⑤ふよふよ鬼ごっこ
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「集まってくれてありがとうな。今回お願いしたいのは『ゾディアック継承戦争』に関する依頼だ」
軽く手を振り、赤神・晩夏(狐道を往く・h01231)はEDENたちを迎え入れる。どうやら今回も戦争依頼の案内のようだ。
「今回の目的地は八重洲博多ビルだ。ここは絶対防衛領域……つまり民間人が命を落とさないエリアなんだが、だからこそ|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》に目を付けられちまった。あいつは誰も死なないのをいいことに、ここを巨大死亡遊戯会場に変えて乗っ取っちまったんだよ」
死亡遊戯尊は名前の通り|死亡遊戯《デスゲーム》を主催して回っている古妖だ。容赦なく人を殺すが、同時に人殺しを好まない性格をしている。そのため絶対防衛領域は都合がよかったのだろう。
「今回予知できた会場では、死亡遊戯尊本人じゃなくて協力者がデスゲームをやってるぜ。名前は『宙の上から来た侵略者』、クラゲみたいな可愛い宇宙人だ。こいつが鬼の役をして、危険な鬼ごっこをやってるんだ。内容については資料にまとめたよ」
晩夏が手渡した資料には、鬼ごっこのルールが記されていた。
ルールは大変シンプル。ビルの最上階である11階から1階の出入り口まで逃げるだけだ。その最中に鬼である侵略者が追いかけてくるので、その追跡から逃れられればいい。
ただしビルの内部には無数の罠が張り巡らされている。基本的には殺傷力より捕獲力を優先した罠が仕掛けられているようだ。引っかけ縄やトラバサミのようなものが多いだろう。
それらに引っかかれば、侵略者が容赦なくぶっ叩きにくる。民間人なら一撃でノックアウトだろう。
「会場にはすでに民間人が連れてこられて、鬼ごっこに参加させられてる。彼らを助けつつ、罠もなんとかして、それで侵略者を倒してくれ」
最終的に侵略者を倒すことができればデスゲームは終わらせられる。それを目指して行動することになるだろう。
「人が死なない状況とはいえ、気持ちのいいもんじゃないからな。みんなの力でどうにかデスゲームを終わらせてくれ。説明はこのくらいかな。それじゃあ、気をつけて!」
晩夏は再び手を振って、EDENたちを見送った。
第1章 ボス戦 『宙の上から来た侵略者』
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絶対防衛領域と化しているとはいえ、八重洲博多ビルで行われているのは文字通り命懸けの遊戯だ。
物騒な状況を前にして、九条・凛太郎(雷神の申し子・h13190)はほぅ、と小さく息を吐いた。
「都会のゲームはなんとも過激ですね! ……え、違う?」
改めて資料を確認すると、この遊戯は敵が勝手に行っているもので、都会の流行とかではないようだ。
つまり参加者たちは、誰も楽しんだりしていない。罪のない人々が大変な目に遭っているという現状を理解すれば、凛太郎の瞳に鋭い光が宿る。
「早くなんとかしなければなりませんね。参りましょう!」
凛太郎は意を決し、ビルの中へと突撃する。するとすぐに、逃げ惑う人々の声が聞こえた。
「わああ、助けてくれ!」
聞こえた声の元に駆けつければ、男性がクラゲのような存在――侵略者に追いかけられていた。
男性は意外と足が速いようで、侵略者との距離は離せていた。けれど注意が疎かになっているようで、進行ルートの仕掛け縄をそのまま踏みそうだ。
「危ない!」
凛太郎は咄嗟に男性の元へ駆け寄り、彼を罠から離れるように突き飛ばした。これで男性は助かるが、代わりに凛太郎が縄へと引っかかってしまった。
「うぅ……!」
転んだ勢いで身体を打ち、凛太郎は小さくうめき声をあげる。男性は身を起こしつつあるが、彼より先に侵略者のほうが近づいてきそうだ。
侵略者はふよふよと、けれど機敏な動きで凛太郎に肉薄し、触腕を振り上げるが――。
「――鳴神さま!」
突如、何もない空間から白と赤の毛に覆われた腕が姿を現す。虚空から現れた鳴神の腕が、赤錆びた宝剣にて侵略者を薙ぎ払ったのだ。
袈裟斬りを食らった侵略者は大きく後退し、目を回す。その隙に凛太郎は起き上がり、男性の手を取った。
「さっきはありがとう!」
「こちらこそ。必ずお助けいたしす、共に一階へ!」
