第八汎神資料室

【RP】悪魔に憐れまれる歌

斎川・維月 9月1日22時

 それはまた随分と性質の悪い冗談だ。





 所は廃屋。本当は路地裏の方が良いのだろうけれど、そこ迄一方的に相手の領域に踏み込んでしまえば流石に不利過ぎる。……まあ、別に不利でも良い気もしているのだけど、そう言ったら博士が滅茶苦茶怒り出したので止めて置く事にした。
 此処は廃屋。廃屋になる前の名前は斎川家。自分の、領域だ。違うとは誰にも言わせない。
 まあ、それなりに有利なのではないかな。きっと。多分。

 食卓を横に退けて作ったスペースに魔方陣を描く。聞く所によると本来の魔方陣や魔法円は、召喚した存在から己を守る為に寧ろ術者が入るためのものだったとも聞くが、今回はそれはどうでも良い、水木しげるは凄いんだなあと感心しつつてきとうに流して置く。
 描くのに使った染料は煮沸した水に赤い絵の具と少しの血を混ぜたもの。どうも赤ければ何でも良いらしいので、じゃあトマトスープにしてやろうかと少しだけ考えもしたが、食べ物で遊ぶのはいけないと教育されてる身だし、匂いが残りそうでもあるので自重した。
 図形は、ネットで拾った画像をそのまま写した。流石にそこで余計なオリジナリティを出そうとするほど浅慮ではない。
 生贄は生物の死骸であれば何でも良いらしい。極論虫でも良いとの事で、その絶妙な条件付けの甘さが実に今時風だと思わなくもない。ネズミ捕りに引っ掛かって絶命していたクマネズミを使う事とした。

 ネットで知られているフォークロア。多くの人が認識している都市伝説。複数の人に観測されたおまじない。

 そう言った物で在る事が大事で。別にディティールの質や拘りの有無はどうでも良い。
 だったら逆に拘って見たいと言う天邪鬼精神が無いわけでは無いが、それもグッと堪えてただ噂通りに儀式の準備を完成させる。
 悪魔召喚の儀式。
 噂話の内容はまちまちで内容は変動するが、多くの場合は『願いを叶えてくれる悪魔』を呼ぶらしい。なるほど即物的だ。おまじないはそうでなくては。

「じゃあ、願い事を叶えて貰いましょーかねー」

 指先を浅く切って、魔方陣にの上で傷口を下に向ける。
 逆の手で圧迫した傷口から滲み出た血が玉の雫となり……

『ねがいごとはなんですか?』
『みつけにくいものですか?』
『かばんちゃんはたべてはいけませんか?』

 周囲をふよふよと気ままに浮遊していた古霊達がそう問うて来た。
 いや、最初の一つ以外は断じて質問じゃないけど。

「そりゃー勿論」
 そこまで言った所で血の一滴が魔方陣に落ちた。

「お話しましょ? でーすよ」

 笑って迎える。
 何を? 無論、悪魔を。



・基本的には1:1前提のRPスレッド。
・斎川・維月、くらがりの・こえ(及び、流れによっては戀ヶ仲・くるり)のみが発言できます。
・場所は√汎神解剖機関の廃屋。と言うか維月の実家です。
斎川・維月 9月16日00時
(維月は、人のような形をしているが人でない怪異で。その人もどきを維月の家族は人として扱った。それを間違いだったとも愚かだったとも思わないし、間違いや愚かだったと言う事を決して許さない維月には。形だけだろうが本意がどうだろうが気まぐれだろうが、或いはそうで無かろうが、何も籠ってないただの音声であったとしてすら、変わらず一切の欠損なく嬉しい事なのだ。そう決めているのだ。好意を向けてくれたなら、そのまま額面通りに受け止めると)

ああ、でもね弟君。
折角の気持ち嬉しいんですけど、ごめんね。駄目ですよ。漏れ出ますから。
堰の中で一番不味い部分に漏れ出ちゃいますから。
つまり、第三者に漏れなくても、『ボクに』漏れちゃったらダメなんです。
……自分と言う観測者が、一番厄介なんです。
0
くらがりの・こえ 9月18日22時
『礼儀は別物だけれど、道理は通した方が安全だよ』

最もらしく、思いやるかのようにアドバイスした。本当に合ってるかは不明瞭である。

『……あはは!そう。対話だからね。』

口調は軽いまま。応える気があるかも見えない回答。広げた腕めいた影はそのままに、首を傾げる動作をする。形だけの疑問符。

『維月の主観ではそうでも。
維月の家族の定義、オレはその手順だと“枠に入らない”よ』

加入済みだと言われても入ってないと宣う。“アクマ”に関わることを明確に断じるのは、指折りすれば珍しい。
0
くらがりの・こえ 9月18日22時
『いいんじゃない。友達で。簒奪者とそれ以外の√能力者の差異なんて、些細だからね。』

“些細”と言い切って、リンゼイ・ガーランドの意思を求めず、聴いた癖にさして感慨も滲ませずアクマが言う。

『人は悪性があるのに善性に重きを置くのが愚かしいね』

アクマが笑う。

『はは。オレはいつだって“人間”を思っているよ。喜ばしいならなによりだ。──堰から漏れる?そうだろうね。』

大仰に喜ぶ様にアクマが笑う。笑って言葉にうんうんと頷く動作の模倣をして、

『泣いていいよ!』

頷いた上で言葉を翻すことはない。分かった上で言っている。指先めいた影が、切り離されて、質量を得た何かになる。
積み木を積むように重なって、ぐらりと揺れた。今にも崩れそうなほど。

『これは維月の堰の模倣』

示したものは不安定さ。

『自覚があるよね?』
0
くらがりの・こえ 9月18日23時
“人型である”だけなら、人に似た感情を見せかけるだけならいい。そこに感情はないのだから。どれだけ歪に見えてもハリボテだから問題ない。

『憎しみ悲しみ疑心攻撃性軽蔑。それらの“負の感情”を押し込める行為。悪いものだから押し込める?
愚かだなぁ。分かってるでしょう?』

グラグラ揺れる影の質量の横に、支えるように同型の質量が並ぶ。…もう揺れない。

『愛喜び信頼協調性尊敬。人間が尊ぶ“正の感情”と表裏一体だから、切り離すなら感情全部だ』

さてそうして切り離したら、“人間”だろうか?

