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それいけデスゲーム!? 死亡遊戯尊
●
「やあ少年くん。デスゲームを知っているかな?」
見るからに怪しいお姉さん、アーマリア・アマクサ(人間災厄「カタリナカタリ」お姉さん・h01673)がカタりかけてきた。
なんやかんやあって、封印から目覚めた時代の「不愉快な悪役」に則した名を得てその名の通りの悪事を働く妖怪……文車古妖の新しい名前が遂に決まった。
その名も、「人々を密室や迷宮の類に閉じ込め、謎解きゲームを強要する」という悪事にちなみ、『|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》』。
そんな彼は早速、デスゲームを仕掛けてきたのである。
「そんな訳で色んな√に死亡遊戯尊の死亡遊戯会場が作られてしまったようだね」
もちろん、√妖怪百鬼夜行の奇妙建築を利用すればどんな奇妙奇天烈な死亡遊戯会場も作りたい放題なのだが……悪のゲームマスターとしての職務に忠実な死亡遊戯尊は、クリアできないデスゲームは作らない。
「決して簡単ではないし、間違えれば死の危険もあるが、絶対にクリア手段が存在する死亡遊戯会場」だけをあらゆる√に作り上げ、一般人達を攫ってはゲームクリアを強要しようとしているようだ。
なお、全員が正しくゲームを攻略できれば誰も死なない為、死亡遊戯尊としてもできればちゃんとゲームクリアを目指してほしいようでもある。
「とはいえ、何も知らない一般人が訳も分からず巻き込まれてしまっては、実際にゲームクリアに失敗して死亡してしまう可能性もある……というか、死んでしまう未来を予知してしまったんだ。……ここは、少年少女諸君の出番じゃないかと思わないかい?」
死亡遊戯尊のこしらえた死亡遊戯会場……「死亡遊戯迷宮」に乗り込み、ゲームの試練をクリアして、この死亡遊戯を終わらせに行くのだ!
「まずは、本来攫われる一般人の代わりに、少年少女諸君が、雇われ妖怪に誘拐されてきて欲しいんだ」
とにもかくにも、まずは死亡遊戯尊の用意した死亡遊戯迷宮に入り込まなければならない。
丁度よく死亡遊戯尊の命令を受けた下級の古妖達が死亡遊戯の参加者を攫うべく市街地に出てくるようなので、なるべく周囲の一般人が攫われないようにこいつらと戦いつつ、折を見てわざとやられたふりをしてゲーム会場に攫われるのが最初のミッションだ。
「出て来る下級の古妖は『洗い熊』だ」
体長約2m。
とてもモフモフしている。
下級妖怪の一種で、一部の古妖にはペットとしても人気。
何でもかんでも洗浄してしまう習性があり、攫う人もその器用な手でがしっと掴んでわしゃわしゃ洗ってしまう。
「現場は√EDENの街中で、ちょうど一般人を攫おうとしているところだね」
なお、一発殴る程度ではまあ死なないとは思うが、このアライグマを倒してしまうと死亡遊戯迷宮にはいけなくなってしまう。
倒さず、一般人に被害が出ないように、身をもって守りつつ、最終的にはやられたふりをして連れ去られて欲しい。
「その後は、死亡遊戯迷宮の罠を突破し、そして最後には死亡遊戯尊との決戦になるだろう」
死亡遊戯尊は躊躇なく人を殺すが、同時に人殺しを好まない性格でもある。
死亡遊戯迷宮の罠も必ず正しい道を導くヒントを得る方法はあるし、死亡遊戯尊本人との戦闘も「ずるくて危険だが、必ず突破口も存在するトラップ」が仕掛けらており、それを利用したり、無力化することで勝利に繋がるだろう。
「死亡遊戯迷宮をきちんと突破できるのは√能力者だけ。少年少女諸君、頑張ってくれたまえ」
そしてアーマリアは君達を応援するのであった。」
これまでのお話
第1章 集団戦 『洗い熊』
●
『ぐぅまぁーっ!』
古妖『洗い熊』は|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》に雇われた妖怪である。
その命令はただ1つ。
死亡遊戯迷宮に、誰でもいいので人を連れて来ること!
古妖『洗い熊』は難しいことは分からない!
だが、やるべきことをしなくていけないことだけは理解していた。
『ぐぅまぁーっ!』
「ひいぃーっ!? なんだこれ、熊!? デカっ、いやなんか可愛くない? お手ておおきくない? あとモフモフだし」
古妖『洗い熊』は勇敢な妖怪である。
普段いる√とは違う世界にやってきても臆することなく、人を攫うのだ!
自慢の手で掴んでしまえばいい。
「あ、やめ、あ、あ、あああーっ!!?」
「そこまででございます!」
古妖『洗い熊』が一般人を捕まえようとした時、目に見えぬバリアがその手をは阻んだのである!
考えることは得意ではない古妖『洗い熊』でもわかった。
そのエネルギーバリアを張ったのは、横から現れた別の女……シンシア・ファルクラム(歌い、奏でる空の柱・h08344)であると!
「舞い給え、裂空龍」
『ぐぅまーっ!?」
女がぐるりと回ったかと思ったら、古妖『洗い熊』は思いっきり吹っ飛ばされていた。
突然の展開に古妖『洗い熊』は完全に混乱していた。
「え、思ったよりも弱いのでございますね……あ、今の内に避難でございます!」
古妖『洗い熊』は完全に怒ったのであった。
最初に狙いを定めていた人はいつのまにか、女に何か言われて逃げ出していて、前に出た女が邪魔で追いかけられない。
だが問題はないのだ。
死亡遊戯迷宮につれていくのは誰でもいいのだから。
そう古妖『洗い熊』はこの女を連れて行くと決めたのだ。
「倒してしまってはいけないのでございますよね……」
本気になった古妖『洗い熊』に容赦はないのだ!
両手を伸ばせば、ほら、女も捕まえることに成功したのだ!