男性は奇妙な状況に驚いているようだが、勇敢な凛太郎のことは素直に信頼しているようだ。その様子に、凛太郎もまたグッと気合を入れた。
二人は鳴神の加護の元、死亡遊戯の出口を目指す。凛太郎の勇気は、巻き込まれた民間人をしっかりと助けたのだった。
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ビルの内部で、侵略者は獲物を探し回っているようだ。
ふよふよと浮遊する侵略者を観察し、波路・玲央(人魚の子・h06040)は数度瞬きをした。
「わー、なんだか海の生き物にも見える不思議なやつですね、あれ。メンダコにもイカにも見えるや」
「宇宙人のような存在らしいが、確かに水棲生物に近い姿だな。まあ、水怪の方がまだ言うことは聞く……と思っていた時期が俺にもあった」
思わず溜息をつく白片・湊斗(溟・h05667)の視界には、長閑な光景が映っていた。
気づけば湊斗の水怪たちが好き勝手に泳ぎ回り、玲央の頭に乗っかったりしている。玲央も抵抗することなく水怪を可愛がっていた。
「ぷわちゃん達にも似た雰囲気を感じるっす。ほら、ほら」
「……わかったから。そろそろ仕事の時間だ」
なんとも言えない表情で首を横に振る湊斗。それに反応するように、玲央はハッとした表情を浮かべた。
「可愛い顔に和んでる場合じゃないっすよね。敵の足止め、任せてください!」
「ああ、罠はこちらに任せてくれ」
玲央が名残惜しそうに水怪と離れれば、湊斗は鋭い視線で周囲の様子を探る。侵略者はまだ民間人を見つけられていないようで、適当に動き回っているようだ。
おそらくこの状況なら、侵略者は道なりに進んでいくはず。そのルートには、√EDENらしく複数のインビジブルが漂っているのが見えた。
「よし、それじゃあ先に行ってくる」
「お気をつけて!」
能力の準備を進める玲央の声を聞きながら、湊斗もまた自らの能力を発動する。いよいよ動く時だ。
一瞬で湊斗は侵略者の進行ルートの先へと転移していた。彼のいた位置には、灼泡と化したインビジブルが浮遊している。
湊斗は近くのトラバサミを蹴飛ばしつつ、灼泡を自身の側へと呼び寄せた。
「こいつらを破壊してくれ」
泡はゴポゴポと音を立てながら、湊斗の視線の先――張り巡らされたワイヤーの元へと向かう。高熱の灼泡はワイヤーとぶつかると、一瞬でワイヤーごと溶けていった。
こうして罠を破壊していけば、民間人の逃走にも役立つだろう。しかし、このままでは侵略者がすぐにこちらにやって来てしまう。
そこで玲央の出番だ。玲央は意識を集中しつつ、頭の中にはっきりとしたイメージを思い浮かべる。
「青くて生命豊かな海……俺の大好きなものだよ。ここを同じ色に染め上げよう!」
次の瞬間、ビルの中は煌めく海へと変化した。玲央が描いた絵のような、鮮やかな光景だ。
この海の中では玲央が主人公に変わる。そうなれば、罠はもう気にしなくていいだろう。
大好きな光景の中を元気いっぱい駆けていって、目指すはまっすぐ敵の元。侵略者は周囲の変化には気づいているようだが、特に行動は変えていないようだ。
しかし獲物を見つければ話は別だろう。侵略者は玲央の接近に気づくと、謎推進力により向かってきた。
「わ、本当にクラゲみたい……って見てる場合じゃない。クラゲらしく流しちゃいますよ!」
玲央は水流を生み出すと、それを勢いよく侵略者へとぶつける。突進していた侵略者は回避することもできず、素直に水の流れに飲まれていった。
侵略者の進む方向には、罠の解除を続ける湊斗の姿があった。
「おっと、うまく敵を翻弄しているみたいだな」
「白片さんのほうも順調みたいっすね!」
玲央も急いで侵略者を追いかけ、戦況を確認しているようだ。侵略者はまだ水の流れに呑まれている。今なら追撃も叩き込めるだろう。
「白片さん、少しでも敵を攻撃しておきましょう!」
「わかった。それじゃあ合わせてくれ」
玲央がさらなる水流で敵を押し流せば、そちらに向けて湊斗が刺胞を撃ち込む。
二人の連携は見事に成功し、毒と水流に翻弄された侵略者は遠くに押し流されていった。
「……宙に無い毒はよく刺さるだろうよ」
「ナイスっす、白片さん……あ」
しばらく安全になったことを確認し、湊斗は安堵の息を吐く。その横で、玲央は頭上を見上げていた。
「どうした?」
「見て下さい、ほら!」
玲央の指さす方向では、水怪たちが楽しげに浮遊していた。どうやら海の環境は、彼らにとって心地の良いものらしい。
「……楽しそうだな」
「喜んでもらえてよかったっす!」
