【1:1】Thank You Venom
楽しく遊んだ後っていつも散らかっちゃうよね。今回はみんな大はしゃぎだったから片付けも大変そうだ。でも、大丈夫だよね!
きみたちには|√能力《便利な魔法》があるから。
くろこげの壁はまっしろに。
ひび割れた地面はスキマひとつなく。
こびりついた赤もどこかへと消える。
時計の針が逆にまわるように。10分あればぜんぶもとに戻る便利な魔法。
そういうのもあるって知ってるよ。
じゃあここで問題。
どれだけきれいに戻っても。
どれだけ針が戻っても。
なかったことにならないものってなぁんだ?
ーーーーーーーーーーーーーーーー
戀ヶ仲・くるり(Rolling days・h01025)様とのお約束の場所。
澪崎・遼馬 6月30日01時(結果から言えば、戦いが終わった後の路地は凄惨と評するのも億劫なほどの有様となっている。炎による焼け跡と銃弾などの武具から生じた破壊の跡。そこかしこに飛び散った血痕。事後処理は必須であった)
(本来、周辺を担当している機関の者に任せてしまうのが楽であり筋というものだろう。それでも彼がまだここにいる理由は、今回の怪異が恐らく彼女と関係のある怪異だったからだ。機関と一口に言っても所属する個々人の思想は異なる。下手に今回の情報を機関へ渡せば最悪の場合、アクマと彼女の存在に気付き彼女ごとアクマを収容しようとする者が出てくるかもしれないのだ。そのリスクを減らす為、男は棺と共に事後処理にあたらねばならない)
0
澪崎・遼馬 6月30日01時……こんなところか。
(怪異の突発的な出現は珍しいことではない。今回もそうした事例のひとつであると誤認してもらえるよう報告用の写真と現場のサンプルを“一通り”とり終えて呟く)
後はこの場の修復だな。
(戦闘の喧騒が嘘のように、路地は静まり返っている。それでも戦いの後は痛々しく残ったままだ。当然、これを残して立ち去ることはできない)
さて……公務員たるもの税金の削減を目指さねばな。
(生物無生物の区別なく“傷を殺す”力を増幅させる√能力を行使する。クヴァリフ器官を応用し、周辺の人払いは既に済んでいる。修復が完了する10分程度の間に何事も無ければ、誰にも見られることなく後片付けは終わるだろう───人払いをものともしない致命的な迷子属性が迷い込みでもしなければ、だが)
0
戀ヶ仲・くるり 6月30日21時(戀ヶ仲くるりは√EDENの住人である。√汎神解剖機関へ“迷い込む”ことが一番多い為、√能力者の知人はこの世界が最も多い。人間災厄。憑き物憑き。警視庁異能捜査官。etc……√汎神解剖機関特有の種族や職業と交流していて、√EDEN出身のくるりは関わりを隠蔽する思考はない。当然記録や書類には名前が残されており、本人も監視対象足る“アクマ憑き”だが──現状、機関からの干渉はない。
関わりを隠したほうがいいとも思わないくるりに、それがどうしてか察する余地はない。)
(だから今日も今日とて危機感のない顔で歩いていて、今日も今日とて、“自身の座標を見失って”迷い込んだ──『あはは!』──今日はいつもよりも故意的な迷子だったが、それもまた察する余地がなかった)
0
戀ヶ仲・くるり 6月30日21時……、……あれ?
(どうしてここを歩いていたんだっけ?
視界に入ったのは建物の影。どう見ても大通りから外れた路地裏だった。また迷ったんだ……と上を見上げて、見覚えのある建物の上部が見えてほっとした。なんだ、よかった。あそこなら辿り着ける。
そう思って前を向いて、)
えっ!?
(どうして気付かなかったんだろう?路地裏は明らかに異質な状態だった。自身がほぼ戦闘出来ないとはいえ、同行者の戦闘を見たことは複数回ある。これは戦闘痕だと察して、建物の影に馴染んだ黒い姿に目を見開く)
あ、わ、遼馬さん!!……いま、ここ、あぶなくないですか……。
(大声で名前を呼んでから、口を押えて尋ねる。“仕事中かもしれない”と今更ながらに気付いた。
どうしてすぐ思わなかったんだろう?──馴染み切った気配が、未だ濃厚に漂っていたからかもしれない)
0
澪崎・遼馬 7月1日02時……くるり君か。問題ないとも、もう終わったゆえ。
(聞き覚えのある声に視線を向ける。今この瞬間に一番聞きたくなかった声であり、同時に聞かなければいけない声でもある。矛盾した思いを抱えつつも、男はやはり無表情で)
今は後片付けの最中だ、瓦礫や破損の跡には触れないように。触れると最悪指が切れるからな。
(アレに呪われている者も既に自分だけではない、あの時集った面々の幾人かは呪われていると察している。しかしその中で最もアレに近いのはこの少女だ。この場に居て何も感じないはずはない。それを理解していながら、心の何処かではまだ君がここを早々に立ち去ることを願っている)
0
戀ヶ仲・くるり 7月2日09時あ、本当ですか?お仕事の邪魔しなくてよかった…………後片付け?