「きゃっ……あ、すごい、モフモフでございます……妖怪だからか、汚れたり嫌な匂いもございませんね……」
あとはこのまま死亡遊戯迷宮に連れて行けばよい。
あ、あ、だ、だめだ……!!!
本能が、古妖『洗い熊』の本能が、どうしても捕まえたものを『洗いたく』なってしまう……!!
「きゃっ、え、これは何でございますか……突然、空中から、シャンプー? それは少々ご遠慮させて頂けあっ……!」
√能力:不思議クリーニング用具!!
この能力で創造した【掃除道具セット】を使えば、たちどころに、キレイキレイ!
「ああ、だめ、でございます……優しい手つきが、すごく、気持ちいいのでございます……」
キューティクルまで施して、キラキラ、サラサラの上質な状態にまで磨き上げてくれる。
それがこの古妖『洗い熊』の本能なのだ……!!
死亡遊戯迷宮につれていくのは、そのあとである……!!!!
●
「うひょー!デスゲーム!一回くらいは体験したいと思ってたんだよね!」
雪月・らぴか(霊術闘士らぴか・h00312)はテンション高く|死亡遊技《デスゲーム》に思いを馳せる。
命をかけたゲームの重圧の中で、人間の本性が曝け出される……なんやかんやゲーマーならぴかとしては一大ジャンルには興味があったのだ。
「やっぱり謎のディスプレイに顔隠した不審者が映ってバリバリ加工した声で指示してきたりするのかなー!?何やらされるのか今から楽しみだね!」
「ヒャッハー!真綾ちゃんデース!とりあえず死亡遊戯迷宮に連れてってもらうために洗い熊と戯れるデスヨ」
白神・真綾(首狩る白兎・h00844)も、こっちはこっちでいつも通りにテンション高く依頼に参加していた。
デスゲーム云々よりもどっちかと言うと、待っている戦いとかそういうのに意識が向いているような気もする。
「まずは一般人助けて熊に攫われないとね!っていうか古妖じゃなくても2mの熊が市街地歩いてるのやばいじゃん!
『ぐぅまぁーっ!』
それはそれとして、今回の依頼の最初の目的は|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》の開催するデスゲームに乱入すること。
そのためには、今まさに攫われそうになっている一般人を予知したので、そこに向かって刺客である古妖の相手をしなくてはいけないのだ。
「こいこい集まれ吹雪の力っ!ズバッと一発れっつごー!【雪風強打サイクロンストレート】発動!」
そんな訳でらぴかは√能力を発動すると速くなった移動速度で熊と一般人の間に入ると、ササッと救出!
熊から引き離す。
『ぐぅまぁーっ!』
相手は、古妖『洗い熊』。
|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》の雰囲気に飲まれて、雇われた妖怪である。
見た目はものすごくアライグマ。
ただし体長約2mですっごいモフモフなのだ。
「ヒャッハー!そこのモフモフ!一般人と遊ぶくらいなら真綾ちゃんと遊べデース!」
その間に真綾が割り込むように洗い熊に体当たりを仕掛けモフモフしまくる。
うおーーーー、モフモフだぁぁぁ!!!!
『ぐぅまぁー!』
古妖『洗い熊』はその本能に従って、思わず手の中に入って来た真綾を洗い始める。
√能力まで使用し始めた究極のわしゃわしゃ洗いである。
たちまちに真綾の身体がキラッキラの、きゅるんきゅるんになっていく。
「ヒャッハー!なんだか身体や服が物凄く磨かれていくデスヨ」
モフモフを堪能している内に真綾はすっかりキレイキレイになってしまった。
「とーぅ!」
十分満足したっぽいのでそこらへんで、らぴかが乱入!
特にモフモフには興味がないらぴかは容赦……というか、|手加減はしたまま《吹雪をまとわせてない方の手で》パンチ!
『ぐぅまーっ!?』
「え!? 思ったよりも弱っ!?」
√能力の乗っていないパンチでも十分に吹っ飛ぶ古妖『洗い熊』。
物理法則に従ってないので2mあっても力には弱いのである。
「あ、でも多分これ一発で倒せたりはしないはず!あとは倒せなかったことに驚いて隙でも見せてやられるよ!」
「ふぅー、真綾ちゃんはもう満足デスヨ……」
『ぐぅまーっ!』
殴られて起こった古妖『洗い熊』はそのままらぴかも真綾も掴んで反撃!
全然痛くないモフモフ洗いをさせられつつ、無事に|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》へとそのまま運ばれることになるのであった。
●
「デスゲーム! 俺一度は参加してみたかったんだーー!」
日南・カナタ(捜査三課のおまわりさん・h01454)はテンション高く依頼に参加していた。
どうやら
「でも……桂木先輩と一緒かーー。この人、頭固そうなんだもんなーー」
「死亡遊戯尊……なんてふざけた名前なんだ……」
そんなカナタからの眼差しを受けていたのは桂木・伊澄(普通の警視庁異能捜査官・h07447)。
どうやら二人はバディらしい。
「やってる事もふざけているけど一般人からしたら本当に死のゲーム。そんなもの容認できるはずがない。必ず阻止しなくては……」
伊澄の方はカナタとは違って、実際に被害が出てしまう可能性の高い|死亡遊技《デスゲーム》には怒りをにじませる。
今回の|死亡遊技《デスゲーム》も必ず阻止して見せると意気込んでいた。
「あ、でも!」
(知能を使った問題とか出たら先輩に任せればいいか!)
