古本屋の地下

ラウンジ

天泣・吟 1月23日23時

土曜日の夜。21時。ちりんと音を鳴らしたら、仔犬が顔を見せるかも。


*誰でも発言可です。一度におひとり様のみ入れます。
*お連れ様がいらっしゃる場合はお申し出ください。
*24時にはねむくなります。
鈴を鳴らす。(入る時に選択)
地下を後にする。(出る時に選択)
天泣・吟 3月29日23時
「うーん……」
ぐりぐりとスケッチブックに「あ」が増えていく。このままだとひらがなドリルになってしまう。
「木……かなあ……。よくお昼寝してた木があるんだ。木の絵でもいいって言ってたから、それが一番にいいかなあって」
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七・ザネリ 3月29日23時
「これも一種の芸術に違いねえ。」
あだけが描かれている。猟奇的にも見えるが、書いてる仔犬をセットで見ているので微笑ましい。あ の大群。
「いーじゃねえか、デカい木か。……いやお前はちっこいからな、それなりの木か。」
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天泣・吟 3月29日23時
「お手本」
いつの間にかグーで握り直した鉛筆をあなたへ差し出した。ふてぶてしい。
「ふん、おれの知ってる木はすっ……ごく大きいんだから! 絶対びっくりするよ!」
何故か胸を張って誇っている。ふふん。
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七・ザネリ 3月29日23時
「おい、戻ってんじゃねえか。」
笑いながら、差し出されたそれを手にする。灰色。思いつくのはこれしかない。
なみなみした線が何本か、白い画用紙に浮かんでいく。
「…………煙だ。……へえ、俺にどれだけデカいか教えてくれ、描いて。」
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天泣・吟 3月30日00時
「手、疲れるんだもん……」
ぐーの方が安定するのである。慣れるまで時間がかかりそうだ。なみなみした線を眺めて、あなたとスケッチブックを交互に見た。くんと鼻を鳴らす。煙草のにおいがした。
「じゃあ次来るまでに描いてみる。これもあるし!」
貰ったばかりの色鉛筆の箱を持った。尻尾がはたはた揺れている。
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七・ザネリ 3月30日00時
「……まあ、次の楽しみと思えば、イイか。」
なみなみの線だけ残して、マグカップを空にした。
「練習の成果、楽しみにしてる。」
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天泣・吟 3月30日00時
「ふふん、びっくりさせてあげるからね」
何故か自信満々である。描いたこともないのだが。
「次は晴れてるといいね」
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七・ザネリ 3月30日00時
「ん。てるてる坊主吊るしてきてやる。さみぃから、腹仕舞って寝ろよ。」
得意げな仔犬に目を細める、それからいつものように、ひらひら手を振って。今夜も煙が遠ざかって行った。
(無効票)
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天泣・吟 3月30日00時
「てるてる坊主……」
そういえばそんなものもあったような。雨が続いた日に作ってた覚えがある。いいかも。
言葉に釣られてお腹を一回隠した後、別にめくれている訳ではないのに気付いて唇を尖らせた。それでも律儀に手を振り返す。今日の煙は少し薄いらしい。
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天泣・吟 3月30日00時
*ご来訪ありがとうございました。本日は閉店いたします*
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天泣・吟 4月5日19時
スケッチブックに文字と絵が埋め尽くされている。文字は文字、絵は絵と分けているわけではないのでもうめちゃくちゃだ。その時かきたい方を空いたスペースにかいてみる。そんな使い方。
「うーん……写真とかあったかな……。でっかい木だっていうのは覚えてるんだけど……」
店先は今日も閑古鳥が鳴いている。ここはそれでいいのだ。常連が来ない限りは、迷子が来るぐらいなのだから。ラウンジのカウチに仰向けになってごろごろしている。お腹の上に閉じたスケッチブックを載せたまま、うとうとと目を閉じた。
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天泣・吟 4月5日20時
「はっ」
すっかり鼻提灯を作っていた。起き上がるとばさばさとお腹の上をささやかに覆っていたブランケット未満のスケッチブックが落ちていく。
「ああ~……」
絵についての本には資料があるといいと書いてあった。そういうところは律儀なもので、何かを描くとなったらあれやこれやの写真や絵を集め、文字を書くとなったら本と睨めっこをし、スケッチブックに色々挟んでおいたのである。今はそれらが雪崩れを起こし、床にぶちまけられているのだが。
「どじ……まぬけ……」
すんすんと鼻を鳴らして回収する背は、なんと情けないことか。
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七・ザネリ 4月5日20時
(仔犬が手に取ろうとした本に、黒い指が伸びてくる。)
……布団代わりには重いだろ。
(無効票)
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天泣・吟 4月5日20時
(なんかいつもこうしてる気がする。あなたを見上げた仔犬が神妙な顔をしていた)
重たい方がよく寝られるんだ……。
(勿論言い訳である)
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七・ザネリ 4月5日20時
「そうか、店番が言うなら信憑性がある。」
男は仔犬の隣に無遠慮に腰掛ける。辺りを見回してにやついた顔を隠しはしない。
「………思ったより涙ぐましい努力を見せられて、俺は今どんな顔をしていいかわからねえな。」
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天泣・吟 4月5日21時
黒い指に捕まえる前にえいっと勢いよく本を取った。
「代わりに今どんな顔してるか教えてあげよっか? いじわる!」
人を指さしてはいけませんというが、この時ばかりは許されてほしい。びしっと真っ直ぐあなたを指さし、むくれた。とんでもなくむくれている。本気で拗ねているのではなく、ポーズなのだが。
「おれは真面目なの! どっかの誰かさんと違って!」
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七・ザネリ 4月5日21時
むくれている。このまま指で押し込んだらどうなるだろうか。
へこむどころか、より膨らみそうだ。いちいち反応が楽しい。
「なんだ、今から遠回しに褒めてたことにならねえか?」
俺は不器用なんだと付け足して、仔犬の傍らのスケッチブックを覗き込む。
「……自分で真面目というだけはある。」
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天泣・吟 4月5日21時
もし押し込んでいたなら、予想通りの反応を見せただろう。少し間を置いてはあと息を吐いて落ち着いた。
「ホントに褒めるつもりがあるならいいけどお~?」
疑わしい眼差しである。
「かいてたら楽しくてさ。これって本を作るみたいじゃない?」
上手い下手はさておき。まだまだ子供の落書きだが、本人は満足そうだ。
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七・ザネリ 4月5日21時
すでにむくれているのならば、勝手に捲っても良いだろうと、前回の宿題の成果に目を通し始めた。少しだけ凛々しい気がする「あ」に思わず笑った。
「本をつくるか。言い得て妙だな。初版として感触はどうだね、センセ。」
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天泣・吟 4月5日21時
あから始まりんまである。何ならなぜかゐもゑもある。文字の傍には絵も描いてあり、たまにねこの文字に合わせて猫らしき四足獣の絵も描いてある。(理解出来る度=d100%)
「うーん……適当に書きすぎちゃったかも。なんか、どこに何を描いたか忘れちゃった」
特には止めない。出来ないのは当然だと思っているので、見られてもまあ別に……そんなもんだし……の顔をしている。隣で一緒に成果物レポート本を眺めた。
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天泣・吟 4月5日21時
「これはねえ、いぬ」
めくったところに指を差す。