(あなたの言葉にホッとしながら、あなたの近くまで歩いて行く。歩きながら緩く首を傾げた。後片付け。調査ではなく?
あなたは多忙で、任せられる所は専門の人に任せるイメージがあったから、不思議に思う。)
……怪異が出ました?私が居たら怪我、(|しなかった《・・・・・》と思う。きっと、物理的な傷は負わない。奇妙なまでの|確信《Belief》──どうして?何も知らないのに。)
こんな酷い状態になるまで暴れる相手ですか(一転、棘のある言葉を放つ。|敵対する相手《hostility》に毒付くように──どうして?自分はなにもされてない。)
…………なにか事情があったの、かも、(その癖、|庇う《Kindness》ように言う。そうしてあげたい──どうして?こんな暴れ方をする怪異は、どう考えても害がある……)
(どうして、)(この感覚、)(点と点が繋がる)
0
戀ヶ仲・くるり 7月2日09時(あなたの腕もすぐ掴めそうな、確実に目を目が合って声が届く距離。歩いて、歩いて、その位置まで近付いていた。)
──これ、アクマがやったんですか。……アイツが、私の居ない場所で、出たんですか。
(声色は静か。表情はなにもない。コトンと感情が抜け落ちたかのような無表情で、ただ目だけが熱持っていた。
…戀ヶ仲くるりがアクマをいくつか理解しているように、アクマも戀ヶ仲くるりをいくつか理解していた。
この事象を起こせば、普段超えない一線を超えるほど|激昂《Outraged》すると。)
0
澪崎・遼馬 7月2日21時……………。
(普段表情豊かな相手に向けられる無表情は心の底が冷える思いがした。隠すことも嘘をつくことも求めていない、詰められた距離と瞳にそう告げてられているようで。真実を話せばこの少女はどんなかたちであれ、間違いなく傷つくことになる。以前見た危うさのある憎悪も更に募らせることになるかもしれない)
───ああ。ここにアクマとアレの同族がいた。
(ただ、どのような理由を並べたところで事実を隠そうなどという考えは所詮己のエゴでしかない。そして彼女から正当な怒りを取り上げる権利は本来誰にもないのだ。ならば真実を話す以外に取るべき選択肢はここにない。……たとえそれが、アクマの思惑通りであったとしても)
当人達で戦い、同族の方は何とか倒すことができた。そんなところだ。
0
戀ヶ仲・くるり 7月2日23時アクマと、……“アレの同族”……?(感情のなかった顔に困惑の色が乗る。アクマが自分のいる場所以外で現れた。その情報から更に上乗せされた内容に、怒りよりも困惑が勝った。なんだ、それは)
同族ってなんですか、私、知らない…………戦、った、遼馬さん怪我は!?
(路地裏がこうも荒れている理由がやっと繋がって、あなたの身を案じてもう一歩踏み込む。触れていいなら、腕を取ってあなたの無事を確認したい──傷自体は治っていたとしても、傷があったことには変わりないから。)
0
澪崎・遼馬 7月3日21時さてな、女性のようなシルエットではあったが、それ以外はアクマに酷似していた。くるり君であれば心当たりがあるかと思ったが……。
(単に同質の存在が偶発的に発生した可能性はある。しかし酷似した外見から推し測るなら分身、分体の類いだと仮定するほうがしっくりくる。だが、そうなるとなぜ今になって現れた?そうしたモノが作れるならもっと早く現れてもおかしくはないはずだ)
……くるり君、最後にアクマと会った時のことは覚えているか?
