あなたの質問には、ゆっくり、ぽつりぽつりと零して)
……僕は、その、はい。今は、アパートで、一人暮らしをしています。……僕の、人間災厄としての力が知られて、両親と……えっと、離れざるを得なくて。
(ふんわりと、少年の周りに黒い糸のようなものが絡まって)(首を横に振って霧散させた)
それで、かなり後になって、逃げたんです。……両親に、会いたくなって。
(まだ会えていないのですが、と添えて、歩みを進めていく)

(……暫くしたら、ぽつん、と誰にも座られていない桜の木が見えてくるかもしれない))
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日15時
木の下に……シートを。あ……持って来てないかも……。何だかピクニックみたいで楽しい行事なんですね。
(説明に耳を傾けながら、逸る足を律して前へ前へ。時々急ぎすぎたのに気が付いて、ちょっと歩調を緩めたりなんかして……ようやく煌めく桃色を間近に見上げて、何より色んな声の混ざりあうのを聞いて、笑ったでしょう)
ふふ。ここだけイタリアみたい。日本人の方々は物静かな人が多いのに、お花見は本当に楽しいことなんですね。あ……でもあんまり人前で酔っ払うのは良くないかも……。
(なんて、顔を真っ赤にしてる人を見て零したりなんかしながら――)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日15時
そう……だったんですね。
(糸――あなたの力は見せてもらったことがある。確か、想像を現実にするって言ってた。なら、今のがあなたの|想像《・・》?)(……頭の中が覗けたらいいのに、って、たまに思うことがあるの。お兄ちゃんとお姉ちゃんが何か隠して黙るときとか。それから、今も)
(家族と離れるなんて、わたしだったら耐えられない。耐えられないから、二人と一緒に過ごすことを条件に|させた《・・・》の。勿論、二人のお友達の協力もあって……だけど。だから、)
コウさん、凄く辛い思いをなさってたんだ……早く会えると良いですね。わたしも応援しますし……何かあったら協力しますからね。家族で一緒にいられるのが、一番ですもの。

(一本だけ離れて、近くに誰もいない桜の木。きらきらしてる桃色の花弁はあなたの前髪の先と同じ色。何だかちょっと寂しげで、今度こそ先に根元に駆け寄っちゃった)
えへへ。ここなら特等席ですね。
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水藍・徨 4月5日15時
(あなたが笑っているのが見えて、自分も、無意識に小さく微笑みを返し)
大丈夫です、大きめのシートは、持ってきましたから……。
あ、賑やかすぎて、羽目を外す人もいるみたいなので……えっと、あまり、そういう所には近付かない方がいい、と思います。
……イタリアでは、こういうお祭りのような、賑やかなのが日常、なのでしょうか。
(代表的な食べ物とかは何となくわかるけれど、日常は知らないことの方が多いから……あなたに視線を向けて)
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水藍・徨 4月5日15時
……はい、えっと、ありがとう、ございます。
(微笑みから一転、胸が一瞬痛んで、重くなるのを感じて、フードの裾をぎゅ、と握った)
(──|想像の創造《ディミウルグ》。春の陽気に花の香りで空気を満たして、重くなりそうなその場の空気を和らげようとする。今は、こういう空気じゃダメだと思ったから……)

その、嬉しい、です。そう言ってくれることが……何よりも。
(特等席に座ったあなたに、ぎこちない笑みを浮かべてしまうのだろう)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日15時
えへへ、良かった。コウさん、準備が上手で……。
(あなたが笑ってくれると嬉しい。言ったらまた狼狽えちゃうのかな?)
そう――みたいですね。こんな風に大っぴらに酔っ払ってる人を見るのは初めてかも……。
ふふ、イタリアは明るいところですから。路上ライブも沢山やってます。即興で歌う方もいらっしゃいますし、こんなお祭りだったらみんなで歌っちゃうかも。ストリートダンスも急に始まりますよ。
(視線を受け取って楽しげに話すでしょう。車椅子になって、二人が心配してあんまり外に出られなかった時期もあるけど、やっぱりあの空気は好きなんだ)(まあ――路上で酔っ払ったら逮捕されちゃうから、あんな風に酒瓶をマイクにしてる人は、いないけど……)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日15時
(……あなたの表情は、きっとあなたが思ってるより雄弁なのかも)(甘い香りが強くなる。桜の、というよりは、春の。あなたがそうしてくれたのかな。だけど、フードの下の笑顔は柔らかい空気にも香りにも似合わないような色で――)(ううん)

