古賀・聡士
刃を取ったのは幼い頃。闇の中を生きながら仮初の日常に身を置き続けた。刃を取る理由が変わった今でも染みついた癖は直ることなく、黒を身に纏い、その足音はごく僅か。音を奏でることは偽り続けた自分を唯一解放できる時。その音色は欠けた月のように不安定だったが、比翼の存在により今は安定をしている。
古賀・聡士