古本屋の地下

ラウンジ

天泣・吟 1月23日23時

土曜日の夜。21時。ちりんと音を鳴らしたら、仔犬が顔を見せるかも。


*誰でも発言可です。一度におひとり様のみ入れます。
*お連れ様がいらっしゃる場合はお申し出ください。
*24時にはねむくなります。
鈴を鳴らす。(入る時に選択)
地下を後にする。(出る時に選択)
七・ザネリ 4月5日22時
やはり木だった。思わず得意げに鼻を鳴らす。
「よく描けてるとは思うが、……あんたの頭の中と剥離があんのか?」
わにゃわにゃしている。謎の動き。眉間の皺を伸ばしてやりたくなる、人差し指を近づけた。
「写真とかは、……残ってねえか。」
0
天泣・吟 4月5日22時
「あったっていうのは覚えてるんだけど、どんなものだったのか思い出せなくて……」
もっと眉間に皺が寄った。なんならきゅっと目も瞑っている。指を待ち受けている。身体も縮こまっているので待てを命令された犬みたいでもあった。
「写真は……探し中……」
0
七・ザネリ 4月5日22時
ぐーりぐりと眉間の皺を伸ばしてやる。己はやはり猫より犬派だなと噛みしめた。
「んー。探すの手伝ってやろうか。」
ぐりぐり。
「それか、近いもんを見れば、……思い出すかもしれねえ。出かけるのもいいかもな。」
0
天泣・吟 4月5日22時
「んああ~……」
情けない声が出た。ぐりぐりされている。
「探すのはねえ、ぼろ本もあるから大変で……。だから、お出かけする方が手軽かも」
うっすら両目を開いた。真上にある指に視線が集中するので寄り目になる。
「おっきくてえねえ、たまにお花が咲いて色が変わって、ひらひらしてるの」
0
七・ザネリ 4月5日22時
「……おもしれえ。」
思わず声に出るのも致し方ないこと。より目の顔を見て、けらけら笑う。
「そうか、……花も咲くんだな。色が変わる……………。そこらじゃお目にかかれそうにないな。店からは近かったのか?」
0
天泣・吟 4月5日22時
二度目のへの字が出来た。ていっとぐりぐりする手の首を掴もうと両手を構えて白刃取りする。
「お店のすぐ下にあるよ! 今は入れないんだけど……」
特に冗談を言っているような口ぶりではない。本当に地下にあるらしい。そういえば、ラウンジに来る途中の階段には先があって、今は立ち入り禁止の看板がぶら下がっていたのを思い出せるかもしれない。
0
七・ザネリ 4月5日22時
地下?手首を掴まれながら首を傾げる。
「………入れねえのか、そりゃ、残念だな。」
どうして、とまでは聞かないのは、この素直な仔犬がそういうのだから、そうなのだろうと、思ったからだ。
「なら、散歩でも行くか。……あんたが店番で忙しなくなければ、だが。」
0
天泣・吟 4月5日22時
腕を下ろして胸の前で捕まえた獲物をにぎにぎしている。
「散歩! ……、」
じろじろとあなたの顔を見た。主に深いクマを見ている。
「……ザネリって外出るの? おれはお店閉めてよく遊びに出てるから別にいいんだけど……」
0
七・ザネリ 4月5日22時
時折グーパー開いて妨害する。
「おい、……今も出かけてる最中に入るだろ。」
この目は、どうしようもない引き籠り男を見ている目だと勘づく。
「なら、いいじゃねえか。そろそろあんたの店に馴染み始めちまったからな、空気を換えねえと、煙草臭いと言われると逃げ場がねえ。」
0
天泣・吟 4月5日22時
確かに……と気付きを得た顔をした。
「確かに……!」
声にも出た。
「じゃあ今度お出かけしようよ~。おれこんなんだから保護者は?みたいな顔されることあるんだもん」
急に駄々こねを始めた。見た目だけで言えば年相応かちょい下くらいの駄々こねである。換気はしっかりしているので煙草臭くなることは恐らくないが、特に否定はしなかった。理由に丁度いいので。