カナタはそう思い立つと、心の声を抑えつつキラキラした目を先輩に向けて明るく挨拶した。
「よっろしくお願いしまーーーす!」
なお、そんなカナタの態度に対して、伊澄は怪訝な顔をしていた。
(ん? なんで|こいつ《日南》はキラキラな眼差しを向けてくるんだ……)
いつもは犬と猿の仲のようなのに突然のキラキラ視線には困惑しかない。仕方ない。
「ま、まぁとにかくヘマはするなよ。うまくやるんだ」
「わぁってますって!」
ともかくも、二人は事件の起きる現場に向かうのだった。
『ぐぅまーっ!』
「ひぃー、お助け―」
現れたのは古妖『洗い熊』。
|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》に雇われた妖怪で、|死亡遊技《デスゲーム》の参加者になる一般人を攫う役目を担っているのだ。
見た目はものすごくアライグマ。
ただし体長約2mですっごいモフモフ。
彼に攫われそうになっている一般人を守りつつ、身代わりになって誘拐されることで、|死亡遊技《デスゲーム》に参加できるようになる。
「あ、さっそくあそこでまさしく誘拐が行われようとします!」
「よし。まずは一般人の確保。その後は慎重に相手の」
「日南カナタ、いっきまーーーす!」
「っておぉぉーーい!」
連携も何もあったものではない。
カナタは古妖『洗い熊』を見つけると早速動いて走り出す。
伊澄が止める間もなかった。
「おっと!こんな所にバナナの皮がーーー!」
カナタはそんなことをのたまいながらバナナの皮で明日が滑ったかのように装い人攫いの現場にスライドイン!
「ひぃ……!」
『ぐまーっ!?』
なお、突然やってきた訳の分からない相手に古妖『洗い熊』と、あと一般人も怯えて様子を伺っていた。
「いや、引くなよーーー! 攫えよーーー!」
『ぐぅまぁ……』
「俺は警察です。さ、今の内に早く避難を……」
「は、はいぃ……」
それはそれとしてカナタが古妖『洗い熊』の気を惹いている内に伊澄は一般人を避難させることが出来た。
これが……バディってこと!?
「後は自分も攫われるように動く……!」
「そう、そうだよ! やればできるじゃないか!」
気付いたらカナタが古妖『洗い熊』を煽り立ててなんとか仕方ないなぁみたいな感じで捕まえて貰えていた。
伊澄もよくわかんないけど、妖怪の腕に捕まりにいく。
『ぐぅまぁ……』
だが、古妖『洗い熊』には抗いがたい本能があった。
そう……スライディングとかして汚れてるような服は洗いたくなるのだぁ!
あと次いでに一緒に捕まりにきた人間の服もね!
「ワァ……!スライディングで汚れた服が綺麗にーーー!」
「って……、わ、わ……スーツ……! くしゃくしゃにするなーー!」
√能力で創造した道具でしっかり皺も伸ばしてピンとさせたあと、古妖『洗い熊』は満足気に二人を攫っていくのであった。
●
「うん、まぁ……こいつ(洗い熊)自体には悪意が無いのは分かったよ」
戌神・光次(自由人・h00190)は√能力:ゴーストステップで本来攫われる予定だった一般人を救出し終えていた。
もはや一行も必要ないくらいにシゴデキである。
「代わりに俺を連れて行って貰う事になるが……洗われるのか……まぁ√能力由来だから余計汚れるとかは無さそうだが」
『ぐぅ、まぁーっ!!』
光次の前にいるのは古妖『洗い熊』。
その見た目はまさにアライグマ。ただし体長約2m。
彼は|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》に雇われた妖怪で、|死亡遊技《デスゲーム》の参加者を攫う役目を担っていたのだ。
「ほほう、デスゲームでゴザルか」
そんな熊さんにふむふむとやってきたムーナイン・フワ(お嬢様のお世話係・h01413)。
「拙者そう言うのは参加するより眺める方が好みでゴザルが……まぁ良いだろう、洗い熊殿に一戦お願いしてやろうではないか!」
ムーナインは調子乗った感じで古妖『洗い熊』に勝負を挑みにいった。
大体180cmくらいで色々デカいムーナインは自分より大きい動物は都市部じゃあんまり見ないのもあって楽しみにしていたようだった。
「ここ2,3日お風呂入ってなかったし丁度良いでゴザルよね」
「風呂は毎日入れよ」
「と言う事でカモン鳩さん!」
光次のツッコミを華麗にスルーしてムーナインは√能力を発動し、白い鳩の群れを召喚する。
「この鳩さんはスグレモノでな、囲まれると拙者を攻撃したくなるんでゴザルよ。理由は知らんけど」
『ぐぅまーっ!』
古妖『洗い熊』は鳩に囲まれると、嫌そうに腕を振り、そしてムーナインに向かって攻撃してくる!
バキューン!!
そして√能力の延長線上で、二丁拳銃で先制攻撃したムーナイン。
「え、なんで撃ったのいま!?」
「何発か撃ってしまうかも知れんが、きっとそこには元気に拙者を洗ってくれる洗い熊殿の姿が!ってなるはずでゴザル」
|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》に連れて行って貰うのが目的なので、本来倒しちゃいけないのだ。
古妖『洗い熊』は一般人を攫うために雇われただけなので戦闘力もかなり低め。
事前情報も聞いていたムーナインはちゃんと殺傷能力は低い弾丸を用意しているはず……!
『ぐぅ、まぁ……』
それはそれとして先制攻撃された古妖『洗い熊』は明らかに弱腰になって攻撃をキャンセルしていた。
野生の戦いは先制パンチが決まった方が強いのだ……!
「あ、あ、待つでござるよ! やればできるはずでゴザルよ! さぁ、貴様の洗い力を見せてみろ!」
「ああ、うん。吃驚したよな。頑張って受けた仕事はやろうな……なんで慰めてんだ俺」
『ぐぅ、まぁー!!』
ムーナインの励ましとか、なんか懐かれた光次の慰めでなんとか気を持ち直した古妖『洗い熊』は改めて二人をムンズと捕まえる。
そして本能のままに二人の身体や衣服を洗い始める!
