世界設定
いつもの道を一本間違えただけで、見知らぬ光景に出くわした……。
そんな経験が、あなたにもある筈です。
しかし残念ながら、その時のあなたの記憶は既に|改竄《かいざん》されています。
なぜならあなたはあの時
√(ルート)に迷い込み……世界があまりにも脆く不安定であるという、受け入れがたき真実を知ってしまったから。
「欠落」のない健全なあなたの心は、忌むべき真実の記憶を深く深く封印しました。
あなたがいつまでも、幸せな
「|√EDEN《ルートエデン》」の住人でいられるように……。
重なり合う世界、√(ルート)

私達の住むこの地球は、実は「|√《ルート》」と呼ばれる複数の異次元……異なる歴史を辿った地球の重なり合いでできています。
常人は√の存在を知覚できませんが、√は重なり合っているため、誰でも、偶然異世界に迷い込んでしまう可能性があります。それは健全な心の人間には耐えられぬ事象であり、もし運良く生きて故郷に帰れても、異世界の記憶を忘却してしまうでしょう。
- √とは異なる歴史を辿った地球です。機械に制圧された地球、魔法の発達した地球、怪人が跋扈する地球など、種類は様々です。
- √が全部で幾つ存在するのかは誰も把握していませんが、全ての√において、現在の日付は
……つまり、流れる時間は全く同じ様子です。
- その√に存在しないような外見の生物(√能力者含む)を目撃した「普通の人」は、見た目に応じた反応や衝撃を一時的に受けますが、徐々に心を守るため慣れようとします。そのうえで、驚くような外見の側が「軽く取り繕った程度の配慮(例えば、モンゴリアンデスワームの√能力者が、全身を包帯で覆うなど)」をしていれば、最初に受ける衝撃もかなり減るようです。
- 世界の地形や行政区分はほぼ同じ模様ですが、国名が一部違っていたり、政治制度の違いにより日本中に王国が乱立していたりはします。
- 似通った地域なら、異なる√でも使用言語は同じ様子です。つまり外国では外国語を話すか、翻訳アプリを使う必要があるでしょう。
欠落を抱えるもの、√能力者
もし、迷い込んだ者が心や体に何らかの
『欠落』を抱えていたら……その者は、重なり合う異世界を幻視できる異端の存在、
√能力者へと覚醒します。不幸にも√能力者に覚醒してしまった者達には、幻視能力を得た事による
「三つの変化」が発生します。
第一の変化「世界移動(徒歩)」

√能力者は重なり合う異世界を幻視……すなわち「目視」できるようになるため、異世界に繋がる場所から
徒歩で別の√に移動できます。いつも同じ場所が同じ世界に繋がっている訳ではありませんが、探し回ればそのうち目的の√に通じる道を発見できるでしょう。
異世界に通じる道は「路地裏の曲がり角」のようなポピュラーなものから、探偵事務所のドアを開ける、神社の鏡をくぐり抜ける、東京駅3番ホームの9号車1番目ドア前のエレベーターに乗り込む……など、様々なパターンが考えられます。いつまでも同じ道が使える訳ではありませんが、繋がっている間は全ての√能力者が同様に目視できるため、全員が使用可能です。
護るべきもの、Anker

Ankerは、√能力者の「欠落」を埋めてくれる存在の総称です。家族や恋人、推しのアイドル、見えない友達等のAnkerを持たない√能力者は、死ぬと|世界座標《帰るべき場所》を見失い死後蘇生ができなくなり、狭間を漂う強大なインビジブルと化してしまいます。多くの√能力者は、世界平和ではなく「自身のAnkerを守る為」に、侵略者と戦っているのです。
……しかし、ひとつだけご注意を。
自分のAnkerに殺された√能力者は蘇生できません。
Ankerの詳細
- Ankerとは、ドイツ人√能力者ギルベルト・キルシュバウムが1978年に発見した、彼等の欠落を埋める存在の総称です。
- 生命体だけでなく、物質や概念もAnkerになり得ます。
- √能力者自身が誰かのAnkerになる事もできます。
- Ankerを持たない√能力者もいます。
- Ankerは何故か異世界に迷い込んでしまう傾向が高く、異世界で遭遇した出来事を忘れない者もいるようです。
- Ankerは異世界を幻視できないため、世界移動・死後蘇生・√能力も一切使えませんが、そのハンデを負った上で、√能力者に脅威を与える程の達人が存在する場合もあります。
- Ankerの出身地は√EDEN(後述)だけではありません。どの世界の誰(何)でも、√能力者の欠落を埋めるものは全てAnkerになります。
Ankerのゲームシステム
- 作成条件:Ankerは2キャラ目から作成できます。
- 交流制限:Ankerは掲示板等の交流コンテンツを利用できません。これは√能力者達と立場が異なるため「会話が成立しない状況が多くなりすぎるから」ですが、逆にそれを活かしてキャラを増やしたいor新しいアトリエカードが欲しいけど、これ以上ロールプレイできない!といった場合にご利用ください😁
- その他は自由:交流以外のコンテンツ利用(イラスト等)に制限はありません。
- シナリオ参加:シナリオにも参加できます! √能力は持ちませんが、会話や交渉は勿論、人質役や、技能を駆使して戦う強者として参加可能です。例えば「実は人質として攫われていた」なんてプレイングもOK!
- √能力者のAnker:他の√能力者をAnkerにする場合は、相手と友達になり、感情の種類で「Anker」を選んで貰ってください。√能力者は、誰かのAnkerになったとしても、問題なく交流コンテンツを利用できます。
- 必須ではない:ゲームシステム的には、Ankerは必須ではありません(作る必要はない)。ただし、シナリオ中で死亡描写があった場合には「本人も知らないAnkerが実はいた」という扱いになり、蘇生できる状況ならば蘇生します。つまり、いないことによるシステム上の不利はありません。
透明な存在、インビジブル

