【闲话休题:03】
◆√仙術サイバー、Ⅳ層。香港行政自治区。
怪物は、機嫌よく帰路につく。先ほど兄が経営する薬屋を店番する天人から、帳簿のデータと売上金を家に送信したばかりだ。
金を回収するだけであれば仕事は楽なものである。今日は一体、何を手土産に花嫁の元に持ち帰ろうかと考えながら、棺桶部屋の犇めく|怪獸大廈《モンスターマンション》を、狭い廊下をわざわざ歩くことなく、それぞれのベランダを跳んで降下してゆく。
たどり着いた地面には、眠れぬからと薬と一緒に酒をあおって、だらしなくよだれを垂らして死んでいるのだか、それとも無事に胡蝶に導かれたのかはわからない人間がごろごろと転がっていた。
死臭すらこのあたりでは当たり前になっていたからだ。怪物の鼻は、混沌としたこの建物を気に入っていた。
――湿った空気は、いずれ訪れるだろう雨の気配を夜空に漂わせている。
・【誰でも歓迎】1:1中~長文RP
始めましてでも、既知のかたでも。
雰囲気で〆のご連絡をさせていただきます。
・返信速度は【中】・【ゆっくり】程度を想定。
・当キャラクターは少々、設定が特殊です。
・道案内をするか、誰かに絡まれているところを助太刀するか、――共にご飯を食べるのもOKです。便利な案内人だと思ってください。
★√仙術サイバー・Ⅳ層の香港に在住の方は顔見知りであったり、初対面に関わらずマイナスな印象でも構いません。(妖魔人間です)
・一週間ほど返信が空いた場合、こちらからご連絡のお手紙をお送りさせていただきます。
・お気軽に、ゆっくりと、雰囲気をお楽しみください。
。
黑・宵刃 9月6日02時(何を、食べて帰ろうか。)
(そんなことを想いながら、横たわるサイバネ仕込みの身体たちを長い脚が跨いだ。)
(月締めが終われば、月初は怪物の仕事は主に金銭の回収だ。尤も、このハイテク化した文明で現金を取り扱うことは殆どない。それこそ、怪物が管理する縄張りの、古い出店を開く婆くらいしかいないものだ。ほぼ電子でやりとりされる大金は、よほどのハッキングを受けない限り盗まれることもないし、何より厳重な監視社会が管理してくれている。)
(怪物にとって大事なのは、帳簿のデータのほうだった。これがなければ、長兄が困るのだ。勿論クラウドに転送させているものの、やはり現物というものは信用が不随する。小さな記録端末を内側の胸ポケットに入れて、軽やかにまた、人の体を跨ぐ。)
……雲吞麺にでもしましょうか。
(階段を一番飛ばすのと、然程変わらぬ労力だった。大きな尻尾が、嫋やかに振られる。)
(。)
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