0
七・ザネリ 4月5日23時
顔にも声にも出ている。掴まれた腕が、顎下を狙ってこちょこちょ動くのも仕方ない。
「わかった。木がありそうなところに行く。……どこにでもありそうだが、とにかく、デカそうな木の方がいいんだよな。」
仔犬が駄々をこねても鳴いているな、程度の認識だ。少しこちょこちょがしつこくなるぐらい。
0
天泣・吟 4月5日23時
む、む、と短い鳴き声が出る。腕を掴んだまままた固まった。こちょこちょに気を取られている。音が鳴る玩具ってこんな感じなんだろうな。
「そう、大きいほどいいよ! 本当におっきかったんだから!」
喋りながら途中またむっと鳴いた。
「なんか心当たりある?」
0
七・ザネリ 4月5日23時
「おもしれぇ………」
本当に大きかったと主張するのは忘れないが、手の動きに翻弄されていらっしゃる。む。
「ない。………が、自然の主張が強い場所を歩いてりゃ、まあ、あんじゃねえか。」
無計画感は拭えないが、散歩なのだから、そのくらいで良いだろうと、こしょこしょを堪能する。
0
七・ザネリ 4月5日23時
「さて、まあ、天気が良い日に準備しとけ。迎えに来る。」
捕まったままの腕をそのままに立ち上がると、またぐーぱーした。
「本じゃなくて、布団かけろよ、吟。」
0
天泣・吟 4月5日23時
なんかめちゃくちゃ玩具にされている気がする。む。
「うん、楽しみにしておくからね。忘れないでね」
凄く念押しをした。特に目的地のない散歩でも気にしていないらしい。
ぐーぱーする手を眺めた後、自分も手をぱーにした。折角捕まえた獲物だが、面倒を見切れない場合は逃がした方がいいのである。
「……ちゃんと布団で寝るもんね。たまたまなんだから! ザネリもお腹出して寝ないように!」
また人を指さした。行儀が悪い。
0
七・ザネリ 4月5日23時
指を指されたので、また額にぐりぐりしてから。
「お前よりデカいから、腹出して寝てやる。」
デカい獲物は、いつものようにゆったりとした動きで去っていく。
手をひらひら振ってから行くのも忘れてないようなので、きっと、大丈夫だろう。
(地下を後にする。(出る時に選択))
0
天泣・吟 4月5日23時
「風邪引いちゃうんだからね!」
相変わらずきゃんきゃんしている。今日の見送りの手はぶんぶんと激しいらしい。しっかりと野生にかえるのを見守ってから、そういえばすっかり片付けが途中だったスケッチブックを棚に収納した。
0
天泣・吟 4月5日23時
*ご来訪ありがとうございました。本日は閉店いたします*
0
天泣・吟 4月5日23時
ぼんやりと棚の中のスケッチブックを眺める。木の絵は上手に描けたとて、なんだか違和感が拭いきれない。
記憶の中の大木は「在った」ことだけを主張してくる。絵本の一部分を白く塗りつぶされてしまったように、大事なピースが思い出せない。これが、能力に付随する欠落なのだろう。本来あったはずの未来。本来いたはずの誰か。ズレてしまった鈴にはそれが何なのか分からない。
ただ、ずっと、なんとなく……寂しい。
「思い出せるといいな」
新しい約束に気を逸らしながら、寝室へと足を向ける。あのヒトも、約束は大事だって言っていたから。これからも約束を積み重ねて生きていく。
0
天泣・吟 4月12日20時
*4/12(土)は卓遊戯のため、留守にしております。またのご来店をお待ちしております*
0
天泣・吟 4月19日19時
*4/19(土)は冒険のため、留守にしております。またのご来店をお待ちしております*
0
天泣・吟 4月27日11時
土曜日が……昨日……!?
