⚡️朝の百鬼夜行!新橋駅で妖怪たちとモーニングを!
⚡️最終決戦:|東京百鬼夜行《トウキョウデモクラシィ》
これは大規模シナリオの最終決戦です。
5/25朝8:30までに成功した全ての最終決戦シナリオの舞台に『絶対防衛領域』が完成します。
絶対防衛領域の内部では、不思議な力によって、簒奪者に民間人が殺される事がなくなります。
また、その時点での「戦勝数」によって、各「絶対防衛領域」の広さが決まります!
戦勝数=作戦1〜5の成功シナリオ数÷2+最終決戦の成功シナリオ数
5/25朝8:30までに成功した全ての最終決戦シナリオの舞台に『絶対防衛領域』が完成します。
絶対防衛領域の内部では、不思議な力によって、簒奪者に民間人が殺される事がなくなります。
また、その時点での「戦勝数」によって、各「絶対防衛領域」の広さが決まります!
戦勝数=作戦1〜5の成功シナリオ数÷2+最終決戦の成功シナリオ数
※つまり、現存する作戦1〜5を攻略する事も、勝利に貢献します!
※到達した戦勝数までの全結果を得られます。つまり戦勝数80なら全ての結果をゲット!
※到達した戦勝数までの全結果を得られます。つまり戦勝数80なら全ての結果をゲット!
絶対防衛領域の広さ
戦勝数50:各シナリオの舞台の「マニアックな個人商店ひとつ」。戦勝数60:各シナリオの舞台の「最も有名な建物ひとつ」。
戦勝数70:各シナリオの舞台の「最も有名な建物から最寄り駅までの道及び周辺建物」。
戦勝数80:√EDENの同じ地域も絶対防衛領域になる。
●あるサラリーマンの朝食~5月某日午前6:00・新橋駅周辺~
僕はリーマン! 社会の歯車さ!
1年前、希望を持って入社したけど3日過ぎたら絶望した! 働くって大変だ!
だけど、そんなツライ毎日に僕は楽しみを見出すことにした。
それが『モーニング』だ!
サラリーマンの聖地と言われている『新橋駅』には、朝からやってる店がたくさんある。
モーニングは朝しか食べられないメニュー、低価格がとても魅力的だ。今日は何にしよう?
やっぱり朝ワックでウィンナーたまごマフィンセットか!? あのハッシュドポテトが美味いんだよな!
トドールやチャリーズのカフェで優雅にモーニングセットってのも良いな。
牛丼チェーンの朝定食も捨てがたい……!
朝限定ってわけじゃないけど、たまに立ち食いそばも食べたくなるんだよなー……。
行った事のない店に行くってのもアリだし、テイクアウトして公園でモーニングもアリだ!
社畜の僕が今日も頑張って会社に行けるのは、朝から美味しい朝ごはんを提供してくれるお店のおかげだ。
ああ……飲食店の皆さん、いつも美味しい朝食をありがとう。
……なんて、僕が感謝を捧げ、今朝何を食べるか悩んでいる時だった……。
「オラオラオラー!! ここは俺らのたまり場だー!! ヒャッハー!!」
げぇー! なんか悪そうな妖怪たちがゾロゾロやって来たー!!
よりにもよってこんな朝っぱらから……! 健康的だな、おい。健康イキイキクラブかよ!?
ああ、人混みに紛れこのままとっとと会社に行っちゃおうか、いや、それとも、もうこのまま帰っちゃおうか……あー、僕の朝食が……!!
……なんて思っている時だった。
「……やれやれ。朝っぱらから迷惑な奴らだねぇ」
ザッザッザ……とやって来たのは、百目鬼や雪女や、から傘小僧や河童や、布団のシーツみたいなのに目と口がついてるお化けとか――とにかくそれも妖怪たちだった。
彼らは僕たち人間を避難させ、悪い妖怪たちに立ち向かおうとしていた。
こんなにも妖怪たちが集うなんて……。
聞いた事がある。これが『|百鬼夜行《デモクラシィ》』ってやつか……!
ああ、優しい妖怪の皆さん、頑張ってください! 応援しています!!
だけど――。
「うぅ、朝はツライざんすー……」「腹減ったんだべよー……」
悪い妖怪たちは元気に破壊活動をしているというのに、優しい妖怪の皆さんはなんだか元気がなかった……。
うぅ、百鬼“夜”行の皆さん、朝には弱いようだ……! どうしよう!!