「だが、遊んでいる場合じゃないぞ」
「っと、そうでしたね」
海をエンジョイするのは、すべての戦いが終わってからだ。一行は再び意識を集中し、人々の救助活動を続けるのだった。
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「デスゲームって何で流行ってるんだろうねェ。生死の境でも感じたいのかな……?」
現状を確認し、緇・カナト(hellhound・h02325)はしみじみ呟く。件の古妖は『そういう存在になったから』動いているのだろうが、かといって各地で死亡遊戯をするのは、どうなのだろう。
隣の野分・時雨(初嵐・h00536)はもう少しハッキリとした印象を抱いているようだ。
「デス! ゲーム。そんな死を遊びに使うなんて、冒涜的!」
「牛鬼くんはそう思ってる感じ?」
「ええ、けれど生死の境はまあ、ドキドキわくわくしますけども」
「そうなんだ」
「とりあえずゲームは楽しそうなんでしましょう!」
「楽しそうなんだ……」
はりきった雰囲気の時雨を前に、カナトは目を細める。楽しさを見出すのは、悪くない気がした。
「まぁ思惑を破壊し尽くす為にもオレも楽しもう〜っと」
「お、わんちゃんも乗り気ですね! じゃ、よーいドンで行こ!」
駆け出す姿勢を取った時雨に、カナトはゆるく笑顔を向ける。
「よーいドンしなくても始まってるよ」
「そうでしたか。ですが……やっぱりよーいドン!」
なんだかんだで時雨は元気いっぱい走り出した。その背中を眺めつつ、カナトも走る。ビルの中では、すでに死亡遊戯が始まっていた。
二人を導くように先導するのは、死霊の海音さん。ゆらゆらと泳ぎ回りつつ、巻き込まれた民間人を捜索していた。
民間人を発見したなら、簡単に事情を説明して保護していく。彼らは助けが来たことを認識し、素直に従ってくれそうだ。
「罠があったら報告してください。すぐに行きますから」
「こっちも積極的に探さないとね。見えてる罠ほど裏も有りそうだし」
民間人に声をかける時雨の後ろで、カナトは千疋狼たちを呼び出していた。五十匹ほど呼び出せば、ビル全体をカバーできるだろう。
狼の嗅覚とEDENたちの力を合わせれば、罠の発見はそう難しくなかった。
時にはカナトの懸念通り、これみよがしに置かれた罠もあった。たとえば廊下のド真ん中に置かれたトラバサミだ。
「流石に罠解除は人力だろうなァ」
「ぼくらで壊せば被害も抑えられるでしょうね」
「そうだね。とりあえず遠くから壊してみよっか」
カナトは精霊銃を構え、雷の弾丸を放つ。するとトラバサミはあっさりと吹き飛ばされ、ひしゃげて落ちた。
それから時雨が鋼糸を放ち、トラバサミのあった地点を薙ぎ払う。すると――巧妙に隠されていたワイヤートラップが姿を現した。
「わんちゃん殿の言った通りでしたね!」
「ほんとにあった。こういうのは原始的なのが一番〜力技のゴリ押し!」
ワイヤーは手斧であっさりと切り払うことができる。安全を確保し、二人は笑顔を向けあった。
それからさらに罠を解除して回りつつ、ふとカナトが足を止める。
「そういえばさ」
「どうしました?」
「デスゲームが鬼ごっこと言うか……鬼役がデスった場合は如何なるんだろうね」
どうやらカナトはまだ遭遇していない侵略者が気になる様子。彼の言葉に時雨も首を傾げた。
「あ、デスゲームって鬼ごっこみたいなもんか!」
「そうそう。こうさ、いっぱい倒せたら鬼狩り役になれたりして〜」
「でしたら、ちょっと楽しいかも。わんちゃん場所交代しよ~」
「お、鬼待ちやってみる?」
提案通り、二人は立ち位置を交代する。その時、カナトは悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
「鬼を待つのはいいけどさ、後ろで牛歩君してると置いてっちゃうよ?」
「牛歩くんしませんてば! ……でも待ってたら戦えるかな」
なんとなく鬼に会えるのを期待して、二人は歩く速度を落とす。民間人は海音や千疋狼が安全なルートで連れて行っているから、心配しなくてもいいだろう。
こうして待ち構えていると――後方から、ふよふよとした影が姿を現した。
「来ましたね!」
時雨はすかさず鋼糸を放ち、影を捕らえる。思った通り、侵略者は網にかかったクラゲの如く拘束されていた。
「よし、そのまま捕まえてて!」
身動きのとれない侵略者に、カナトは一瞬で肉薄する。そのまま思い切り手斧を振りかぶれば、侵略者は傷を刻まれつつ吹き飛んだ。