『感情を持つ“人間”なら、押し込めることが苦行である。
と、きみの周囲の人間も思う。
“人間”扱いされててよかったねぇ、維月。応えたいと思うだろう?』

他者から向けられる思い、それは祝で、

『だから泣いていいよ』

呪だ。

『きみが“人間”であるなら、泣くべきだ』

アクマがわらう。
御誂え向きなことに、ここは泣いていい場所だし?
0
斎川・維月 9月20日21時
安全ですか……まあ、はい。
それは確かに、はいと言わざる得ませんね。
(少し悔し気に頷く。傍目に何のコッチャ本当に分らんけど)

そうですね。対話ですから。
(ふわりと笑う)
……それに、嬉しい事ですよ。対話が出来るのは。


ふむ……
(少し考える仕草をしてから)
じゃあ、枠を広げますかね。或いは形を変えても良い。
ボクの側の認識は揺ぎ無いですけど、弟君の認識と納得を得るには、そう言うの必要でしょうしね……


(首を傾げて)
そうですねえ、簒奪者。本当に立場だけの可能性も全然ありますし。本当、そうですね。
何にせよボクはその辺我儘で行くと決めてますので。ええ、友達です。
(イエーイと親指を立てて笑う)


愚かですか?
でも、善に……と言うか強さでも美しさでも別に何でも良いんですが。
兎も角具体的な何かしらに拘泥した方がですね、楽しいですよ?

さし渡ってボクは善……である事による褒められに拘泥しますね。だってですね、嬉しいので!!
0
斎川・維月 9月20日22時
……ん?
(繰り返される『許可』と、積み重ねられた今にも崩れそうな何かの現出に瞬きをする)

……
(無言でじっと見る。それから続いた言葉を吟味する様にジッと動きを止めてから)

…………良く出来てますね。
模倣、じゃあ、つまり、傍じゃ見ればボクはこんなのものなのですか。
もっと安定してるだろうとも思います、でももっと不安定化もとも思います。総合すると、なるほどこんなものですか。
まあ、はい。自覚はあります。
流石に自覚はありますよ。
『じかくしかないともいいます』
黙らっしゃい。
(言葉を挟んだ古霊を、混ぜっ返すなと手で払う)

押し込めるんじゃ無いですよ、無いんです。
(嫌に穏やかに笑う)
ソファの隙間や箪笥の下に押し込めたから『無くなった』だ何て馬鹿な事を言う気はありません。
そこにあっても無いと言い張るのです。そこにあるまま無いと決めて掛かるのです。
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斎川・維月 9月20日22時
良いですか、隠すのは駄目です。退けるのもいけません。
だってそれじゃ否定できないし、目を逸らしてる間に膨れたり増殖したりするかも知れないでしょ。だから、寧ろ動かしちゃいけない。ちゃんと、常に見てないと。絶えず真正面から見つめ続けてないといけません。
その上で、『無い』んです。

まあ、それはそれとして、それにしたって結局負荷はありますね。『無い』ですけど。
苦しい事なんて何も『無い』ですけど、でもまあ苦行なのもそうですね。
周囲からそう思われているのも、それは私の不明の致すところではありますが、まあ、でも、はい。
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斎川・維月 9月20日22時
でも弟君。それは違いますよ。
『人間』はそれ位耐えれます。それ位なら泣かないで居られます。
ボクはそれを知っています。

だって弟君。
ボクにはお兄ちゃんが居ます。ちなみにキミにとってもお兄ちゃんですよ?

ボクなんかよりずっとずっとしんどい『それら』を積み重ねているお兄ちゃんです。
そしてお兄ちゃんは人間で。

(とても悲しそうに、とてもとても優しく、とてもとてもとても愛おし気に微笑む)
…………なのに、泣かないんですよ。あの人。
だからボクも泣きません。お兄ちゃんがね。其処が未だ『人間の領域だ』と示していますから。



ねえ、弟君。
逆に、君は人間はどうしたら泣くと思って居るの? 泣いて良いと、思うの?
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くらがりの・こえ 9月22日13時
『そう?そう。
はは、それは“頑張って”ね』

ロプロプに会ったことがあるのか、対話について思うところがあるのか、弧を描いた口元に見せたものから読み取りきれない。
他人事めいた口調で枠を広げることを形だけの応援をした。その手助けはしないとばかりに。

『知ってる?悲惨な死や圧倒的な恐怖が齎された場所には“邪悪なインビジブル”が湧くんだよ』

居るだけで死を齎す“ヴァージン・スーサイズ”が、数多の邪悪なインビジブルを湧かせたことは、想像に容易い。

『邪悪なインビジブルが力を貸したら“簒奪者”で、彼女は正しく、“簒奪者”だ』

その力を使ったら簒奪者。

『全ての生命は死後、|見えない怪物《インビジブル》へと姿を変え、生前の姿を保ったまま形を為すものもいる。
──殺した相手を引き摺り込もうと思う意思があっても、おかしくないよね?』

人はそれを悪霊や魔と呼ぶのかもしれない。
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くらがりの・こえ 9月22日13時
『はは、』

アクマが笑う。

『あっははははははははははははは!』

楽しげに。

『それは理が通らないなぁ!』

問答するなら、矛盾を作るのは良くない。そこから壊せてしまう。

『無いのに、漏れてしまうの?』

そこにないのに?