●星詠みからの依頼~5月某日午前2:00・とある路地裏~
「ああ、こんな真夜中に呼び出して悪いな」
しん、と鎮まり返った街のとある路地裏。
ふわぁ。と、あくびをするEDENに星詠みの天霧・碧流は「悪い悪い」と右手を振った。
「この朝に√妖怪百鬼夜行の東京『新橋駅周辺』で妖怪犯罪者たちが大量に現れるようでな。だが、安心してくれ。今回は頼りになる助っ人たちが来てくれるみたいだぜ?」
4月中旬より始まった『|紅涙流離戦《こうるいりゅうりせん》』。
様々な作戦が展開される中、この危機を乗り越えるためEDENたちは再び『|百鬼夜行《デモクラシィ》』を起こすべく、ハーモニカ横丁最深部へと赴き、妖怪大将たちに協力を仰ぐことが出来た。
そして、展開された最終作戦が『|東京百鬼夜行《トウキョウデモクラシィ》』――東京全体を正義の妖怪たちと共に巡り『絶対防衛領域』を広げていく、という作戦だった。
今回、星詠みに詠まれた事件も、この正義の妖怪たちが助けに来てくれる……との事なのだが……。
「……どうも、この助っ人妖怪たち、朝に弱いようでな。とにかく腹が減って力が出ないらしいんだ。だから、なんとかしてやってくれ。幸い、現場には朝からやってる店がたくさんあるみたいだからな。朝メシ食わせてやりゃなんとかなるだろ」
――じゃ。そういうわけでよろしく。朝に備えて早く寝ろよ。
そう言って、星詠みはそのまま立ち去って行った……。
あのう、もっと早く星を詠んでくれませんかね……?
ふぁ~~! と、大きなあくびをし、EDENたちも朝に備えて休息をとるのであった。
マスターより
御和真 るぅこんにちは。|御和真《みわま》 るぅです。
今回は、紅涙最終決戦『東京百鬼夜行』のお話。
妖怪たちと『新橋駅周辺』で、モーニングを楽しんで妖怪犯罪者の皆さんを成敗するシナリオです。
朝に弱くてお腹を空かせている正義の妖怪の皆さんと、好きなお店で朝食を一緒に食べましょう!
すると彼らは元気を取り戻し、悪い妖怪たちをやっつけてくれることでしょう!
※プレイング募集締め切りは、成功数達成が近づいた頃に改めてタグにてお知らせします。
それでは、宜しくお願いします!
27
第1章 集団戦 『妖怪犯罪者』
POW
蛇首咬
自身の【うわばみ(蛇)妖怪の頭部 】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【蛇毒】を付与する【毒蛇】に変形する。
自身の【うわばみ(蛇)妖怪の頭部 】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【蛇毒】を付与する【毒蛇】に変形する。
SPD
サプライジング・ノーフェイス
あらかじめ、数日前から「【のっぺらぼうを中心とした 】作戦」を実行しておく。それにより、何らかの因果関係により、視界内の敵1体の行動を一度だけ必ず失敗させる。
あらかじめ、数日前から「【のっぺらぼうを中心とした 】作戦」を実行しておく。それにより、何らかの因果関係により、視界内の敵1体の行動を一度だけ必ず失敗させる。
WIZ
犯罪コネクション
任意の対象から「対象レベル万円の賄賂」を受け取った場合、対象が攻撃したのと同対象を即座に【空飛ぶ『頭骸骨』 】で攻撃する(これは行動を消費しない)。
任意の対象から「対象レベル万円の賄賂」を受け取った場合、対象が攻撃したのと同対象を即座に【空飛ぶ『頭骸骨』 】で攻撃する(これは行動を消費しない)。
墨・迅アドリブ連携歓迎
よぅ、あんたらが今回の助っ人か。
頼りにしてるぜ、よろしくな。
で? 眠ぃし腹減って動けねぇんだったか。
俺ぁ仕事柄、徹夜慣れしてるが
あんたらは戦どころじゃねぇよな。
朝弱いなら軽めにしとけ。
ワックで好きなもん買って、公園で食おうぜ。
俺はタルタル油淋鶏風チキンタツタの朝ワックセットに、メガマフィンを追加。
ベンチにどかっと座り、熱い珈琲を一口。
飯は逃げねぇ。ゆっくり食いな。
食って元気出すのも、立派な戦支度だ。
食後はゴミをまとめてゴミ箱へ。
さて――腹も膨れたし、仕事の時間だ。
√能力「黒蜥蜴縛糸」を使用。
味方妖怪達の傷を縛糸で塞ぎながら、敵の妖怪どもへ斬り込む。
野郎ども、行くぜ!
「よぅ、あんたらが今回の助っ人か。頼りにしてるぜ、よろしくな」
|墨《ぼく》・|迅《じん》(黒衣の迅・h12802)は、集まった妖怪たちに気さくに声をかけた。
……が、まるで夏休みのラジオ体操に集まった子供のように皆、眠たそうにしている。腹の虫もそこかしこでクークー鳴いていた……。
「眠ぃし腹減って動けねぇんだったか……俺ぁ仕事柄、徹夜慣れしてるが、あんたらは戦どころじゃねぇよな……」
――よし、じゃあワック行こうぜ!
