【新入】御兎丸・絶兎【会員】
看板。非常階段。室外機。凡そ高いところにあるそれらが、立て続けに異音を発した。
音の原因は徐々に高度を下げて、地上に落とした影の色を濃くしていく。
そして風を切る音が耳に届くころ。
「そこのオマエ! ちょっと教え――」
小さな影が高速で着地した。
途端に立ち込めた砂埃の奥、そのだいぶ低い位置から、うさ耳がぴょこんと跳ねた。
次にやたら自信満々のドヤ笑顔が現れる。腕なんかも組んじゃっていた。
「途中で地面着いちゃった! なあオマエ、この辺でミルクホール……えと……ちゃ? ちゃ? て知らないか? オレさま腹ペコだ!」
ぐー、きゅるるる。きゅるるる、ぐー。ぐきゅーぐーぐー。
宣言通りに腹の虫が自己主張した。何故かどうだ参ったか、みたいな顔であなたを見遣り、それから何かに気付いたようにはっとする。
「いまのは違うぞ! オレさまの名前はゼット! ――さいきょームテキのゼットさまだっ!」
※
●新入会員「御兎丸・絶兎」
兎獣人の|錬金騎士《アルケミストフェンサー》 ×| 古代語魔術師《ブラックウィザード》
年齢: 12歳 男(12月12日生まれ)
https://tw8.t-walker.jp/character/status/h00199
・スレ設置期間【~1/5(日)】
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(~五常ビルまえ~)
やー、にしても寒いったら。人魂とお化け提灯と火車の|妖怪《ひと》ら集めて、この辺で火でも焚いてもらおっかな。
(とかなんとか言いながら、自旅団の拠点たるビルヂングの出入口目掛けていそいそ歩いてたら――)
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(何か。音が。聞こえて来る。建造の高い所から順繰りに、誰かが飛び降りでもして来るかのような――かのような? 否。起きた出来事はというと、事実「そう」だった。そしてその風切る音の主は、すぐ目の前に降り立った)
(そこのオマエ! ちょっと教え――)
うん? 「オマエ」? 私? わわ、なになになんじゃらホイ。
(とぼけた所作で自分を指差しなんぞしていたら、砂埃の向こうに誰彼が――)
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(途中で地面着いちゃった!)
えっ何? どんだけアクロバティックなことしようとしてたの?
…ああ、そっか。着地前に名乗り口上全部やりたかったわけね。わかったわかった、飲み込めた。
(なあオマエ、この辺でミルクホール……えと……ちゃ? ちゃ? て知らないか? オレさま腹ペコだ!)
『ちゃちゃ』ね。それならココだよ。ほら、そこが出入口。
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それで? そのオレさまくん、君はどこから――
(ぐー、きゅるるる。きゅるるる、ぐー。ぐきゅーぐーぐー。)
(…すごい腹の虫の音が聞こえた。)
目も腹も口ほどにものを言い、か。元気でいいねえ?
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(いまのは違うぞ!)
いや何が違うのさ。明らかに爆心地は君の丹田の辺りだったって、なあオレさまくん?
(オレさまの名前はゼット! ――さいきょームテキのゼットさまだっ!)
ん、ゼット君って言うのね。
私はきゅうきょくハンサムのウツロお兄さんだよ。
――ま、とりあえずお腹減ってるんでしょ? 続きは中で訊くよ、着いてきな。 (五常ビルの出入口を、肩越しに親指で示して見せる)
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(振り返って建物を見上げる。下から見れば目立つ威容に口を開けた)
わー……ここがそうなのか。なあんだ、オレさますぐ近くまで来れてたんだ!
(またくるっと体ごとあなたへ向き直って、言葉のパンチ力に目をキラキラと輝かせた)
きゅうきょくハンサム!? すげー! ただものじゃないなオマエ!
あ、オマエじゃないな。ウツロおにいさん……ウツロだな!
て、案内してくれるのか? ありがと! いいヤツだな!
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でしょ? いいヤツでしょ? 君もいい子だ。 (うんうん頷く。おじさんとかオッサンとか呼んで来ないお子様にゃ優しいよ)
それにしても――君、どこから来たの? 『ちゃちゃ』のゴハン食べに来ただけ? まあおいしいもの出してる自負はあるけど。
(五常ビル1階。2階部分まで壁&天井ぶち抜き、クソデカミルクホール『ちゃちゃ』の出入口を先んじて進みつつ押し開いてやりながら――)
それとも、ここでやってる√能力者向けのネットワークに用事かな?
『|黄龍会《YellowDragon》』。この辺のこと調べて来たっていうなら『ちゃちゃ』とセットで聞いた覚え、ない?
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んひひ、オレさまだからとーぜんだ! ししょーにもときどきは褒められるんだぞ!
(嬉しそうにぺかーっと笑う。続けて届いたキーワードに、ぴょことうさ耳が動いた)
いえろー、どらごん……ああ! そっか、それもここなんだな!