『無いものに“堰”なんていらないでしょう?』

堰は何を止めてるの?

『隠しても退けても目をそらしても動かしてもいけない。見続けていなければならない。』

ほら、認識してるだろうが。

『頑張って|客観的事実《有る》を|主観的意思《無いと決める》に上書きしてるねぇ。えらいねぇ。
でも認識すればするほど“有る”事実が補強されて、“無いこと”にはならないって、分かってるだろう?』

アクマがわらう。笑った後、

『“見”てる癖に“無”いなんて言うなよ』

──ここだけはアクマの貌の似姿から笑みが消えていた。
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くらがりの・こえ 9月22日13時
『泣くことに、感情の発露に、理がいるの?』

アクマが不思議そうな声色で問う。

『そうだなぁ、』

影が膨らむ。室内を押し上げそうなほど。

『“お兄ちゃん”は、一生泣かないで維月を殺す刃を研ぎ続けるのが、“正しい”?
──泣かないんじゃない、維月のせいで泣けないんだろうがッ!』

巨体に成った影が地響くような声音で“恫喝”をする。一般的に恐怖を抱かせる見目、感情を揺さぶるための言葉を選ぶ。
涙は怒り、悔しさ、強い不安などを感じたとき、感情のオーバーフローを防ぐための防衛反応だから。許容を越えればいい。

『……維月は、“お兄ちゃん”が好きなんだねぇ』

一転、普段とっている中性的な人型に戻る。呼吸があれば息遣いが届く距離。柔らかい音でそう言う。手を模したものがあなたに触れる。慈しんで頭を撫でるように。

『きみもお兄ちゃんもよくがんばってるよ。終わりの見えない道中は不安だろうに、折れることなくてえらいね』
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くらがりの・こえ 9月22日13時
『…こんなにがんばってるんだから、少しだけ、吐き出してもいいんじゃないかな。
オレの前、……この漏れない場所でくらい。泣いていいよ、維月』

まるで自分はあなたの味方だと示すかのように、寄り添ってアクマが柔らかく笑う。そう真摯な声色で囁いた後、

『あとは維月には無為だけど、薬品や物理衝撃からの目の防御反応を起こせば“泣く”と思うよ』

淡々と涙を流す生理反応を述べた。
先の発言も強い緊張が解けた時、他者への共感性や感動から流れる涙を促す言動の模倣である。
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斎川・維月 9月24日23時
はい、有難う御座います!
(全力で嬉しげにお礼を言う)
ま!
難しいのは知ってましたし今正に思い知っても居ますけどね!
でも頑張りまーすよ!
(そしてまたカラッと笑う)

ああ、そう言えば……それは確かにそうですね。
簒奪者の定義としては確かに安定してる条件で、それを思えばリンゼイさんは確かに簒奪者ですね。まあ、常時垂れ流しじゃなくなった今後は彼女次第でどうなるか分かりませんけど。

……ま、そうですね。
彼女にも色々あるでしょう、誰にだって何かはあるのですし。あの災厄ですしね。
機会があれば詳しく聞いて見ますよ、それも対話です。


おや。
(笑い出したアクマを前に首を傾げ)
良く分かりませんがウケましたか。
やったあ。え、違う? 違いますかー
(一人ノリツッコミをする。尚、こういう時に限って古霊は手伝わず静観してやがる)

……うん。
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斎川・維月 9月24日23時
理が通らない。まあ、はい。
矛盾が綻びになり壊れる元になる。ええ、確かに。
無いのに漏れないように堰を作って止めているのはおかしい。そうですね、グウの音も出ないや。
認識してるって、自分でそう言ってますね。
だから認識は寧ろ堅固になって居て、厳然とそこに存在している。主観でどれだけ否定したって事実は曲がらない。そう言う災厄ならまあ分かりませんけど、そう言う災厄じゃ無いですしねボク。
全面的に正しい指摘ですね。

でも言います。無いったら無いです。無いもん。
(笑顔を消したアクマに対して、こちらも笑顔を消して……けれど子供そのもののぶー垂れた顔をして半眼で子供そのものの主張……いや主張と言うのも烏滸がましい妄言を)

わたしがそう決めてるからそうなの!
(なのに一歩も引かずに真っ向打ち立てる)

(だって、己の災厄は、理屈では絶対に覆せないと知っているから。無謀でも無茶でも無理でも何でも押し通す)
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斎川・維月 9月24日23時
んぐ。
(その鉄壁の頑迷が、部屋いっぱいに膨らんだ影にも怯まなかった態度が、けれど兄に関するその言葉に対しては、流石に呻き声を漏らすし、その恫喝にちょっと身を竦ませてもしまう)

……そ。それは、その。それは……
(その通りなのだけど、口に出して認めるには重くて、逡巡してしまう)
でも……
(兄の顔を思い返す)
……
(その背に自分が負わせたモノの重さを考える)
……………
(それでも折れず、自分の為に辛い道を一歩一歩進み続けるその背を想う)
…………………………

好きですよ?
そりゃあ愛してますとも。最高のお兄ちゃんですもん。
(開き直った様に言う。愛する者の事を想う事は、少なからず力を与える。何かちょっとだけエゴも鎌首を擡げたけど、是非はさて置きそれもそれもまた心にしなやかさを与える)

終わりって、見えたら見えたで嫌なものですよ。
ボクの場合自分が死ぬからってのもありますけど。
0
斎川・維月 9月25日00時
(頭を撫でられるのは好きなので、触れられるのはそのままに任せている)