0
天泣・吟 5月3日20時
*5/3(土)は多忙のため、留守にしております。またのご来店をお待ちしております*
0
天泣・吟 5月10日17時
新年度……はとっくに過ぎたが。忙しなくばたばたと駆け回る仔犬は店前を右往左往していた。時に積み上がった色褪せた本を傾けながら、時に使われていない椅子を重ねて持ちながら、使わないものを整理していく。
「夜までには……綺麗にする……!」
そんな意気込みは、果たして成就するのやら。
そういえばこの古本屋には二階があって、生活スペースが存在した。かつてはヒトの声もあった場所だが、今はすっかりがらんどうになっている。またヒトが住めるようにするために、今日も今日とて駆け回る。
0
天泣・吟 5月10日21時
たくさんくしゃみをした結果、鼻の頭が赤くなっている。ゴミ箱の中にはティッシュだらけだ。やはり埃は敵である。ちゃんと成果が出た事だけが救いではあるのだが。
「うう、むずむずする……ヒトの体って大変だな……」
今は店先に折り畳み椅子を出して空を眺めている。外の空気は澄んでいて、埃っぽい家の中にいるよりはマシだった。天気もいいから、星空がよく見える。今日は街灯が少ない通りに出ているみたいだからよりはっきりと輝いていた。テーブル代わりの箱を二つ積んでマグカップを置く。ホットココアからは湯気が立っていた。
0
天泣・吟 5月10日21時
こうやってぼーっと眺めているとなんだか懐かしい気持ちになる。確かあのヒトもこうやってのんびりする時間が好きだった気がする。ここよりもずっと高い、いつも通ってるところの一番上で寝転がるのがいいとかなんとか。忍び込んでも怒られないとか言いながら、こっそり侵入するのがなんだか楽しかった。
「これからどんどん暖かくなるし、お昼寝しても気持ちいいんだろうな」
今度は昼間に椅子を出してみよう。お店の前ならうたた寝しちゃってもきっと気付けるだろうし。大分ぬるくなったココアをすする。息を吐いてももう白い息は出なくなっていた。
0
天泣・吟 5月10日21時
ふあ、と大きな欠伸をした。散歩帰りらしい顔見知りの猫にひらひら手を振ると、二つに割れた尾を揺らしてくれた。今日の街はどちらかといえば穏やかな時間が流れているらしい。妖怪の街はその時々で様相を変え、一日中騒がしい時もあれば一日中静かな時も勿論ある。ぼんやりとした記憶とはまた違う街並を眺めながら、空になったマグカップを箱の上に置く。
「……」
ぴんと両耳が立った。ぱたぱたとお店の中に戻っていく。椅子も箱も放置していくが、まあ……元々捨てるつもりの物だったので問題はないだろう。
0
終夜・夕陽 5月10日21時
散歩をするような足取りで、それでいて足音を消して。静かに空を眺める子の隣へ回り込めば。
スッと横から顔を覗き込むようにしてみせた。
特に声掛けもなく、ちょっと髪が流れて不気味に映っているかもしれない。
0
天泣・吟 5月10日21時
「ワ」
驚いた時に大声で叫ぶタイプではない。短い声……というより音が口から出たぐらいで固まった。ヒトの形をしているが、覗く耳と尻尾の毛がぶわりと膨らむ。
「びっくりした」
0
終夜・夕陽 5月10日21時
「わっ」
驚かせておいて、なぜかこちらも驚いたように声を出す。
表情は変わらないが二尾はしっかりとピンと毛も逆立てて驚いていた。
「店先にいたから、何してるのかと思って」
0
天泣・吟 5月10日22時
「びっくりした……」
2回言った。
「空を見てたの。天体観測……ってやつ? いま家の中埃っぽいから換気してるし」
店先から中を見た所で特に変わった所はないのだが。今日掃除したのは見えない所なのでそれもそうである。椅子いる?と玄関先の隅の方に立てかけられた折り畳み椅子を指さした。
0
終夜・夕陽 5月10日22時
「天体観測」
言われて空を見上げる。なるほど、よく星が見える空だ。
ありがとうと答えて、玄関先の折り畳み椅子を借りることにした。隣に並んで座り、改めて空を見上げる。
「たしか、星には線で結ぶと形になる星座っていうのがあるんだよね。吟は、わかる?」
0
天泣・吟 5月10日22時
「うーん、実はあんまりよく知らないんだよね。星座っていうのがあるっていうのは知ってて、季節ごとに見えるものも違うんだよね?」
ええと、とつぶやいてきょろきょろ周囲を見回す。確か店から右に出てずーっと歩いていくと海があって、その方向が南だったはず。だから反対方向が北で、空を見上げた。
「迷ったら、きたのそらをみなさい、って言ってた。だから、あれだけは知ってるよ。北極星」
0
終夜・夕陽 5月10日22時
「おー、博識だ」
少なくとも年中迷子になっている自分よりはよほどしっかりしていると感じただろう。
「他の星より、ちょっとだけ明るい? 確かに目印にはなりそう」
具体的にどう目印になるかは知らないが、きっとあの星を目指せば何かが分かるのだろう。
今度迷ったら北を目指してみよう。なんて。
0
天泣・吟 5月10日22時
