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一文字・冴

新古入り混じる雑多な雰囲気の小さな書店にその男はいる。暗がりから覗く見透かすような瞳は、貴方を捉えたならゆるりと弧を描くだろう🐈⬛店番という名目のもと、日がな一日特等席のカウンターに腰掛けて編み物に耽っている🧶裏の顔は情報屋。取り繕った外面と、いつまでも大人になれない内面。気ままで気まぐれ。縛られるのは大嫌い📚生まれを呪い、――を望みながら、本能に呑まれる愚者