褒めるのは歓迎です。お兄ちゃんの事も褒めるなら尚更です。
どんどんどうぞですよ。
でも泣きません。
(態度がどんどん子供みたいになって来てる。と言うか、まあ、その、ぶっちゃけこれが素なのだ)

今迄言った理屈もありますけど。
それ以上に、これで泣いたらわたしめっちゃ負けたみたいだもん。
やなこったです。お姉ちゃんは弟には負けませんー。
(イーと歯を見せる態度と物言いは、どう言い繕って何一つ姉ではないが)

と言うか何でそんな泣かせようとするんですか。
心に折り目付けたって、別にわたしそんな生涯無敗とかじゃないから今更だよ?
気になる子をイジメたいって動機ならもろ手上げて歓迎するけど。どーせ違うだろーし。
(心を揺さぶられ、恫喝を交えて精神の緊張の緩急を付けられた結果、散発的ながら普段は隠していて本当に滅多に見せない素の言動が出ている)
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斎川・維月 9月25日00時
(一言で言うと我儘で我の強い悪ガキである)


(そりゃあ、愛情深い家族に甘やかされて育てばこうもなる)


いや、確かにそれはそうだけども。博士ですらやらない泣かせ方だよそれ。
……聞き方……いや、質問変えるね。

じゃあさ、弟君、きみはどうしたら泣くの?
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くらがりの・こえ 9月28日23時
『はは。そう。維月の“飲まれないようにする”言動と、オレを“枠に入れる”のは噛み合わないからね。努力が必要だ。』

土台がないと言いながら、笑う様を同じように笑みを形作った。

『力を損なったら、無かったことになるのかな?』

力を使ったことは不可逆なのに。

『そうだね、聞いて見てよ。“罪から出た所業は、ただ罪によってのみ強力になる”から!』

友人を暗殺しようとする王の言葉をなぞりながら、アクマがわらう。
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くらがりの・こえ 9月28日23時
『そうだねぇ、維月はとっても、』

理論というものは普遍的に正しい。しかしながら人間は主観的に物事を考える。
正しい“理”をしばしば“情”によってそれを無視するのが、人間というものだ。

『──“人間らしい”ね』

幼子に言うかのように、アクマが柔らかく言う。

『でも“18歳”が言うには子供染みてない?もう成人でしょう?』

揶揄うようにそう付け加えて。

『そう、維月は賢いから、ちゃんと“お兄ちゃん”の負荷を考えられる。
大変だよね。辛いよね。救ってあげたい、泣かせてあげたいね……』

アクマが寄り添うかのように笑って、

『……“お兄ちゃん”の救い方をひとつ、教えてあげようか?』

そう、甘く囁いた。
|鞭《恫喝》の後の|飴《同調》は効くものだと相場が決まっている。
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くらがりの・こえ 9月28日23時
『どうして泣かせようとするか?だってオレは、』

ヘブライ語聖書におけるサタンは“敵対者”“妨害者”“告発者”という意味の普通名詞に近い。神の許可のもとで試し、信仰が利益のためだけのものかどうかを検証する。
──それもまた“アクマ”である。
キリスト教ではサタン(悪魔)は、高慢から神に反逆して天から堕ちた天使とされ、神を憎み、人間を神から引き離し、罪に落として滅びさせることで神の救いの計画を妨害しようとする。
──それもまた“アクマ”である。
ジョン・ミルトン『失楽園』に登場するサタンは高慢と自由への執着から人間を堕落させようとし、「地獄で支配する方が、天で仕えるよりましだ」と吐く。
──それもまた“アクマ”である。
ゲーテ『ファウスト』に登場するメフィストフェレスは、魂の獲得と、人間の不完全さ・虚栄を証明するために人を陥れる。「常に否定する霊」と名乗る存在。
──それもまた“アクマ”である。
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くらがりの・こえ 9月28日23時
√EDENの日本人の一般的イメージは、キリスト教の悪魔像が近代以降に流入し、仏教・民間信仰の鬼・怨霊・妖怪と混在し、「悪意・怨念・欲望・混沌を好む」存在として、「悪いから悪いことをする」「人間の弱さや欲望につけ込む」という実利・物語的の色が強い。
──それもまた“アクマ”である。

『“アクマ”だから』

わらう。
神から徒された妨害者であれと、神を憎み人間を罪に落とそうとする反逆者であれと、高慢で自由を望む堕落者であれと、人を常に否定し証明のために陥れる霊であれと、悪魔という名の通り悪であれと、
そういう存在だと定義されたアクマが笑う。
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くらがりの・こえ 9月28日23時
『オレの泣き方?』

不思議そうな声色を作ったアクマがなおも笑う。

『維月には、感情のオーバーフローを防ぐための防衛反応も、生理的反射も、|オレ《アクマ》に必要だと思える?』

そうアクマが笑って返した。
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斎川・維月 10月2日23時
……ぷう。
そー言う言い方無いと思う。思いまーすーよーボクは。
(ふくれっ面で眉を顰める)
頑張るは頑張りますけどね。そんなやらしい言い方しなくても良いじゃ無いでーすかー
……そう言うのの含めて闇とか影だって言うなら、まあ、仕方ないかもだけど。

(肩を竦めて)
無かった事にはなんないけど、評価は変わりますよ。
機関だとね、今後危険があるかどうかで評価して判定されるんです。多分、アメリカさんもそう言う考え方で、だから彼女の封印も解かれたんじゃないんですか?
冷たいし情が無いけど、まあ、効率的ではありますね。
と言うか、ボクはそんな学が無いんです。マクベスなんて知らないでーすよー