……いいえ、どういたしまして。わたしもお友達の援けになりたいですから、おあいこです。
(駄目だよね。わたしたちは出会ったばっかり。名前を知れば友達も同然でも、だからって掘り返して良いこととそうじゃないことはあるでしょう?)(今は目の前の桜の花弁をつまんで、)
この辺、本当に人が来てないんですね。踏み潰されてない花弁が沢山。
ふふ。コウさんの前髪と、よく似てます。
(笑いましょう。祝祭に悲しい顔は似合わないもの。ね)
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水藍・徨 4月5日16時
(……両親に会いたい。その気持ちは変わらなくて……けれども、今そのことを考えると、また胸が痛くなる気がする)
(まだ、まだ……話せることは少ない。だけど)
(あなたを楽しませるくらいは、出来ると思うから――)
ありがとうございます、ルネリア。あの、ルネリアのことも、もっと知りたい……って、あ、すみません、気持ちが先に口走ってしまいました……でも、その、本心、なので……。
(そうしたら、きっともっと話せる気がするんだ)
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水藍・徨 4月5日16時
ここは、あまり桜が密集していない分、座りやすいので誰かいてもおかしくないのですけど……でも、丁度いい、ですね。
(ビニールシートを大きく広げて、靴を脱いで上がり、そうしてトートバッグも傍らに置く。そして、どうぞ、とあなたを招いて)

僕の前髪……あ、言われてみれば、そう、ですね……同じような色をしている、かも……
(そうして小さく、微笑みを返してから)
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水藍・徨 4月5日16時
(ふと、思い描くのは、小鳥やクマ、うさぎやキツネなどの動物コンサート会場だ)

(あまり目立たないようにとか、うるさくないよう、僕らの周囲だけに聞こえるように……ここは、少しキアにお願いしておいて)
(僕の知っている音楽は少ないけれど……動物たちは、春にちなんだ音楽を、ゆっくり奏でていくことだろう)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日16時
わたしの? ……わ、
(あなたに誘われるまま、広げてもらったシートの上に――ああ、そうだった、日本では靴を脱ぐんだった。ブーツと迷ったけど、パンプスにして来て良かったな)(そうして座ったら、目の前に現れたのは小さな楽団。わたしはイタリアの、ほんの少しの音楽しか知らないけど、手に取った花弁と同じような色をしてるみたいに聞こえたの)(何より、)
――可愛い! えへへ、何だか本当のお姫様になった気分ですね。知ってますか? 映画のプリンセスって、動物とお話が出来て……あ、でも、この子たちはコウさんが呼んでくれたんですから、コウさんがプリンス……の方が、正しいのかな?
(ちょっと興奮して喋りすぎたかも。声も甲高くなっちゃった気がする。途中でトーンを抑えて、照れ臭そうに笑うことでしょう)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日16時
(ちょっと落ち着いて咳ばらいを一回。淑女らしくしなきゃ、淑女らしく……淑女らしくってどういうことなのか分かんないけど、はしたないことはしちゃ駄目ってお姉ちゃんが言ってた!)(姿勢を正して、自分の小さいバッグから飲み物と軽食を引っ張り出して、ようやく音楽に耳を傾ける)

