JavaScriptが無効になっているためページを正しく表示することができません。
JavaScriptを有効にしてご覧下さい。
HOME
月城・霜華の日記帳
月城・霜華
7月7日10時
【身辺調査。】
0
月城・霜華
7月7日10時
(書類が樹林のように積み重なる私室。
その中心で、霜華は己の机に向かい、報告書の山へ目を通していた。)
0
月城・霜華
7月7日10時
|ランシュ《藍鼠》・|クーガン《克刚》。
元組織所属。現在はフリーの運び屋。
八、九年前に古巣が抗争で壊滅。
0
月城・霜華
7月7日10時
……本当に、組織の壊滅に関わっていないのかしら。
(指先で資料を一枚めくる。)
0
月城・霜華
7月7日10時
生き残るためなら、騙すことも、取り入ることも辞さない。
本人もそれを隠していない。
0
月城・霜華
7月7日10時
——なるほど。
迅の天敵ね。
0
月城・霜華
7月7日10時
どうせ、あの子のお人好しさにつけ込んだのでしょう。
気に入らないわ。
(ギリ、と親指の爪を噛む。)
0
月城・霜華
7月7日10時
切り札は、召喚した鼠による空間転移能力。
0
月城・霜華
7月7日10時
……本当に、迅は馬鹿ね。
こんなもの、調べればすぐ分かる情報でしょうに。
それと引き換えに、私と自分の名刺を渡すなんて。
(椅子に背を預け、深く息を吐く。)
0
月城・霜華
7月7日10時
けれど——悪人、と断じるには早い。
少なくとも、迅を害するつもりなら、もっと上手いやり方があったはず。
それをしていない。
むしろ、あの子の危うさに気づいて、こちらに歯止めを求めている節すらある。
0
月城・霜華
7月7日10時
……面倒な男。
(資料を机に置く。)
0
月城・霜華
7月7日10時
問題は、|ランシュ《藍鼠》・|クーガン《克刚》ではない。
迅。
お前の方よ。
0
月城・霜華
7月7日10時
お前は、優しくされれば尻尾を振る。
必要とされれば、自分の身すら差し出す。
そしてそれを、善意だと信じて疑わない。
——それが、どれほど危ういことか。
0
月城・霜華
7月7日10時
(目を伏せる。)
0
月城・霜華
7月7日10時
私は、お前を道具として拾ったわけではない。
お前が私の手駒であることは否定しない。
けれど、お前はそれだけではない。
0
月城・霜華
7月7日10時
……だからこそ。
0
月城・霜華
7月7日10時
(静かに立ち上がる。)
0
月城・霜華
7月7日10時
|ランシュ《藍鼠》・|クーガン《克刚》。
一度、話をする必要がありそうね。
0