比翼の館
誰も一人では生きてはいけません。
中心街から少し離れた閑静な住宅街のさらに奥、少し立ち寄りがたい古びた洋館が立っていた。鉄柵で囲まれた広い敷地には手を加えられた庭園が広がり、正面の門は開いている。そして門の前に立てられた看板にはこう書いてあった。
『迷い人、戦人、何人たりとこの地に入られよ』
2つの門柱の上からは、片翼の鳥の象が貴方を見ている。
2つの門柱の上からは、片翼の鳥の象が貴方を見ている。