ワック店内。
クルーのスマイルに迎えられた迅は、慣れた様子でカウンターへと立ち、メニューを眺める。
「お。今、タツタやってんじゃん。しかも、タルタル油淋鶏風チキンタツタなんてあるのか。じゃあそれをセットで。ドリンクはホット珈琲を。あと、単品でメガマフィン追加で」
あっという間に注文を終えた迅は、後ろに立つ女妖怪を振り返る。
腰まで伸びた黒髪が印象的な、線の細い妖怪だ。
「朝弱いなら軽めにしとけよ」
「お気遣いありがとうございます……では、このウインナーマフィンを……」
女妖怪はおずおずとメニューを指差す。
「それから、メガマフィンと、チーズチキンタツタと、ナゲット15ピースを3つ……いえ、4つ……」
メニューを次々に指差していくその姿に、迅は思わず目を瞬かせた。
……ふと、女妖怪の後頭部を見ると、カチカチと歯を鳴らしている口がついているではないか。
(なんの妖怪かと思ったが、『|二口女《ふたくちおんな》』ってやつか。そりゃ大食いだよな)
注文の多さに目を丸くするクルーを見て、迅は小さく笑った。
後ろでは、子狐と子狸の妖怪がぴょんぴょんと懸命に跳ねながらメニューを覗こうとしていた。
ワックのカウンターは子供には少々高い。
迅はひょいっと2匹を抱え上げメニューを見せてやる。
「これ、オモチャ貰えるポン!?」
「ああ……『ラッキーセット』ってやつだな。今ならミニカーか絵本が選べるらしいぜ」
「わ~い! じゃあこれがいいコン!」
きゃっきゃと腕の中で喜ぶ2匹を見て、迅も思わず笑みを零した。
「それじゃ、公園で食おうぜ」
店内で食べることも出来るが、朝の少し冷たい風と日の光を浴びた方がより目も覚めることだろう。
近くにある桜田公園へ移動し、どかっとベンチへ腰を下ろした迅は、まず熱い珈琲を一口啜った。
「飯は逃げねぇ。ゆっくり食いな」
表では上品に、しかし裏ではガツガツと後頭部の口へマフィンやナゲットを放り込む二口女へ声を掛けたり――
「食って元気出すのも立派な戦支度だ」
ラッキーセットのオモチャで早く遊びたくて仕方がない子狐と子狸にも、まずは食べるよう促したり――
騒がしくも穏やかな朝食――こういうのも悪くないな。
そう思いながらズイッと珈琲を飲み干した。
「さて――」
食べ終わったゴミを小さくまとめ、迅がゴミ箱へ放り込んだその時だった。
「おらおらおらァ!! 誰の許可なくここでメシ食ってんだァ!!」
騒々しい怒鳴り声と共に、妖怪犯罪者たちが公園へと踏み込んできた。
数は多い。だが、こちらには頼れる仲間たちがいる――!
「腹も膨れたし、仕事の時間だ!」
うぉー!! 正義の妖怪たちが一斉に飛び出した。
二口女はまだ食い足りないのか、髪の毛で妖怪犯罪者を拘束してはガジガジ。
子狐は美しい九尾の姿へ、子狸は巨大狸へと変化し、尾や剛腕を振るっていく。
「こんにゃろ! この化け狸が――!」
妖怪犯罪者の攻撃で裂けた傷口へ、迅の√能力『|黒蜥蜴縛糸《クロトカゲバクシ》』がしゅるりと絡みつく。次の瞬間には、傷はもう綺麗に塞がっていた。
「ど、どうなってやがるんだ!?」「なんなんだこいつら!?」
妖怪犯罪者たちが何度傷を負わせようとも、迅の縛糸がたちまちそれを塞いでいく。
朝食で満ちた活力もある!
「野郎ども、行くぜ!」
迅の号令に、正義の妖怪たちの雄叫びが桜田公園に響き渡る。
正義の妖怪たちの勢いは止まらない――!
🔵🔵🔵 大成功
眞継・正信アドリブ・連携歓迎
妖怪の皆さんも、朝には弱いようだ。
私もその気持ちは分かる……どちらかと言えば、夜型だからね。
何なら朝も食べないことが多いんだが、折角だ。皆さんとご一緒しようかな。
新橋の辺りなら、古くからある喫茶店も多いだろう。
その一つにお邪魔して、コーヒーと、ハムときゅうりのトーストをいただこう。
こうした店は比較的落ち着いていて、朝でもゆっくりと食事を摂れることが多い。
どうですか、これなどゆで卵もついていますよ。
妖怪諸氏に気になったメニューを勧めつつ、店を襲おうとする妖怪犯罪者には【夜影の茨】を向かわせ、食事が終わるまでは封鎖する。朝餉の時間は、邪魔をされず、ゆっくりと過ごすべきだからね。
「妖怪の皆さんも、朝には弱いようだね。私もその気持ちは分かる」
――私もどちらかと言えば、夜型だからね。
と、|眞継《まつぐ》・|正信《まさのぶ》(吸血鬼のゴーストトーカー・h05257)は、眠たげな妖怪たちへ理解を示した。
……もっとも、灰色の髪をきっちりと撫でつけ、黒のスーツもピシリと着こなし、ピンと背筋を伸ばしている姿からは、とても『朝には弱い』ようには見えないのだが……。