「……どう? なんか、ルール変わったりした?」
「……特に何も起きませんね。まだあっちが鬼みたです」
現状を確認しつつ、二人はちょっと悪い笑顔を浮かべる。
確かに鬼役はまだ侵略者だ。けれど――鬼を追いかけちゃいけないなんてルールはない。
二人はしっかり民間人を助けつつ、それぞれの楽しみ方でデスゲームを堪能していく。それからしばらく、二人は鬼を追いかける鬼ごっこを楽しむことになったのだった。
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デスゲームの会場と化したビル内部には、すでに無数の罠が仕掛けられている。
現状を把握したモラレル・ラウランコ(ら抜き狩り・h08148)は、その場ですぐさま呪文を唱え始めた。
「ラヌクナ・レタスナ・サイレルナ」
時間の許す限り、何度も、何度も。呪文を唱えるたびに、モラレルの周囲には小さな使い魔たちが姿を現した。
十分な数の使い魔が呼べたことを確認すれば、モラレルはビルの中を突き進む。
「こういう場所なら……あ、ありました」
廊下の角、部屋の出入り口、ちょっと暗い場所などなど。怪しい場所には、ちゃんと罠が仕掛けられているようだ。
モラレルは罠を発見するたび、使い魔たちに指示を飛ばす。使い魔たちは素直にモラレルの言葉に従い、罠に飛び込み破壊していく。
小さな使い魔が罠を壊すには、直接そこへと飛び込む必要があった。罠に巻き込まれる彼らを見るのは心苦しいが、民間人を守るためにはやむを得ない。
「その分、しっかり皆さんを助けますからね」
頑張った使い魔たちに感謝を告げつつ、モラレルは次の行動へと移った。
モラレルが辿り着いたのは、会議室のような広い部屋だった。そこには獲物を探す侵略者が浮遊している。
「見つけました。あなたを退治します」
『ら抜き言葉撲滅精神注入棒』を構え、ジリジリと距離を詰めるモラレル。そんな彼女に対し、侵略者は――。
『ぴぴぴぴ』
身体を震わせ、声を発している。鳴き声というよりは、もうちょっとハッキリと意思のようなものが感じられr気がした。
「あ、独自の言葉で話すんですね……」
『ぴぴぴ』
「……ううん」
侵略者は地球の言語で話していない――つまりら抜き言葉を使ってはいない。その事実に気づき、モラレルは足を止めた。
そう考えると、ちょっぴり戦意が削がれてしまう。けれど仕事は仕事だ。モラレルは意を決し、棍棒を握り直す。
「お仕事なので仕方がありません。覚悟してください……!」
残った使い魔たちと力を合わせ、侵略者を追い込んで。モラレルは思い切り棍棒を振りかざし、侵略者を吹き飛ばしたのだった。
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「殺したいのに殺したくないとか、性癖終わってて気の毒」
なんとも複雑な首謀者を思い、汀・コルト(Blue Oath・h07745)は肩を竦める。彼の性癖がどうであれ、多くの人々が巻き込まれている事実が嘆かわしかった。
コルトの胸に宿る思いは一つ。巻き込まれた人たちを、絶対に助けなければ。
その思いを義肢に乗せ、コルトは勢いよくビルへと突撃していく。それと同時に、呼び寄せるのはレギオンの群れだ。
「一人でも多くの民間人を探して。わかったことは適宜こっちに報告してね」
『sphere』を起動し指示を飛ばせば、レギオンたちはビル内部を飛んでいく。小回りのきく彼らなら、簡単に罠にも引っかからないだろう。
罠を探すのはコルト本人の仕事だ。sphereでスキャンすれば、見えづらい罠も簡単に探すことができる。
「……あ、天井にも仕掛けてあるんだ。厄介だね」
頭上から死角になるよう設置されたワイヤーを、暁凪にて切り払う。次の罠を探そうと頭を動かした時に、コルトにだけ聞こえるような通信音が響いた。
どうやらレギオンが、隠れていた民間人を発見したようだ。コルトはなるべく音を立てないよう、けれど急いでそちらへと向かった。
民間人の少女は会議室のような部屋で蹲っていた。逃げ続けて疲弊しているようだ。
コルトはすぐにそちらへ向かい、優しく笑顔を向ける。
「もしかして、助けに来てくれたの……?」
「もう、大丈夫。あとは私に任せて」
元々置いてあった椅子や机で簡単なバリケードを形成すれば、しばらくこの部屋は安全だろう。
それと同時に聞こえたのはレギオンの警告音。どうやら近くに侵略者がいるようだ。コルトは少女に別れを告げ、敵前へと姿を晒した。