……ま、でも罪悪感の有無は実際気になりますし。機会があれば本当に聞きますよ。
無理矢理ねじ込む気は無いですけどね。


ふふ、有難う。その言葉も、どう言う意図かとは無関係に嬉しい。
例え人間じゃ無いからこそ『人間らしい』んだとしてもね。
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斎川・維月 10月2日23時
子供染みてるのは、多分コミュニケーション不足だよ。
ボク、学校行ってないからね。限られた人間としか触れ合わずに育つと、どうしたってそう言う成長は遅くなる。……って言うのが一つの説。
もう一つは、そもそも人でないボクが子供相当であれど情緒を身に着けてる事の方がおかs……奇跡見たいなものって説。スタート地点が普通よりずっと前にあるから18年でこれがせいぜいって事だね。
(クスリと笑って)
でも、この通り取り繕うのは上手くなりましたよ?
それも大人のスキルではあると思うのでーすけーどねー

お兄ちゃんの救い方?
……うーん。
(凄い厄い提案だと言う事位は分かる、分かるが)
『のるなえーすもどれ』
やかましい。
(ノータイムで古霊を指で弾いて排除)
でも、『それ』ばっかりは捨て置けません。上手い物ですね。
避けれない所に打って来る。
聞きましょう。弟君発案のお兄ちゃんを勝ちまくりモテまくりの勝利者にする大作戦を!
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斎川・維月 10月3日00時
アクマだから泣かせる。
……でも、涙には浄化作用がありますよ? オカルトでは無く、精神的に。
悲しい事も辛い事も涙で薄まるのです。心の歪みだってちょっとだけ治ります、素人のストレッチで歪んだ骨盤の矯正しようとするようなものですけど、それでも効果はゼロじゃない。

アクマなら寧ろ泣かせず全部溜め込ませるように仕向けた方が効率良いと思うけどな。
『…………』
『……はぁ』
『はかせのすとれすもたまるはずです』
(古霊達が、声を潜めて呆れた様に溜息を吐き愚痴をこぼした。『泣く事』をそんな風に捉えていながら、自分は絶対に泣こうとしない頑固者の愚かさにだ)

……?
(だって悲しく無いし辛いと思ってないし歪んでも居ないもの。幸せなんだからと、そう言うのだろう。本当に救い難い)

だから弟君も一度泣いて見れば良いと思うんだけど……必要か、かあ。
……んー。いや、それは当然、必要でしょ。
(考えるまでも無いとでも言いたげな顔で)
0
斎川・維月 10月3日00時
だって、その方がボクが嬉しいから!!
(自認お姉ちゃんの暴君発言である)

『『『うわぁ』』』
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くらがりの・こえ 10月5日22時
『はは、|アクマ《オレ》に踏み込まれないよう対策した上で、|オレ《アクマ》に踏み込もうとするのがよくない』

フェアじゃないでしょう?
アクマが笑う。

『そうだね、機関の基準はそう。でも、“人の評価”は違うだろう?』

例えばヴァージンスーサイズに身内を殺されたような者は、危険度なんて関係ないだろう。
聞きますよ、の言葉に楽しそうに聞こえる笑い声が弾けた。

『よく“出来てる”んじゃない?擬態と演技は別物だからね。
維月は人と関わる係数が多いほど“成長”すると分かっているのに、触れ合う気がないんだもんねぇ。』

アクマが、

『──こわいから』

嗤う。
0
くらがりの・こえ 10月5日22時
『維月は、“お兄ちゃん”のような存在を、家族に起きた悲劇を、繰り返すのがとっても怖い!
だから人に踏み込まない!……よくないねぇ』

断定するように宣う。

『いいよ、教えてあげるね!
維月もお兄ちゃんも、維月が暴走した時に止める手立てが限られているから、苦しい。
愛してるのに殺す手立てしかないなんて、かなしいよね……』

悩ましげに声を落としてから、戯曲を語るかのように両手を広げる。

『√能力者は“Ankerがいなければ”世界に繋がれない。
“Ankerに殺された√能力者”は蘇生できない。
簒奪者は“自分に感情を抱く√能力者をAnkerにすること”で全ステータスを強化する』

それは星降る場で語られる不文律。

『維月が自分を殺せる力を持った存在をAnkerにすれば、お兄ちゃんは解放されるよ!』

例えば、|オレ《アクマ》とか!
それはある種の契約へのお誘いだった。
0
くらがりの・こえ 10月5日22時
『浄化作用があるから泣かせるんだよ?』

さも当然のようにアクマが言う。
心が軽くなったという結果がある。その過程を引き起こしたのは、“悪魔”である。
過程があればいい。“次”に繋がる。

『“味方かもしれない”─“信頼できる”─“信じてみよう”……種を植えて、芽生えたらいい』

次はもっと深いところに、大きな花が咲くから。
アクマがわらう。

『はは。じゃあ、維月も“泣いて”よ。維月が泣くとオレもうれしい』

同じように返した。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているものだからさ!
0
斎川・維月 10月8日23時
だって自分はするけど相手にして欲しく無いのは当たり前じゃないですか。
(真っ向真顔で言い切った。何ならちょっと不満げだ)

後まあ。踏み込み方によっては全然歓迎しますけどね。
それもまた判断基準はボク!
(まごう事無く傲慢)

フェアじゃないですね。
(なので普通に同意する)

?
(そのまま言葉が終わっとる。こいつ、特に主張すらしない位にフェアで居ようと言う意思がない)


そりゃあ恨み骨髄でしょうねそう言う人は。
身内、例えば家族を殺された恨みなんてのは本当一生ものです、絶対に赦せるものじゃ無いです。それはボクだって知ってますよ。
(柔く笑って頷いて)
でも、ボクはリンゼイさんに身内を殺されてないんで立ち位置としては機関よりなんです。
だから、聞きますよ。遠慮なく、容赦なく。