「何なら朝も食べないことが多いんだが、折角だ。今日は一緒にどうかな?」
その誘いに妖怪『|飛縁魔《ひのえんま》』が正信にくにゃりと色目を使いながら答えた。
「このあと『|百鬼夜行《デモクラシィ》』が待ってるからねぇ。腹ごしらえは大事だよねぇ。それじゃあ旦那、良いとこ紹介してくれるかえ?」
「お任せください、お嬢さん」
紳士は深く一礼すると、妖艶な彼女へ手を差し出す。
飛縁魔がフフッと笑ってその手を取れば、正信は歩幅を合わせるように歩き始めた。
「この辺りなら、古くからある喫茶店も多いだろう。――ああ、ここにお邪魔しようか」
少し路地裏に入ったところで一軒の喫茶店が目に留まった。
恐らく昭和の頃から続いているのだろう。窓ガラス越しに見える店内からそんな雰囲気が漂っていた。
革張りの椅子、レジ近くの棚に並ぶ新聞や週刊誌。そして今では珍しくなったテーブルに置かれている灰皿――。
どれも昔ながらの喫茶店らしい雰囲気を醸し出しており、懐かしみを覚える光景だった。
ドアを開くと、カランカランとベルの音が響く。
先に妖怪たちを通してから正信も店内へと入る。
コーヒーの香りとカチャカチャと食器類が擦れる音、静かなクラシック音楽が出迎えてくれた。
通された席へ腰を下ろし、立てかけられたメニューへ視線を向ける。
「では、私はブレンドと……ハムときゅうりのトーストをいただこうかな」
「きゅうりがあるだギャ!?」
同席した河童が勢いよくその単語に反応する。
「じゃ、じゃあオイラは、この野菜サンドイッチにするだギャ!」
――きゅうりとトマトとレタスが入ってるみたいギャよ! と、興奮する河童の一方で、飛縁魔はどれにするか悩まし気にメニューを眺めていた。
その様子を見た正信が穏やかに口を開く。
「お嬢さん、どうですか。こちらのセットですと、ゆで卵もついていますよ」
「いいねぇ。じゃあそれにしようかねぇ」
妖怪たちがそれぞれメニューを決めると正信は呼び鈴を鳴らし、オーダーを済ます。
ファストフード店とは違い、提供までには少し時間はかかるが――
(こうした店は落ち着いていて、朝でもゆっくりと食事を摂れるから良い)
多くの人間の朝は忙しい。
|朝餉《あさげ》も慌ただしく済ませることが多いだろう。
だからこそ、こうしてゆったりと待ち時間さえ楽しめるのは贅沢なひと時だ。
注文したコーヒーの豆が挽かれる電動ミルの駆動音と共に店内へ香りがふわりと広がっていく。
ハンドドリップで円を描きながら注がれる湯。膨れ上がる粉。サーバーへ抽出されていくコーヒー。
まるでこの空間だけは外とは違う時間が流れているようだった。
――と。
(やれやれ、少々到着が早いようだ……)
正信が窓の外へ目を向ける。
彼に従う大型犬の死霊――|Orge《オルジュ》が、窓越しにそっと伝える。
――妖怪犯罪者たちがこちらに向かっていると。
幸い、こちらの妖怪たちはまだ気がついていない。
正信は静かに視線を落とす。
――影よ影よ、この身の最も近き闇夜よりいでよ、茨、棘、我が影よ――
√能力『|夜影の茨《ロンブル・デピーヌ》』をそっと店外へと伸ばしていく。
「お待たせしました」
ちょうどその時、注文した品々が運ばれてきた。
――今頃、夜影の茨が妖怪犯罪者たちの進路を妨害していることは、外で静かに佇むOrgeの様子を見れば明らかだった。
「さあ、いただこうじゃないか」
――彼ら正義の妖怪たちの力を借りて、妖怪犯罪者たちを倒すことが今回の目的だ。
だが、今は邪魔をされず、彼らにも穏やかな朝を味わってほしい――と。
みずみずしい野菜サンドを頬張る河童、バターがとろけるトーストを齧る飛縁魔の、その様子を眺めながら、正信は淹れ立てのコーヒーへ静かに口をつけた。
🔵🔵🔵 大成功
花園・樹いいよね…モーニング
ドリンク頼むと無料でトーストとか色々ついてくるし、たまには数十円プラスして小倉トーストに変更、少し贅沢してもワンコイン程度で済む…って、え、違うの!?(衝撃を受けるモーニングで有名な某地方の公立校教師)
|地元と同じ感じの店《名●屋式モーニング》があれば嬉しいけれど…価格の違いに軽く凹む
ま、まぁちょっとした贅沢と思えば…
とにかく一日の始まりは朝ごはんから。ちゃんと食べないと元気が出ないよ?
妖怪達と朝食を
さて…公共の場で騒ぐ悪い子達にはお帰り願おうか
妖怪達と協力しつつ指定√能力で敵に白墨を投擲
そこ、ちゃんと起きてる!?
まぁ、得手不得手もあるし朝眠いのも分からなくはないけど…ね?