「よしよしキタキター! キタでゴザルよ! ついでに持って来た洗い物もお願いするでゴザル」
「ところで、俺の眼帯って革製だけど、これは普通に洗っちゃダメなんだが……あ、専用の道具あるのか……凄いなお前……とりあえず任せてみるか……」
なんやかんや洗い物をしている内に持ち直した古妖『洗い熊』は無事に二人を死亡遊技会場に連れていくのであった
●
『ぐぅーまぁー』
古妖『洗い熊』は|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》に雇われた妖怪である。
その命令はただ1つ。
|死亡遊戯迷宮《デスゲーム会場》に、誰でもいいので人を連れて来ること!
古妖『洗い熊』は難しいことは分からない!
だが、やるべきことをしなくていけないことだけは理解していた。
『ぐぅまぁーっ!』
「うひょー!? なんだこれ、熊!? デカっ、いやなんか可愛くない? お手ておっきくない? あとモフモフじゃない?」
古妖『洗い熊』は勇敢な妖怪である。
普段いる√とは違う世界にやってきても臆することなく、出くわした人を攫うのだ!
自慢の手で掴んでしまえばいいのである。
「あ。やば、すごい、モフモフ……」
「はいそこまで」
古妖『洗い熊』が一般人を捕まえようとした時、ガンガンガン!と音が鳴ったと思えば釘が足元に刺さっていた!
考えることは得意ではない古妖『洗い熊』でもわかった。
その飛び道具を放ったのは、横から現れた別の女……古出水・蒔生(Flow-ov-er・h00725)であると!
「ほら、今の内に行った行った。触れないんだから立たせてもらおうなんて思うな……」
古妖『洗い熊』はこれでも長く生きながらえてきた古き妖怪の1匹である。
あの釘から怪しげな気配を感じることなど造作もないのである。
「えーっと、一般人を救出したら、次は代わりにわざと攫われないといけないんだよね……え、無理じゃない? 触ったら錆びるよ?」
最初に狙いを定めていた人はいつの間にか逃げられてしまったが問題はないのである。
|死亡遊戯迷宮《デスゲーム会場》につれていくのは誰でもいいのだから。
代わりに目の前に現れたこの女を連れていけばいいである!
『ぐぅーまぁー!』
両手を伸ばせば、ほら、この女も捕まえることに成功した!
「いや、だから触れたら錆びちゃうから」
古妖『洗い熊』は触れた時点で何やら違和感を感じたが、それは既に先程の釘から察していた事柄であった。
怪しげな体質を持つ相手でも、古妖『洗い熊』の敵ではないのである!
『ぐぅーまぁー!』
√能力:不思議クリーニング用具!!
この能力で創造した【掃除道具セット】を使えば、たちどころに、キレイキレイ!
「えっ、錆とり!?」
汚されようともそのすぐそばから洗い落とせばいいのである!
やはり古妖『洗い熊』は天才なのである!!
「これ、洗われながらいくの? 疲れて途中で脱落しちゃわない?」
古妖『洗い熊』の本能として……洗わずにはいられない……!!
でも命令にも逆らえない……!!
ならばすることは1つ!
洗いながら連れていく!
古妖『洗い熊』はやはり天才なのである!!
●
「そこまでネ!」
依頼を受けたレイラ・ウー(契約至上主義のアウトロー武侠・h12286)は早速事件現場にやってきていた。
「人攫いを止めるのも契約の1つネ」
『ぐぅーまぁー』
レイラの相手は古妖『洗い熊』。
体長約2mくらいの見た目アライグマ。めちゃくちゃモフモフであった。
そんな古妖は、今回、|死亡遊技会場《デスゲーム会場》に連れていくゲームの参加者を誘拐しようとしていたのだ。
レイラは古妖を蹴り飛ばすと、攫われそうになっていた一般人を助ける。
そして一人、古妖『洗い熊』に向き直った。
「これでミッションは半分クリアーネ」
残る依頼は|死亡遊技会場《デスゲーム会場》の場所を探ること。
その方法とは……わざと、敵である古妖『洗い熊』に捕まって、連れていかれることである。
「単純に倒しちゃダメなのは逆に面倒ネ……」
『ぐぅーまぁー!!』
構えをとるレイラに、古妖『洗い熊』はその手を伸ばす!
邪魔立てされた怒りを表すようにその手はぐわしと、レイラを掴む。
そして……!!
「も、モフモフネー!!!」
めちゃんこモッフモフな毛の身体で抱きしめて拘束してくる!
その上で、洗い熊の本能がレイラを洗いたくなってしまう……!!
『ぐぅーまぁー!!』
√能力:不思議クリーニング用具!!
この能力で創造した【掃除道具セット】を使えば、たちどころに、キレイキレイ!
「チョット。髪の毛はやめるネ。あ、くっ、と、止まらないネ……それに手つきが抗いがたい気持ちよさネ……」
キューティクルまで施して、キラキラ、サラサラの上質な状態にまで磨き上げてくれる。
それがこの古妖『洗い熊』の本能なのだ……!!
死亡遊戯迷宮につれていくのは、そのあとである……!!!!
●
兎美・言葉(神出鬼没なレイヤー・h09386)。
彼女は、敵とも笑顔で喋りふざけてるように見えるが、それは彼女のモットー「命の散り際まで強く可愛く」によるもの。
胸の内には常に「誰かを守りたい」という情熱をそっと秘め、その為なら無茶をして身体を壊すことになろうとも何事も厭わず戦う。
自己犠牲型。
つまり、今回の依頼のような、一般人が|死亡遊技《デスゲーム》に連れていかれそうになっていれば、率先して、身代わりになって敵に捕まるのも自然な流れということだ!
「あぁぁぁぁーーー、モフモフじゃん」
『ぐぅーまぁー』
ということで、言葉は|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》に雇われて一般人を攫おうとしていた妖怪。
古妖『洗い熊』(体長約2mくらいの見た目アライグマ。めちゃくちゃモフモフ。戦闘力はとても低い)に自ら捕まっていた。
かわいいお手てにぐわしと掴まれ、妖怪なので何故か物凄く清潔でモフモフふわふわな毛皮に拘束されてしまったのだ!