(それがいつであれ、君にとって不愉快な記憶であることに違いはない。それがわかるゆえに、声色は君を気遣うような優しげなもので)
0
澪崎・遼馬 7月3日22時……当人達、と言ったろう。心配は他の皆にしてやれ。会館が近かったゆえだろう、斎川君とアウリスさん、ノゾミンもここにいた。それに当人の要請に応じてくれたフルード君、そして確か皮崎さん、だったか。彼らも戦ってくれた。
(心配するな、と口癖のような言葉が出かけて───それはもう君には言えない言葉だったことを思い出して──喉元で留めた。代わりにこの場で戦った者達の名前を口にする)
今連絡をとるのは難しいかもしれないが、そのうち言葉をかけると良い。
(我ながら狡い逃げ方だと自覚はしている。だから、尚も手が伸ばされるならそれを拒むことはないだろう)
0
戀ヶ仲・くるり 7月4日21時こ、心当たり、ないです。そんなの、今までなかった、……今まで、は……。
(今までなかったことが、なかったか?──あった。思い当たる節にあなたの問いが重なって、ぎゅっと眉が寄る。柔らかい声色で聞いてくれたのに、そんな顔をしてしまって申し訳ない。せめて口だけは動かそうと、思い浮かんだ事柄を声を出す)
……今日、アクマに、会いました。会ってから半日…経ってないです。
(思い返すとゾワリと背筋が震える。アクマの魔手から逃げて数時間。立て直すまでに時間を要した。相談しようかと考えていたらこの惨状だ。……後手に回ってしまった。眉も寄る。)
0
戀ヶ仲・くるり 7月4日21時えっ…!維月さんと、ラズさん。ノゾミンさんと、フォーさん…帝凪さんも…!?
(上がった名前に目を見開く。その面々なら場を修めてくれるという信頼と共に、じわりと背筋が冷たくなる。大丈夫だっただろうか。怪我はしてないだろうか、でも、)……、……はい、連絡、後でします。(今、目の前に居るのはあなただ)
(あなたは自分の怪我について触れなかった。……やさしい嘘を口にするより、全てを言わない方を選びそうだから。怪我はしたんだと思った。手を伸ばす。)
……戦ってくれて、ありがとうございます。ここだけで済んだのは、遼馬さんの、……みなさんのおかげです。もう、痛くないですか……?
(あなたの手を両手で包むようにして、祈り似た形で手に額を当てる。もう治っているか、隠せる範囲の怪我だろうか──あなたの身体に問題なくとも、心配は他にと言われても問うてしまうのは、ただのエゴだ。それでも聞きたい。)
0
澪崎・遼馬 7月5日17時その時アクマから何か問いかけられたり、くるり君から何か言ったりしなかったか?
(声色はそのまま、ゆっくりと問う。予測不能な相手のようでいて、アレにも不自由を負っているはず。あの暗い影はいつも他者に何かを求めていたりそれも行為というよりは言葉を。儀式的な「回答」や「お願い」であれば少女にも言った覚えがあるだろう。もっと口をついて出たような言葉───)
例えば、「悪口」や「怒り」の言葉を。
0
澪崎・遼馬 7月5日17時その言葉を貰えたゆえ、辛いことなどありはしない。もう問題ないとも。……くるり君の方こそ大事はないか?
(コートと手袋に覆われた手は、一見して普段と変わりないように見える。真っ直ぐさと優しさは少女の美徳だと感じているからこそ、己の手を取り祈るような姿の君を拒むことなくただ見守っていた。自分が少女の優しさを受け取るには値しないとしても、その優しさは否定するべきものではないから。ただ、男からすれば己の状態よりアクマと会ったばかりの少女の心が心配だった。何せ身体より心を傷つけるのが得意な手合いだ、少女に怪我がないからといって無事とは限らない)
0
戀ヶ仲・くるり 7月6日21時え?えっと…そんなに、話してない、はず。です…?
(穏やかな声のまま問われて、アクマとの会話を思い返す。もはや反射のように拒否していて、焦燥感の募る場だったせいか、すぐ出てこない。なにを話した?なんと返した?)
え、と……「そうはなりたくない」……「ちがう」……「質問しない」……
(いつもと変わり映えの無い返答だと思う。あと、なにを話したっけ?)
──「アンタなんか、どっか行っちゃえ」…………、……これを言ったら、追いかけて来なく、なりまし、た。
(毛色が違う、拒否のことば。問いかけや回答を拒否するのではなく、存在ごと拒絶するような。
そう、言った時の反応に違和感があって。でも捕まるのが怖くて、その方がよほど嫌で、その前に逃げなければと走って……言ったことも違和感も淡くなってしまった)
(これ?)
(くしゃ、と顔が歪む。)
ごめんなさ、い、私、考えなしで、言っちゃった……!