「いいよね……モーニング。ドリンク頼むと無料でトーストとか色々ついてくるし……たまには数十円プラスして小倉トーストに変更したりね」
と、モーニングについて説明しながら妖怪たちを先導する|花園《はなぞの》・|樹《たつき》(ペンを剣に持ち変えて・h02439)の姿は、社会科見学で児童たちを引率する教師そのものだった。
「少し贅沢してもワンコイン程度で済むんだよね――って……えっ?」
ふと見つけたカフェの前にある黒板メニューを見て、スッと表情が消える。
そして数秒遅れて――
「えぇっ、違うの!?」
ピシャーン! 衝撃が走った。
……ドリンクと軽食で軽く1000円は超えてしまう。
どうやら樹が思っていたモーニングは、彼の地元――A県N市特有の文化らしかった。
「ま、まぁちょっとした贅沢と思えば……。とにかく一日の始まりは朝ごはんから……。ちゃんと食べないと元気が出ないよ……?」
「いや、元気がないのはセンセイざんすよ?」
ポツリポツリ呟く樹に妖怪がツッコむ。
しかし、顔を上げた樹の視界に見覚えのあるロゴが映った。
「あ、あれはもしや……!」
急にスタスタと歩き出した樹に、妖怪たちも慌ててついていく。
「あった……! ヨネダ……!」
外観は地元の店舗とは少し違っていたが、つば広帽子を被った淑女がカップを持つロゴはまさしく、A県N市発祥のコーヒーチェーン『ヨネダ珈琲』だった。
もちろんヨネダはN式モーニングだ。
「さすが東京……なんでもあるんだね」
さっそく樹たち一行は店内へ足を運んだ。
「うち、これも食べよっかな!」
同席した妖怪『山姥ギャル』がメニューのミックスサンドを指差す。
それを見た樹は無意識に「あっ」と声を漏らしていた。
「それ……ちょっと多いよ。量が……」
控え目に忠告する樹に、山姥ギャルは「ダイジョブダイジョブ!」と笑い飛ばした。
そうしてオーダーを済ませ、数分後。
「ちょっ! マジウケる~!!」
運ばれたミックスサンドを見て山姥ギャルはゲラゲラと腹を抱えて笑い出し、スマホで写真をパシャパシャ。
「写真と全然違うじゃーん!」
「だから言っただろ。量が多いんだよ、ヨネダは」
メニュー写真では、パンと具材の厚さはほぼ均等なのだが……実際に運ばれてきたものは、たまごペーストがまるで、満員電車かのようにパンの間でギュウギュウ詰めにされていた。
少し手で押しただけでムニッと、たまごが溢れ出してくる。
「先生シェアしよ、シェア!」
山姥ギャルは返事を待たず、ひょいっと大きな一切れを樹のバスケットへと放り込む。
樹は困ったように笑った。
けれど――。
(元気が出たみたいで良かったよ)
店内に広がる妖怪たちの笑い声にそっと胸をなでおろす。
やはり他者を気にかける姿は教師の樹らしかった。
食事を終えた樹たちは妖怪犯罪者たちを迎え撃つべく店の外へと出る。
「さて……公共の場で騒ぐ悪い子達にはお帰り願おうか」
ゾロゾロと汚い言葉を吐きながらこちらに向かってくる妖怪犯罪者たちへ『|脅威苦的指導《キョウイクテキシドウ》』を施すべく、樹はカバンから横長の半透明ケースを取り出した。
中に入っているのは45本の白墨。
現在では黒板に文字を書く用途で使用される道具だが、かつてはアサシンが投擲武器として使用していたとかなんとか。
とっ、たっ、とっ!
ケースから次々に白墨を取り出しては投げ、妖怪犯罪者たちの眉間にクリーンヒットを決めていく。
「あ、あんなところからチョークを!? 嘘だろ……ぐぇっ!!」
「まだ私の腕じゃ45mがいいとこだけどね。先人は50m以上飛ばせるのだから――」
いえ、45mでも凄すぎます。
――こんな姿、さすがに生徒には見せられないな……なんて思っていると、パシャパシャという音が響いた。
「学校の先生がチョーク投げてるしぃ!! マジウケる~!!」
「ちょっ! 写真撮らないで! というかキミも戦って!? ――あ、そこ! ちゃんと起きてる!?」
――周囲へ目を配る姿は、やはりどこまでも|教師《樹》らしかった。
🔵🔵🔵 大成功
黒虎・路明新橋か。たまにその辺りのカラオケとか行ったりするんだよな。浅草の集まりの後とか……まあ、その辺りの話は今はいいか
「実際、朝やってる店は多いよな。そばもいいが、がっつり食べたいなら朝ラーもいいよな」
色々朝からやってるラーメン屋とかもあるしな。ラーメン食ったらコーヒーでも飲むか?モーニングほど豪華じゃないが、コンビニもあれば、24時間営業のディスカウントストアとかも高速の高架下に確かあったし、そのあたりで買った缶コーヒーでも奢るぜ
「よし、一発ぶちかましに行こうぜ」
妖怪達と連携してタイガーバスター(斧)でもぶん回しながら蹴散らしてくか
連携アドリブ歓迎だぜ
「新橋か。たまにこの辺りのカラオケとか行ったりするんだよな」
この辺りに詳しい|黒虎《くろこ》・|路明《ろあ》(バウンサーブラック・h05749)は、スカジャンのポケットに手を突っ込んだまま、妖怪たちを連れて新橋駅前の年季の入ったビルに入っていった。
「浅草の集まりの後とかな――って、まあ、その辺りの話は今はいいか」
言いながら、路明は慣れた足取りで地下へ。
階段を下りた先は、みっちりと飲食店が並んでいる地下街が広がっていた。
早朝ゆえにシャッターが閉まっている店がほとんどだが、立ち食いそば屋や喫茶店など、朝から開いている店もある。
「そばもいいが――」
そば屋の前を通ると、そばつゆや天ぷらの匂いが漂ってくる。思わずそのまま暖簾をくぐりたくなるほど魅力的だったが……。
路明は、ちらりと首だけで後ろを振り返った。
ついてきているのは、最強の鬼と呼ばれる『|酒呑童子《しゅてんどうじ》』、そして彼が率いる最強鬼軍団御一行様だ。
「このメンツだと、ガッツリ朝ラーも良いよな」
「ほぉ。朝にラーメンとは初めてだわい」
一行は店内の湯気が外にまで漂っているラーメン屋へ入った。
早速、路明は券売機で人数分の食券を買い、セルフの水を入れてカウンターに置いてやる。
目の前では手際よくラーメンが作られ、待つ間もなく丼がカウンターに置かれた。
「へい、お待ちっ!」
溢れんばかりの琥珀色のスープに、黄金色に輝く平打ち麺とたっぷりのチャーシューは朝から食欲を掻き立てる。
「こりゃ目覚ましに良いのう!」
豪快にラーメンを啜っていた酒呑童子だったが、ふと隣の路明へ目を向けた。
見れば、ライスに麺をバウンドさせ、そのまま啜り、さらに、スープが染みたライスをかきこんでいるではないか――!
