⚡️紅涙最終決戦・其れは猫が気分の赴く儘に。
⚡️最終決戦:|東京百鬼夜行《トウキョウデモクラシィ》
これは大規模シナリオの最終決戦です。
5/25朝8:30までに成功した全ての最終決戦シナリオの舞台に『絶対防衛領域』が完成します。
絶対防衛領域の内部では、不思議な力によって、簒奪者に民間人が殺される事がなくなります。
また、その時点での「戦勝数」によって、各「絶対防衛領域」の広さが決まります!
戦勝数=作戦1〜5の成功シナリオ数÷2+最終決戦の成功シナリオ数
5/25朝8:30までに成功した全ての最終決戦シナリオの舞台に『絶対防衛領域』が完成します。
絶対防衛領域の内部では、不思議な力によって、簒奪者に民間人が殺される事がなくなります。
また、その時点での「戦勝数」によって、各「絶対防衛領域」の広さが決まります!
戦勝数=作戦1〜5の成功シナリオ数÷2+最終決戦の成功シナリオ数
※つまり、現存する作戦1〜5を攻略する事も、勝利に貢献します!
※到達した戦勝数までの全結果を得られます。つまり戦勝数80なら全ての結果をゲット!
※到達した戦勝数までの全結果を得られます。つまり戦勝数80なら全ての結果をゲット!
絶対防衛領域の広さ
戦勝数50:各シナリオの舞台の「マニアックな個人商店ひとつ」。戦勝数60:各シナリオの舞台の「最も有名な建物ひとつ」。
戦勝数70:各シナリオの舞台の「最も有名な建物から最寄り駅までの道及び周辺建物」。
戦勝数80:√EDENの同じ地域も絶対防衛領域になる。
●動物大戦争……?
場所は、皆様大好き|大熊猫《パンダ》がいる上野動物園なのだが。
──人が居ない。此の場合は園に妖怪が居ないと謂うべきだろうか?
その原因は、至極単純でとっても分かり易い。
動物園に|入れない《・・・・》のだ。
入れない理由の単純明快である。其処を塞ぐ別の妖怪が跋扈しているから。
跋扈と大袈裟に謂ったのだが、園に続く道と謂う道を全て蒼い猫が封鎖してしまって、あまつさえ自分達を構えと謂い出す始末だ。
「ニャー達は、構って欲しいけど、ただ構えばいい訳じゃないのニャー!」
──と、意味不明な啖呵を切っているのだ。
『じゃ、どうすればいいの?』と謂う現在、蒼い猫達は渋滞中で、退屈中だった。
●箱庭【|提灯百合《サンダーソニア》】より、響く星詠みの声。
此処は、√能力者なら誰でもアクセスできる星詠み、|四之宮・榴《しのみや・ざくろ》(虚ろな繭〈|Frei Kokon《ファリィ ココーン》〉・h01965)が用意した小さなネットワークグループ・箱庭【|提灯百合《サンダーソニア》】である。
四之宮・榴の声は、とてもか細く聞き取り辛いのだが、自動文字起こしのお陰で、その点の問題はクリアされている。
√妖怪百鬼夜行の上野動物園は謎の猫──より正しくは榴の宿敵でもある蒼い猫こと『道を塞ぐ猫』によって完全に封鎖された状態だ。
添付された地図と情報には、何処まで彼らの領域であり、何処まで配置されているか、中に被害は今の所ないようだと謂う事細かな園内の様子までしっかり明記されている。
今回の撃破目標は、この邪魔をしている蒼い猫なのだが、何時、中の動物達に被害が出るとも限らない。
彼女こと、四之宮・榴はこの現状に酷く狼狽しており、どうにかしなければならない。と、行動を起こしたのが現状である。
「……今回は、僕の星詠みに……ご協力して下さる為、此方のサイトを……ご覧になって下さいまして……有難う御座います。」
画面越しに貴方達へ向けて彼女は深々と頭を下げた。
「……既に『道を塞ぐ猫』は、現場で……大量発生しておりまして、現在は……被害が……まだ無い状態、です。
……今回、皆様には……この、上野動物園周辺に行って頂きまして……あ、あの猫達との戦闘によって強制退去か、満足するまで遊んで下されば……だ、大丈夫だと、思います。
……い、意外に、あの蒼い猫の触り心地は……良かった、です。」
限りなく無表情を装っているが、淡々と述べようとする姿には何処となく無理をしてるように感じ、実際の所は彼女こそが向かいたい位の浮足立ちをしている。其れ位、猫が好きなことを隠せていない。……猫の魅力恐るべし……。
そんな気持ちをなるべく務めて冷静であろうと、貴方達を画面越しにしっかりと見つめてくる。
「……現場では、√妖怪百鬼夜行の為……多少の無理をしても、大丈夫だとは、思いますが……出来るだけ、お気を付けて……下さい。」
そこで四之宮・榴は、画面から視線を外し、ぎゅっと胸元を、服を、握りしめる。溢れ出そうになる全ての感情を押し留めるように、小さく震えているが、猫の為だと思うと彼女も女の子と謂う所だろうか?
