【個】お隣さんは誰ですか?
南棟の408号室は、僕……水藍・徨の部屋。隣に誰かいる気配はするし、きっと向こうにも、僕の存在は気付かれて居るだろう、なんて日々思っていて……
これは、そんなある日の出来事。
💫
#蓼丸・あえか
#水藍・徨
◇発言終了◇

(僕は、今日も何となく1日を過ごしていた。少し外が騒がしそう。でも、特に気にすることでも無いかな、と思っていた……そんなところで。)
(ぐぅぅぅ……)
うぅん、食べなきゃいけない、けど……
(空腹しのぎに能力を使うこともあったけれど、本物には及ばない。とはいえ……このままだと餓死してしまうので)
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外に、何かあるでしょうか?
(食べ物を探しにと、外へ出てみた……次の瞬間)
あっ……痛っ……!
(身体はとうに限界を迎えていたのだろう。力が入らず、コケて盛大に地面とこんにちはをした)
(ビタン!といい音がしたことだろう)
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(───bash!)(音はちょうど、タイミングよく出てきた隣室の娘の耳に届きました)
(娘は手鍋を持ったまま、pati、睡たげなすみれ色の瞳を瞬かせて)
だいじょうぶ?
(fluffy、fluffy、……Whisp)(あどけなさの馨るウィスパー。音の出処である少年を、鍋を持ったまま覗き込む)
いたそうな音だったわ。ね、立てる? 怪我してない?
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(見えないけれど、囁くような……可愛らしいとも思える声が聞こえる。多分お隣さんだろう)
あ、う……ぐ……はい。
(痛い。痛いが、最初よりはマシだ。白にほんのり前髪だけ桃色がかった、そんな短髪の少年が立ち上がる)
(そして、金色の瞳があなたを……見ようとして俯いた。パーカーのフードが後ろになっていたのをわたわたと戻すと、すっかり金色は隠れてしまう)
大丈夫、です……お騒がせして、申し訳……
(ぐぅぅぅ……)……申し訳、ありません……
(ものすごく気まずそうに、お辞儀をする。)
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ごめんね、僕、手がふさがってるから───ん、立ててよかった。
怪我も、ないみたいね。(ほう、と息を吐く。)
(白に桃。花が一群れ咲いたよう。きんいろが一瞬覗いて、直ぐに隠れる。月食。)
(恥ずかしがり屋さんなのかしら。きっとそうね。解釈して、安心させるよう微笑む)
まあ、おなかの虫さん。あやまらないでね。ちょうどよかったわ。
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(鍋を示す、フリルとレースの塊のような娘。)
ふふ、惜しいわ。僕ね、おすそわけに来たの。
かぼちゃのシチューなんだけども……かぼちゃは、好きかしら? 食べれる?
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え、ちょうど……?
(表情は変わっていないものの、少し、驚いたような声音が響いて)
……え、っと。おすそ分けって、あの……その……
(頂いて良いのか、と直ぐに言えず、暫くもごもごとしてから)
かぼちゃのシチューは、初めて、です。
でも、美味しそうで……いえ、あの、僕が頂くのは、勿体ないのでは……
(空腹で下手したら死にかけているというのだが、会って間もない自分だ。良いのだろうか? という気持ちが勝っている)
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(驚いた気配に、まなこをやわく細める。)
僕、いっぱい食べる方だけど。お父さんもいるけれど。
それでもね、ふしぎと余っちゃって。
だから、助けてほしいなあって。よかったら、手伝ってほしいなあって思ったの。
(良いの、と言わんばかりに頷く。焼き菓子色の髪が揺れる)
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それでね、初めて食べるなら気に入ってくれると嬉しいわ。
転んじゃうほどお腹すいてるなら、お鍋あっためるのとかも、僕、手伝うよ。
もちろん、抵抗がなければ。
(あなたのおへや、大事な暮らしの場所だから。そこはむりには言わないつもりだった)
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余る……のですか。
(家族もいるのなら、多めに作ることはよくある話だ。手伝うと思って……いただいてもいいのかもしれない)
(あなたの焼き菓子色の髪が、ふわりと揺れるのが見えた気がした。優しい声もあって、安心感があるのかもしれない)
じゃあ……その、余ったものを頂くの、手伝い、ます。
(こくり、と頷いた)
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それと……あの、僕、家事もしたこと、なくて。
(そう言いながら、自室のドアノブをガチャ、と回して開けて)
…………手伝ってくれると、嬉しいです。
(あなたを部屋に招こうとするだろう。部屋は、必要な家具家電はあり、特に散らかっている様子もないようだ)
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(返事には、嬉しげに。)
(次いで、半分は断られるかと思ったので。今度、きょとんとしたのは娘のほうだった。)
(家事をしたことないという言葉に。ちょっとした使命感のような、おせっかいじみた気持ちになりながら)
ありがとう。おじゃまします。(一礼。靴を脱いで、あがって。)
じゃあ、お鍋のあっため方を、教えるね。
底の深いお皿は、持ってるかしら?