オレさまな、√ドラゴンファンタジーから、そこのヤツと会いに来たんだ。
√能力者としてかつどーするなら手伝ってくれるところに行けってししょーに言われたから!
なんか探してるうちに腹減ってきてわすれちゃってたけど。
ウツロもいえろーどらごんのヤツか?
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おや、新しいお客さんでありますか、ウツロ?
初めまして、ボクは猫屋敷レオ、超すごい冒険者で今はここでお手伝いもしているであります。
さっき『ちゃちゃ』の中まで凄い音が聞こえて来たでありますが、キミでありますか?
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かいちょー!? わーいちばんえらいヤツ! すげー!(ぱちぱち拍手する)
そんなヤツ見つけたオレさまもすげー!
(お? と首をかしげて新しい顔の方を見て)
超すごい冒険者のレオ!? いいなー! オレさま冒険者はまだすごくなる前だから……あ、うん! ビルの上とか跳んで走って、んでばりばりーって降りてきたんだ!
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おっレオ。さぁすが、ウサギ獣人とウサギ獣人は |ひかれ合う《・・・・・》――
(┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨)
(意味もなくシリアスな顔で毛穴から汗を縦向きに吹き出させる)
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うんっ! 一緒にがんばってく! ただ、オレさまここで何やってるかーって細かいとこはしらないんだ。だからまずは色々見て聞いて、覚えるぞ!
? ウツロ?
(妙に作画が濃くなったり細身になった気がするウツロの顔を見上げた)
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あぁ、|これ《ウツロ》の事は気にしなくていいでありますよ。
簡単に言えば、この組織は簒奪者相手に打って出ようという√能力者達を支援する組織でありますね、その為に√能力者達がお互いに力を高め合えるように模擬戦を開催していたりするであります。
ここのミルクホール『ちゃちゃ』の運営も、√能力者が交流する場として提供する事でコミニュケーションを円滑に、という目的もあると思うでありますね。
まぁ、何はともあれまずはゼットが言う様に、自分の目で見て耳で聞いて、そして体験して覚えて行くと良いでありますよ。
…まぁここで汗を吹き出している会長も、やるときはしっかりやる男でありますから安心すると良いでありますよ。
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そーなのか? だったら気にしない!
ふむふむ……えーっと、じゃあ……ここはオレさまたちの戦いをやりやすくするために、模擬戦で鍛え合ったり、力を合わせやすいようにしてくれる場所ってことだな!
思ってたよりおもしろそーなところだ! 難しいカオした大人がなんかやってるとこかと思ってたけど、それならオレさまも楽しくやれそーな気がする!
特に模擬戦いーなー、そういうのオレさまスキだ!
んー、確かにウツロはなんかつよそーな気配ある。歩き方とかフツーのやつよりキレーな気がするしな。やるなきゅうきょくハンサム!
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だいじょうぶだウツロ! オレさまはオマエがすごいやつって気がする!
オレさまが言うんだからぜったいそうだ!
(両手で握りこぶしを作ってぐっと力づけるようなポーズをとった)
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あっそう? 保証してくれる? オッケ、さいきょームテキのゼット君に保証してもらえたとあっては、これは私もムテキの末席に名を連ねざるを得な――
(と。イイ調子でゼットにノッていた、ら、)
…。……。………。? (と。はた、と宙に視線を固定する)
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(視線のやり場に首を傾げる。言葉が続いたので、特に疑問を挟むでもなく納得して)
おー! そっか、こんだけおっきければオレさまの友達もいるかも!
飯食ったらこの中いろいろ回ってみることにする!
(まずは腹の虫をなだめるのが先決と、お腹を両手で押さえた)
……あ、そうだ。
YellowDragonにいるヤツには、めちゃくちゃ耳がいーヤツもいたりするか?
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うん? 耳がいいやつ? そりゃ居るさ、色んなパターンでさ。耳を電子制御の義体化してるはちゃめちゃに可愛いサイボーグ娘も居れば、君みたいな兎系の獣人さんも居る。あとは単純に五感が鋭い歴戦の猛者みあるオッサンとか。
なに? なんか気になることでも?
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ほへー……そーだよな、色んなヤツいるもんな! んー……。
(目を閉じてうむむ、唇を結んでむぐぐ。腕も組んでうーんと唸る。総じて『考え中』のポージングをした後、ぱっと目を開いた)
ううん、いい! オレさまは気にしてないことだから!
それよりはやくめーしー! オレさまのエネルギーがなくなる~! でかいエビフライタルタルソースつき~!
(空腹による体力切れを訴える割には、要望も声もまだまだデカかった)
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んー? なーに? あ、わーかった。「兎系」だけに、自分よか耳が利くやつが居ないか、ライバル警戒してるんでしょ。アタリ? アタリ?
(からから笑いながら、ゼットの少年心を煽りなんかしていた)
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