ふふ。嬉しいです、わたしのこと、知りたいって言ってくれて。といっても、さっぱり覚えてないことの方が多いので……あんまり面白い話は、出来ないんですけどね。
わたしもコウさんのことが沢山知りたいです。お友達なんて出来るのは――こうなってからは初めてのことだから。
(薄紅色の花弁を、微笑むあなたに翳してみる。綺麗な髪をあなたが一生懸命に隠す理由も。何だか自分のことが分からないみたいな、曖昧な言葉のわけも。いつか知れたら良いなって思うの)(それが、お友達ってものでしょう?)
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水藍・徨 4月5日16時
(良かった、笑ってくれている……)(あなたにつられて、少年も微笑んだままでいて)
(キアは楽しそうに、ああして、こうして、と、動物達の空間を補助していき)

映画の、プリンセス? そういうお話がある……あ、ぼ、ぼくは女の子ではないですし、その……お姫様なら、ルネリアが一番似合うかなと思います。
(そうしてはしゃぐ姿がなんだか、ルネリアらしいな、と思ったけれど……それを上手く言えずにいた)
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水藍・徨 4月5日16時
(あなたが咳払いをして、軽食を取り出す姿を見てから)
(自分も、トートバッグからサンドイッチ一つと、サイダーを取り出して)

覚えていない……そういえば、ルネリアと、お兄さんと、お姉さんと……記憶がないのでした、よね。
……僕のことも、話せるようになったら、きっと話します。今は、まだ……僕の中でも、整理がついていないところが、多くて。
だから……言えるようになったら、きっと。
(こく、と小さく頷いた)
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水藍・徨 4月5日16時
▼▼
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日17時
(あなたの言葉にぱちぱち瞬いて、)
そう……ですか? えへへ……そう言ってもらえると嬉しいです。わたし、あのお話が大好きで。
映画のプリンセスは、いつも何だか悲しい目に遭うんですけど――綺麗なドレスを着て、動物とお喋りをして……歌ったり踊ったりするんですよ。それで最後には素敵な王子様が迎えに来てくれるれて、ハッピーエンドなんです。
(キアさんがふわふわしてるのを見ながら、一生懸命演奏してくれる動物たちに手を伸ばす。邪魔しないように触らないけど、ふふ、可愛い!)

この前、コウさんが仰ってくれた、わたしだけのお話も……そういうのにしようかなって思ってるんです。ロマンチックなやつ!
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日17時
ええ。わたしが|わたし《・・・》として生き始めたのは、四年と少し前からですね。
おに……兄と姉は、もうちょっと色々知ってるみたいなんですけど、わたしは本当に全然何も……最初は言葉も忘れちゃってたくらいですから。
(あなたのバッグから出て来たのは街でよく見掛けるようなものだった。何だか安心したのは何でだろう。あなたにもちゃんと好みがあって、それは他の人とあんまり変わらないんだなって思えたからかも)
(あっけらかんと笑うでしょう。わたしはわたしのことを気にしてないの。お兄ちゃんとお姉ちゃんがいて、今が幸せで、あなたとお友達になれた。それなら、昔のことなんてどうだって良いもの)
はい! コウさんが教えたいって思ってくれること、教えてくれたら嬉しいです。わたし、いつでも聞く準備は出来てますから!
(両手でガッツポーズ。気合は本物だよ)
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水藍・徨 4月5日17時
ルネリアの物語、僕も、楽しみです。好きな物語から考えるの、とても良いと思いますし……ロマンチックなのも、素敵です。大筋とか、決めているのですか……? あ、聞いていいのなら、ですけれど……
(どんな物語を描くのだろう? どんな結末を考えているのだろう?)
(自分の胸が、不意に弾むような心地を感じて、何とはなしに、少年は片手を自分の胸へと添えて、高鳴る鼓動を抑えようとする仕草をする)