「そうこれはデスゲームに無理矢理参加させられそうになっていた一般人を守るため……守るため……あぁぁぁぁモフモフ気持ちいいよー」
『ぐぅーまぁー』
古妖『洗い熊』が命令された内容は誰でもいいので|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》に人を連れて来る事であった。
そのため、別に手近なところにいた一般人ではなく、なんか代わりに懐に入って来たこの言葉でも問題はなかった。
なかったのでそのまま言葉を捕まえて満足!
|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》へと運んでいくのであった。
潜入作戦、成功!!
第2章 冒険 『⭕️❌ダンジョン』
●第二章 ●×デスゲーム!!!
無事に一般人の代わりに|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》に潜入した√能力者たち。
そんな君達の前に待っていたのは……『●』の扉と、『×』の扉であった!!
そう、死亡遊戯尊のこしらえたデスゲームの内容は、●×デスゲームクイズ!!
正解の扉はどちらか1つ。
そして間違えた扉を潜れば、当然、即死級の罠が待っている!!
(√能力者の皆さんは、死んでもどっかの√で蘇ります)
(あと即死級の罠なだけで、回避したり防いでもOKです)
知略と度胸が必要な知識系の罠の定番!
もちろん、確率50%の運に身を任せるのもいいだろう。
だが、死亡遊戯尊は躊躇なく人を殺すが、同時に人殺しを好まない性格でもある。
そして死亡遊戯迷宮の罠も必ず正しい道を導くヒントを得る方法はあるのである。
問題!!
『1+1は、『田』である。⭕か❌か?』
ヒントの入手方法:そこのアライグマと心を通わすダンスを踊る。
※注
|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》によりルール上、必ず公平です。
⭕か❌かどちからは必ず正解の扉で、どちからは即死級の罠です。
走って突き破って突入するやつです。
ズルすると、重いペナルティがかかります。
√能力者の皆さんは、即死してもなんか生き返りますよね?
あと√能力でどうにかしても大丈夫です。
(間違えると、死ぬのではなく、即死級の罠が待ち構えているだけ)
Ankerの人? ……ハハッ!
必ず正解したい人は、ヒントを得る方法があります。
なお、上の問題は例文であり、内容は違う場合があります。
(プレイング次第です)
・雇われたアライグマ
古妖『洗い熊』
体長約2mくらいの見た目アライグマ。めちゃくちゃモフモフ。
捕まえた相手は、本能として凄く洗いたくなる。
√能力でどんな汚れもピカピカにできる能力を持っている。
野生の動物ではないので、臭くないし、常にふわふわモフモフである。
●
デスゲーム会場に潜入することに成功した一行。
そこに待ち受けていたのは⭕️❌ デスゲームであった!!
内容はシンプル。
問題に正解すれば、そのまま先に進め、間違えれば、即死級の罠が待っている。
まさにデスゲーム。
知略と度胸が必要な知識系の罠の定番と言えよう。
そんなデスゲームの罠に挑戦するのは、弥久院・佳宵(人妖「九尾狐」の不思議古書店店主・h02333)であった。
「助太刀をご所望でございますか?」
歴史ある九尾の家の箱入り息子。
普段は半ば趣味で古書店を経営している佳宵。
多くの書物を嗜んで来た彼ならば、きっと、正解の扉を突き破ることができるだろう。
問題!!
『1+1は、『田』である。⭕か❌か?』
「これは……有名なアレでございますね……」
佳宵は出題された問題に息を飲む。
まさに難問。
だが、|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》の罠には必ず抜け道があるはずなのだ。
「ええ。考えていても仕方ありません。ここは心の赴くまま……!」
佳宵は悩んだ末に……一か八かの運任せに走ることにした!
なにしろ一緒に戦った人たちからは「意外と脳筋」と言われることもあるという。
「正解は、⭕でございます!」
そして『⭕の扉』を突き破る!
『ブッブー!! 1+1は、2に決まってるじゃんねー!』
「そんな……!」
しかし不正解!!!
突き破った先に待っていたのは、即死級の罠……毒矢であった!
「ぐっ」
腹に突き刺さる佳宵。
残念ながらここで彼のデスゲームは終わっ……たりはしないのである。
「命の調べが今ここに響き渡り、蘇生の力を呼び起こすのでございます」
√能力:命響の旋律。
周囲に【再生の力】を増幅することで、死なない限りは外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快させる√能力である。
これによって佳宵は刺さった矢を自分で抜いて、ついでに無機物にも作用するので空いた服の穴も塞いだ。
「これで先に進めるようでございますね」
佳宵は⭕️❌ デスゲームを突破するのであった。
●
デスゲーム会場に潜入することに成功した一行。
そこに待ち受けていたのは⭕️❌ デスゲームであった!!
内容はシンプル。
問題に正解すれば、そのまま先に進め、間違えれば、即死級の罠が待っている。
まさにデスゲーム。
知略と度胸が必要な知識系の罠の定番と言えよう。
そんなデスゲームの罠に挑戦するのは、冬夜・響(ルートブレイカー・h00516)であった。
問題!!
『1+1は、『田』である。⭕か❌か?』
「この問題は……必ず正解を選べるものじゃないじゃないか」
響は出題された問題文を見てすぐにこのデスゲームの本質を理解する。
|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》は本気で容赦なく人を殺す。
だが、彼は同時に人殺しを好まない性格でもあるのだ。
この⭕️❌ デスゲームは普通にやれば確率50%で死亡するが……|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》の罠には必ず抜け道がある。
そう、正解を導くヒントを得る手段があるのだ!
