【新入】メリュリエール・E・ウェイト【会員】
√妖怪百鬼夜行、とある通りでの話。はらり、と一枚の細長いカードがあなたの足下に落ちる。
あなたはそれを拾っても拾わなくてもいい。
「あらあら、ごめんなさい。落としちゃったわ」
視線をやると、そこには古式ゆかしい三角帽子の魔女のような装いをした、
「シャッフルでトチるなんて、疲れているのかしらね」
竜の顔を持った女であった。
恐らくはドラゴンプロトコル。獣人で言うところの階梯4の姿だ。
あなたはカードを手渡しても、女が拾う様を見ていてもいい。
ただ、女は辻占い師のように思われた。
「……あら」
何故ならそれは、タロットカードと呼ばれるものであるからだ。
落ちたカードの絵柄は、太陽、巨人、林檎の木と燃える木、そして裸の男女。
「――恋愛のカードね。う、ふ、ふ。ドロップカードは普段は使わないのだけれど……これもまた何かのご縁かしら?」
竜の女は、あなたに声をかけてきた。
「ちょっと、お時間よろしい?」
※
●新入会員「メリュリエール・エメラルド・ウェイト」
ドラゴンプロトコルの不思議タロット占い店主 × 霊能力者
年齢: 19歳 女(3月13日生まれ)
https://tw8.t-walker.jp/character/status/h01660
・スレ設置期間【~12/22(日)】
・会員みんなでこのスレに書き込んで新参者を囲もう!

(~√妖怪百鬼夜行、|禍津宮《マガツノミヤ》市・五常ビル前にて~)
(ミルクホールに戻って来る向きでスッタスッタ歩いてたらー)
…おん?
(なんかカードが足元にはらりって。)
0

(きょう護符なんて持ち歩いてたっけ。いや、どっかから風に乗って飛んで来たのだろうか。とりあえず、拾ってみると――)
なーんじゃーこりゃー。タロット?
(あらあら、ごめんなさい。落としちゃったわ)
ああ――これ、おたくさんの? (竜魔女の姿を見とめる。)
0

(シャッフルでトチるなんて、疲れているのかしらね)
いんやぁ、どうだろ? 少なくとも顔色悪そうにゃ見えないけど。
ま、卦なんかでもそうだけど、|占《や》ってる時に「場」で起こることって大体全部「予兆」にカウントすべきようなやつじゃん? 落っことしたのまで含めてミス・ドラゴンの「|引き《ワン・ドロー》」だったんじゃない? なんてね。
ほい、返すよ。
なに、占い屋さんなの。
0

(……あら)
ん? なんか出た?
(――恋愛のカードね。)
へー。なんだっけ、ラヴァーズってやつ?
(う、ふ、ふ。ドロップカードは普段は使わないのだけれど……これもまた何かのご縁かしら?)
ああ、そっちの占術にはドロップカードとかいう括りがあるんだ。
0

う、ふ、ふ。しないわよ、そんな野暮なこと。私、占いには誠実でありたいの。(頭を傾けて流し目のような仕草を取る。大人びた余裕のようにも、淡々とした無感情のようにも見える)
ドロップカード。あなたが言ったとおり、「カードが転げ落ちたこと自体に意味を見いだす」括りね。
恋愛、恋人たち、ラヴァーズ。関係のはじまりと選択のカード。
ここは素直に「この出会いを歓迎しよう」と読むのがいいのかしら。どうにも同じ√能力者の気配がするし。
(う、ふ、ふ。癖のある笑い方である。取り繕っているようにも、不器用なようにも見える)
あら、そういうことなら名乗るのが筋かしら。
私はメリュリエール。メリュリエール・エメラルド・ウェイト。しがない星詠みの占い師よ。
0

…「星詠み」。
(√能力者の、対・簒奪者の要。未来がそも不確定に移ろうモノながらも、それでも、行き先を示してくれる、こっちにも居ればあっちにも居る、全ての先触れの預かり主――)
…『YellowDragon』主宰、会長の神薙・ウツロ。
(ではとばかりに、こちらもこちらで名乗りを返す)
どうする? すぐそこ、ウチのたまり場のミルクホールだけど。もうちょい関係深めてく? カードはなんて言ってる?
0

『YellowDragon』?(あら、とわざとらしく首を傾げた)
それって確か、この辺りで幅を利かせている……う、ふ、ふ。
(竜の口元に手を当てて、くすくす、と笑った)
そうねえ。こういう時は……
(卓の上にカードを広げ、わしゃわしゃとかき回した。カードの上下が意味を持つタロットではこのシャッフルが主流である。カードをまとめ、整え、今度はトランプのようにシャッフルして、さて三枚)
――運命の輪、カップの2、ワンドの3。
あら、すごい推してくる。滅多にない好機って言ってるわ。関係のはじまりとしては最良に近い結果かしらね。う、ふ、ふ。(とんとん、とカードを整える)
面白そうだわ。案内してくれる?
0