「それ良いのう!」と、早速鬼たちも真似をした。
「ああ! 美味かったわい!」
ドンッ! と、空になった器がカウンターに置かれる。
スープまでしっかり完飲した鬼たちは、朝ラーに満足してくれたようだ。
路明は彼らの食器をカウンター上に上げ、布巾で丁寧に台を拭く。
「ごちそうさん」
ぶっきらぼうにそう言って店外へ出た。どうやらまだ妖怪犯罪者たちはこの辺りには現れていないようだ。
「じゃ、その間、コーヒーでも飲むか?」
今度は地上に上がり、高架下にあるディスカウントストア『ホン・キドーテ』へ向かう。
「ちょっと待ってろよ」
店内に入ったかと思うと、すぐに缶コーヒーが入ったビニール袋を提げて出てきた。
「酒も良いが、ラーメンのあとに飲むとスッキリするぜ?」
ほら――と、普段コーヒーを飲まなさそうな酒呑童子に缶コーヒーを差し出す。
酒呑童子は、見慣れない缶コーヒーのプルタブを大きな指でカッ、カッ、と引っ掛ける。中々開かなかったが、ようやくプシュッと缶が開いた。
「不思議な味だが、悪くないのお。じゃが、酒と混ぜるとさらに美味くなるぞ!」
――なんて結局酒の話になるもんだから皆で声を出して笑った。
「よし、目も覚めたし一発ぶちかましに行こうぜ!」
空き缶を捨て、路明は虎柄模様の入った巨大斧『タイガーバスター』を肩に担ぐ。
「おうよ! 美味ぇラーメンも食わせてもらったし、こーひーで頭も冴えてきたわい! お前ら行くぞ!」
酒呑童子も巨大棍棒を担ぎ、部下たちに檄を飛ばした。
「オラオラオラーー!!」
意気揚々に新橋駅へとやってきた妖怪犯罪者たち。
――だが、巨大斧を担いだ男を先頭にズンズンとこちらに向かってくる軍団の姿を見た瞬間、その顔から血の気が引いていった。
「あ、ありゃ酒呑童子率いる最強鬼軍団じゃねぇか!!」
「ひ、ひるむんじゃねぇ! あいつら呑んべぇだから朝には弱――うぎゃあ!」
路明のタイガーバスターが横薙ぎに振るわれたかと思うと、見えない衝撃波が妖怪犯罪者たちをまとめて吹き飛ばしていく。
「そっちは頼むぜ!」
「い、いってぇ……こんにゃ――ギャンッ!!」
立ち上がろうとした妖怪犯罪者の頭に巨大棍棒がガンッ! と叩き込まれた!
「ガハハハハ! 任せろ任せろ!!」
もう、『朝に弱い』などとは言わせない!
最強|虎鬼《・・》軍団の猛攻に、妖怪犯罪者たちは為す術もなく蹴散らされていくのだった。
🔵🔵🔵 大成功
【初対面】
げえむが面白くてつい明け方まで徹夜をしてしまった。もーにんぐと洒落込むとしようかの。
ちょうどいい、妖怪の皆様も一緒にどうじゃ?
ちなみにお二人とはこれが初対面じゃ。
ヨネダ珈琲ではどりんくに朝食としてぱんが付いてくる。絶品じゃな。
飲料は珈琲以外も頼めるのじゃ。ならばくりーむそーだがよい。長靴の容器が唯一無二じゃ。
しかし上に乗るのがあいすではなく、そふとなのが玉に瑕。くりーむそーだは氷とあいすの接地箇所が醍醐味だというのに…
なんと瑠璃殿は飲料屋とな。ならば丸いあいすはあるかのう。
こらぼにより最強の朝食が完成したのう。レン殿はヨネダ初心者じゃな、良ければわしが教えてしんぜよう。
瑠璃・イクスピリエンス【初対面】
お腹が空いて動けない?
そんな時こそボクにお任せ!キッチンカーで颯爽登場☆
※遅刻なので√能力は発動しません
そこの初対面の竜さんもどうぞ!
