【新入】ハリエット・ボーグナイン【会員】
(まず、棺桶があった。金属製の重厚で無骨な作りのそれは恐らく上から落ちてきたのだろう。暫しの静寂の後、棺桶の蓋が軋んだ音を立てて持ち上げられる。再びの地響きと共に床に落ちる分厚い蓋。棺の中からまず突き出される腕。そして、もたげる首。焦点の合っていない瞳孔カッ開きっぱなしの双眸を爛々と光らせ周囲を見回した後、それはゆっくりと棺桶から立ち上がる)おれは、どうやらまた死んでたらしいな……。
何回やっても慣れねえ感覚だぜィ。
(きひ、と微かに呼気とも笑い声ともつかぬ音を漏らし、死後硬直に軋む身体をゆっくりと動かし、柔軟さを取り戻したところでつぎはぎの小娘はそちらへぎょろりと焦点のずれた双眸を向ける)
…………ひょっとして新しい|雇用主《くらいあんと》サンかィ?
元マーダー・インク所属、人呼んで|悪食《ダーティー》ハリー。
血の匂いにつられてただいま罷り越してきたらしいぜィ。
※
●新入会員「ハリエット・ボーグナイン」
デッドマンの職業暗殺者 × フリークスバスター
年齢: 14歳 女(2月8日生まれ)
https://tw8.t-walker.jp/character/status/h00649
・スレ設置期間【~12/22(日)】
・会員みんなでこのスレに書き込んで新参者を囲もう!

(~√妖怪百鬼夜行、|禍津宮《マガツノミヤ》市内・五常ビル前~)
さーてと。そんじゃま、今日も今日とて『奇妙建築』の外観変容と新発生のチェックに――
…。……。………。??
(その行く手。なんか棺桶が落っこちてきたんだが???)
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(おれは、どうやらまた死んでたらしいな……。何回やっても慣れねえ感覚だぜィ。)
シャベッタァァァァァ
(どこに出しても恥ずかしくない、デッドマンの鑑みたいな|登場《エントリー》だ! 楳図かずお顔でリアクションする)
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(…………ひょっとして新しい|雇用主《くらいあんと》サンかィ?)
…へ? 何て? クライアント…? いや、別に呼んだりとかはしてないけど。
(元マーダー・インク所属、人呼んで|悪食《ダーティー》ハリー。血の匂いにつられてただいま罷り越してきたらしいぜィ。)
――オケオケ。とりあえず整理しよっか。
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私は|神薙《カンナギ》・ウツロ。ここらで『YellowDragon』っていう√能力者のネットワークを主宰してる顔役ね。
お嬢ちゃんは? どこの√から来たの? 名前は? 直前まで|簒奪者《なんか》と戦ってて、耐久限界いっぺんフローしちゃった感じ? 今から一緒にこれから一緒に殴りに行こうか?
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オーケー、クライアントさん。
もっぺん名乗らせてもらうぜィ。
(軋む身体を強引にべきべき慣らしながら、傍らの重たそうな棺桶を持ち上げ肩へと担ぎ込み。少し傾げ気味の顔、ギョロリと散大した瞳孔が再び相手に向けられた)
どこの√と仰るが、あいにくそいつァーおれ自身にもよくわかんねえ。この通り、おれはあたまン中身がだいぶ傷んじまってよ、難しい事ぁようくわかりやしねえのよ。
おれは殺人と復讐の代行執行者派遣会社(マーダーインク)から来ました、ハリエット・ボーグナイン。とりあえず今日んとこはこの名前だけでも覚えてやって欲しいぜィ。得意なのは殺す事(自分の首を手刀で刎ねるジェスチャー)とそして殺される事(もういちど同じジェスチャーをして見せた)。使い回しのきく鉄砲玉とか便利だぜィ。ひとりぶんの給料で10回は殺(バラ)してやりますよ。……で、どいつを殺ってくりゃあいいんだぜィ?