「……此の儘では、園内の動物にも後々被害が出てくるでしょう。……まだ出て居ませんが、それは時間の……問題でしか、ありません。
……ですから、皆様のお力を、御貸しください。」
画面越しに、少し羨ましそうに縋るように見つめる四之宮・榴は、相変わらず己を律しきれずにいて、そわそわと羨ましげな眼差しと諸々と謂う感情が珍しく溢れている。
そして貴方達に改めて深々と頭を下げた。
──丸で誤魔化すように……。
第1章 集団戦 『道を塞ぐ猫』
JR上野駅の公園口出口で腕を組んでいるのは、和田・辰巳(ただの人間・h02649)であるが──。
「ふむ。
……上野動物園か。
……何処から行くのが良いんだ……?」
速攻、蒼い群れを視覚に入れてその身を緑の中に隠し込んだ。何せ正面出口から5分で上野動物園に着く為、こんな所までふわふわでにょろんとして気の抜けた顔は大渋滞で通り過ぎようとしている所だった。
意を決して、海淵流の勢いで自身を吹き飛ばして猫を追いつけなくする為の高速移動に入る。止まることを計算に入れてなかったのだが、個体差はあるだろうと此の中では子猫(?)の死角を狙って飛びつくように抱きついた。
そして問答無用と猫を身体全身で全力でもふもふと敢行!
「ニャァーーー!! にゃんか擽ったいニャー!」
「ちょっと吃驚させるかもしれないけど、もふもふさせてね。」
「「ニャー! ニャー!!」」
1匹目のもふもふが始まってから芋づる式に猫達が騒ぎ始める。それは原因を探る為でもあり、飛び込んできた玩具の正体を暴くように短い手足でちょこちょこと猫達は移動する。それに紛れて辰巳も次の猫へと移動をしてもふもふを繰り返す。
「ニャー! きゃぁ~ 止めてニャー!」
「お~。
ういうい~。ここがいいかー?」
そう囁きながら首やお腹を全力でモフっていくのだが、これが依頼なので仕方なくモフっているのだ。決して猫好きな彼女の為に変わりにやっている訳ではない。満足したら次へまるで忍者のように猫達の中に埋もれていく。
「いいニャー!」
「楽しそうだニャー。 ニャーも! ニャーも!」
猫達は自由気儘に我儘に辰巳が猫の視界に入らない鬼ごっこのような状態を猫達も嫌がっているような樂しんでいるようだ。
しかし、辰巳は√EDENではあるが人間である為、体力にも限界と謂うモノがある。
──ならば自身の体力よりも強靭な機体に交わさればいいのだ。
辰巳は、騎機『リタ』を召喚して乗り込み、大きいさは同じ位になったのだろうか?
今度は姿を表して猫達が吃驚している中、眼前の猫からモフりまくるのだ!
「ニャー! 最高ニャのニャー!」
「「「!!!」」」
その声に、他の蒼い猫もモリモリ集まってくるのだ。慌てた辰巳だったが、勢いでリタごと押し潰されないように、飛行して猫の空いた場所へと滑り込むように身を躍らせる。背に回ったリタのサイズなら、此の蒼い猫を満足させるべくモフってモフってモフりまくるのだ!