「ヒントを得る方法は……これか!」
響が見つけたのは、隠された案内板だった。
ヒントの入手方法:そこのアライグマと心を通わすダンスを踊る。
『ぐぅーまぁー』
古妖『洗い熊』。
体長約2mくらいの見た目アライグマ。めちゃくちゃモフモフ。
捕まえた相手は、本能として凄く洗いたくなる。
√能力でどんな汚れもピカピカにできる能力を持っている。
野生の動物ではないので、臭くないし、常にふわふわモフモフである。
「う、うん?」
『ぐぅーまぁー』
響は首をひねった。
とりあえずなんか洗おうとしてきたので|ルートブレイカー《自身の右掌》で、相手の√能力は打ち消しておいた。
そのままお手てとお手てを繋いでぐるぐる輪になって踊ってみた。
『ぐぅーまぁー♪』
なんか心が通ったっぽかった。
「うん。ありがとう。それじゃ僕の役割はここまでかな?」
そして響は古妖『洗い熊』の指し示す扉を突き破り、⭕️❌ デスゲームをクリアーするのであった。
●
問題!!
『1+1は、『田』である。⭕か❌か?』
「1+1が田とかアホみてぇな問題デスネェ」
白神・真綾(首狩る白兎・h00844)は出てきた問題文に呆れた態度を見せるとノータイムで扉に向かう。
答えは❌。
「んなもん答えは❌に決まってるデスが別にそれが間違ってても構わねぇデスヨ。罠は嵌って踏み潰すデース!」
そして❌の扉に全力ダッシュ!!
「ヒャッヒャッヒャー! 即死級とやらが如何程のものか見せてみやがれデース! 真綾ちゃんのお眼鏡に叶うなら1回くらい死んでやっても良いデスヨ!」
扉を尽き破る!
『ブッブー!! トンチだよトンチ。頭が固いなぁー!!』
しかし不正解!!!
突き破った先に待っていたのは、即死級の罠……毒針であった!
「あばっ!!」
スコーン! と額の中心に突き刺さる針。
力が一瞬で抜け、仰向けに倒れ込む真綾。
毒は即座に回り残念ながら真綾は死んでしまった……。
静かに目を閉じた、その安らかな顔つきはとても美しい美少女であった……。
「ヒャッヒャッヒャー!! 真綾ちゃん復活デース!!!」
あ、美少女期間終わった。
√能力:|白痴神完全顕現《コールオブアザトース》。
【自身の核となる白痴の神】と完全融合することで、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生できる√能力を事前に発動していたのだ。
「ヒャッハー! 見えない針で避けられなかったのは業腹デスが、いい経験デス」
何事も無かったかのように即時復活した真綾はそのまま⭕️❌ デスゲームを突破するのであった。
●
無事に|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》に潜入した二人。
彼らの前にあるのは、|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》にある死と隣り合わせの罠。
⭕️❌ デスゲームであった!!
内容はシンプル。
問題に正解すれば、そのまま先に進め、間違えれば、即死級の罠が待っている。
まさにデスゲーム。
知略と度胸が必要な知識系の罠の定番と言えよう。
「よっしゃ!頭脳戦!こっちには眼鏡がいるんだぞ!勝った……!」
バディの元気な方、日南・カナタ(捜査三課のおまわりさん・h01454)はそう嬉しさに叫びつつ再びキラキラした眼差しで相方を見る。
「日南お前そんな事期待してたんだな!」
バディの眼鏡の方、桂木・伊澄(普通の警視庁異能捜査官・h07447)は(おい、眼鏡って俺のことか!)と思いながらも眼鏡のずれを直しながら言う。
「残念だけど俺はどっちかというと脳筋だ……」
「えっえーーー!! 眼鏡かけてるのにーー!? バカなのーー!?」
「あのな!?眼鏡かけてる奴みんな頭いいとか思うなよ!?」
「眼鏡に謝ってください! あと俺にも!! ああーー死にたくない!!」
「……殴ってもいいか?」
「うぅ、考えるしかないですよね……」
「ま、まぁ流石に冗談だが……しかし真剣に考えて正解を選ばねばだな……」
なんやかんやで二人は揃って⭕️❌ デスゲームに挑戦する!
問題!!
『1+1は、『田』である。⭕か❌か?』
「なんだ俺でも分かる!簡単じゃん!」
「いや、待てよ……、ひっかけ問題かもしれない!」
「ええっ!?」
「裏の裏をかくんだ!」
「裏の、裏……? ってことはどっちだ?」
「いや、そのまた裏か!それも読まれてる……!?ならその裏……!……あぁもう!何がなんだか!」
「うおーーー、わからんーーー!!」
二人はドツボに嵌まっていた。
「いやまてよ……桂木先輩、ヒントがあります!!」
だが、|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》の罠には、実は、必ず、抜け道がある……。
正解を導く、ヒントが隠されているのだ!
この部屋のヒントの入手方法は、古妖『洗い熊』と心を通わすダンスを踊ることである。
『ぐぅーまぁー』
古妖『洗い熊』。
体長約2mくらいの見た目アライグマ。めちゃくちゃモフモフ。
捕まえた相手は、本能として凄く洗いたくなる。
√能力でどんな汚れもピカピカにできる能力を持っている。
野生の動物ではないので、臭くないし、常にふわふわモフモフである。
「なるほど懐柔作戦だな……!」
「俺には天性のたらし能力がある……!まぁ孫の力が古妖に通じるか分からないけど……でもやってみる価値はある!」
「よし、ならは俺も精神侵蝕で古妖『洗い熊』の懐柔しやすいように手助けしよう」
「頼みますよぉ!」
そして二人は√能力を駆使してアライグマに挑む!
「俺の目を見て」
√能力:精神侵蝕。
伊澄は【両眼から仄蒼い光】を放つと、自分含む全員の【精神支配】に対する抵抗力を10分の1にする。
その上で、カナタが古妖『洗い熊』の懐に潜り込む!
