【新入】エリス・ネバーモア【会員】
(ひらり、天から羽が舞う)(はらりと黒い羽を散らしながら一人の少年いや少女がぽつんと佇み途方に暮れていた)
どこ、ここ……。
……ああ、√妖怪百鬼夜行って言ったっけ。困ったな。
(ほんの数秒考えた後に、病の気配を纏う翼だけの異形を身体から生み出して放とうとする)
(――寸前で、妖しく輝く赫い瞳があなたを捉えた)
……初めまして、そんなに警戒しないで。
ここ、面白いところだね。妖怪だけじゃなく|厄災《同族》の気配がこんなにある。
ねえ、きみ。よかったら暫くここに置いてもらえないかな。
※
●新入会員「エリス・ネバーモア」
人間災厄「堕天病」の|古代語魔術師《ブラックウィザード》 × 職業暗殺者
年齢: 13歳 女(12月21日生まれ)
https://tw8.t-walker.jp/character/status/h04740
・スレ設置期間【~1/5(日)】
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(~五常ビルまえ~)
(ミルクホール『ちゃちゃ』から、ちょこっと外に出た所だった。忘年会という名目をいいことに、鬼のやつらがジャンジャン呑んでいるのだ。飲めや歌えやでマジ騒がしいったらない。少し時間だけ置けば、その内に酔い潰れて静かになるだろう――いや今度は高いびきでうるさくなるか? まあその時は牛車妖怪・朧車にツブれたやつを全員放り込んで駅前にでも捨てに行かせたろ。その分の運賃くらいは払ってやるとする。そんなこんなの魂胆で、ちょいと外の空気を吸いに出て来てみたら、)
(どこ、ここ……。……ああ、√妖怪百鬼夜行って言ったっけ。困ったな。)
――うん?
(何か。他√からの来訪者の類と思しい、呟きが漏れ聞こえた)
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(視線を上方へと転ずる。するとそこには、夜の海めいて|冥《くら》い色味の翼群で身を|鎧《よろ》うように取り巻いた矮躯が見て取れ――反射的に。右足の踵を僅かに引いて、つま先で地をザリと掻いた。護りの結界を敷く、これは略式の|呪法《まじない》の一種であるが、)
(……初めまして、そんなに警戒しないで。)
――って言われてもなぁ。いま何しようとしてたん? 君。
(その警戒度を見透かされるように、声が降って来た)
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(ここ、面白いところだね。妖怪だけじゃなく|厄災《同族》の気配がこんなにある。)
…だろ? 最早ちょっとした自慢でさ。√汎神の『機関』ゆかりの人なんかは、大体「正気か???」ってガン詰めしてくるか卒倒するかの二択だけどね。 (「構え」を解き、)
「対簒奪者」をやる気がある√能力者なら、基本、来る者拒まずってね。
√能力者のネットワーク『YellowDragon』――私は会長の神薙・ウツロって言うよ。
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(ねえ、きみ。よかったら暫くここに置いてもらえないかな。)
はは、そう来たか。
ま、その話をするならまずは目線の高さを合わせて名前を聞く所からかな――こっち。降りて来なよ。止まり木が必要ならそこにポストが立ってるぜ。
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何……、何か。
僕の|眷属《子たち》にこの辺りを見てきてもらおうと思っただけだけど。
(別に大したことじゃないよね?と言わんばかりに首を傾げる)
(ただし、その眷属は羽ばたきの音や舞う羽根から精神汚染を誘発するヤベェ奴らなのだが)
僕は鳥ではないんだけど。
でも……そうだね、きみの言も尤もだ。
(ふわりとポストに降り立ち、腰を下ろして目線をほぼ合わせる)
僕はエリス・ネバーモア。
きみたちの区分に倣うなら、人間災厄「堕天病」。
他に何か知りたいことはあるかな、ウツロさん。
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(あっこれヤバいやつや。彼女が眷属を用いて「この辺を見て回ろうとしたら」、それだけで相応の「災厄」が発生すると思しいやつだ。霊能者アイでエリスの周囲をザッと見しただけで、それはもう感得できた――逆に言えばそれくらいの軽めのパッと見でも|わからされた《・・・・・・》。危険度等級分類どのへんだこの子『機関』の捕捉は行き届いてるのだろうかこの子! カンだが行き届いてなさそうだ!)