「こっちも大きくなってモフるぜ!」
撫でる、擽る、猫の感覚も大きい分、満足出来るように猫達は蕩けて行くようにモフっモフっとしていくと道を塞ぐ猫は道を塞ぐのを止めて溜まっていく。お陰で封鎖は1部溶かされているが、違う山が出来上がっている気がしないでもない。
星詠みの箱庭サイトに途中経過を報告しつつ、騎機リタをオートモードでモフらせ続けて|本体《辰巳自身》は更に次の封鎖地点へと向かうのだった。
√能力|見えない怪物への変化《ヴァリエーション・トゥ・インビジブル》を使用して、【お絵描き魔法を使う女の子】へと変身した。お絵描き魔法を使い、羣星の輝きを描くで大きなブラシは、瞬く間に『巨大猫じゃらし』や『巨大ブラシ』を作成していく。
「ブラッシングをしたり、遊んでいくぜ」
「綺麗ニャー」
「ジャラジャラ動くニャー!」
「ニャーもブラシして欲しいニャー」
可愛らしい女の子から、ちょっと物騒な言葉が飛び出るが、有限実行。その手で作られた星降るような煌めくアイテムは、猫達の興味を引き、蒼い猫達の興味を一身に浴びて、またもや蕩ける猫達が続々と増えていく。
「こんだけやれば、封鎖も解けるんじゃないか!?
まだ駄目? ──はい、頑張ります。」
女の子になった辰巳は、正当方法で猫達を黙らせていくのだが、まだまだ猫達の其れこそ山の如く群がっていく。寧ろ、これ以上何をしてくれるのだろう? と、蒼い猫達はわくわくと窮鼠猫を噛むような状況を愉しむように辰巳を囲むように蒼い猫達が聳え立つ。
「──とはいえ、こうなると……いよいよ最後の手段。」
自身を玩具にするべく、鼠役になっていよいよ持って追いかけっことしゃれこむ事を決めた辰巳であった。
『此方彼方』を使用して猫の合間を縫うように現れては消え、消えては現るチラチラと視界の端には女の子の姿。
其れに猫達は、本能的に追っかけてしまう。それは猫の本能だから仕方ないのだ!
例え道を塞がないと行けないにも関わらず猫は、猫である。
迫ってくる猫達を、空を蹴り、風を蹴って飛びつこうとする所を、アイテムを使用して転移を繰り返すが、数の勝負には流石に勝てず、ついには掴まってしまう辰巳であった。本能で追いついた猫達は、親愛と本能で舐め回されるが、流石にでかい猫。──若干、痛い。
「「「ニャー! 最高ニャー!」」」
しかし、確実にトゲトゲした猫の舌は痛いが、悪意があるモノではなく、沢山の愛情に溢れているようであった。
「まぁ舐められるのは、慣れてるから良いんだけどね。」
猫達の包容と愛情に舌を受けながら少なくとも正面出入り口付近は、だいぶ蒼い猫は捌けたのだった。
「どの√に関わらず上野動物園は何処も良いところなの。
ベンガルヤマネコにスマトラトラ、
そして一番愛らしくふてぶてしいマヌルネコと素敵なネコ達が沢山居るのね。」
上野動物園の園内動物にうっとりしつつ、園内にほど近い場所から目を光らせているのは|巫・黒星《ウー・ヘイシン》(|鬼面道士《デスマスク》・h08880)であり、
「さて、折角だから新しい住人なアナタ達、蒼い猫もワタシが可愛がってあげるの。
マタタビこそ無いけれど桃に似た仙香は好き?」
黒星は√能力【|仙桃会香気《ネクタルフレグランス》】を身に纏って、蒼い猫にちょいちょいとプニプニお腹が1番目立つ|ニャーさん《道を塞ぐ猫》を堂々と手招きするのだ。
「「「ニャー?」」」
蒼い猫達は、黒星の言葉に小首を傾げるように声を上げて彼女自身を見つめる。
「アナタ達はワタシの甘い香りに包まれる幸福を、
ワタシはアナタのプニプニで柔らかなお腹の上で至福の一時を味わうことが出来るの。
