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シュガー&トゥインクル

#√ドラゴンファンタジー

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●🍦🍰🍧🧃🥞……?
 床と壁を占めるつるりとしたミルキーホワイトのタイルには、爽やかブルーでフレーム風のメイクを。それと同じ彩りが並ぶ天井には、室内を明るく照らす為、大きなカップケーキを逆さまに。ワッフルコーンに収まるソフトクリームも、壁にくっついて同じ業務に励んでいる。
 甘い甘いスイーツの形をした光源達は、宿る熱の影響でちょっぴりレモンのようなイエローに染まっているけれど、明るさはいつだって丁度よくて。けれど残念ながら、椅子になるものは見当たらない。
 見目麗しいスイーツが並んだサイズ様々な|プレート《皿》形テーブルが、雨に濡れた蜘蛛の糸めいて煌めく何かで吊り下がっている――そんなスタイルのスイーツビュッフェを、さあ、どうぞ。

●√ドラg……EDEN
「けれどそれはスイーツビュッフェじゃなくてダンジョンなのさ!」
 しかも場所が√EDENとは由々しき事態だねとキール・フレイザー(唯一無二・h00613)は竜尾を揺らす。どうやらまた何者かが天上界の遺産を持ち込んだらしい。人々が立食スタイルのスイーツビュッフェだと入り込み、大変な目に遭ってしまう前に対処する必要があるのだが――。
「察しのいい素敵な君達ならわかるね?」
 ニコリ。必要以上に爽やかに笑ったキールが「そう、その通りだよ」とまだ誰も何も言っていないのに頷いた。
「スイーツビュッフェを満喫しながらダンジョン攻略、そして破壊すればいいのさ! 力こそパワーだね!」
 ぐっと拳を作ったキールの目元でお星さまがキラリンと回転した。

 例のダンジョンは、人々をおびき寄せる為なのか何なのか、入口はどう見てもお洒落なスイーツビュッフェにしか見えない。特に罠らしい罠もないそこから入れば、非常に現代風の様子を呈した内部もひんやり涼しく、非常に快適だという。
 スタッフはおらず、椅子もない。
 『店』という括りに見合わない、隣室と延々繋がる造り。
 EDENでなければ見落とす違和感はあるものの、踏んだら矢が飛んでくるといった殺傷力のある罠は無い。ちなみにカトラリーは入ってすぐのスペースに並んでいる。

「お皿風のテーブルにはもう、ジャンルごとにスイーツが並んでいてね。どれも毒はないようだから、安心して好きなだけ楽しむといいよ! スイーツビュッフェなエリアの先に進むと『星溜り』っていうモンスターが現れるけど、とてつもなくか弱いと評判のモンスターだから手こずる事はないさ!」
 しかも倒せば美しい結晶になる。『美味しい』の後にはアイテムも手に入る為、夏休みの思い出と自由研究の欲張りセットのようなダンジョンだ。
「その更に奥にはダンジョンの主がいるだろうけど……予知でちらっと視えたシルエットが、とてつもなく『猫』でね? その猫らしきボス君が、何ていうかこう、凄くゴロゴロしていてね?」
 うーん、と腕を組んだキールがぽつりとこぼす。
「一緒にゴロゴロしたりすれば何とかなる気がする。物凄くする」

 Q:本当にダンジョンですか?
 A:はい。これはダンジョンです。
これまでのお話

第3章 ボス戦 『星雨猫『ステラレイン』』