塵灯の市
捨てられた物にも、価値は残る
ここは、使われなくなった物・壊れた物・価値を失ったとされた物だけを並べる市。けれど、それらは本当に“いらない”のか――
拾った人の目と、物の過去が静かに交わる場所でもある。
壱.売られているのは“忘れ物”のみ
誰かが捨てた、失くした、置いていった、壊したものだけ。新品は扱いません。
弐.値段はありません
欲しいものがあれば、代わりに“あなたの何か”を置いていってください。
それは物でも言葉でも、思い出でもかまいません。
参.市は話す必要のない場所
静かに見て、静かに持って行ってかまいません。けれど、何か語りたいものがあるなら──あの端にいる古風な男が聞いてくれるかもしれません。
入団前に【規約】をご一読下さい。