シナリオ

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Diabolic iDOL~殺戮の歌姫

#√ウォーゾーン #リプレイ執筆中

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●悪魔のライブステージ
 日々がどんなに過酷でも、戦火が多くの街を焼いたとしても。
 犠牲の上に建つ|天蓋大聖堂《カテドラル》の下で、人々は命を叫ぶのだ。
「みんな~っ!! 今日は来てくれてありがとーっ!!!!」
 華やかな衣装に身を包んだアイドルがステージの上から手を振った。ステージをぐるりと囲んだ観客席では、人々の振るサイリウムが七色に煌めく。
 かねてより企画され、ようやく実現した合同ライブだ。戦時下でも活動し続けるアーティストたちが順にステージに上がり、歌やダンスを披露する。
「次のグループを紹介するね! 次は……」
「次は私よ」
 それは予定にない登壇であった。上空からアイドル衣装に身を包んだツインテールの少女が降りてくる。浮遊自体に驚きはしない。元より天蓋大聖堂は重力を制御できるからだ。だが、明らかに用意されていた台本と違う。
「だ、誰……?」
「知らないなら教えてあげる。私は少女人形系アイドル『イドロ・ディアボリカ』!」
 火炎機械虫『フライボム』の軍勢を引き連れて、イドロは観客たちへと声高に言い放った。
「さぁ愚民どもっ! 私の歌を聴きなさい!!」
 フライボムが演出に火柱を上げた直後、ハックした音響設備から音楽が鳴り出す。激しくもダークなロックナンバーと共に、イドロは空中を舞い力強い声で歌う。
「な、なんだ!? あの少女は……!?」
「体の奥まで声が響く……魂が震えるみたい……!」
 圧倒的な歌唱力とパフォーマンスに、観客たちは魅了された。盛り上がる人々にイドロは満足げに笑う。
「コレは死にゆくお前たちへの手向けなのよ。私の存在を心に刻んだところで――」
 フライボムの演出が人々へと向いた。炎が瞬く間に観客席を包み込む。
「炎と弾の嵐に呑まれてお逝きなさい!」
 機関砲6門、高性能センサー他、多数の火器から弾丸が射出され、観客へと降り注いだ。歓声が悲鳴に変わり、ライブ会場が血と炎の赤に染まる。黒煙の中で、イドロの前に歌ったアイドルが声を荒げた。
「なんで……なんでこんなことを!? みんなを夢中にする歌声を持っているのに……!」
 叫ぶ彼女に、イドロは凶悪な笑みを滲ませる。
「そんなの決まってるでしょ? 人類は戦闘機械群に支配されるべきなの。従わない者たちは皆殺しよ」

●人々の危機
「……覚えてもらっても、殺してしまったら意味がないでしょう。色々と破綻していますが、これも彼女に寄生する戦闘機械群の影響かもしれませんね」
 本来の彼女の音楽性や性格は、現在とは異なるのかもしれない。|泉下・洸《せんか・ひろ》(片道切符・h01617)は淡々と語りつつ、依頼について説明を始める。
 現場は√ウォーゾーン。人類によって奪還された都市で合同ライブのイベントがあるらしい。そのイベントに襲撃を仕掛けるのが、暴空機構『イドロ・ディアボリカ』という簒奪者だ。
「イドロはライブに乱入し観客に歌を聴かせた後、観客を皆殺しにします。皆様にはイドロの凶行を阻止していただきたいのです」
 イドロの殺戮がなされてしまえば、犠牲者の数は計り知れない。
「イドロは歌を聴かせ終えるまで人々に手を出しません。つまり、最初から彼女のライブを妨害してしまえばよいのです。乱入ライブに『乱入』してください」
 イドロと同じタイミングでライブに乱入し、彼女と被せるようにパフォーマンスするのだ。彼女から観客を奪うわけである。パフォーマンスではなく、騒音や爆発などで直接的に妨害しても構わない。その場合は観客の安全にとくに注意してほしい。
「せっかくのライブを台無しにされたイドロは、観客ではなく皆様に殺意を向けるでしょう。そうなればこっちのものです。あとは彼女とその配下『フライボム』と戦闘を行い、撃破してください」
 選ぶ手段にもよるが、今回は戦闘力だけでなく人々を惹き付ける魅力も試される。人々の生命を守るためにも、全力で彼女に挑んでほしい。

●乱入
 依頼を受けて現地に赴いた√能力者たちは、身を潜めてイドロの襲撃を待っている。
 事前に行動を起こすと予知の内容が狂う危険性があるため、まだ表に出ることはできない……来ると知っている襲撃を待つだけというのは、なんてもどかしいのだろう。
 アイドルが歌い終え、次のグループを紹介しようとする。予知どおり、そこにイドロが現れた。
 ――今だ。ようやく時が来たと、彼らは行動を起こす。
これまでのお話

第2章 集団戦 『火炎機械虫『フライボム』』



 √能力者たちの乱入はイドロを徹底的に妨害した。歌うこともままならず、イドロは強烈な殺意を彼らへと向ける。
「よくも私のライブを邪魔してくれたわね……絶対に許さないから!」
 火炎機械虫『フライボム』に命令を出し、空中に陣形を展開させた。フライボムの軍勢は赤く輝き、照準を√能力者たちに定める。
 フライボムの支援攻撃があるかぎりイドロの撃破は難しい。まずはフライボムの軍勢を撃破して、イドロを孤立無援の状態に持ち込もう。観客の避難は完了しているので、心置きなく戦ってほしい。