…あー、知りたいこと、かぁ。
この辺のことが気になるなら、私が色々教えられる、って言ったら――君の子達を「おつかい」には出さないどいてくれるかな?
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? いいよ。
この辺に詳しそうなきみが教えてくれるなら、わざわざこの子たちに見て来てもらう必要はないもの。
(でもなんでそんなこと言うんだろう、とでも言いたげに首を傾げるも、お利口に待機していた|穢翼《子》たちを身体に戻す)
(その最中もじっ……とあなたを見つめていた視線を、ふと逸らして、五常ビルへと向けた)
なんだかとても楽しい気配。
いいね、この√。|√汎神解剖機関《僕が来た√》はみんなどこか陰鬱でさ。
ねえウツロさん、あそこ案内してくれる? 僕さっそく気になっちゃった。
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(ウワーナンカヤバソウナノイルナーという顔をして室内から眺めているクソデカ天使(のようなもの)。気配があった、察してしまった、そういう|類《人間災厄》の気配には敏感なのである)
……あー会長??
大丈夫そ??(近寄ってまず確認。)
でそこのキミ……えー名前は知らんが……。
……ダイジョブ?(危害加えないよな?という意も込めて。なお身長。おそらく視線は近い)
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エリスだよ、大きな天使のきみ。
(視線はバッチリ横並び)
大丈夫だよ。ウツロさんがいろいろ教えてくれるらしいから。
(から困ってないですよ&から穢翼をおつかいに出さなくて良くなって無差別汚染はなくなりましたよ、という二重の意である。後者は本人は気にしていないが)
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あっやーりぃ。いいとこに |天使様《フェリクス》来た。
(指をパチーン鳴らす。人間災厄には人間災厄をぶつけんだよ! みたいな考えでは断じてないが、やり方や加減はどうあれ、真っ向人類守護を謳ってくれてるタイプの人外が味方に居るとこういう時心強い。まだエリスの性向を掴み切れたわけでこそないが、いくらか視座を合わせたトークや、なんなら必要に応じて交渉だって預かってくれるだろうか、でなくとも√汎神の『機関』周りに繋いで |彼女《エリス》の情報とか回しちゃくれまいかとか、なんとか――)
ん、大丈夫。周りに気ィ遣わずに「お散歩」されたらちょっと何か起きそうな感じあったけど、私とのお喋りには付き合ってくれるっていうからさぁ。
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どれ、それじゃ――エリスちゃん? (エリスに向き直り、)
そこの3階建、五常ビルって名前なんだけどね。1・2階がぶち抜きでまるっとオシャレなレストランになってんの。なんか食べる? 飲む? 好きなものある?
(「堕天病」とかいう厄ネタ感やっばいワードを急いで掘り下げはしない。ビルの出入り口を先んじて押し開けたげながら訊く)
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(ウツロを見て察し。ははーんコイツ災厄の厄部分を……!!)(まあそれを被るつもりで来たところもあるので気にしない。まず興味優先だし!)
おけ、エリスちゃんね。オレちゃんは六宮・フェリクス。ウツロちゃんのダチなー。
表でなんやら気配して気になってさ。
レストラン、ウマいもんたくさんあるぞー。降りといで。
……(あれ?これオレが来た時点でわりと「不審者側」にまわったんじゃね?六宮は深く訝しんだ)
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美味しいもので釣ろうとするなんて、僕子供に見られてる?
(ポストに座ったまま足をプラプラさせて考え込む)
好きなものは、特にないかな。
あ、でもリンゴのパイとかイチジクのタルトは美味しかった。
食べてみたいものは……パフェ?
(ポストから飛び降りて、重さを感じさせない足取りでふわりと着地した。警戒心もなくビルへと入っていく)
僕お金持ってないよ。きみたちの奢り?