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七・ザネリ 4月5日21時
「ん、これはいぬだな、足も四本ある。」
文字よりは絵の方がわかりやすいとは、口にしない。センセの執筆意欲を削ぎたいわけではなく、小馬鹿にしてきゃんきゃん鳴かれる方が好みだからだ。
「次は。」
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天泣・吟 4月5日21時
「もしかして足が四本あれば犬だと思ってる?」
怪訝そうな顔をした。三秒考える間が空いて、違うページの四本足を指さした。
「これなんだと思う?」
めんどくさい彼女みたいな台詞だ。ちなみにライオンである。

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七・ザネリ 4月5日21時
「これでワンと鳴いたら完璧だった。」
違う頁にも四本足がいた。勿論いぬだろう。そう思ったが、わざわざそう聞くのだから違うのかもしれない。仔犬の顔色を伺う、もういちど、指差された四本足を眺めて。
「…………毛並みの良いいぬ。」
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天泣・吟 4月5日21時
「…………」
口がへの字になった。不正解である。確かにもふもふのポメラニアンと言われたらそうかもしれない。ライオンヘアーカットとかあるし。ちょっと揺らいだ。いや、ライオンだ。
「次までに分からせてやるから……!」
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七・ザネリ 4月5日21時
この反応は恐らく違う。じっと見つめる。毛並みがイイ。
「………センセ、頼みますわ。」
そう言えば、宿題はいぬでなかった気がする。ページを捲って木らしきものを探し始めた。