──此れこそまさしくWin-Winの関係なのね。」
語尾に♡マークが付きそうな勢いで蒼い猫達に甘い甘いネクターを流し込むように発せられる黒星の言葉の端々にねっとりとした匂いが混じり合って【親愛】が忍び込む。
「ニャー❤」
そのうちの1匹が、黒星の【|親愛《・・》】に絡み捕られる。
ゴロゴロと喉を鳴らして、その巨体をくねらせて黒星の指に、思惑に絡みつく道を塞ぐ猫だった。
「いい匂いがするニャー」
匂いは、拡がり続け黒星の居る場所には、喉を鳴らす猫がゾロゾロと絨毯のように敷き詰められる。辺り1面に広がるのは蒼い天然のふわふわで、ふさふさで、もふもふの海のように視えた。最初の1匹の上に有言実行するかのようにお腹の上で大きく伸びをする。
「娑婆の喧騒を忘れ、皆で溶けたネコの様にマッタリ過ごすの。」
たっぷんとした蒼い猫のお腹の上で、妖艶な吐息を吐き出すように√能力は垂れ流されていく。それは壮大な光景であり、妖怪の猫をもが傅く異様な光景が広がるのだった。
「──猫と聞いて──。
……あ、『つむぎ』勝手に出てくるな、あと張り合おうとするなっ」
椎宮・紫水(シセキエイ・h12162)の影脇から出ようとするサバトラで立派な尻尾が2つの猫又がそれとなく威嚇を仕出すのだが、
「透空嬢、急なお誘いだったのに来てくれてありがとう。」
──と、『つむぎ』をなんとか制しようとしながらも、紳士的な対応をするのだが──
「いえいえ!こちらこそ、お誘いいただき感謝ですっ!」
──そう年相応の可愛らしさと元気さで応えるのは、架間・透空(|天駆翔姫《ハイぺリヨン》・h07138)である。
そう此れは、猫をどうにかする依頼だ。決して遊ぶことがメインと謂う訳ではない。そう謂う依頼なのだ。
「──って、ふにゃ~~~~~!!!!!
見てください、紫水さん!
でっかい猫さん! でっかい猫さんですよっ!!!!!」
透空がでっかい猫さんと謂って憚れることもない、蒼い猫は『道を塞ぐ猫』達であり透空から視れば確かに山のような巨大な猫に視えるだろう。
「あれだけ大きいと……それはもう、構い甲斐があるってもんです!
誠心誠意、心ゆくまで遊びましょう!」
眼前の道を塞ぐ猫をしたりと見やって、頬が緩むのは猫好きの性だろうか?
「そうだね、心ゆくまで構い倒すしかないね。
では、存分にでっかい猫さんを存分にもふるとする……つむぎ痛い!?」
紫水が格好よく決めようと口走った瞬間、最後の言葉で隙を見つけたとつむぎから脛への|強烈な一撃だった《引っかかれた》。
──何度でも謂うおう。例え箱庭の星詠みが羨ましがっても、これは|依頼《・・》なのだ。加えて|猫様《道を塞ぐ猫》達からの要望でもある。
「「「ニャー達と遊んでくれるのかニャー?」」」
呑気に道を塞いている蒼い猫達は、眼下の2人を見つけてそう呟いたのだが、どうも2人とも争っているようで返事を蒼い猫達こと道を塞ぐ猫に返してくれない。
「猫と言えばねこじゃらしにボール、あとはマタタビ……。
透空嬢はどれ派かな? 私はねこじゃらし派。
──というわけでねこじゃらし二刀流をお見せしよう。」
瞼を瞑り独白とともに、つむぎとの一時休戦の後(?)、紫水が懐から出したのは2本の猫じゃらしだった。
「ふふふ、このねこじゃらし捌きについて来れるかな?」
謂うが早いか、道を塞ぐ猫に向かって此れでもかと猫じゃらしをそれぞれ違う方向に振るのだ。猫は妖怪ではあるが本能にも忠実である。1匹の猫が振り回される猫じゃらしに左右忙しそうに首を振る中、また1匹と猫達が寄ってくる。此の勝負早くも決着の時が近いか!?
「ね、ねこじゃらし二刀流ですって!?
くっ!