「そう。季節とか関係なくずっとそこにあるんだって。だから迷子になったらまず最初にあれを見つけるの」
全て受け売りである。方角が分かったら後は真っ直ぐ進んでいけば、そのうちにどこかへは辿り着けるだろう。夜にならないと使えないが、昼間は太陽が目印になるので別にいいのかもしれない。
「夕陽は何か知ってる星ないの?」
0
終夜・夕陽 5月10日22時
「うーん、知ってる星」
昔、もっと小さな頃に父さんと話したような気もするけど、なんと言っていたか。たしか……。
「……天秤座。誕生日の星座、って言ってた、ような」
うろ覚えだが、夏頃に空を見ながらそんな話をしていた気がする。
季節によって見られる星が違うなら、今は見られない星かもしれない。
0
天泣・吟 5月10日22時
「てんびんざ」
上を見上げ、首を傾げる。どんな形だったかは分からないけど、十二星座くらいは名前を聞いたことがある。誕生日によって星座が決まっていて、確か日付で区切られていて……
「誕生日、いつ頃なの?」
更に首が傾いた。
0
終夜・夕陽 5月10日22時
「10月5日だよ。ちょうど5の倍数」
うろ覚えの星座を探しながら答える。やはり見当たらない。なんならどれもが天秤の形に見えてしまう。
諦めて下を向く。ちょっと首が疲れた。
「吟はいつ頃? もし過ぎてたら慌ててクッキー焼いてくるけど」
0
天泣・吟 5月10日22時
「ごにじゅうだ!」
九九は知っている。七の段があやしいけど。
星座って誰が決めたんだろうか。同じく空を見上げ、そのまま指で適当になぞってみる。
「おれは9月17日。結構近いんだね、おれたち。それはそれとしてクッキーは食べたいな~」
お菓子の話をしているとなんだかお腹が空いてくる。お腹をさすった。
0
終夜・夕陽 5月10日23時
「一ヶ月も離れてないんだね。そういえば歳って聞いたっけ。ボクは14なんだけど」
同い年か、少し下か。そんな印象を受けていたが、歳の近い友人は初めてかもしれない。
それはそれとして、クッキーはまた今度持ってくることになりそうだ。
「今は持ってないけど、今度来る時は焼いてくるね。たまに形が変だったり焦がしちゃうけど」
0
天泣・吟 5月10日23時
「見た目は同じくらいだけど、おれはなんていうか……ヒトじゃないから、このかたちでうまれたのは最近だよ」
うーんと顎に手を当てて考えている。年齢、と言われるとなんだか難しい。ずっと長く生きてきたといえばそうだし、最近うまれたといえばそうだし。ヒトと違い生じたかみさまなのだから当然とも言えた。
「やった。楽しみにしてるね。多少ヘンでもおれは気にしないよ~」
0
終夜・夕陽 5月10日23時
「そうだったんだ。ボクも妖の身になったのは最近だし、この形になってからで考えるならやっぱり同い年みたいなものかも」
それ以前の記憶が無くなった訳でもないから、全く同じようなものとは言えない。それでも同じというものがあるのはなんとなく嬉しいから、そう言ってしまった。
「ん、頑張って犬の形に挑戦してみる。焦げちゃったら黒い犬ってことで誤魔化すね」
0
天泣・吟 5月10日23時
「? 昔は違ったんだ」
不思議そうな顔をした。この世界にはいろんなヒトがいるなあ……くらいの調子である。
「苦そうな黒い犬だ。猫もほしい」
0
終夜・夕陽 5月10日23時
「ボクはちょっと変わった生まれだから。元々は普通の人だったんだ」
これは後から勝手に生えてきたんだと、二尾を手でペシッと叩く。
「色んな動物、頑張る」
そのうち何体がまるまる太った姿にならずに済むか。恐らく最初は全部まんまるに太った姿になってしまいそう。
「よし、じゃあ今日はそろそろ行こうかな。クッキーが上手く焼けたら……それかまんまる黒動物シリーズがたくさん出来たらまた来るよ」
0
天泣・吟 5月11日00時
ぺしっと叩かれた尻尾を見ていた。後から生えたらしい尻尾が動いているのを眺めている。
「不思議なこともあるんだねえ」
改めてあなたを見て、うんうんと頷く。
「それじゃあまたね。黒動物シリーズが出来ても見せに来てよね!」
0
終夜・夕陽 5月11日00時
借りていた椅子を畳んで元の場所へと戻して。
「うん。できれば普通の動物シリーズを期待しててね」
そう言ってまたね、と手を振って散歩を再開する。北極星を目指せば帰れるのか。それも期待して。
0
天泣・吟 5月11日00時
「ばいばい!」
普通の動物シリーズは果たして出来上がるのだろうか。正直どっちが出てきても面白……嬉しいのであんまり気にしない。
手を振り散歩へと戻っていく後ろ姿を眺めている。北極星を見上げる背中が無事帰れることを願って。
0
天泣・吟 5月11日00時
*ご来訪ありがとうございました。本日は閉店いたします*
0
天泣・吟 5月17日22時
*5/17(土)はお引越しお手伝いのため、留守にしております。またのご来店をお待ちしております*
0
天泣・吟 5月26日21時
*たくさんのご来訪ありがとうございました。今後は不定期開店となります。*
(地下を後にする。(出る時に選択))
0