0
戀ヶ仲・くるり 7月6日21時……よかったです。
(あなたの言葉に額を放して、眉を下げて笑う。身を挺して救いをもたらすあなたは世界にとって得難い人だ。でも身を削ることは当たり前じゃない。救ってくれてありがとうを言いたい。今は痛くないですかを問いたい。あなたがあなたである限り終わりなく起きるなら、幾度も言いたい)
私の怪我はなくて、……わ、たし……(気遣う声に、視線が揺れる。触れる体温に甘えが滲む)……こわい夢、見ました……アクマのとなりで、幸せそうに笑って、アクマの呪の手伝いをする、私は……“人間”でしょうか……?
(きゅ、と腕を包んだままの指先に力がこもる。あなたと違って、問題ないとは言えない。ただの夢だと思えない光景を口にして、声が震えた)
0
澪崎・遼馬 7月8日01時成る程、それでアクマが居たのか。
(「アンタなんか、どっか行っちゃえ」今までのような許可の形ではないも命令の言葉。アクマが仮初めの自由を得たならば、あの状況が出来上がっていたことにも不思議はない)
許可や命令があればある程度力を行使できるのだろう。逆に、そうした言葉がなければアレは自由には動けないのかもしれない。
元々はアクマがしたことだ。くるり君が気に病むことはない……といっても難しいだろうな。
(結果的に被害を抑えられたとはいえ、それで納得するような少女ではない。自分が少女の立場だったとしてもやはり同じように思うだろう。理解できるからこそ、その心情を軽々しく否定することはできなかった)
0
澪崎・遼馬 7月8日02時(現実の君とは懸け離れた、夢の中の君。震える語りからもそれがただの夢ではないことは察せられた)
───そうか。
(目の前にいる、己が守るべき人々の象徴のような少女。彼女と同じ姿のそれを自分は真っ向から人でないと、そう断じることができるだろうか)
……人とは罪を抱く生き物だ。罪を感じなくなってしまえばそれはもう人ではない。くるり君は自分がそうなってしまうのではないかと、そう思うか?
(包まれた手に力が伝わる。それで内心の迷いは押し殺せた。人と人外を見てきた者としての答えを返し、震える声を支えるように包まれた手で君の手を握ろうとする)
0
戀ヶ仲・くるり 7月10日00時私の、許可や、命令があれば……動ける……だから、言わせようと、追い立てて……きた……?
(あなたの言葉を繰り返して、点と点をつなげるようにしてたどり着いた考えに、目の前が真っ赤になったかのようだった。
──そうしてまんまと乗せられた!!|怒り《Outraged》が心を焼く。)
わ、たし!私、私、アイツのこと嫌いです……!気にしないのなんてっ、この場所もこんなのになって!遼馬さんも、他の人も、危ない目にあって!
きらい、きらい、きらい、アクマなんてっ…………ッ!!
(あなたの気遣いを素直に受け止められない。激情のまま口から出ようとした言葉。出る前に、ハッと目を見開いて口を覆った。この事件を起こしたかもしれない言葉と、同じことを言おうとしていたから。)
0
戀ヶ仲・くるり 7月10日00時これ、こんなの、……また、しちゃう……く、やしい……、私が、よわいのが、くやしい……ッ!
(震える声で叫ぶと、手が覆われる。先ほどまでは自分が包んでいた手。手袋をまとった手が今度はこちらの手を包み込む。
力強いその手を軸に、震えていた目も手も声も焦点を得る。あなたという座標。)
アクマといっしょに事件を起こして、…幸せだなぁって思う私になりたくありません。なれません……そんなの、私じゃないです。私、私、……そんなんなこと出来ないって思う、|私《人間》でいたいです……!
(いつかの日、“話、聞いてくれませんか”とお願いした。“私がアクマが憎いって、飲まれちゃわないように”
話して状況が一転する訳ではない。けれど、話して見えるものもある。今みたいに。)
0
澪崎・遼馬 7月11日01時(いつかと同じように男は黙って少女の言葉を、感情を聞いていた。普段は見せることのない、押し留めていた恐怖と怒り。アクマへの敵意。でも今聞いている感情は、喫茶店で聞いた暗い感情とは少し違う気がした)
確かにくるり君は弱いのかもしれない。だが、そう自分を責めるな。その怒りも憎しみも君の優しさから生まれたものだ。
(今の少女が見せる|激情《outraged》はきっと大切な何かを想う心、優しさ。そうしたものに起因しているように思う。王劍さえ封じるEDENが持つ一番の強さのはずだから)
アクマがどうしようと、その優しさを忘れないでくれ。
(どうか暗い感情に塗り潰されることのないようにと心で祈って、男の夜空色の瞳が僅かに明るさを取り戻す。君を見つめ返す青空の瞳。ズッ、と路地に刻まれた傷が修復される速度が上がる)
0
澪崎・遼馬 7月11日01時大丈夫、そう思えるくるり君なら必ず強くなれる。その怖さを乗り越えられる強い|くるり君《人間》になれるさ。───大丈夫。
(単純な力ではなく心の強さをこの少女は持つことができる。君が迷子であっても真っ直ぐ歩める少女だと知っているから、それだけは迷いなく断言できた)
0
戀ヶ仲・くるり 7月12日00時っ、う、うゔー……!