レモネードでもハニーオレでも好きなだけ…
しまったドリンク専門店だから食べ物がない!
ごめんね、ボクに力が足りないばかりに
…そこを行く貴方はまさか!
うん、全然通りすがりで初対面の人だね
顔色が悪いよ?目覚めの蜂蜜ソーダをどうぞ
そうか、ボリュームで有名なかのヨネダ珈琲ならきっと…!
纏めてキッチンカーで送るよ、アクセル全開でGOだ!
ボクのオススメは色々あるけど、名古屋風の餡子トーストかな~
アイスやフルーツなら用意あるよと
どさくさに紛れてデコレーションしコラボ営業
レン・トゥーラン【初対面】
これが百鬼夜行…
妖怪も初めて見る
地上は珍しいものばかりで楽しい
君たち、お腹空いた?
なら食べにいこう
とはいえ、俺もこの辺りの地理に詳しくない
そこのキッチンカーで聞いてみるのはどう?
そうか、飲料だけでは腹持ちが悪いか
他の店を探すのもいい
うん、詳しそうな人がいるし、ヨネダ珈琲店についていこう
ミヤビはくりーむそーだがお勧め
瑠璃は?
餡子フルーツトーストは少し気になる
俺はコーヒーを注文
アイスは乗せてみたい
普段から食べる方ではないから、あとはコーンスープくらい
…何故、注文していない巨大なパンが二切れも!?
困った、食べれる気がしない
良かったらアイスや餡子でも乗せて食べるのを手伝ってくれるとありがたい
●はじめまして、初対面の人!
「これが√妖怪百鬼夜行……」
初めて異世界に足を踏み入れたレン・トゥーラン(星を望む竜・h07928)の澄んだ青い瞳に飛び込んできたのは、大正と現代が入り交じる不思議な光景と、初めて見る妖怪たち――。
「地上は珍しいものばかりで楽しい」
――ね? と肩に乗る相棒アムニスへ目をやる。
そんなアムニスは何かを見つけたらしく、指を差すかのように、みよーんと体を伸ばした。
「あっちに何かあるの?」
アムニスが示す方向へ行くと、そこにいたのは、しくしくと泣く河馬や兎などの動物の妖怪たちだった。
「君たちどうしたの? どこか痛い?」
「お、お……お腹が空いたんだーーー!!」
うわーーん!!
河馬の妖怪を筆頭に、皆、滝のように涙を流し大声で泣きだした。
「そっか。お腹空いたんだ……なら食べに行こう」
「ほ、本当!?」
ぱぁっと目を輝かせてレンを見る河馬の妖怪。
「……とは言え、俺もこの辺りの地理に詳しくない」
それを聞いた瞬間、また大声で泣きだしてしまった。
困ったな……と、レンが辺りを見回すと、赤いキッチンカーがこちらへ走って来ていた。
「キッチンカーだ。あそこで何か食べよう」
タクシーを呼ぶかのようにレンが手を挙げると、キキィ! とキッチンカーは停車した。
「待ってなくてもボク参上! 美味しいドリンクはいかがー!」
ひょいっと運転席から顔をのぞかせたのは、|瑠璃《るり》・イクスピリエンス(ハニードリーム・h02128)。
レンが初対面の彼女に事情を説明する。
「お腹が空いて動けない? そんな時こそボクにお任せさ!」
早速、キッチンでカチャカチャ。
じゃん! と、カウンターに並んだのは、蜂蜜色の髪の店主が作ったレモネード、ハニーオレ、蜂蜜ソーダ――と、蜂蜜を使ったお手製のドリンクたちだ!
「はい! 妖怪のみんな、召し上がれ! 元気が出る蜂蜜入りのドリンクだよ!」
――そこの初対面の竜さんもどうぞ! と、レンにもお手製レモネードを。
妖怪たちも「美味しい!」とニコニコ。
だが――。
「やっぱりお腹空いたよーーーー!!」
泣いた。
「し、しまった! ここはドリンク専門店だから食べ物がない!」
妖怪たちの泣き声にクマさんもしょぼん。
「ごめんね、ボクに力が足りないばかりに……」
「大丈夫。他の店を探せばいい」
肩を落とした初対面のクマさんを、レンはそっと励ます。
「初対面の竜さん、ありがとう。そうだね、どこかお店をさが……あ!! あそこにいる人はまさか……!!」
瑠璃は急に走り出し、どうしたのかとレンたちも後を追った。
「|しーえむと全然違っておった《ぴんを抜くげえむだと思ったら、ぱずるげえむじゃった》が、面白くてつい明け方まで徹夜してしまったのじゃ……」
目頭を押さえながらフラフラと歩くのは|詠《ヨミ》・ミヤビ(チャクナン・ドロップアウト・h12714)。
「こんな眠い朝は、もーにんぐと洒落込むとしようかの……うむ?」
こちらへ手を振りながら走ってくる人影がある。
「知り合いかのう? ……いや、あれは」
――初対面の人じゃ!
「うん、全然通りすがりで初対面の人だった! ……顔色が悪いよ、大丈夫? そんな初対面のキミに、はい、これ!」
――目覚めの蜂蜜ソーダをどうぞ!