(他者からどう見られるかはさて置くとして。大柄な男がふたりして少女を囲み、食事に誘ってくるの絵面的に大丈夫か?――といった感性はこの|少女《災厄》にはない。今まで楽しいことをしようとしてきた|不埒者《犠牲者》たちはその後漏れなく|■■■■《可哀想なこと》になっているからだ)
…………なんかすごくお酒臭くない?
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釣ろうとしてナイナイ。子供だと思ってなんかもナイナイ。ただ君と仲良くしたいだけだよ――君、ボーイフレンドとか居る? 居ない? 居ないなら私とか第一号でどう? 私はクールで売ってるけど、ワイルドな方が好みならそっちのおにーさんも居るよ。 (エリスちゃんの興味の矛先としてどうかなーって感じで、フェリクスもしれっと担ぎ出してみたりもしつつ)
オゴリオゴリ、私のオゴリ。もうメニュー表から好きなもの選びなよ。
あー、お酒くさいのはゴメンね。窓開けるからさ、壁際の席行こうよ。
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……あー……ご覧の通りウチのウツロちゃんはこういう男でして……(何故か親のような顔をしている。)
ウツロちゃんもうこれ完全にナンパだぞ!!いやこのノリで正しいんだけどな!!(ひそひそ)
そおそ、酒臭くなるまで飲んだり、メシ食ったり、ただダベったりでたのしーとこだよ。中は自分の足で歩くともーっと楽しい。
あとパフェめっちゃ美味い。悩むならプリン乗っけたの頼むといいぞ〜!(さりげな〜く興味を屋内に向けようとしている災厄である)
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軽薄……。クールで売ってるから買われないんじゃないかな。
きみ、ガールフレンドが欲しいの? だとしたら趣味が悪い……ううん、違うな。そうか、僕に興味を持たせたいんだね。
(ちょっと申し訳無さげに眉尻を下げて)
|面白いきみ《ウツロ》も、|大きなきみ《フェリクス》も、ヒトの言葉で言うなら、タイプじゃない……かな。ごめんね。
(なんて話をしつつ中に入れば高鼾をかいて転がっている鬼の群れ。ウツロの導きに従って窓際の席まで)
僕はお酒は飲めないけど、|きみ《フェリクス》が言うには楽しいんだよね? アレ。
幸せそうに寝てるし。うるさいけど。
じゃあ、プリンパフェ食べたいな。
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そうそう。何をするにも、興味を持ってもらうのは最初の入り口だからね。ノッてくれる?
(一応出身が、√EDENでおっかない |簒奪者《やつら》相手に喧嘩とか交渉とか頑張ってきた一族なもんで、エリスちゃん相手にも堂々いく。時には魂胆を隠さずバーンと言い切っちゃうのも押し引きのテクの一環だ!)
オォーダァー! プリンパフェ一丁いただきゃしたー! アザス!
(窓開けて白羽織脱いで外に向かってバッサバッサやってはい窓閉め直してこれで寒くない――、酒臭くないエリアを創造完了! その頃にはコッパ烏天狗の妖怪店員がプリンパフェ(※生クリームもりもりでサクランボも載ってるしウエハースも「扇かな?」ってくらい刺さってる)を持って来てるし、こっちはこっちでエリス向けに円テーブル席の椅子ひいて示したげている)
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それ、言葉で煙に巻いてくる人たちよりは好印象。
他者への興味の有無で僕の在り方は変わらないけど。こういう時は……そう、お友達からお願いします?
(もとより暫く置いてほしいと頼んだのはこちら側。√汎神解剖機関ではあまり縁のなかった"楽しさ"を感じたからという朧気ながらも明確な理由があり、それを満たしてくれそうな彼の思惑にノるのも吝かではなく)
(というか現在進行形でちやほやされてるこの主役感は――そう)
|ホストクラブ《夜のお店》?
(そう思えばなんだか彼の格好も|そう《チャラいホストに》見えてくる)
……ありがとう。
これがプリンパフェ。すごいね。
(|完璧な対応《VIP待遇》、至れり尽くせりである。引かれた椅子に座り、小学生並みの感想をひとつ。スプーンを生クリームとプリンに差し込んで口に運べば、口元が僅かに緩む)
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「お友達からお願いします」頂きましたフゥー!!⤴
(黒スーツの着こなしがチャラホストみたいな三十路!)