(ただただ聞いてくれるあなたに、喘ぐような呻きが漏れる。包まれた手を、軋むように握りしめても、もがくように爪を立てても、手は揺らがずそこにあるんだろうか。
目頭が熱い。ぐっと唇を噛んだ。泣きたくない。こんな、突然焼きごてみたいに刻まれた激情から泣きたくない。)
やさしい、から、やさしさで、……大丈夫に、なれるかな……。
(弱くない、と表面だけの慰めはない。きみはやさしい、それは強さになる、とあなたが言う。自分がやさしいなら、やさしさを渡してくれる人たちに、同じように返したいと思うから。……それが守る力になるなら、そうなら良いと思う。
でも、アクマにそこを付け込まれている、とも感じるから。真っ直ぐな言葉に、真っ直ぐありがとうを言えなかった。)
0
戀ヶ仲・くるり 7月12日00時遼馬さん、は、
(明度の上がったあなたの目を見る。冬の空みたいだ、と思った。凛とした、遠くまで見通せそうな澄んだ青。)
……私が、怖さを乗り越えても、壁があるって言ったら、手を貸してくれます……?
(きゅ、とまた触れる指先に力がこもった。やさしい人は、やさしいから、色々な物を背負わされがちだと思うのに。やさしい人が、誰かにやさしくした分だけ、良いものを得てほしいと思うのに。
……そのやさしさに縋ってしまうから、私は弱くてずるい。こんなに心を砕いてくれる人に、まだ願ってしまうから、欲が深い。)
0
澪崎・遼馬 7月12日23時……苦しいな、くるり君。
(壊れた建物は直せる。傷と病のある身体も治せる。けれど、傷ついた心だけは癒せない。出来ることといえば、爪が食い込むほどに握られた手をこうして変わらず包むことだけ)
正直に言えば、くるり君には当人達のようになって欲しくはない。時に情を捨てられる、そういう強さもある。だが、一度それをしてしまえば、君が元の日常に帰っても「情を捨てる」という選択肢が常に君の中に残り続ける。
(これも酷いエゴだ。助言をしているつもりで、自分が抱く“理想の君”を現実の君に押し付けているだけかもしれない)
当人は……くるり君にはやさしい強さを持っていて欲しい。アクマを恐れない勇気と、皆を信じる勇気。自分は負けないと、当人達は大丈夫だと信じる、そんな心を。
(こんな一方的な願望は拒絶されてしかるべきだ。自覚はしている。それでも少女には暖かな日常へ暖かな心で帰ってほしいと、その思いにだけは嘘をつけなかった)
0
澪崎・遼馬 7月12日23時君が望むなら……いや、君が望まなくとも。
(少女に対して自分ができることであればそれが何であれ何一つ投げ出さない。あの日、君とアクマに対峙したときからそう決めていた。だから、答えもとっくに決まっている)
───僕はくるり君の味方だ。いつだって、手を貸すよ。
(己の瞳を見る、淡い紫。それは夜明けの空の色のようで。その陽光を───君の持つ輝きを。守る為ならどんな弱さも、願いも、欲も背負ってみせよう。少女にとってのヒーローで在り続けよう。たとえその傲慢がいつか我が身を焼くとしても)
0
戀ヶ仲・くるり 7月14日01時くる、し……苦しいです……っ。
(ぽたぽた堪えていた涙が落ちた。これはアクマへの激情じゃなくて、あなたの声で落ちたから、落ちても許してほしい。包まれた手で隠すように顔を寄せる)
──わたし、(涙が浮いた目を見開く。言葉が臓腑に落ちた。私がずっと、漠然と怖かったもの。)……私、ずっと、怖かった……暴力で、解決できるように、なるのが。
(人を壊せる√能力、ひとつ。鍛錬はいるけれど、一般人の頃より容易く覚えられると知っている。√侵攻を防ぐという免罪符もある。アクマと対するなら覚えた方が話は早い。……でも、怖い)
0
戀ヶ仲・くるり 7月14日01時……力が必要なのは、分かります。暴力を振るう悪い人は、警察や自衛隊が捕まえてくれます。捕まったら、刑務所に入るような嫌な罰を受けます。