はい一名様ごあんなーい。 (洒脱に身を翻して見せるや、ミルクホールの出入り口に誘うのだ)
なんか今さぁ。結構な枚数のカードしばいてなかった? 運命の輪とか、ワンドとかって言ったら――なんだっけ。大、小…アルカナ? なに、そのカードらって種類一緒くたになったりするやり方もあるんだ。
0

はい、ご案内されました。(カードを、飾りを、それからテーブルを片付ける。カートに仕舞ってついていく)
ええ、フルデッキよ。
大アルカナが22枚、小アルカナが14枚の4セットで56枚。合わせて78枚。
細かい占いが出来るから、私はこちらを愛用しているわ。もちろん、大アルカナだけでおみくじ感覚で引くこともあるけれど。
……ああ、漫画やゲームのテーマとして使いやすいのも大アルカナね。セフィロトの樹のパスに照応――(言いかけて、そっと口元に手を当てた)
……何でもないわ。小難しい話はいいわよね。(どうやらテンションが上がっていたらしい。完全に無感情、というわけではないようだ)
0

んや、小難しい話スキよ? 私ね、言うとこの極東のカルト・マジック使いだし。 (実際、メリュリエールの話を興味深げなツラで粛々と聞いてはいた)
そうだ、気が向いたら私にハマるカードとか教えてよ。こっちは相談料払ってもいい。
0

あら、そうなの?(くすり、と確かに小さく微笑んだ)
タロットは――そうね、元々はただのゲームだったのよ。それを√EDENのとある魔術師団体が神秘の樹を解読するために意味を紐付けたのね。そういう意味ではカルトマジックだわ、これも。
そうねえ、相談料をいただくなら――(ミルクホールの席に腰を下ろしながら、うーん、と少し考え)
タロットはどちらかというと「問題が具体的なほど」いい卜占なのよね。こんがらがった悩みや相談を口に出して整理して、共有して――それから最後にカードで答えを出す。その方がお互い納得がいく結果になる。
――極論、最後の答えだけを乱数任せにする占いとも言えるわね。悩みというのは、口にした時点で何かしら解決の糸口が見えているものだから。
(だが、この竜の女は「霊能力者」でもある。何か見えないものが見えている可能性も、ある)
0

…ふぅん? (メリュリエールが着いた席の傍。カウンターに肘ついて立ちながら、ふんふん頷き話を聞いている)
オッケ、それじゃあ――いやまあでもこれでもまだ「具体じゃないやんけ」って言われるかもだけど――
ウチのネットワーク。向こう半年とか一年とかさぁ、うまく回るようになるかな。
0

う、ふ。(口元に指を当て、小さく微笑んだ)
その場合なら「向こう半年、一年、うまく回すための今やるべきことのコツは?」になるわね。
であれば――(シャッフルの後、3枚のカードが開かれる)
カップのペイジ、ワンドの9の逆、ソードの4の逆。
(※Xへのリンク。実際に引いたもの)
https://x.com/78shidoh/status/1870401330311029149
0

「今、状況は動き出している。どうありたいかの理想をきちんと持てば、うまく回る」
こうね。
ワンドの9は「準備、周到に備える」、ソードの4は「休息、一時停止」。けれど共に逆位置だから「今は準備、休んでいるタイミングではない」というアドバイスになるわ。
そこにカップのペイジ(小姓)、「自由に想像を膨らませると満たされる」ね。
総じて、今はやりたいようにやるのが良さそう。後先のことはいったん忘れるといいわ。
こんなところかしら。
0

カップ、ワンド、ソード…わおスッゴ。なんか狙ったように小アルカナがぽこぽこ並んでら。 (まぜっかえすなことこそ言いながらも、割合真顔で目線はメリュリエールがカードを繰る様にピタッと注目している)
…ふんふん。とりあえず「やめとけ! やめとけ!」みたいなことは言われてないってわけね? オーケー、もうそれだけでもっとやる気出て来たかも。しかも背中押すようなことまで言って貰っちゃったしさぁ、あはは。
0

そうねえ。
大アルカナ22枚、小アルカナ56枚だから――一回のドローで大アルカナが出てくるのはだいたい30%ってところかしら。三枚引いたら……ああ、駄目ね。分母が変わるから暗算はめんどくさ……(要は確率計算の話である)
そうね、むしろ「うだうだ考えるな」「休んでる場合じゃない」よ。
タロットはがんばっても1年先、大抵はすぐ目の前の未来を見る事に長けているわ。長期スパンで見るならそれこそ「|星詠み《ホロスコープ》」よね。
何かの参考になれば幸いよ、うふ、ふ。
0