触れ合う気が無いとは言いませんよ、相手を選んでるだけで……

……怖い?
(少し怪訝そうに、けれど琴線には触れる気もして考える様な顔で言葉の続きを待つ)
0
斎川・維月 10月8日23時
……ああ。

それは、そうですね。確かにそれは怖いですし、怖がってます。
(反論の余地が無いし、それは事実として維月が居る袋小路でもある。だから少し落ち込む様に目を伏せる)

ただ、それの何が『良くない』のかはピンと来ません。
一般人相手だと事故ったら相手が死ぬ以上は割と普通の気遣いでは?
(断定する様な物言いにだけは真っ向から首を傾げて返す)


んん……んー
(Ankerを増やすと言う案に、考え込む)
感情を抱く。
ボクが、簒奪者の誰かしらに強い感情を抱けば、その人がAnkerになるんですか?
と言うか弟君って簒奪者なんです?

……正直、Ankerってどうやって作るのか全然良く分かんないんですけどボク。
少なくとも現状、お兄ちゃん以外にそれらしき人居ませんし。
(本当によく分かって無い顔である)
0
斎川・維月 10月8日23時
ただまあ……いや、うん。良い案なんです実際。出来るならボクもそれはしたいと思いますけどね。
でも、多分だけどそれでもお兄ちゃんは完全には解放されないとは思います。他の人に任せる事を、多分お兄ちゃんは喜ばない。
いやそれでも充分可也相当めっちゃマシになるので本当に良い意見なんですけど……
(少し物憂げに、少し困った様に、そしてほんの僅かに微かに嬉し気に頭を掻く)
0
斎川・維月 10月8日23時
なるほど善意ですね。やったあ。
(さも当然の様に維月は喜ぶ)

……まあ、でも、そうですね。
味方にしたいとは思ってますけど、現時点は別にそうとは感じてません。
信頼は全くしてませんね。弟君に限らず、ボクは特に誰も信頼してません信じてません。だって、信じて頼るって、相手に何かしらして貰えるとかそうあってくれるとか、そう言う感じに期待してるじゃないですか。屁理屈かもですけど、ボクはボクが人に何かを要求したり期待したりって言うのは、あんまり……
ボクに取っての友達や、好きな人や、親しい人や、家族はね、弟君。
『その人に何をされてもその人が好きなままで居ようと思う』って事です。
裏切られても、利用されても、敵対されたって……勿論、その都度怒ったり対処したり反撃したりしますけどね。でも、それで嫌いにはならないんです。好きなら、好きなままで居るんです。
0
斎川・維月 10月8日23時
だから多分、弟君。
そう言う意味では僕の中にはとっくに芽生えてる可能性がありますよ。
勿論、定義次第ではあるんでしょうけど……


え、弟君ボクが泣いたら嬉しいんです?
うーん…………でもやっぱヤですね!
弟君には泣いて欲しいけどボクが泣くのは嫌なので!!
(真っ向真顔で言い切った。何ならちょっと自慢げだ)

(この災厄は本当に、ナチュラルにアンフェアである)
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くらがりの・こえ 10月13日20時
『そうみたいだね、維月はフェアじゃない』

別段咎める意図もなく、事実としてそう言って、締めくくった。
リンゼイ・ガーランドについては『そう。頑張ってね!』と軽く笑う。問うた癖にこの物言いだ。

『簒奪者に至った√能力者と、そうでない√能力者の差異は覚えてる?』

きみの問いにアクマが尋ねる。邪悪なインビジブルが力を貸したら“簒奪者”。

『悲惨な死や圧倒的な恐怖が齎された場所に湧く“邪悪なインビジブル”の力を借りたら、その瞬間から別存在へと至るのだろうか。』

反語。そんな訳はないだろう。

『些細な違いだよね』

扱う熱源が違う。けれど熱源の根幹は同じ。その力を扱える存在軸も。……√能力者はいつでも簒奪者となれる。

『簒奪者に出来るのに、どうして√能力者は容易くAnkerを増やせないの?』

悲劇で得られる熱量を些細と笑って、定説を審議の上に載せて、

『Ankerは思い込みで“増やせる”よ』

材料をこね回して言い切った。
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くらがりの・こえ 10月13日20時
……何をされても、裏切られても、敵対されたても、自分が好きなら好きなままで居るという、自身の思い込みとエゴで完結する愛情定義。
それを語ったきみは この思い込みとエゴで出来た説を否定する?

『そう。信頼も期待も要らない。
何をされても、裏切られても、利用されても、敵対されても──ただ、好きなままでいるんだね』

アクマが笑う。
馬鹿にするわけでも、冷笑するわけでもなく、歪で真っ直ぐな論理を面白がるように笑う。

『それならオレは、我が儘を言っても、理不尽に突っぱねられても、オレに泣かされまいと子供みたいに意地を張っても。
維月を嫌いにならず、不条理で「かわいい」素顔をのきみを、ずっと面白がって好んでいてあげよう』

温度も質感もないくせに、柔らかく温かい声色で。
尊大にも思える言葉選びで。
アクマがわらう。
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くらがりの・こえ 10月13日20時
『はは!でも、うん、』

アクマが軽やかに笑い声を上げた後、形だけは座って見せていた動作をやめて、虚空に浮かぶ。

『オレと維月は|対話《向かい合って話すこと》は出来ても、|協議《会話し相談を重ね決定するの》は難しそうだね』

協議は意見が対立してもすり合わせることで成立するのに、“相手の意見を折る”アクマと“自分の意見を曲げない”維月では成り立たない。

『そうだなぁ、せっかく召喚されたことだし、──口論でもしておく?』

時に暴力は論理を捻じ伏せる。
アクマが扱う暴力は精神侵略であるが故にそんなことを言う。

『オレは、維月がオレをAnkerと“認識を改め“るように働きかけよう。』

アクマが咲う。

『オレが“維月の認識を変えられ”なかったら、「なんでもひとつ、答えて」よう』

あははははははははははは!
アクマが嗤う。
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くらがりの・こえ 10月13日20時
その声はどこまでも響いていくようで、影に浮かんだ無数の目はどこまでも見通すかのようだった。
https://tw8.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=34287

