調月・景
鯨海泳ぐる妖怪の血を受け継ぐ少女。その血と魔性を発現しながらも、常は穏やかで人としての有り様と変わらない。世界の喧騒の日々にあっても、移り変わる音楽を辿り読み解きながら、忘れ去った旋律を探し求めている。しかし、白紙のままの楽譜に触れる指先は、その熱意とは裏腹にひやりと冷たい。
調月・景