侵略者はコルトの姿を発見すると、すぐさま謎推進力を発生させ突進してきた。その動きをsphereで見切り、暁凪を握り直す。
「lucy、合わせて!」
攻撃用のレギオンに相手を撃ち抜かせると同時に、コルトも暁凪による斬撃を放つ。タイミングを合わせた攻撃は見事に成功し、侵略者は勢いよく吹き飛ばされた。
それにしてもあの侵略者、見た目は可愛いが突進はまったく容赦がなかった。
「……かわいいのにエグい」
なんとも悪趣味だな、とコルトは改めて肩を竦めるのだった。
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八重洲博多ビルが狙われたのは、この地が絶対防衛領域だからだ。|死亡遊戯尊《デスゲームのみこと》の『容赦がないが殺したくない』という心境には合っているだろう。
確かにこの地では誰も死なない。だからといって――斯波・紫遠(くゆる・h03007)は決してこの状況を見過ごさなかった。
「死ななきゃいいわけ無いだろう。ホント、悪趣味すぎて疲れてくるよ」
だから、今は自分にできることを。一人でも多くの民間人を救うべく、紫遠はビルの中へと足を踏み入れた。
内部はすでに罠だらけだ。幸い罠はシンプルな造りのものが多そうで、破壊は難しくないだろう。
紫遠は蒼炎の金魚の群れを呼び寄せ、彼らの目を覗き込む。
「ごめんね、お願いできる?」
金魚はこくりと頷くと、ビルの中を泳ぎ始めた。彼らは罠を見つけ次第、燃える尻尾にて打ち据えていく。
紫遠自身も罠を探して駆け回っていると――ひとつだけ電子トラップを見つけた。どうやらビルに元々あったセキリュティを悪用したもののようだ。
「これは……逆に使えないかな。アリスさん、頼めるかな」
紫遠がタブレットを取り出せば、すぐにIrisが了承のサインを返す。ハッキングされたトラップは、ヒトではなく侵略者に反応するように設定されたようだ。
大人しく追いかけられてやる義理もない。反撃の準備が進んでいることに、紫遠は小さく微笑んだ。
こうして罠を破壊し続けていると、逃げ惑っている人々と遭遇することもできた。紫遠は彼らに歩み寄り、安心させるように笑顔を浮かべる。
「こっちの道なら罠は壊してあるよ。今は鬼も別の場所にいるのがわかってるから、こっちなら安全なはずだ」
紫遠がタブレットで監視カメラの様子を見せれば、人々も安堵の息を零す。彼らは紫遠に感謝を告げつつ、言われた通りの道を逃げていく。
あとは彼らが逃げ切れるまで、敵を引きつけなければ。そう決心すると同時に、先程仕掛けた電子トラップがブザー音を発した。どうやら敵はそこにいるようだ。
「もう一度力を貸してくれるかな。頼むよ」
紫遠は侵略者の元に駆けつけると同時に、金魚の群れをけしかけた。彼らの炎は、理不尽に巻き込まれた人々の恨みを晴らすように燃えたける。
こうして攻撃していれば、先程の人々が逃げる時間も稼げるだろう。彼らの無事を祈りつつ、紫遠は侵略者との戦いを続けるのだった。
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「ん、絶対防衛領域でデスゲームかぁ……傍迷惑な話だね」
依頼の概要を思い返し、夜久・椛(御伽の黒猫・h01049)は小さく頷く。あの古妖は、故郷だけでなく√EDENでも暴れまわっているようだ。
『まあ、死ななくても、怖いものは怖いよな』
オロチは呆れたように語りつつ、軽く身を揺らしている。その言葉に椛は再び頷いた。
「ん、とりあえず、罠に気をつけて敵をシバきに行こう」
『そういうのは得意だしな。よし、行こう』
椛は猫の軽やかさでビルの中に潜り込み、すぐに周囲の様子を確認する。直感的に向いた方向には、トラバサミが鎮座していた。
「こういうのって、引っかかる人もいるのかな」
『焦っていたら、案外あっさり踏んでしまうんだろう。壊しておくのが良いな』
「ん、そうだね」
椛はトラバサミを作動させないように触れ、錬金術を発動させた。金属でできたトラバサミはぐずりと溶けて、ただの金属へと変わる。
罠の破壊自体は簡単に行えそうだ。この調子で行動していけばいいだろうが――移動しようとした椛の耳に、誰かの悲鳴が届く。
「ん、あっちかな」
急いでそちらへと向かえば、少女が侵略者に追いかけられている場面に遭遇することとなった。