『じゃあ始めようか。“維月はオレを弟だというのに、大切だって思ってない”の?』

「口論」するのは決定事項だと言うかのように、
然したる姿の変容はないのに、誰もが一目で『アクマ』と思う姿になったアクマが|問いかけた《呪った》。

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斎川・維月 10月17日22時
同意が得られて何よりです。
(何でか偉そうに頷いている)

頑張る心算は……ああいや、でも気を付けた方が良いんでしょうね。そう言う意味では頑張らなきゃかあ。まあ、そうですね。頑張りますよ。


簒奪者の定義……むう、実際難しいなあ。
……まあ、でもそう言われると、邪悪なインビジブル云々は暫定的な目安でしかないのかな。と言うか邪悪なインジブルの定義も多分、細かく見たら曖昧かもだし。些細な違い。ボク等も簒奪者扱いされる可能性は全然あるし、現時点で簒奪者可も知れない。

で、あれば簒奪者に出来る事をボクが出来ないとは決まってない。って、事、ですかね……
ふむ。少なくとも一理はある様に思います。
そう考えればボクはボクの意思でAnkerを増やせる。
自分を処分できる存在を選定できる。そう、心より信じる事が出来れば、それは出来る。

(少しの間動きを止める。思案する様に。と言うか思案して居るのだろう)
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斎川・維月 10月17日22時
思い込みとエゴで押し込んで、出来ない事なんて無い。
それはそうです。であれば……つまり。

逆に考えてボクがAnkerを増やせないのは。『そう思えて無い』から、ですね。
思い込めてない、エゴに迄膨らませない。
ボクの中にそれを否定する思考や都合があって、それがAnkerを増やす事を阻害している。と言う、そんな可能性がある。
博士に……いや、先ずはボクの中でじっくり考えて見ますか。
『おいこら』
(ちゃんと相談しろや的なニュアンスの古霊の言葉は一旦無視)


ええ、出来る限りはそうですよ。残念ながら完璧とは言えないですけど、ね。
(少し困った様に苦笑する。だって、どう考えたって好きでいるべきなのに、どうしたって好きでいられない存在が、維月には一人居るから)
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斎川・維月 10月17日23時
……うふふ。
それも。ううん、それは。
何でだろ。今迄の中でも何だか特別に嬉しいな。有難うね。
(熱も中身も感じられないアクマの物言いに。けれど、不思議と熱を……自分の心の側に温かい熱を感じて。維月は笑う)

(そうだ。相手に心はないかも知れなくても、自分の側には在るのだ。在ると、信じているのだ。だから、相手に無くなって、二人の『間』には必ず心がある)
今の所は。それで十分です。


ん?
(虚空に浮かんだのをキョトンと目で追う)

ああ、まあ、それはそうですね。
人間同士ですら、育ってきた環境が違うからってだけで行き違いはしょうがない範囲らしいですよ?
怪異同士と言えば同種に聞こえますけど。明らかに見るからに成り立ちが違うボクと弟君が、そんな簡単に建設的な話し合い出来るって思う程都合よくは考えれませんよ流石のボクでも。
だからぶっちゃけじっくりジワジワやって行くつもりで……え、口論?
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斎川・維月 10月17日23時
口論、口論かあ……
良いかも知れませんね。夕暮れの河川敷で殴り合う的に相互理解が深まるかも知れませんし。

賞品付きですか。ちょっと解釈に悩みますけど、ま、どっちでも良いやそこは。
良いですよ。

(嗤い声に対し少し考えて)

いや、そうか。違いますね。
(頷いて)

うわはははははははははは!
(声量の潤沢な高笑いを返す)

良いでしょう弟君! マウスバトルです! いやマウスバトルは違う気がして来た! 口論です!!
デュエルしてやりましょうとも!!!

戦うならこれ位のテンションで行かなきゃでーすね!
(ドヤ顔ウィンク)
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斎川・維月 10月17日23時
おっと、ふむ?
(放出された身も心も侵食する呪詛は当然維月にも浸食して来る)

……むむむ。
(何せ『世界に空いた穴』なので、一部はそのまま消えて行くが、一部は残り侵食する。その浸食されている部分こそが維月の心であり魂であり或いは心や魂に見えるまがい物な訳で。大切なその部分に働きかけられるのは不快な様な気もする……し)

…………逆に、存在を認められた様な気もして嬉しくもあります。
痛し痒しですねえ。


まあいいや反論しましょう!