「ねー、お願い! ヒントを教えて~!」
√能力:天性の孫属性。
【ニコニコ元気で明るくまるで孫のような笑顔】を放つことで、自分含む全員の【お願い/おねだり】に対する抵抗力を10分の1にするのだ。
ただし65歳以下には効きにくい。
なお、古妖『洗い熊』は古妖って付くだけあって、ちゃんと古い生き物であった。
『ぐぅーまぁー』
笑顔を向けられた古妖『洗い熊』はそのお手てを伸ばすと、友好的な感じでカナタと伊澄の両手を掴む。
「ほう。上手くいったようだな」
「ふっ、よもやこの能力を作ってかれこれ1年……、それを初めて使う日が来るとは……」
完全に懐柔できたと確信した二人はそのまま古妖『洗い熊』の成すがまま導かれるままに……ぐるぐる回って踊り始める。
「あれーーー??? 桂木先輩、なんか、俺たち踊ってません!? ヒントは!?」
「そうか! ヒントを得る方法は心を通わすダンスを踊ることだった……!」
「え? どういうこと?」
「つまり、おねだりすれば教えてくれるわけじゃないんだ……いや、おねだりしたから、ヒントを得られる方法として、一緒に踊ってくれているのか?」
「どーーーでもいいですけど、なんか止まんないんですけどーーー!!!」
『ぐぅーまぁー♪』
「これは、俺たち自身も抵抗力が下がっているからか!」
そのまま仲良く2人と1匹はぐるぐると回って踊り続ける。
抵抗力が10分の1の10分の1になっている分だけ、時間が長くなっているようであった。
……あ、最終的には正解の扉を教えてくれたので目を回しながらも二人は見事、脱出に成功するのであった。
●
無事に|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》に潜入した√能力者たち。
彼女の前にあるのは、|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》にある死と隣り合わせの罠。
⭕️❌ デスゲームであった!!
内容はシンプル。
問題に正解すれば、そのまま先に進め、間違えれば、即死級の罠が待っている。
まさにデスゲーム。
知略と度胸が必要な知識系の罠の定番と言えよう。
だが安心して欲しい。
|死亡遊技尊《デスゲームのみこと》は容赦なく人を殺す。
だが、彼は同時に人殺しを好まない性格でもあるのだ。
この⭕️❌ デスゲームは普通にやれば確率50%で死亡するが……死亡遊技尊の罠には必ず抜け道がある。
そう、正解を導くヒントを得る手段があるのだ!
そのヒントの入手方法とは、アライグマと心を通わすダンスを踊ることだ!!!
「アライグマと心を通わせるダンス……あー、あれかぁ!」
ムーナイン・フワ(お嬢様のお世話係・h01413)はヒントの案内板を読むと、頭の中に映像が浮かんできた。
「あのアライグマが円の中で回ってるやつ! あれ良いでゴザルよねぇ、キャワイイお顔してるし」
なお著作権の問題で歌詞は省略されるし詳細は話せない。
それでもムーナインは、絶対に決して口に出す事はしないが、懐かし気に内容を思い出していた。
「どんな感じだったっけ? 確か両手を上げてこう円の中でわちゃわちゃと……はっ、円?」
ムーナインの灰色の脳細胞に電流が走る!!
「円、つまり丸……このヒントによれば答えは〇か!」
|名《迷》探偵さながらの推理が迸る。
「わかったぞ! わかったぞ! わか……そういや問題聞いてないけど、死なないだろ……多分。とゆー事で行くでゴザルよ!」
もはや問題文を確認する必要すらないと確信しているムーナインはそのまま走る。
「答えは〇! 信じるぞアライグマ! 拙者の命、貴様に預けた!」
デデーーン、ムーナイン、アウトー!!
「うそーーんっ!!?」
哀れ、ムーナインは即死級の罠によって、死んでしまうのであった……。
なお、√能力者は死後蘇生(死ぬことができない)なので、なんかふらっとその内そこらへんで生き返ると思います。
それと、死んでしまっても、次の部屋への扉を発見したので、きちんと死亡遊技迷宮の攻略には貢献したのでした。
●
「うひょー!ここがデスゲームの会場だね!」
雪月・らぴか(霊術闘士らぴか・h00312)たちは無事に|死亡遊技迷宮《デスゲーム会場》に潜入を果たす。
そこに待っているのは、当然、デスゲーム。
間違えれば死!
⭕️❌ デスゲームであった。
「◯✕クイズかー。バラエティ番組とかだと間違えると泥まみれになるやつだよね! 洗い熊いるからそこは安心だね! ってデスゲームだから多分死ぬじゃん! 死にたくないし、なんとか正解しないとね!」
実際、この問題の間違った方の扉を開くと即死級の罠が発動することになっている。
この罠を回避する方法は、1つ。
アライグマと心を通わすダンスを踊ることで、正解のヒントを入手するのだ!
「ふむ……つまり、洗い熊から教えて貰ったほうが正解って事か?お前はどう思う?」
戌神・光次(自由人・h00190)はここまで連れてきてくれた洗い熊を撫でる。
『ぐぅーまぁ!』
なんか既に懐いている感じの古妖『洗い熊』だった。
未だにわしゃわしゃと光次の髪の毛を洗っていた。
「ってことでヒントのために洗い熊と踊るよ!」
まあそれはそれとしてらぴかは早速古妖『洗い熊』とダンスをするため、√能力:【冬幻驚霊ウィンターワンダーレイス】を発動する。
「冬の奇跡で楽しくなれーっ♪」
【楽しい冬の風景と共に冬の奇跡の幽霊】が顕現し、誰も傷つける事のない願いをひとつ叶えてくれるのだ。
「踊りやすそうな音楽流してね!」
『♪』
踊るならば、音楽が必要!