……紫水さんがそうくるのなら!」
まるで某少女漫画の衝撃を受けた様な白目抜きの表情を浮かべる透空ではあったが、此処で負ける理由にはいかないのだ。──だって、まだ猫と触れあえってさえ居ない!!
√能力【|誰よりも、遠く、高く《ハイペリヨン・ゴービヨンド》】を使用して声高に歌い出すのは透空の美しい|旋律《声》であった。
「こっちはこのねこじゃらしで|合奏《セッション》を奏でてみせます!」
(猫さんのお耳に優しい声量と、ゆっくりしたテンポで歌いながら……)
歌いながらも高らかに。歌いながらもしっかりと蒼い猫に猫じゃらしを振り。リズムにのって真剣に猫と猫じゃらしに向き合う少女、それが透空である。
「おお、透空嬢もねこじゃらし派かー
──って合奏!?
さすがアイドル……歌も素敵だね。」
いい曲だなと謂う感想が出そうな雰囲気で、猫達も音楽に合わせて頭を振ったり、尻尾を振ったり、身を任せてタックルしてきたり──。
「リズムに乗ってねこじゃらしをふりふりしちゃいます!
ほーらほら、猫さん! こっちですよ!
おいで、おいで~!」
それはアイドル会場によく似た光景にも見えて──猫の誘導もお手の物である。すっかり猫達を操り人形のようにしてしまったのだが、うまくタックルを避けた透空と、
「もはや我らのねこじゃらしに抗う猫など
──ぐはっ、横合いからの突撃には対応できないからね??!!」
流石に全方向から猫達が寄ってくるのは予想外だったのか、勢いよく紫水に突っ込んでくる猫達であった。
【教訓】
猫は、興奮すると見境ないからね。どんなに大人しくても気をつけないといけないね。
「満足するまで遊ぶ。戦わなくて済むならそのほうがよいでしょう」
──そう、煙草に火を着けて一服、紫煙を燻らせるのは花喰・小鳥(ミグラトリス・シェルシューズ・h01076)である。
(彼らからすれば戦闘遊戯も大して違いはない気もするのですけどね。)
そう独白してしまうのは、ちらりと足元に視線を向ければ唐揚げ串を頬張っている√能力【|偵察班《リーコン・スクワッド》】で使役しているモーラットと謂う電子妖精たちの姿を眼下に入れてしまった為だろうか。可愛らしい彼らは、小鳥の視線に気づいてか、それとも気付かないのか、程なくして蒼い猫達の元に駆けていくのであった。
小鳥もそれに習い、ゆっくりと続く。
「これは、想定外です……っ」
何か惹きつける注目を集めるものがあったのか、視界に入った途端文字通りのもみくちゃを経験する小鳥。それが元・天人だからと無自覚なのか何とも小鳥らしいだろう。
「甘くって、良い匂いがするニャー!」
(──たしかに触り心地は最高ですけど!)
「此れは、危ないニャー! 熱いニャー!」
危ないからか煙草はすぐに取り上げられて、小鳥の視界にはそれ自体を興味本位で吸ってる蒼い猫もいるが──。
「大丈夫かニャ?」
「──、大丈夫です?」
思わず猫とシンクロした瞬間であった。
「ニャー達を心配するのニャー?」
「怖い人じゃないニャー?」
「綺麗で優しい人ニャー!」
蒼い猫達は、小鳥に勝手な感想を述べて、大きく疵を付けることも、噛みついてくることもないが、舐めてはくることは偶にあった。無論、敵意からではない。
「もきゅ!」
「これ美味しい奴だニャー」
「もきゅ、もきゅ、もきゅ!」
その間モーラットたちは唐揚げ串をシェアしたり、お互いを舐め合って友好に努めている。
(──偶にはこういうのもよいだろう。)
「ニャー……」
猫はぬくく喉を鳴らす。日差しが温くなる中、ゆっくりと柔らかい毛並みの|道を塞ぐ猫《ベット》を敷いて、寛ぐ時間とはなんと贅沢なものか……。
そっと瞼が重くなっていく感覚に身を任せて、本当に偶にはこう謂う戦闘のないとびっきりリラックスの出来る依頼があってもいいのかもしれないと、思ったとか、思わなかったとか……。