椛はすぐさま少女と侵略者の間に飛び込み、仕込み傘「時雨」を広げる。直後、腕に大きな衝撃が響いたのは、侵略者が時雨を殴りつけたからだろう。
しかし椛は怯まなかった。すぐさま時雨に衝撃波を流し込み、その勢いで侵略者を遠くへと吹き飛ばす。余裕が出たところで、椛は少女の方へ振り返った。
「ん、鬼はボクが抑えておくよ。あなたは逃げて」
「わ、わかりました。ありがとう!」
少女が逃げ出すと同時に、侵略者が椛の側まで戻ってきたようだ。侵略者は再び触腕を振り上げ、殴りかかろうとしてきている。
「させないよ。水面に映るは、怪魚の影」
椛はすぐさま能力を発動し、御伽の力を身に纏った。それに合わせるよう、椛の周囲には水でできたシャチが舞い踊る。
シャチは空中を素早く泳ぎ、侵略者の懐へと飛び込んだ。その勢いは凄まじく、先程よりも強く侵略者を押し流す。これにて一件落着だろう。
椛は呼吸を整えつつ、ポツリと呟く。
「……何か、随分可愛い宇宙人だったね」
『でも、襲ってきたら逆に怖いんじゃないか?』
「……そうかも」
可愛くも恐ろしい鬼を前に、椛はしっかり自分の務めを果たしたのだった。
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死亡遊戯の会場と化したビルの中では、逃げ惑う人々の声が上がっていた。
その合間に響くのは、ドドドドド……といった足音と、ワーワー響く可愛い声。それに気づいた民間人は、思わず足を止めた。
一体何が起きているのだろう。人々は物陰に身を潜め、迫る物音に意識を向ける。その正体は――。
ワー 🐏🐏🐏🐏🐏 ワー
もこもこのひつじの群れだった。みんなもっふもふでもっこもこで愛らしい。その先頭を元気いっぱい走るのは、ふわ・もこ(|迷える《ここはど》|子《こ》ひつじ・h00231)だ。
「メェー」
もこに先導され、ひつじたちはとにかく走る。思うがまま、まっすぐに。
「ひ、羊……? かわいいけど……」
「駄目よ、こっちには罠があるわ!」
民間人は隠れるのを止め、こちらの方向に来る羊たちに視線を向ける。彼らの言う通り、ここは罠でいっぱいだ、ただ走っていては危険だろう。
しかし――野良ひつじとその仲間は、野生を逞しく生きる者。彼ら彼女らに備わった野生の勘が、無意識に罠を回避させていた。
ワー 🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏 ワー
決して止まらず、それでいて罠を的確に避ける羊たち。先頭のもこはこちらを見つける民間人に気づくと、彼らの側へと近寄る。
つぶらな瞳で民間人を見つめれば、もこの気持ちは不思議と伝わった。
「メェメェ」
「背中に乗せてくれるの? ありがとう!」
こうしてもこと羊たちは民間人を背中に乗せ、さらに元気にビルの中を駆けていく。
これだけの騒ぎが起これば、侵略者も異変に気づく。というか、ずっと足音と鳴き声が響いているし。
何事かと思って駆けつけた侵略者だが――彼の眼前に迫ってきたのは、急には止まれない羊さんの群れだった。
ワー 🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏 ワー 💥彡👽 アー
もこも侵略者を踏みつけてしまったのには気づいていた。ごめんなさい、とは思うけど、止まれないものは止まれないのだ。
こうしてふわもこ羊の大行列は、見事に人々を助け、悪い侵略者を成敗したのだった。
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今回の死亡遊戯は、参加者としても潜入することができるようだ。
見下・七三子(使い捨ての戦闘員・h00338)と鳴宮・響希(白狗剣士・h00528)はスタート地点の11階まで辿り着くと、互いの顔を見合わせた。
「この死亡遊戯も死亡遊戯尊さんが起こしているんですよね……」
「あの人……どこまでデスゲームをすれば気が済むのでしょうか……」
戦争に乗じて好き勝手する古妖には呆れるが、めちゃくちゃなゲームを放置もできない。サクッとクリアして、状況を少しでも改善させなければ。
「僕たちは追われる側みたいですね。追跡から逃れればいいんだから……シロさん、協力してくれる?」
響希が呼び寄せるのは犬神だ。白い犬神は二人の顔を見上げ、明るく鳴いた。了承しているようだ。
響希はシロの目を覗き込むようにしゃがみ、首の辺りを撫でる。すると響希の力が犬神へと注がれて――その身体が、人を二人乗せても問題ないくらい大きくなった。