…って、ホストクラブとか! 俗なこと知ってんねぇ。何かで聞き知ったの「姫」?
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――巻き込まれてフられたみたいになってるゥ!!!(そろそろ|コイツ《ウツロちゃん》一発ドついたほうがいいんじゃないかな……と思った)
あ~~ココはちょ~っと不思議なミルクホール『ちゃちゃ』。楽しいかどうかは個人による……けど、アイツらはあれで幸せ感じてっからな~。
で、ココは決して調子良い感じのホストクラブじゃなく、ソッチの奴らも調子に乗って楽しんでるだけで……(せつめい。それからやたらめったら飾られたパフェを見て)
おいこれオレの時より豪華じゃねえかよぉ!(厨房に文句をつけといた)
ま、ウツロちゃんはこのチャラさだけど、頼りになるぜ。
何せ妖怪も災厄も、その他ありとあらゆる『人類』受け入れるよーなでっけぇ男だから。安心しな。パフェもたぶん頼めばずっと永久食べ放題。
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(ウエハースをサクサクしながらジト目で見やる。テンション高いなーっと思ってる)
……ん、|精神がやられちゃったヒト《堕天病の被害者の一例・軽症》ってどうなるのか気になって着いて行ってみたらね。
承認欲求とか、自己肯定とか? そういうのが満たされて嵌まるみたい。
(唐突に厄いエピソードがぶっ込まれるのが人間災厄クオリティである)
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ミルクホールって、つまり喫茶店みたいな。
(文化レベルが√EDEN寄りの√汎神出身の災厄に大正文化名称は馴染みがないものだった)
お酒に溺れても、その人たちが幸せなら良いんじゃない。人生、抑圧されるより楽しい方が良いでしょう?
最初はそこまでチャラくなかったと思うけど……でも、心配はしてないかな。
心配って何かが損なわれる恐れからの反応でしょう? |僕はそういうのどうでもいいし《僕、心配しないので》。
でもパフェ食べ放題は良いね。罪の味。
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なーる。世の中色々見て回ってはいたんだ。
(後は、√汎神の『機関』がこの子の監督をどれくらい成立させているのかとは、気になるのはその辺りだが――)
うん? 「罪の味」? あはは、言うねぇ詩的だねぇ。
でも知ってる? 禁断の果実ほど甘くて美味なもんなんだよ。
(――まあその辺の追及は、今でなくてもよかろうか。)
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……なるほどな。……人類どもに対する定期的な健康診断とルートブレイカー持ちが必要かね?(小声。どういうことなのかやや察した。確かにここは「欠落」以外は「満たされている」と言えるような人類も多いことだろう、きっと)
ま、良い方向に進むよう助力するぜ、『人類』の嬢ちゃん。
んはは、最初から気にされてねーならそりゃそれで良かった!!
んー……ヒトは蛇に唆され、果実を喰らって人類となった。美味いもん食ったらそうもなる。抑圧の後の甘いもんは効くからなァ。
最初の人類がおりこうさんになっちゃうのも納得よ。罪の味くらいいくら重ねても怒らんからいっぱい食ってこ。まだまだ美味いもんだらけだ。な、会長?
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うん、知ってる。知性体は甘い蜜のような禁忌から逃れられない。たとえ破滅すると分かっていても、手を伸ばさずにはいられない。そして知らず堕ちていくんだ。
まるで、今のこの状況みたいだと思うかい?
(パフェぱくぱく)
僕は厄災だよ、|大きなきみ《フェリクス》。原初の人類とは違う。
そこは決して変わらないことだけど。
罪の味を重ねることに否もない。
ごちそうさま。
(パフェをぺろりと完食して手を合わせる)
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応、会員。 (フェリクスにトントン拍子で返事ざま、改めてエリスを見――)
あっ、ちゃんと「ごちそうさま」言える子だ。すき… (歯の浮くようなセリフを一生並べ続けていた。)
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