(鍋を台所にひとまず置く。答えによっては、ひとっ走り部屋から持ってくるつもりだ。)
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(本来なら、異性を部屋に招くのは、もっと仲良くなってからだろう)
(躊躇無く招いたのは、勿論、“欠落”があるからなのだが……それはそれとして、あなたの行動を見守っている少年は、問われた言葉に思案して)
す、すみません、平たいものしかなくて……スプーンなら、一応あるのですが。
(作る事も視野に入れたが、粗雑なものが出来てしまったら、それこそ台無しだ)
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あ、僕も、忘れていました。
水藍・徨、です。よろしく、お願いします。
(軽く頭を下げてから)
あえか……ですね。知らない事ばかりで、お手間をかけますが……勉強、します。
(感情が見当たらない表情で、小さく頷いた)
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こうくんね、覚えたわ。うん、よろしくおねがいします。
(少年の淡々とした佇まいと。そこに馴染むような、生活感の淡い部屋)
わかったわ、ちょっと待っててね。
(異性うんぬんを通り越した、少し世間とずれた節介さ──魔法少女らしいといえば、それもそうである──で、自室まで行きつまた戻りつして、娘は深皿とおたまを持ってきた)
これでよし、と。ちょっとコンロを借りるね。
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こうやって……火加減はこのくらいで。
お鍋の底やシチューが焦げないように、おたまでゆっくり、しっかりかき混ぜながら、温めるの。
(にんげん二人分の熱と、火の熱が点った台所。うたうように、あなたに手順をゆっくりと伝えながら、娘はおたまでシチューをかきまぜる。)
だいたい、そうね。シチューの水面がふつふつしてきて、いい匂いがのぼってきて、かきまぜてる手がしっかりあったかいなあ、って思ったら。
もう、おいしく食べられるわ。
(はい、と。おたまをあなたにバトンタッチ。)
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(あまり強すぎない火加減を維持して、ゆっくり、ゆっくりおたまを動かす)
こう、でしょうか?
(あと少しで、ふつふつ、と、起き上がってくる気がする。徐々に温まってきた手元は、引き続きかき混ぜ続けながら……確かめるように、あなたに問うてみる)
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(鍋のまわりからあたたかな気配をうすらと感じ取って、うん、とほころぶ。)
(あとちょっとで推定成長期の子がご飯を食べられる。とっても喜ばしいことである。)
そうよ、じょうずだわ。
こうくんは、いつもご飯は買って食べてるの?
ここ、いつでもやってるマートがあるからすてきよね。
(深皿を鍋の前に置いて、準備は万全に。)
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(そうだ)(pon、手を打つ)
(あといっこ、たいせつなものを忘れてた)
こうくん。シチューにはごはん派? パン派?
どっちがいいなー、とかある?(じっと見上げる。)
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(肯定と、上手だと褒められた)
(■■■。表情は変わらないものの、どこか落ち着きの無い様子でぺこり、と頭を下げる)
ありがとう、ございます。
そう、ですね。僕も、利用させて貰ったことが、あります。最初は少し、買ってましたね……
(不思議な実を食べましたよ、と言ってから)
(ぽん、と手を打つあなたから問われる内容、その答えを口にする)
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(褒められなれてなさそう、と受け取って)
(下げられた花群れの髪に)
ふふ、どういたしまして。
ふしぎな実? 気になるわ。次行ったら置いてあるかどうか見てみるわね。
最初は……ってことは、今はマート以外でごはんを?