雪だるまのような見た目の幽霊はにょきにょきっと木の枝を生やすと、そこに楽器を持って演奏をし始めた。
「そうか……なんか踊ればいいのか」
光次は踊り易そうな軽快なリズムの音楽に一歩前に出る。
「俺にできるダンスはドリブル練習に使えると思って覚えたコレくらいだが……」
そして光次は華麗なステップのタップダンスを洗い熊に披露する。
『ぐぅーまぁ!』
「大丈夫そうか?それは良かった」
古妖『洗い熊』は光次の脚の動きに目を丸くして、なんか真似ようとしてどったんばったんしていた。
「うひょー! 私もやるよー!」
らぴかもどたんばたんしている古妖『洗い熊』の前に行くと魔法の杖をフリフリ。
洗い熊の本能から、なんか洗いたくなってきたようで、おっきなお手てで掴みに来るので、それをするっと音楽に合わせたダンスっぽいステップでよけていく。
「よっ、ほっ」
「えい、やあ!」
『ぐぅーまぁ!』
ステップだったり、捕まえようとしてたり、逃げたりと中々渾沌とした内容だったが、音楽もあってちゃんとダンスっぽくも見えなくもなかった。
最終的にやっぱり捕まってしまった光次とらぴかであったが、わしゃわしゃ洗われるのも、らぴかはなんかこう回ったり手とか首とか振って振り付けっぽくしてみていた。
光次はめっさ洗われていた。
『ぐぅーまぁ!』
「で、正解は……そうか。ありがとう」
「おおー! これでばっちりクリアーだね!」
そしてたっぷり踊って洗った2人と1匹は、満足した古妖『洗い熊』に導かれて正解の扉を無事にくぐるのであった。
「そんじゃ行ってくるが、最後に1つだけ言わせてくれ。……これをデスゲームと呼んでいいのか?何を参考にしてコレに至ったんだ?」
一応言っておくと、予知がなければ50%の確率で死亡するゲームである。
しかも、依頼では複数人で挑戦して分担してるが、1人の参加者の場合、何度も確率50%を潜らないといけない。
そんなかなりのプレッシャーと恐怖を植え付ける、そんなデスゲームなのだ。
殺したくはないけど、殺す気はあるよ!
そんな⭕️❌ デスゲームなのであった。
●
「お、なんかやってる系か? 事件があるなら、とりあえず首突っ込んでみちゃうぜ!」
レイシー・トラヴァース(星天を駆ける・h00972)はそんなノリで、依頼に参加してきてくれた。
そんな彼女の前にあるのは、死亡遊戯迷宮……デスゲーム会場の罠だった!
「んなっ!? ⭕️❌ デスゲームぅ!?」
そして今回待っていた罠は、まさかの知略系。
正解の扉を潜れば問題ないのだが、もしも間違った扉を潜ってしまえば即死級の罠が発動してしまう。
「基本的には頭使わないで正面から突っ込むことが多いからな……」
そしてとても残念なことにレイシーは猪突猛進タイプであった。
「別に怪我とか気にしねーし、ちょっとくらいインビジブっても……ま、どうにかなるだろ」
というわけで、確率50%にかけることにした!
「おらー!」
どーん!と扉をくぐるレイシー!
そして待ち受けていた、即死級の罠!!
デデーーン。レイシー、アウトー。
「|真影顕現《シンエイケンゲン》」
即死級の罠がレイシーを襲う、その寸前に、彼女は√能力を解放した。
無敵の【真なる影竜】に変身。
体内の【竜漿】を代償に、外部からのあらゆる干渉を完全無効化する。
「あぶねー……けどこの姿ならどんな罠も効かねーぜ!」
そしてレイシーはデスゲームの罠を見事、力技で突破するのであった。
第3章 ボス戦 『『死亡遊戯尊』』
●
『ようこそ、おいでくださったようで』
凶悪なデスゲームの罠を突破したEDENの面々の前に古妖が待っていた。
彼こそが、創作物の悪役から生まれた妖怪。
封印から目覚めた時代の「不愉快な悪役」に則した名を得る存在で、今回の時代の名前は……。
『私こそ『|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》』だ』
デスゲーム主催者。
この事件の首謀者であり、密室や迷宮の類に無辜の人々を閉じ込め、右往左往するさまを愉しむ役割を持っていた。
『ふぅむ……やはり、私自らはさして手を汚さぬ点が、程々に不愉快だ』
現在の彼は、その名の存在に引っ張られて、躊躇なく人を殺すが、実は人殺しを好まないようになっている。
『だが、死亡遊戯と言えば、最後は主催者を打倒するものであろう?』
そして同時にデスゲームの参加者を本気で殺そうとしつつも。
踏破されることもある意味望んでいる。
『私の用意した罠をかいくぐり、見事撃ち果たしてみせてほしい』
そして|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》は己の周囲に「デスゲームの罠」を具現化してきた!
彼の周囲には「ずるくて危険だが、必ず突破口も存在するトラップ」が仕掛けらており、それを無効化。
もしくは逆に利用しない限り、|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》に辿り着くのは難しいだろう。
『私の用意した罠は……』
|遊戯管理者の絡繰仕掛け《アトラクションステージ》。
足元が一本の長い平均台のような場所になる。
【増殖する黒き絡繰仕掛け】と言う名前の障害物がぐるぐる回って君達の行く手を阻む!
もちろん、押し出されたりして落ちてしまえば、即死級の罠が待っている!!
|白き手の喝采を《視聴者たちの拍手》
虚空から手がいっぱい出てきて攻撃してくる。
だが彼らは、デスゲームの視聴者役だ。
画面映りのいい、アピールやパフォーマンスを行えれば、彼らはスバラしい!と拍手するのに忙しくなる!!
|死亡遊戯を始めよ《⭕️❌ デスゲーム再び》
解くのが難しい⭕️❌ 問題が出て来る。
正解の扉を突き破れば、|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》の元へ直行できる。
不正解の扉を突き破ると、即死級の罠が待っている!!
※例題:「虹は2時に出る ⭕である」
|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》の罠は、失敗すれば危険だが、成功すれば大きなチャンスを得られる。
さらに必ず突破口も存在する。
ただし、死亡遊戯迷宮のルール自体を破綻させるような行為には、致命的なペナルティが課せられる可能性がある。
真正面から攻略し、|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》を倒すのだ!