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ヒューッなんともパンチの効いた挨拶どーも。
(これは。このデッドマンは。察するに、課された役と持ち得る職能に突き動かされるようにして生きている、いやさ、|死んでいる《・・・・・》、そういうパーソナルの――)
…。……。………。|注文《オーダー》は、とりあえず待機かな。
主に簒奪者相手になるけど、ぶっ殺しゾーンを発令する時は教えたげるからさ。とりあえず休まない? 栄養とか何で摂ってるタイプ? タンパク質とかブドウ糖とかクッソ消費してるでしょ。店あるよぉ、ここ。
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たいき。……待機、かァ。
(一寸目を見開き、若干のLoading時間を挟んだ後に納得したらしい)
|Okey-Dokey《おけまる》、|雇用主《クライアント》サンの仰せのままにィ。
得意が人間相手のブッ殺しなのはそうなんだがよ。
ウチの会社、潰れる前に化け物の駆除にも手ェ拡げたもんだからよ。
そっちも大いに歓迎だぜィ。
栄養は……そうだな。
胃がもたれそうなくらいチーズドロドロ、ペパロニドバドバのピザをLサイズで。
ダイエットコークもLサイズでかっ喰らいてぇなァ。
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…特殊な薬剤を自己注射するー、とかじゃないんだ。
(ダイエットコークだけなんでダイエットコークなのか逆に不思議でならねえくらいの高カロリーフェスティバルだった。)
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きひひ。そういうサイバーでケミカルなやつは自我がサイバーなほうに引っ張られるせいか、あんまり長持ちしねえんだ。おれの同僚だった連中でもそのタイプで稼働してるやつはもういなかった気がするなー……。
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その点、おれは長持ちしますぜィ、旦那ぁ。
食べ物は好き嫌いなくイケますし、使う得物だって選り好み……あ、ハジキはダメだ。あれだけはおれのポリシーに反するブツだったぜィ。
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ひゃはは、デッドマンの自己PRってそんな感じになるんだ。
(人によっては人道の欠けっぷりに眉を顰めることもあるやもしれないが、しかしこの『YellowDragon』会長の場合は、そうした「個性」を「面白!」とまんま受け止めるタチだった)
…うん? |銃《ハジキ》は使わないの? ま、私も武器の扱いはたいがいアレな方だけど。
って、ポリシーって言ったか。「適性」じゃなくて「好み」の話か。なに、なんか理由でもあるの?
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オフコース。おれよりももっと血の通ったご同類も居るだろうがね。きひきひ。
そりゃあ旦那、おれみたいな化け物がさ。相手をぶっ壊した手応えも覚えてらんねえ様なオモチャ使ったんじゃ相手に失礼ってもんだぜィ。
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相手をブチ転がすならブチ転がすで、その手応えから血痕の広がり方、返り血の一滴の跳ね方まで覚えといてやるのが礼儀だ――みたいな?
すごいねえ。命への敬意に満ちてる。なに、君の「元所属」の社訓か何か? それとも君がセルフで辿り着いた悟り?
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うんにゃ……。確かに敬意を持ってねえ訳じゃねえんだが……そこまで高尚なもんじゃありませんぜィ、旦那。しっかり手ごたえあった方がおれとしても『確実にコイツのタマとってやった!』って実感、確信、あとなんか達成感めいたもんがあるんでさァ。あやふやで不確かな、フワフワしたもんのことをおれは信じられねえ。……壊すのも、壊されるのも……感触、そのリアルさこそをおれは信じてるんだ。
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なるほど、どっちかって言うと「そういう感じ」ね。
いやあ、でもそれもそれで評価されていい性分だよ。なまじブッ飛ばした所で、仕留められたんだかまだ生きてるんだか、よくよくわかんないような手合いを相手にしまくるんだからさ――なぁ?
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ま……カタギの素人さんにゃ手は出さねえから安心してほしいんだぜィ。
おれが殺るのは、仕事として金貰っちまったマトとバケモノだけ。
前の社長からは殺し方がきたねえから一流未満。
けども帰還率は100%って太鼓判もらってるし、そこも安心してくれよな。
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帰還率100パー? あはは、そりゃいい。
(まあ√能力者ならば、戦場で生き死にのラインを超えたとしても、どこぞかの√に再度ポップするのが基本であるからして、その後迷子にさえならなけりゃ「帰還率100パー」には相違なかろうが――さておき。そんなことにゃツッコまぬ。この場合、もっとも大事で評価すべきことは、)
せっかくネットワークにまた一人増えたんだ。私が寂しくならなくていい。
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ま、そういう数字はいつか目減りするもんだろうが……その日はまだ来てねェ。
数字はまだ100のまんまだ。寂しい思いは当分させねえよ、旦那。
……ま、おれが居なかろうとあんたは一人ぼっちにゃならねぇと思うけどな。
それでも賑やかしは一匹でも多いほうが良いだろうしよ。
猫の手でもって言うからには、ゾンビの手だってきっと役には立つでしょうよ。
きひひ。
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うーん? ヤだな、そんなこと言わないでよ。っていうか言っちゃダメだって。
人の縁って言うのはさ、そうだね、例えば…100人とか? 100人とか居る中からもしも誰かフッと居なくなったりしたら、それは「100ひく1で99」じゃなくって、その人一人こそが「1ひく1でゼロ」なんだよ。
頭数の問題じゃない。
誰かが居なくなる、それがこそが如何ともし難くでかくて重いんだよ。
だから君も、まあなるべく居てよ。別に根っから消えたりしたいわけじゃないんでしょ――ゾンビやってるくらいだし? ぎゃはは。
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