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天泣・吟 4月5日21時
「絶対分からせてやるから……」
うぐぐ……となっている。捲られていくページを眺めて、自分が木と認識しているものが通り過ぎて行った。何を探しているのかわからない状態だから文句を言われずに済んでいる。
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七・ザネリ 4月5日21時
「本当に結構描いてんな。えらい。」
だが、木らしきものが見つけられていない。どこだ、と聞くのもこの顔をみるによろしくないことはわかった。一か八か、次のページに木が来ることに賭けるしか、道はない。きっと。念じてから次を捲った。
「これなんて、いいじゃねえか。」

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七・ザネリ 4月5日21時
「おお、木だ。」
ほんとうに気が合ったので、思わず、そう漏らす。
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天泣・吟 4月5日21時
「木だけど……?」
なんだこの反応。吟は訝しんだ。なんか今日ずっとこの顔をしている気がする。
「でもねえ、なんだかピンとこないんだよね。おれの知ってるやつはもっとこう、どーんってでっかくてえ……綺麗でえ……」
手をわにゃわにゃさせている。思い出せずに眉間に皺が寄っていた。
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七・ザネリ 4月5日22時
やはり木だった。思わず得意げに鼻を鳴らす。
「よく描けてるとは思うが、……あんたの頭の中と剥離があんのか?」
わにゃわにゃしている。謎の動き。眉間の皺を伸ばしてやりたくなる、人差し指を近づけた。
「写真とかは、……残ってねえか。」
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天泣・吟 4月5日22時
「あったっていうのは覚えてるんだけど、どんなものだったのか思い出せなくて……」
もっと眉間に皺が寄った。なんならきゅっと目も瞑っている。指を待ち受けている。身体も縮こまっているので待てを命令された犬みたいでもあった。
「写真は……探し中……」
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七・ザネリ 4月5日22時
ぐーりぐりと眉間の皺を伸ばしてやる。己はやはり猫より犬派だなと噛みしめた。
「んー。探すの手伝ってやろうか。」
ぐりぐり。
「それか、近いもんを見れば、……思い出すかもしれねえ。出かけるのもいいかもな。」
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天泣・吟 4月5日22時
「んああ~……」
情けない声が出た。ぐりぐりされている。
「探すのはねえ、ぼろ本もあるから大変で……。だから、お出かけする方が手軽かも」
うっすら両目を開いた。真上にある指に視線が集中するので寄り目になる。
「おっきくてえねえ、たまにお花が咲いて色が変わって、ひらひらしてるの」
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七・ザネリ 4月5日22時
「……おもしれえ。」
思わず声に出るのも致し方ないこと。より目の顔を見て、けらけら笑う。
「そうか、……花も咲くんだな。色が変わる……………。そこらじゃお目にかかれそうにないな。店からは近かったのか?」
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天泣・吟 4月5日22時
二度目のへの字が出来た。ていっとぐりぐりする手の首を掴もうと両手を構えて白刃取りする。
「お店のすぐ下にあるよ! 今は入れないんだけど……」
特に冗談を言っているような口ぶりではない。本当に地下にあるらしい。そういえば、ラウンジに来る途中の階段には先があって、今は立ち入り禁止の看板がぶら下がっていたのを思い出せるかもしれない。
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七・ザネリ 4月5日22時
地下?手首を掴まれながら首を傾げる。
「………入れねえのか、そりゃ、残念だな。」
どうして、とまでは聞かないのは、この素直な仔犬がそういうのだから、そうなのだろうと、思ったからだ。
「なら、散歩でも行くか。……あんたが店番で忙しなくなければ、だが。」
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天泣・吟 4月5日22時
腕を下ろして胸の前で捕まえた獲物をにぎにぎしている。
「散歩! ……、」
じろじろとあなたの顔を見た。主に深いクマを見ている。
「……ザネリって外出るの? おれはお店閉めてよく遊びに出てるから別にいいんだけど……」
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七・ザネリ 4月5日22時
時折グーパー開いて妨害する。
「おい、……今も出かけてる最中に入るだろ。」
この目は、どうしようもない引き籠り男を見ている目だと勘づく。