全ての生命は死後「|見えない怪物《インビジブル》」と化します。大半は無害かつ善良で、海の生き物のような姿であてもなく空中を揺蕩い、√能力者以外には見ることもできず、やがて薄れて消えていくとされています。
前述のとおり、インビジブルは√能力者のエネルギー源です。そのため、侵略を企む
簒奪者達(後述)は、常にインビジブルの獲得を狙っています。
- 人型のインビジブル:大半のインビジブルは海の生き物のような姿をしていますが、全部がそうという訳ではありません。例えばいわゆる「幽霊」や「地縛霊」のような、死んだ人の姿そのままを保っているインビジブルも存在します。
- 邪悪なインビジブル:悲惨な死や圧倒的な恐怖が齎された場所には「邪悪なインビジブル」が顕現します。これらは圧倒的なエネルギーを保有する上、簒奪者達にしか力を貸しません。そのため簒奪者達は、非道な征服行為や狂気の大虐殺によって、強大な√能力を獲得しようとします
約束の場所、√EDEN

私達の地球は「|√EDEN《ルートエデン》」と呼ばれています。
一体何故か? それは、異世界からの侵略を護る戦力が殆ど存在しないにも関わらず、何故か全ての√の中で最も大量のインビジブルが揺蕩っているからです。
故に、私達の地球は√EDENと呼ばれています。
それは約束の場所……最も弱く、最も幸せで、最も豊かな略奪対象に、つけられた名なのです!
簒奪者達との戦い

√EDENから奪ったエネルギーで自らの√を支配せんとする、邪悪な√能力者達。
彼らを仮に
『簒奪者』と総称します。
簒奪者達はそれぞれが全く異なる組織に所属し、全く異なる動機によって、侵略行為を行っています。しかしながら、そのどれもが√EDENにとっての脅威である事に違いはありません。そして敵は全員が√能力者……こちらができる事は、全て敵も行えるのです!
星詠みとゾディアック・サイン

どの√にも夜空には同じ星空が輝き、黄道十二星座も存在します。星詠みと呼ばれる特殊な√能力者は、十二星座から「ゾディアック・サイン」を得て、将来起こり得る事件や悲劇を予知します。ただしこの予知は能動的に得ることができず、偶然「降りてくる」のを待つしかありません。
また、
簒奪者側にも星詠みがいるので、予知の内容が実際と異なる場合も起こり得ます。
ゲームシステム的な補足
- 未来予知:シナリオは基本的にゾディアック・サインに従って依頼されるため、オープニング(シナリオの発端部分)には本来知り得ない「近い未来の状況」が説明されている事もあります。
- 星詠み:星詠みは「シナリオを執筆するマスターの所持キャラクター」の呼称です。ステータス画面の名前欄に💠がついていれば星詠みです。
- シナリオ分岐システム:ルートエデンのシナリオは、複数の世界を渡り歩いたり、敵のゾディアック・サインを覆すような素晴らしい活躍で大きく展開が変わるような事態が頻発します。これを表すため、ルートエデンのシナリオは、プレイング内容に応じて「シナリオ分岐」する事があります。ダンジョンで凄まじいショートカットを編み出したり、交渉に成功して戦闘が宴会に変わったり……参加者の行動によって、シナリオ単位でも大きく内容・結果が変化します。
- 予兆:まれに、全ての√能力者が幻視できる特別なゾディアック・サイン「予兆」が出現する事があります。予兆は時折HOMEに出現するので、目撃した人はみんなに教えてあげましょう!
ゾディアック