「わあ、シロさんすごい、大きいです」
頼もしいシロの様子に、七三子も楽しげに笑う。褒められてシロも嬉しそうだ。
「シロさんに乗っていきましょう。七三子さんも一緒に乗ってもらっていいですか?」
「えっ、私もご一緒させていただいていいんですか?」
「もちろんです。さあ、どうぞ!」
シロが身を低くすれば、響希が前、七三子が後ろの形で乗り込む。そのままシロが立ち上がると、床が一気に遠くなった。
「えへへ、ありがとうございます。ふかふか」
大きなシロの感触は、それはもうぽかぽかのふかふかだった。このまま堪能したくなるけれど、そろそろ出発の時間だ。
「七三子さん、ちょっと荒いことになりますが、我慢してくださいね!」
「……はっ、そうです、鳴宮さんの言う通りですね。行きましょう!」
二人の準備が整ったことを確認し、シロは勢いよく前へと進む。目指すは1階のゴールだ。
ビルの内部には、確かに多くの罠が仕掛けられている。目視しやすいものもあれば、そうでないものもあるだろう。
シロの身体能力と響希が施した力があれば、床の上に置かれているようなものは簡単に避けられた。ふわりと飛び上がるシロの背に捕まりつつ、響希と七三子は周囲の様子を探る。
「こうやって避けられるものはいいですけど、隠れているものは厄介ですね」
目の前にあったワイヤートラップを叩き斬りつつ、響希が一言。それを聞き入れ、七三子は自らの力を発揮した。
「でしたら……みんなの力を借りましょう!」
七三子の呼びかけに応じ現れるのは、霊体の戦闘員たち。彼らなら罠にかかることはないし、ソナーによる探索も得意としている。この状況にピッタリの仲間だろう。
戦闘員たちは進行ルートを先行するように進み、次々に罠を発見していく。それらの情報をしっかりキャッチし、七三子は響希へ呼びかけた。
「こっちの道は罠が少ないそうです。避けられるものは避けるに越したことはありませんので!」
「わかりました! シロさん、お願いするね」
シロは鳴き声を返し、指示された方向へと進んでいく。その合間にも、一行は協力して罠を対処し続けた。
逃走劇は順調に続くかと思われたが――快進撃を続ける一行を、侵略者は見逃さなかった。
七三子は戦闘員の報告を受け、後方を振り返る。そこにはこちら目掛けて突進してくる侵略者の姿があった。
「鳴宮さん、シロさん、追っ手が来ました! このままでは追いつかれそうです!」
「わかりました、一度攻撃して足止めしましょう!」
急がば回れだ、シロは急旋回してその場に静止し、迎撃体勢を取る。それに合わせ、EDENたちも戦いに意識を向けた。
七三子が手に取ったのは、戦闘員に回収してもらっていたビルの備品だ。文房具が多いが、それでも七三子にとっては十分だった。
「いきます!」
「合わせますよ!」
強化筋肉を使って文房具を投げれば、それは凶器と化す。七三子の投げたものたちは侵略者を打ち据え、突進の威力を殺していった。
それに合わせ、響希は霊剣『紅葉』による斬撃を放つ。霊力を纏った衝撃波は、さらに侵略者を切り刻み、大きくその力を削いだ。
侵略者の動きが鈍った隙に、一行は再び駆けていく。言葉を交わさずとも最適なタイミングで走り出したシロに、七三子は優しく微笑んでいた。
「ふふ、息ぴったりで頼もしいですね」
「そう言ってもらえると嬉しいです……かなり激しく動いてますけど、七三子さん、大丈夫ですか?」
照れくさそうに笑いつつも優しい言葉を紡ぐ響希に、七三子が返すのはしっかりとした頷き。
「はい、大丈夫です。このまま逃げ切りましょう」
「それなら良かった。はい、一気に行きましょう!」
こうして一行は力を合わせ、デスゲームの終わりに向かっていくのだった。
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八重洲博多ビルは11階建てという大きな建物だ。地上から見上げれば、その存在感は強く感じられる。
「折角の絶対防衛領域が裏目に出るとはな……。死亡遊戯尊には困ったもんだぜ」
空地・海人はビルの最上階を見上げたまま、変身ベルトを腰に巻く。そのまま呼吸を整え、緑のルートフィルムを構えて。
「――現像!」
現れるのは、フィルムと同じ緑色の装甲を纏った戦士。フィルム・アクセプターポライズに変身した海人は、人々を助けるためにビルへと飛び込んだ。
