スス・アクタの日記帳

スス・アクタ　7月22日20時
「七月二十二日、晴れ。西瓜がおいしかった。」
日記帳をもらったけど……長く書くの苦手だし、今日はこれでいいかな。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　7月22日20時
おお、美味かったか。じきに二つ目も実ろうて、楽しみにしておれ。

スス・アクタ　7月22日21時
なんで勝手に読んでるんですか。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　7月22日22時
いやその………………なにを書いておるかなと…………。

スス・アクタ　7月23日20時
じゃあ、あなたの手帳も見せて下さい。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　7月23日21時
……スー、何故その事を……否、その、あれは秘伝である故。（後退り）

スス・アクタ　7月24日20時
もっとうまい言い訳ないもんですかね。

スス・アクタ　8月14日18時
（長く伸びた大長茄子、玉蜀黍の髭を使った尾。爪楊枝の角、割箸の足）
（龍か何かを思わせる精霊馬を窓辺に）
（少し考えて、葱の白い所に玉蜀黍の尾。爪楊枝の足で小柄なそれを並べた）

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月14日18時
これはこれは。立派な送り迎えが出来たのう。
此方は立派な角と尾を持っておるし、やはり我とお前に似せたかの？

スス・アクタ　8月14日18時
ツェイはそっちの白葱。こっちはスマホゲームのドラゴンキングです。半刻で千里を飛ぶんですよ。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月14日18時
（比べれば幾分貧相な葱精霊馬）ど……どら……？
（検索に出てきた其れはいかにも勇猛な黒龍らしき画）（敗北感―――）

スス・アクタ　8月15日23時
（気配の絶えた部屋で、小さいほうの精霊馬の尾を少し撫でた）
（あえなくひっくりかえったソレを助け起こして）
世話がやけるなあ…………。

みんな、かえってきてくれてたかな。
……おれには、合わせる顔なんてないけど。

スス・アクタ　8月16日22時
…………またね。（ほどなく寝床へと戻っていった）

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月16日22時
（幼さ残る寝顔を盗み見て）……おやすみ。
（良き夢へと誘う薬香花を一輪、枕元に残した）

スス・アクタ　8月23日23時
（水気を失った同じ薬香花を集め麻紐で束にすると、家主の寝床へ吊るした）
……おかえし。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月24日20時
…………これは、寝坊せぬようにせねばなあ。

スス・アクタ　8月30日18時
……。（遠目）馬子にも衣装というあれかな……。夏の締め括りだし。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月30日18時
これ、聞こえておるぞ。……お前も共に仕立てようと言うたのに。来年は如何じゃ？

スス・アクタ　8月30日18時
………………。も……もっと、いっぱい鍛えて、からに…………（ぼそぼそ）

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月30日18時
ほぉう？（そういう年頃か、とは何とか言ノ葉に乗せずに済んだ）――努力家よの。

スス・アクタ　8月30日19時
（訝しげな眼差し）……あなたは鍛えないんですか。

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月30日19時
………………長年其れなり修練は行っておるのだ。此れでも。

スス・アクタ　8月30日19時
………………（首を傾げて気の毒そうな眼差し）

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月31日18時
そんな我でも何やら賞を頂いたよ。ほうれ。
土産もたくさんあるぞ。れもねーどに、水饅頭に、水風船に……。

スス・アクタ　8月31日18時
水饅頭、チョコチップアイス……！（狐尾と耳がピンと跳ねた）

ツェイ・ユン・ルシャーガ　8月31日19時
ふふふ、ぜんぶお前のものさな。ゆっくりお食べ。

スス・アクタ　9月6日23時
……ありがとう、ございます。……べつに、ひとり占めなんかしませんよ。