激しい戦いの後には、十二星座から降り注ぐ未知の力の結晶「ゾディアック」が獲得できる事があります。「結晶の大きさ×密度」が高い程内包量が多いとされています。星座に応じた12種類が存在し、どれが得られるかは運次第です。
ゲームシステム的な補足
- ゾディアックはシナリオ参加報酬として獲得でき、アイテムの作成強化、√能力の獲得等に使います。
- ゾディアックの種類……♈|雄羊座《アリエス》
♉|雄牛座《タウラス》
♊|双子座《ジェミニ》
♋|蟹座《キャンサー》
♌|獅子座《レオ》
♍|乙女座《バルゴ》
♎|天秤座《ライブラ》
♏|蠍座《スコーピオン》
♐|射手座《サジタリアス》
♑|山羊座《カプリコーン》
♒|水瓶座《アクエリアス》
♓|魚座《ピスケス》
簒奪者達の区分

簒奪者達は、ゲームシステム的に下記の「区分」に分類されています(あくまでシステム上の用語であり、世界設定に基づいた用語ではありません)。
👾集団敵
- 👾集団戦に登場する、大量に襲いかかってくる敵群の総称。イラストに一体しか描写されていなかったとしても、実際には大群で登場します。
- 原則として全て√能力者ですが、暴走する心霊現象やインビジブルが襲いかかってくる場合もあります(いずれにせよ、√能力に相当する攻撃手段を所持する)。
- 宿敵イラストを投稿可能です(「シナリオの参加方法」もご参照ください)。
- 👾はその√に普遍的に存在する敵分類となるため、基本的には根絶できません。
👿宿敵
- 👿ボス戦に登場する敵のうち、宿敵イラストを投稿して採用された敵の総称(「シナリオの参加方法」もご参照ください)。
- 全員√能力者であり、世界に1体のみ存在します。
- √能力者であるため「死後蘇生」が可能。よってシナリオ中で倒されても何度でも蘇り、再登場します。
- 👿宿敵は全般的に「こちら側の√能力者よりも強い」です。その理由は下記。
- 邪悪なインビジブル:簒奪者にのみ力を貸す「邪悪なインビジブル」の効果により、√能力の出力が高い。
- 成長限界が高い:長期間の軍事訓練、もしくは闘技場よりも凄惨な「同族殺し」を繰り返した事により、成長限界が極めて高い。
- Anker:「自分に敵意を抱く√能力者(宿敵主=宿敵イラストを発注した人)」をAnkerにするというリスクを代償に、全ステータスを強化している。
- 宿敵主をAnkerとしている為、シナリオ中の「この宿敵が登場する章」で宿敵主のプレイングが採用され、かつシナリオが成功すれば、👿宿敵はとどめを刺され、二度と蘇生できません。
👿|王権執行者《レガリアグレイド》
- 👿ボス戦に登場する敵のうち、運営であるトミーウォーカーの所持キャラクター「|纐月《こうげつ》・|葵《あおい》」の宿敵イラストに設定されている敵を指します(あくまでシステム上の都合であり、このキャラをAnkerにしている訳ではありません)。
- 簒奪者達の「指揮官」や「王」に相当します。全員√能力者であり、世界に1体のみ存在し、死後蘇生が可能です。
- 宿敵と同等の強さを誇るか、極めて強いが万全な力を発揮できない状態にあります(宿敵主を持たない分、宿敵より劣る場合もあります)。
- 通常はとどめを刺す方法がありませんが、例えば「大規模戦争」や「重要任務」で予知された殺害条件を満たせば、とどめを刺す事ができます。ただしそうした状況では、より強い決戦モードに変化している可能性もあります(イラストが新規になる可能性もあり)。
- 宿敵が|王権執行者《レガリアグレイド》に昇格する場合もあります。その場合も、「宿敵主にとどめを刺されると蘇生できない」という条件は引き続き継続します。
抵抗組織

√能力者達の他にも、それぞれの世界で簒奪者達に立ち向かう、非能力者の「抵抗組織」が存在する可能性があります。彼らは未知の場所で徹底抗戦しているのかもしれませんし、簒奪者達に降伏し、√EDEN侵略の尖兵として駆り出されるかもしれません。
ゲームシステム的な補足
抵抗組織は、システム上「Anker」として表現されます。
抵抗組織のキャラクターは、√能力者や他のAnkerとは異なる特別な立場でのシナリオ参加が可能となります。
物語の展開によって彼らが√能力者に覚醒し、仲間に加わると、√能力者の新たな種族・ジョブとして追加されます。
要するにこれは、将来実装されうる種族やジョブを先行体験したり、√EDENとは異なる組織の構成員を体験できるシステムです!
ゲーム開始時点は、まだ抵抗組織はありません。初期世界で判明している組織(汎神解剖機関、√ウォーゾーンのスパイなど)は全て√能力者に覚醒した状態でゲームを開始します。