警察や自衛隊が弱くて悪い人を止められなくなったら、社会はめちゃくちゃになります。
正しい権限を持った人が、力を使って秩序を守ってくれるから、暴力で自分の思い通りしようとする人が少なくなります。
遼馬さんみたいな、戦える人のおかげで、この世界は平和に保たれてます……私も、√侵攻からみんなを、守りたかったら、戦えた方が、いいのに、(言葉が詰まる。必要性を分かっていて、力を扱う素養があるのに。)…正しく力を使えるか、分からない。
私、遼馬さんみたいに、力を扱える自信、ないです。私は弱いから、暴力での解決は楽だって、覚えちゃう……。
(怖い。この感覚が掌からこぼれおちる日が、ずっと怖い。こぼれ落ちたら、アクマが消えたとしても、きっと戻れない。)
0
戀ヶ仲・くるり 7月14日01時──でも、アクマのこと、許せません。だって、こんな風に暴れるの、誰かに傷つけるのは、ダメです。私が許しちゃ一番ダメです……!
(“許可や命令があればある程度力を行使”出来るのなら、そんな許しを与えてはならない。それは分かる。…あなたの言う赦しがこの話と質が違っていたとしても、ここは譲れない。)
そっちの方が、絶対、(言い淀みそうになる。茨の道だ。きっと、アクマを殺すと思っていた方がいくらか楽だ。)むずかしい、けど……。
(あなたの真っ直ぐな言葉。やさしい言葉。寄り添う言葉。握った手はずっと離れない。きっと、全部本当のこと。信じられる──その想いを踏み躙りたくない。あなたの為だけじゃない。自分の為に、成したい)
0
戀ヶ仲・くるり 7月14日01時でも、私、アクマのこと……殺さないで、こんな風に暴れるの、やめさせたい、です。
……遼馬さん、一緒に方法、探してください。
(もう、してくれますか?とは問わない。あなたが自分の味方で、手を貸してくれるのを疑わない。それが不遜だとしても、真っ直ぐあなたの目を見上げて言う)
0
澪崎・遼馬 7月14日23時くるり君は──────そう決めたのだな。
(かつて自分が選べなかった道をこの少女は選んだ。善悪にも正誤にも絶対はないが、普遍はある。暴力を振るうことが怖いという弱さ。しかしそれは、誰もが持つ当たり前の善性でもある。苦しみに悶え、涙を浮かべながらもその|弱さ《善性》を捨てずに貫くことを決めた君へ。贈れる言葉なんて持ち合わせていないから。男はいつか贈った言葉を繰り返すしかなかった)
君が決めたのなら、きっとそれは間違いではない。……その答えを出したくるり君を、当人は心から尊敬する。
(少女は差し出されたモノでも、ましてアクマから強いられた憎悪によるモノでもなく。確固たる自分の答えを出した。……当人は、もう君に追い越されてしまったのだろう。だから、こんなにも苦しく。こんなにも嬉しい)
0
戀ヶ仲・くるり 7月16日00時遼馬さんは、……本当にやさしいですね。
(同じように、いつかの日、言った言葉を口にする。この人は縋られた手を離さないだろう、背負ったものを降ろさないだろう、──その数が見上げるほど増えたとしても。…あなたはいつも泣きたくなるほどやさしい。
そのやさしい人に、出来るか分からない困難を一緒背負ってくれ、と求めるのは重かった。あなたではなく、自分が背負えない重さ。)
──はい、私、やります。アイツの笑い声、止めてやりましょう!
(笑ってそう言おう。全部背負おう。あなたへの感謝も謝罪も後悔も、なにかが終わってからにしよう。……あなたはもう背負ってくれたのだから。)
0
澪崎・遼馬 7月17日02時(アクマの悪意から生まれた、憎しみの影。それが刻んだ路地の傷はもうじき全て癒えようとしている。けれど、此処で生まれたいくつかのモノは消えずに残り続ける。それは罪、それは呪、そして決意)
(|悪意と憎しみ《Venom》が咲かせるのは黒い花だけではない。───その先にいつか白い花が咲く)
0