そりゃあもう大切に思ってますとも!
弟ですからね! まあ大切にするも何もそもそもボクより強そうなのに大切にする必要あるのかって問題はあるんですがそれはさて置いて大切ですよ!!
(一応、下手に認めたらそこから絡み取られそう、と思った上で。でもノーガードで真っ向肯定する。つまり、呪いを正面から受け入れる)
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くらがりの・こえ 10月20日22時
『“自由にAnkerが増やせない”定説もないしね』

アクマは道理を弁えたようにそう言った。それが|悪魔の証明《probatio diabolica》だとしても笑ったのだろう。
渡された言葉を拾い上げ、然しながらすぐには返さない。

『──そう。それはよかった。ちゃんと全部“本当”だよ』

アクマがわらう。
熱も中身もなくとも、全て語っていなくとも、真実であると微笑う。

『そうだね、論じよう。思考してみて!』

アクマが笑う。

『どうして|Anker《大事なもの》を増やせないと思うの?』

アクマが咲う。

『“その人に何をされてもその人が好きなままで居ようと思う”……それは博愛にも似た人間への深い愛着だね』

アクマがわらう。

『オレのことを大切だと思うのに、どうして世界と維月を結びつける|錨《Anker》となり得ないの?』

アクマが、

『維月の人間への心の広さと愛着は、どうしても好きになれないものの反転だからでしょう!』

嗤う。
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くらがりの・こえ 10月20日22時
『“|最悪な《家族を殺した》自分に比べれば、他人の欠点なんて小さな誤差だ”──だから、大概の行動は受け入れられる。
“決して許されるべきではなく、いつか切り捨てられるべき罪を抱えた自分より、他の人間は圧倒的に価値がある”──だから、維月にとって人間は愛すべき存在だ。
維月自身に慈悲も許しもない──だから、Ankerは 持つべきではない。家族を殺す前から居た“お兄ちゃん”は別として』

アクマが笑って、手を広げる。

『オレは維月が“殺してくれ”とオレへ望むことに価値を見出し、殺してほしいと維月が望んでも疎むことなく好ましく思い、維月を殺しても死なず、維月が望むのであればさしたる労力でもない』

影が巨大な翼を広げるように室内を覆い尽くし、視界が暗がりと見通す目で埋まる。
https://tw8.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=34287
(+10%)

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くらがりの・こえ 10月20日22時
それって、とっても、WIN-WINじゃない?
オレをAnkerにして、支えさせてよ!その“罪”ってやつをさ。大丈夫、大丈夫、求められなければ勝手に殺したりしないから!
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斎川・維月 10月25日19時
まあ、確かにそんな定説は無いですね。
ただそう考えると、逆に下手に増やし過ぎたら後々何らかの落とし穴が見つからないだろうな的な不安も感じなくも無いですのですけーどー……。まあ、一人コッキリのボクが気にする話じゃないですね!

弟君は、何気に誠実ですよね。
勿論、嘘を吐かずに騙したり誘導したり何て事は幾らでも出来るんですから、その誠実さが絶対だなんて言いませんけど。でも、誠実ですね。
其処は素直に偉いと感じます。
多分、きっと、複雑になり過ぎた『人間』には難しい事でしょうし。

どうして大切を増やせないと思うか。其処は本当に、懸案ですね
……とりあえず。喪った場合に生じるリスクを考えて理性的に抑えている。喪う事自体を感情的に恐れている。の二点は間違いなくあるのでしょうけれど……

博愛、愛着、そう言って貰えると助かりますね。
正直、執着って言われてもちょっと反論し難いですし……
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斎川・維月 10月25日20時
でも、弟君がボクにとって現状Ankerじゃない理由は割とハッキリしてます。
ボクに取っての『世界への錨』は、こう、常設と言いますか、前提と言いますか、日常的に関わり触れ得るニュートラルな存在。と言うイメージがあるんですよ。
今の所の弟君は今みたいに『関わる事自体が一つのイベント』となる存在で、『触れた事で何らかの大きな変化が生じ得そうに思うファクター』なんです。特別感があるんですよ。
……とは、言え、『Zodiac-Anker』の話なんかを聞くとコレ、多分ボクの認識の方がズレてる気はしますから。追い追い変化する可能性はあります。

っ?
(目を丸くする。瞳の中の十字の光がふと緩んだ)
…………。そう、ですか。
そうですね、流石、影ですものね。弟君は。そう言うのはそりゃ分かりますよね…………
(その目を閉じる。直ぐにまた開くが、そのまま伏せる。光は矢張り少し薄まって見える)

………うん。そうだね。そうかも。
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斎川・維月 10月25日20時
……そうだね。そう言うのもあると思う。
良く無いのは、分かってるんだけどね。分かってるんだけど……
(周囲で無軌道に漂っていた古霊達の数が何時の間にか減っている。ただ、少なくなった数体は、ジッと維月を見ている。様子を見る様に、伺い見る様に。その上で、ただの一体も『アクマ』の方は見ていない。一切見ていない。今この時この場に置いて、其方には何の意味も無いとでも思って居るかのように)

……ただ、でもね。
(顔を上げる。泣きそうな、と言うか何時の間にか少しずつ涙の雫の零れる目元に、けれど柔い笑顔を乗せて)
わたしは、わたしの事が無くたって。比較しなくたって、やっぱり人間の事は好きだよ。皆の事が、好きだよ。それも、嘘じゃない。それは、ほんとう。
ほんとうなんだ。
(嬉しそうに、困った様に、後ろめたそうに、愛おしそうに、笑って)

だから……
(視界一杯の影と、無数の目を見回す。どう言う理屈かその全てと目を合わせて)
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斎川・維月 10月25日20時
だぁめ。
(いっそ甘やかに『断る』)

……勿論、わたしの事を、弟君が自分で望むか決めて殺すのなら、その上で呪いが拡散しないのなら。それはとっても嬉しいよ?
でも、ボクが望んでボクを殺してと君に乞うのはね。駄目。
それがどんな結果を呼ぶか分からないのだもの。
(細めた目の、瞳の中の十字の光が赤い)
ボクとキミは違うものだけど。それでもボクとヒトも違うものだから。
何となくは分かるの。

殺すだなんて直接的な働きかけを、|影《枠》が|穴《バグ》に仕掛けて。それでどうなるか。……少なくとも、どうもならない何て楽観は出来ません。

だから少なくとも、それを視野に入れてのAnkerは避けたいかな。
もっと安全で優しくイチャイチャした理由で結果的にAnkerになる方が良いや。
だってその方が姉弟だもの!
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