(陽気な動物たちの音楽も、そんな少年の心を表しているのかもしれない)
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水藍・徨 4月5日17時
(昔のことは、あまり気にしていないのだろうか。あなたのあっさりとした言い方に、そう察しながらも)
(少し、気になって)
ルネリアは……その、知りたいと思ったことは、あまりない、のですか?
……あ、でもその、そんなに気にしていないのに、すみません。
……僕は、どうしても、その……自分のこととか、気になることがあって。つい。
(サンドイッチの包装から、中身を取り出していく。今日はたまごサンドだ)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日17時
勿論、お話しますよ! でも大筋……大筋、プロットっていうのですよね。
(むむ。悩むそぶりは本当。お兄ちゃんもお姉ちゃんもロマンスの腕は壊滅的で、何を訊いてもよく分からない感じの返答しかないんだもん)(胸を押さえるあなたの仕草に首を傾げて、だけどその表情は悪いものではなかったから、追及はしないまま)

あんまり決まってなくて。……戦うプリンセスが良いなあ、とか、思ってるんですけど。自分の身は自分で守らなきゃ。
でも、そしたらバトルをしないとですよね。王子様を守るためにばったばった敵を薙ぎ倒す――のは、プリンセスの方が王子様を迎えに行く側のような気も……。
(ロマンチックかな? なんか違うような気もするんだよね。立場が逆になっただけっていうのは、まあ、そうなんだけど……)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日17時
……コウさんは、もしかしたら、何か取り戻したいものがあるんですか?
(ちょっと急すぎる問い返しだったかもしれない。だけどそう思ったの。だってわたしが昔のことをどうだって良いと思うのは、)

わたしには、多分、そういうものがないんです。思い出したいなって思えるようなこととか、取り戻したいなって思えるようなものが。
昔のわたしがどんな人でも、どんな人生でも、きっと……。
(――幸せじゃなかったんだと思うの)
(なんて、言わないけど。言葉は魔法だって教えてもらったから。一つ向きを変えるだけで、どんなにネガティブなものもポジティブに変えられる。前を向くための、魔法)

……お兄ちゃんとお姉ちゃんがいて、お友達まで出来て。今が一番幸せなのは、変わりませんから。
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水藍・徨 4月5日17時
(あなたの物語の断片を聞きながら、少年は片手を下ろし……トートバッグから、いつもの自由帳と万年筆を取り出して)
じゃあ、少し|想像《イメージ》してみたら、方向が分かる、かもしれません。

(あなたの前に浮かぶ幻。それは、あなた自身を模しているものの、|お姫様《プリンセス》らしい服装で佇んでいるのだ)
その、勝手に姿を借りて、すみません……でも、想像しやすいかな、と思って。
戦うお姫様が良いのなら、そこはまず変えないで……
お姫様なりの弱点があると、良いのかもしれませんね……例えば、本当は寂しがりだ、とか……上手く言えません、けれど……
(魔法が使えるお姫様や、剣で敵を倒すお姫様の姿など、いくつか見せてみる)
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水藍・徨 4月5日18時
(問われた言葉に、ハッとして……金色の瞳があなたを見て)
あ……その、はい。取り戻したいもの、知りたいことも……あります。……取り戻せるかは、正直、分かりませんが。

ルネリアは、その……強い、のですね。
(素直に、取り戻さなくてもいいと言ってしまうことが、自分にない強さだと思って)

僕は……知りたい。そして知らないと、いけないと思う。
(根拠はないけれども、知りたいと思う気持ちの方が、強い)
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水藍・徨 4月5日18時
……でも、ルネリアの考え方は、見習いたいとも思います。
(きっと、これからを見据えるのには、良い考えだと思うから)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日18時
わあ……! 本当にわたしがプリンセスになったみたい!
(思わず両手を合わせて、勇ましく戦う|姫《わたし》を見詰める。そうそう、わたし、こういう風に戦えるくらい強くなりたいなって――)(って、駄目駄目、これはお話を考えてるんであって、現実のわたしの話じゃないんだから)

弱点……弱点かあ。確かに……弱いところがあれば、そこを王子様に助けてもらう、とか、出来ますもんね。
(何が良いだろう? 弱点といえば、寂しがり屋のお兄ちゃん、緊張しいのお姉ちゃん、すぐどこかに行っちゃう後見人さん、手先が不器用なわたし――)(……手先が不器用なのはナシ。王子様の服とか縫ってあげるようなエピソードも欲しいもん)