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わかったわ、またちょっぴり待っててね。シチューはこうくんに託すわ。
(娘が戻ってくるのは、シチューの表面が温かく立つ頃だろう。腕には、バターロールの袋がやわく抱えられている)
えへへ、おまたせ。シチューだけじゃなくて、主食もあったほうがいいから。
(持ってきちゃった、と屈託なく。パンが四つ入った袋を揺らした。)
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あ……はい。その、上手く説明できるか、分かりませんが……
僕は、食べ物を想像したら、現実にそれが出てくる……ことが、できたり、出来なかったりします。
そういうのを、食べて……空腹を凌いでいました。
でも、しっかり想像していないと、味が無くて……
(ぐぅぅぅ。お腹がなり響くが、シチューはもうでき上がるところだ)
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(あなたを待つ間、シチューはぐつぐつと良い音を立てていた。そろそろ火を止めないと、でも、どうやって?)
(そうして戻ってきたあなたに、僅かながら慌てた様子で語りかける)
あ、ありがとうございます、あえか……その、コンロの火を、止めるには、どうしたら良いの、でしょうか……!
(一応手は止めていない。焦げてはいないだろうが……)
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(慌て交じりに問われて、はたり、と瞬き。こちらも急いでパンの袋と、他に持ってきた色々の入ったエコバックを置いて)
そうね、そうだったわ。止めるにはここを回すの。
(つまみを回して止める。わあ、いい匂い。)
先に伝えておけばよかったね。(ごめんと眉を下げて笑い)
でも焦がしてなくて上手だわ、こうくん。
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(シチューを彼宅の深皿によそう。出しなに聞いたふしぎな力を思い返して。それが食べ物だけだとしても。)
とってもすごいのね、こうくんの力は。思い描いたものが形を持って現実に現れる、ということでしょう? まるで……そう、魔法みたいだわ。
(感嘆する現役魔法少女。ついでにエコバックから小皿を取り出した。)
僕もちょっとだけパンとシチュー食べていいかしら。
一人の食事もいいけれど、ひとと食べるとおいしいものだから。(一緒に食べよ?と。)
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つまみを(回して、と)こう、ですね。
助かりました……あ、僕は、言われた通りにしただけで……その、あえかの教え方が上手で……
(漸くおたまをそっと置けて、安心の吐息が零れ出る。上手だと言われれば、首を横に振って……あなたが持ってきたエコバッグが見えた)
そういえば、パンは分かりますが……何を持ってきたのですか?
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えとね、僕もいっしょに食べる用の小皿とね。
念のため、スポンジとか洗剤とか洗い物する時の一式を持ってきたりもしたわ。こうくんが持ってたら、使わなければいいだけだから。
(パンの袋を手にした際、ふと思い至って一緒に持ってきたもの達だ。小皿を鍋の近くに置き、よそったばかりのシチュー皿をあなたに示す。)
はい、シチューはよそえたわ。熱いから持っていく時には気をつけてね。
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(ありがとうございます、と深皿を受け取って)
いえ、そういう、他に必要な物とかは全然、なくて……あ、勿論、一緒に食べるのは大丈夫、です。
とても久しぶりで、なんと言っていいか、分かりませんが……
(上手く表現出来ないもどかしさを感じる。そうして、自分の力について問われれば)
僕の力は……魔法、なのかもしれませんが、その……人間災厄、と呼ばれています。
(お皿をテーブルに置いて、スプーンを手にしながら)
思い描いたものを実現させてしまうから、と……管理、されていました。
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うん、食べよ食べよ。(小皿に湯気の立つシチューを少しよそい、嬉しげに一緒に食卓に着く。パンにシチューを浸して食べるディップスタイルだ。洗い物削減。)
えへへ、いただきます。(手を合わせて、パンをちぎりシチューを掬って食べる。おいしい。fluffy、ほころぶ。)
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ううん、教えてくれてありがとう。
(どこもへんなお話じゃないわ、と首をふる。)
(Whisp。人間災厄、と復唱する。食事だけに留まらないのであれば、確かに危うい力なのかもしれないけれど。うーんと、少し上を向いてから。)
こうくんは、管理はやだった?
(パンをシチューにひたして。)
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(スプーンに一口分よそって、少し冷まして)
あ、いえ、管理されるのは当然、と思いました。僕の力で人が傷ついてしまって、二度と戻って来ない子もいましたから。
……でも、両親に会いたくて……自力で脱出、しましたね。
(そう、“記憶している”。少し不思議そうに小首を傾げているが、訂正する様子は無いようだ)
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(とてもおいしい、と言われて)(やわらかく目を細める。)
こうくんのお口にあってよかった。
おいしく食べてもらえて、かぼちゃシチューもきっと喜んでるわ。
(自分もせっせとシチューのしみたパンを食べていく。)
そう。こうくんは優しいのね。
(誰も傷つかないように、管理されることを是とした子。)
ね。お父さんと、お母さんには、会えたかしら?