「なら、いいじゃねえか。そろそろあんたの店に馴染み始めちまったからな、空気を換えねえと、煙草臭いと言われると逃げ場がねえ。」
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天泣・吟 4月5日22時
確かに……と気付きを得た顔をした。
「確かに……!」
声にも出た。
「じゃあ今度お出かけしようよ~。おれこんなんだから保護者は?みたいな顔されることあるんだもん」
急に駄々こねを始めた。見た目だけで言えば年相応かちょい下くらいの駄々こねである。換気はしっかりしているので煙草臭くなることは恐らくないが、特に否定はしなかった。理由に丁度いいので。
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七・ザネリ 4月5日23時
顔にも声にも出ている。掴まれた腕が、顎下を狙ってこちょこちょ動くのも仕方ない。
「わかった。木がありそうなところに行く。……どこにでもありそうだが、とにかく、デカそうな木の方がいいんだよな。」
仔犬が駄々をこねても鳴いているな、程度の認識だ。少しこちょこちょがしつこくなるぐらい。
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天泣・吟 4月5日23時
む、む、と短い鳴き声が出る。腕を掴んだまままた固まった。こちょこちょに気を取られている。音が鳴る玩具ってこんな感じなんだろうな。
「そう、大きいほどいいよ! 本当におっきかったんだから!」
喋りながら途中またむっと鳴いた。
「なんか心当たりある?」
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七・ザネリ 4月5日23時
「おもしれぇ………」
本当に大きかったと主張するのは忘れないが、手の動きに翻弄されていらっしゃる。む。
「ない。………が、自然の主張が強い場所を歩いてりゃ、まあ、あんじゃねえか。」
無計画感は拭えないが、散歩なのだから、そのくらいで良いだろうと、こしょこしょを堪能する。
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七・ザネリ 4月5日23時
「さて、まあ、天気が良い日に準備しとけ。迎えに来る。」
捕まったままの腕をそのままに立ち上がると、またぐーぱーした。
「本じゃなくて、布団かけろよ、吟。」
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天泣・吟 4月5日23時
なんかめちゃくちゃ玩具にされている気がする。む。
「うん、楽しみにしておくからね。忘れないでね」
凄く念押しをした。特に目的地のない散歩でも気にしていないらしい。
ぐーぱーする手を眺めた後、自分も手をぱーにした。折角捕まえた獲物だが、面倒を見切れない場合は逃がした方がいいのである。
「……ちゃんと布団で寝るもんね。たまたまなんだから! ザネリもお腹出して寝ないように!」
また人を指さした。行儀が悪い。
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七・ザネリ 4月5日23時
指を指されたので、また額にぐりぐりしてから。
「お前よりデカいから、腹出して寝てやる。」
デカい獲物は、いつものようにゆったりとした動きで去っていく。
手をひらひら振ってから行くのも忘れてないようなので、きっと、大丈夫だろう。
(地下を後にする。(出る時に選択))
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天泣・吟 4月5日23時
「風邪引いちゃうんだからね!」
相変わらずきゃんきゃんしている。今日の見送りの手はぶんぶんと激しいらしい。しっかりと野生にかえるのを見守ってから、そういえばすっかり片付けが途中だったスケッチブックを棚に収納した。
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天泣・吟 4月5日23時
*ご来訪ありがとうございました。本日は閉店いたします*
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天泣・吟 4月5日23時
ぼんやりと棚の中のスケッチブックを眺める。木の絵は上手に描けたとて、なんだか違和感が拭いきれない。
記憶の中の大木は「在った」ことだけを主張してくる。絵本の一部分を白く塗りつぶされてしまったように、大事なピースが思い出せない。これが、能力に付随する欠落なのだろう。本来あったはずの未来。本来いたはずの誰か。ズレてしまった鈴にはそれが何なのか分からない。
ただ、ずっと、なんとなく……寂しい。
「思い出せるといいな」
新しい約束に気を逸らしながら、寝室へと足を向ける。あのヒトも、約束は大事だって言っていたから。これからも約束を積み重ねて生きていく。
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天泣・吟 4月12日20時
*4/12(土)は卓遊戯のため、留守にしております。またのご来店をお待ちしております*
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