えへへ、ありがとうございます、コウさん。剣で戦うお姫様と、魔法で戦う王子様に決めました! 弱点は、…………宿題にします。
(逆じゃないよ。お兄ちゃんは魔術師、お姉ちゃんは剣士だったんだもん!)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日18時
(強い。強い……のかな)
(わたしには欲しいものも使命もないだけ、なのかも。今を守れれば充分。あるのは、わたしの願いが叶い続けて、この幸せな時間が永遠に引き延ばされてくれればって祈りだけ。それは強いんじゃなくて――)

……コウさんの方が、ずっと強いと思いますよ。
向き合わなきゃいけないって思って、逃げ出さずに向き合おうとするのは、苦しい道でしょうから。
(わたしはただ安穏が欲しいだけ)(|ずっとずっと欲しかった《・・・・・・・・・・・》幸福を、壊したくないだけ)(――そのために何を犠牲にしても、何に目を背けても、何とも思わないだけ)

でも……うん。わたしの考えが少しでもコウさんの役に立つなら、嬉しいです。
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水藍・徨 4月5日18時
(喜ぶ様子のあなたに、また、心が弾む心地になって)
剣で戦うお姫様と、魔法で戦う王子様、いいですね。弱点も含めて、また考えがまとまったら、教えて欲しいです。
……こうして物語を誰かと創るの、僕……えっと、やってみたい、と思っていたので。
(|■《楽》しい、|■《嬉》しい、そういった想いを上手く言葉に出来ずに、近しい言葉で表現して)

どう、いたしまして。
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水藍・徨 4月5日18時
……そう、でしょうか?
(強い、のだろうか。自覚はないし、あなたの方が、と思ってしまうから)

僕自身は、まだ強くないと、思います。でも……あなたがそういうのなら、少しは強く在れている、のかな。
(と、独り言ちてから)

……あ、折角の花見ですから、そろそろ食べましょうか。ルネリアは、何を持ってきたのですか……?
(と、あなたの持ち物に関心を向けていく)
(時折、花吹雪が舞って、シートの上だけでなく、自分の食べ物の上に桜の花びらが舞い下りることも……)
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ルネリア・パンドルフィーニ 4月5日18時
はい! 必ず!
(大きく頷いて、あなたの方を見たのは)(言葉で肯定するよりも、きっとその独り言を真っ直ぐに見詰めた方が、説得力が高いかなって思ったから。変わろうって、変えようってするのは大変なことだって、わたしも分かってるもん)

(だから願うのは一つだけ。あなたの導きたい答えが、いつかあなたの前に現れて――願わくばそれがハッピーエンドでありますように)

あ、そうですね。わたしは……春野菜のマリネです。おねえ……姉が作ってくれたやつなんですけど……えへへ。
(お姉ちゃんは料理が上手なのになあ。姉妹のはずがどうしてこんなに違うんだろ? 用練習だね)
あ、コウさん、サンドイッチにお花がくっついちゃってますよ。
(舞い散る花弁もアクセントみたい。食べちゃったら、きっと駄目だよね。あなたの前髪の色と同じ薄紅に指を伸ばして、)(二人で食べれば美味しさも二倍、のはず)
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水藍・徨 4月5日19時
(あなたの言葉に、頷きに、|■■《照れ》て、何となくまた、フードで視界を覆ってしまいそうになったけれど)
(……フードの裾をきゅっと握ってから、そっと離すだけにとどめた)

わ、すごいですね……え、あ、わ、ついて……!
(サンドイッチについてくる花の花弁がひとつ。それを取ろうとしたら、また花びらがひらひらとついたり)
(あなたの伸ばした指先に、きっと、花びらもつかまることだろう)
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水藍・徨 4月5日19時
(──そうして、花見と音楽と、あなたとの話に、また花を咲かせていく)
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水藍・徨 4月5日19時
【閉幕】
(🌸口を閉じる)
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