(その問いは、あなたには)
(どこか薄らと切実に聞こえたかもしれない。)
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シチューも、喜ぶ……でしょうか。
(■■■。美味しさに、一口、もう一口と進んで)(不思議な感覚に囚われる)
僕は……(少し考えて)……いえ、まだ。
(確か、まだのはずだ、と首を横に振るも)
(切実な想いを、感じた気がした)
あえかは、ご家族と一緒、でしたっけ?
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(何故、自分は今こんなに懸命な気持ちで訊ねたのだろう──娘は一瞬、きょとんとした後。彼の言葉に眉を下げてほほ笑む。)
……そっか。会えるといいね。きっと。
(会えてほしい。脱走するくらい会いたい家族に。)
うん。お父さんと暮らしてるの。
……お父さんとは昔から、ずっといっしょの二人暮らし。ここに来る前、僕、おうちから出てなくて。傍にいたのは、お父さんだけだったの。
(とても。とても、嬉しげに。)
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はい……会えたら、嬉しいです……
(会いたい人は、他にもいた気がするけど、もう気にする事はない、と思考を振り払って)
あえかのお父さんと、二人暮らし……
(二人だと、何かと大変そうに思えるが、それでも)
ずっと、お父さんがいらっしゃるんですね。
でもその……大変じゃ、ないですか?
(二人で過ごすことを想像しきれなくて、つい聞いてしまう)
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(何かを振り払うような気配を、少し気に留めつつも)
(問われて、ちょっと考える。)
大変だったこと……なにかあったかしら。おうちのお掃除は色んなロボットがやってくれたから……。
あ、でも、お台所仕事は僕の仕事だったのよ。
(それからとっておきの宝物を見せる時のような顔で)
僕、魔法少女なんだ。
お父さんがね、僕を魔法少女にしてくれたの。
嬉しかったけど、そうね、そこだけはちょっと大変だったかも。
(変わらず嬉しげに。残り半分ほどになったパンを、細い指がちぎった。)
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ロボットが……
(見た事はある。例えば、丸い円盤状の掃除の機械とか)
台所は、あえかが担当なのは、分かる気がします。
(こくん、と頷いて)
……え? ま、魔法少女? あえかは、魔法が使えるのですか?
(目をぱちくり、と瞬きした。お隣さんの印象は、少女と言うには大人びて感じていたから)
(かぼちゃシチューは、あともう少しだけだ)
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(誇らしげに胸を張る、135センチのちびっこ成人。けれども確かに、落ち着いたウィスパーは大人びたものだろう。)
うん。お着替えの変身魔法と、わるものをやっつける魔法!(魔法のステッキをふるう仕草まじりに)
だからね、何かを作り出せるこうくんの魔法はね、僕すごいなあ、って思ったの。
(最後のパンのかけらで、小皿のシチューを全て拭うようにして口に運ぶ。それから、ふと。)
こうくんの力で作ったご飯は、味が想像できるものなら、ちゃんと再現できるのよね?
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わぁ……いえ、あの、上手く、言えませんが……
魔法少女とか、こんなに身近にいるんですね……!
(どことなく、感動に近い表情が見えることだろう)
僕からしたら、あえかが凄いと思います、が……ありがとうございます。
(上手く纏められなかった)
再現、あ、はい。知ってる味なら、それなりに近いものを作れる、と思います。
時と場合にも、寄りますが……その、どうしてそれを?
(聞くのだろうか、と小首を傾げた)
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えへへ、魔法少女で~す。(淡々とした少年から感動に近い色が見えて、思わずぴーす)
えっとね、作った料理に味や栄養もちゃんとあるなら。
僕が色んなお料理をお裾分けしたりすれば、こうくんが味が分かって自分でも魔法で色々お料理を出せたりするのかなあって思ったの。
(そうしたらお腹すいたらすぐご飯食べれるかなって、と。)
もし、栄養の再現までは出来なかったら。
そうしたら空いた時間で、料理の作り方を教えにくるわ。
こうくんはどっちがいい?
(◇発言終了◇)
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……! そ、それ、良いと、思います。
(知っている料理を出せたら。きっと今よりも、楽に日々を過ごせるかもしれない)
その、もし……上手く、栄養が取れなかった時は、あえかに料理を教わりたいです。
(よろしくお願いします、と頭を下げるだろう)
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