突入してすぐにできることといえば、トラップを破壊していくことだろう。そう判断した海人は周囲を探り、意識を集中させる。
トラップを仕掛けるなら、人のよく通る場所が適しているだろうか。例えば階段やエレベーターのような場所なら、油断した人々を捕らえやすい。
直感的にその答えに辿り着いた海人は、すぐにそちらへ駆けていく。すると、影になる位置に仕掛けられたトラバサミやワイヤーを発見できた。
「よし、誰も引っかかってないなら、今のうちに壊しておこう!」
イチGUNで撃ち抜けば、トラップは簡単に破壊できた。これで一安心だろう。
同じようにトラップを探しつつ、海人はさらにビルの中を進む。その最中聞こえてきたのは、民間人の悲鳴だった。
海人は急いで悲鳴の元へと駆けつけ、民間人を庇うように立った。視線の先では、クラゲのような存在が浮遊している。
「このクラゲが侵略者だな。ここは俺がどうにかする、今のうちに逃げてくれ!」
「あ、ありがとうございます!」
頼もしい声に促され、民間人はその場から逃げ出した。海人が通ってきた道を逆走すれば、罠に引っかかることもないだろう。
一方、侵略者は獲物を逃され不満なようだ。つぶらな瞳はそのままに、触腕をブンブンと振っている。
確かにあの腕に殴られれば痛そうだが他の攻撃手段は持っていないだろう。そう判断し、海人はハイアングルボマーを呼び出す。
イチGUNによる牽制で相手の動きを止めつつ、ハイアングルボマーに力を注ぎ込んで。そのままボマーは勢いよく飛翔し、侵略者の元へと飛び込む。直後に起こったのは凄まじい爆発だ。
「これが俺の必殺技の一つ……ポライズエクスプロージョンだ!」
相手より先に、的確に動く。そうした海人の作戦により、EDENたちはさらにデスゲームを終わりに近づけたのだった。
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「あのトンチキ古妖、早速碌でもないことしてるわね……」
ビルの中に踏み入れつつ、そう呟くのは瑞城・雷鼓(雷遁の討魔忍・h03393)だ。
せっかくの絶対防衛領域なのに、こんな風に悪用されてしまうとは。幸い、ここまで厄介なのはあの古妖くらいだとは思うのだけれども。
「なんにせよ、こういう現場は忍者向きよね。罠使いならこっちの得意分野よ」
罠を仕掛けられそうな位置は、簡単に予想できる。雷鼓は的確にトラップを回避しながら、どんどんビルの中を進んでいった。
そうしていると、異変にも気づくものだ。雷鼓の耳は遠くの悲鳴をしっかりと捉え、ほぼ無意識に反応した身体はそちらの方向を目指していた。
悲鳴の主は縄のトラップに引っかかった民間人たちだった。逆さに吊るされた彼らは、どうにか逃れようともがいている。
「動かないで! すぐに助けるわ!」
雷鼓は雷霆剣を握ると、電光石火の勢いで縄を切り裂く。それと同時に、悲鳴を聞きつけた侵略者が姿を現した。
「――ゆるキャラが来たわね、あんたたちは先に逃げなさい」
剣を構えた雷鼓の背に届くのは、感謝を告げる人々の声と逃げる足音。彼らはもう大丈夫だろう。
あとは侵略者をどうにかしなくては。雷鼓は呼吸を整え、愛らしくも恐ろしい敵と対峙した。
「あんたたちの相手は私よ!」
まずは雷霆銃を構え、牽制の弾丸を放つ。周囲で雷が弾けたことで、侵略者の意識は完全に雷鼓の方へと向いた。
相手がこちらに向かってきたことを確認すれば、雷鼓はさらに引き金を引き続ける。今度は牽制ではなく、相手を狙った攻撃だったのだが――。
『ぴぴぴぴ』
侵略者は奇妙な鳴き声を発しつつ、的確に弾丸を避けていく。謎推進力による動きは機敏だった。
「ふよふよしてるクセに狙いが正確……!」
侵略者は雷鼓の元へ近づくと、大きな腕を勢いよく振り下ろす。紙一重で回避はできたが、相手の腕はまだまだたくさんあった。
「って、腕犠牲に再行動って能力で腕がいっぱいあるのはズルじゃない!? こうなったら……!」
全部ぶった斬ってしまえばいい。雷鼓は雷霆剣を握り直すと、そこに稲妻を纏わせた。
「――雷遁! |雷刃閃《ライトニングエッジ》!!」
雷鼓の迷いのない一撃は見事に侵略者を切り裂き、あっという間に消滅させた。
それと同時に、デスゲームが終わりを告げたのだ。
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鬼がいなくなったことで、デスゲームは終了となった。
民間人も無事にビルから脱出し、EDENたちに感謝を告げるのだった。
