烟月・ブルーメンタール・ディースカウの日記帳
烟月・ブルーメンタール・ディースカウ 8月9日22時(外は良く晴れて。窓を開ければ熱気が吹き込むのだろうが、空調の効いた室内では関係もなく。レースのカーテン越しに和らいだ陽光を浴びながら、ソファの上で寝転んだ侭伸びをした)
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烟月・ブルーメンタール・ディースカウ 8月18日12時(ゆっくりと眼を閉じて。周囲を揺蕩う音に身を任せる。さわさわ、ざわざわとさざめくひとの話し声。偶に白熱するのか語気の強くなる声にぱたりと耳を震わせて。しかし直ぐに笑い声に変わるそれを静かに聞いていた)
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ノイル・リースロス 8月23日23時(夜闇が揺れて静かに人の姿を成す。影を纏ったその|黒《ひと》は眠る黒猫を見て愛おしそうに微笑んだ。優しい手付きで頭から耳、喉元を撫でると、首輪をツと指先で撫でる。次の瞬間、其処には淡く光る銀の鈴が付いていて。凛と差し込む月光の様な音色を響かせて揺れた。黒は其れを確認するともう一度頭を撫で、眠る額に口付けを落とす。そうして亦、音もなく夜の中に消えていった)
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烟月・ブルーメンタール・ディースカウ 8月26日17時……、
(ぼんやりと眼を開ける。懐かしい気配に胸が温かくも締め付けられる感覚がする。ふる、と頭を揺らせばリィ……ンと澄んだ音が鳴った。眠る前にはなかった其れを探して首元に手を伸ばす。指先に触れたのはまあるい銀の鈴。其の侭突けば、鈴はもう一度凛と鳴いた)
…………|主《あるじ》。
(黒猫はただ其の鈴の音を聴いていた)
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