シナリオ

3
【サポート優先】One Gate

#√妖怪百鬼夜行 #プレイング受付中 #サポート3

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 うおっ、と気付いたように上がる声。
「なんだ、大忙しじゃん」
 サインが降ったというのです、
「だれかー! へるぷみー!」
 お菓子の国のお姫様に降ったというのです。
 ルーシー・シャトー・ミルズの名を戴くその女の下に、丁度手の空いた|√能力者たち《あなたがた》。
「集まったね――よかったよかった。オーラム関連で忙しいところ悪いんだけど、√妖怪百鬼夜行の妖怪さんたちが黙っていられないみたいでね」
 そう、わるーい妖怪さんたちなんだ――嗚呼、倒せというのですか。当たる予感。
「倒して欲しいです。極論言えば生死は問いません、重要なのは√妖怪百鬼夜行と√EDENを繋ぐ『入口』が開いちゃったので阻止する事」
 悪戯を超える悪意であるのでおいたがすぎるのでして。
「√妖怪百鬼夜行に追い込めば、阻止が叶う場所……封印の祠があるはずだから。場所は割れてるから、良い感じにそこまで追い詰めて、封印お願いね!」
 そこまで抱えているのならどの様な御姿をしているのかと気になるところではあるけれど。
「詳しい姿を説明してる暇はちょっと無いかも。ただ禍々しい形に変身するだとか、何か本気を残してはいるみたいだから、気をつけてね」
 直ぐそこまで来ていたのですタイムリミット、いよいよ許されざる猶予を前に選択肢などありはしないのです。
「あ、怪我無く無理無く、だよ〜!」
 そんな日の東京都内某所。
これまでのお話

第3章 ボス戦 『『七禍神ヶ弐』蝠禄呪』


 それで負けたと聞くには、自ら入口を通って従う振りでもするかの如くあっさり下がる狼なわけですが。
 いざ妖の世界が広がってみるとまあ大変。
「……なあんてな。そんな簡単に諦めるわけが無いのよ」
 人が変わった様に笑ってる狼なのです。
 否、変わるのです。“かの場所”に収まるまいと、最後の抵抗とばかりにその身を変えるのです。
 より禍々しく、より理由要らずになる七禍神――そもそも真なる呪狼人ですらなかったというのです。
「それもこれも全て――人を解放せんが為」
 松と桃に邪神が実った結果がこの様で。
「憎き若人も老いし人も、等しく黄泉路に送ろうぞ」
 邪魔になる|√能力者たち《あなたがた》までもを葬ろうというのです。

 Path A chosen.
ベルナデッタ・ドラクロワ

「駄目に決まっているじゃない、そんなこと」
 おやベルナデッタよ、本日の|瞳《め》のお加減は如何ですか。さっきまで人を殺めさせろと騒いでいた狼の騒ぎを簡単にも把握しているならば、
「逆らうか、|人形《ひとがた》よ」
「逃がさない」
 ぎらっと|魅了《てら》しちゃいましょCouches de Jugement、妖の身が龍に転じようとするのが見えるけれど、
「ずっと囚われ続けるの――」
 さっと始めちゃいましょ影踏み遊び。|黄昏《クレピュス》が呼ばれ忽ちその御手にて蝠禄呪を捕らえるのです、置き忘れられた影が今妖の認識にあっては思い出されて、
「足掻くか、人の為に?」
「物を傷付けるお前を罰する為によ!」
 |魔法《ほのお》を叶えるのです、焼き切るのです。全てのものが求められるその手に渡る前に死ぬなどとあってはならないことなので。そうあるべきと、簒奪者を焼くのです。徐々に痛み焦げ付く身は龍に転じて然し、
「黄泉路へと送る邪魔をするでない――」
 人形もまた樹毒などとは無縁なまま、ひらりひらり。

廻夜・歌留多
モコ・ブラウン

 龍への転身解け疲労が蓄積して来る頃なので幾らか楽なのです。
「今回のは――見るにシンプルで助かるモグ」
 ぶっ飛ばして封印すれば良いだけと気付けたので拳銃ぶっ放しつつ突撃していく今日、油断など無い|簒奪者《むこう》の、髭が妙に根の如くついているのが見えた次には。
「じゃあ、もっとイージーにしてあげる」
 颯爽と現れ|手を伸ばして《・・・・・・》くるが廻夜・歌留多、運命を掌で弄ぶかの如くヘルプをしようというのです。暫し見合って――拳銃を差し出せば――触れる手。
「阻むか、ならんぞ」
 嗚呼髭が伸びてくる、その場網羅するかの如く伸びるのです。咄嗟に分かたれて上手く避ける二人、実に経験値が生きている――なんなら歌留多の頭の中、過去のモコが|生きて《・・・》いるのです。先のテレビの男から仔産みの神を摘出する依頼を達成せんが為準備するモコ・ブラウンの。
 野良ギャンブラー心得:弱点無きものは存在しない。
 その記憶、みるみる内に快諾の意思をば示し。
「『あれの弱点を、突く為モグね』」
 同調する現在と過去。
「そういうこと。今だけあんたも、」
 賭場を荒らすギャンブラーよ――だなんて次の瞬間、明確に改善されたような、非常に素早い身のこなしのモグ。そう見えていたのです彼女にも、ついさっき出来たばかりの、
「――愚か!」
 七禍神ヶ弐の弱点!
 頭部にそれが|ある《・・》ならば、今一度狙い定め銃弾にてぱぱんと届かせ響かせるのです。貫く様でもあったのです痛みが蝠禄呪を、呻いてよろめくその身その両手、手錠をぶん投げてかちりとロックしてしまえば……おおなんと|容易《イージー》でしょう、流れる様なコンビネーションで|簒奪者《かれ》はこの連続殺人未遂の容疑者なのです、
「いっぺん逮捕するモグ!」
 そのまま抉る頭。爪の鋭く剥がすように引っ掻いていく、モグラ逮捕連撃の確実性が担保されているのです――ビンゴ。なんでこんなに連携が強いのかって、
「「まだまだ、いける(モグ)」」
 同じ賭け事好きの者だからでしょう。数奇な|運命《ルーレット》。

誉川・晴迪

 一つ気になる、というより心配でもあったのです。
「さてはて、お役に立てるでしょうか」
 微かに滲むそれを然し塗り潰してしまうのです、人を黄泉路に送ると謳い猛威を振るう妖というものへの興味、俄然湧いて来るからこそ気を引きたくなるものです青白い|人魂《ほのお》で。か弱く愛らしい魂の火、躍り躍るから妖もつられるというもの。
「これまた面妖なまやかしよ。人を送る邪魔立てをする」
 不届な――腕を振るいけしかける蝙蝠たちの持つ|怨念《おと》を聞くのです。嗚呼、姥捨てに見舞われては使われて、なんたる悲劇!
「ふふ。それがユーレーというものでしょう?」
 瓶一つ投げましょうぞ、その間に此方に到達させぬよう死霊たちを向かわせるのです、蝙蝠たちを上手に抑え込む間に、瓶にぶち当てし一条の|革新《ビーム》。己の手で持つ装備ですもの、ピンポイントで妖に香水が如くぶちまけることだって出来るでしょう、
「なっ――うおおお、」
「さあ、隙が出来ましたね」
 そのまま妖の視界からズレることも叶うのでしょう――誉川・晴迪が次いで与える一撃。