「おお、ありがとう、初対面の方よ」
受け取り、チューっとソーダを吸い上げる。
炭酸の刺激と蜂蜜の優しい甘みが眠気を吹き飛ばしてくれる。
「おかげで目が冴えたのじゃ。親切な初対面の方にお礼がしたいが……」
クマさんの後ろから竜の青年と妖怪たちもやって来るのを見てミヤビは察した。
「おお、そちらが『|百鬼夜行《デモクラシィ》』の妖怪の皆様か。すると初対面のおふたりも星詠み殿からの話を聞いたのじゃな? ちょうどいい。これから『ヨネダ珈琲』に行くのじゃが一緒にどうじゃ?」
「そうか! ボリュームで有名な、かのヨネダ珈琲ならきっと……!」
――みんな! お腹いっぱい食べられるよ! と、言えば妖怪たちは皆大はしゃぎ!
「ヨネダ珈琲……そんなに有名なんだ。うん、詳しそうな初対面の人がいるし、俺もついていこう」
――かくして、初対面の3人はヨネダ珈琲へ向かうこととなった。
……しかし、彼らはなぜこんなにも『初対面』だということを強調するのだろうか。
それは彼らが『初対面』だからである。(小〇構文)
●ヨネダとコラボで最強モーニング!
「ヨネダ“珈琲”という店名じゃが、珈琲以外にもたくさんあるのじゃ。この、くりーむそーだとかどうじゃ? 長靴の容器が唯一無二じゃ」
「こーひー飲めないよー」という妖怪がいれば、ミヤビはメニューを見せながらオススメのドリンクを教えてあげる。
「……しかし、上に乗るのがあいすではなく、そふとなのが玉に瑕。くりーむそーだは氷とあいすの接地箇所が醍醐味だというのに……」
「わかるわかる! あのシャリシャリしたところ美味しいよね! あ、そうだ!」
瑠璃は席を外したかと思うと、クーラーボックスを持って戻ってくる。
「メロンソーダ頼んでさ、そこにアイス乗せちゃおうよ!」
クーラーボックスの中には、アイスやフルーツ、シロップにソースなど――トッピング材料がどっさりと入っていた。
「――なんと! 瑠璃殿は飲料屋であったか。それは、ないすなあいであじゃ!」
「俺もアイス乗せてみたい……コーヒーとも合う?」
「もちろん。珈琲ふろおと、大変良いぞぉ。苦味と甘みのまりあーじゅ。べりーぐっどなのじゃ」
「マリアージュ。楽しみ」
オーダーして数分後。まずテーブルにやって来たのは、ミヤビと瑠璃のメロンソーダとトーストだ。
さっそく、アイスをま~るくスクープしてそっとソーダに浮かべる。
「キラキラして、海みたいでキレイ」
しゅわしゅわという小さな音。上がる小さな泡と透き通る緑を、レンはじっと見つめた。
「仕上げはもちろん!」
――さくらんぼ!
赤い果実をちょんっと白の頂に乗せる。
「うむ。これぞ、くりーむそーだの真骨頂じゃ」
ぱくりとまずはさくらんぼを。次に、氷とアイスの接地箇所をそっとすくい口へ入れる。キンと冷たくてシャリッとした食感がたまらない。
レンはその様子を眺めながら、瑠璃へ目を向ける。
「ミヤビはくりーむそーだがおすすめ。瑠璃は?」
「ボクのオススメは、チャノワールとか色々あるけど、名古屋風の餡子トーストかな~」
そう言って、トーストに餡ペーストを塗り、「今日はせっかくだから……」と、みかん、パイン、さくらんぼとフルーツもトッピング。さらに仕上げにたらりと蜂蜜を垂らせば――
「完成! 餡子フルーツトースト!」
「餡子フルーツトースト……気になる」
黒のキャンバスが赤や黄色で彩られ、一気に華やかになった餡子トーストに、レンは思わず目を奪われた。
「じゃあ、レンさんのトーストにもデコレーションしてあげるね!」
「いや、俺はトースト頼んでない」
その言葉に瑠璃とミヤビは食べる手を止め、顔を見合わせた。
そしてレンを見る。
「え?」
「え?」
「……え?」
「……何故、注文していない巨大なパンが2切れも!?」
レンの前に並べられたのは、アイスコーヒーとコーンスープ。
そしてトーストが入ったバスケットが2つ――。
「ふむ。レン殿はヨネダ初心者じゃな。わしが教えてしんぜよう」
くるくると、スプーンでクリームソーダのアイスを弄びながらミヤビがレクチャー。
「ヨネダ珈琲では、この時間、飲料を頼めばぱんが付いてくる。すーぷも飲料として扱われるから2せっとぱんがついてくるわけじゃな」
「それを先に教えて欲しかった……」
小食だからとスープにしたのに大誤算だ。
「ごめんごめん、てっきりお腹が空いているのかなと思ってさ~」
アイスをコーヒーにポンっと落とし、瑠璃は笑った。
「困った、食べれる気がしない……」
レンは頭を抱える。そんな相棒を見てアムニスも真似をした。
「大丈夫だよ! ――ね、みんな!」
その言葉に妖怪たちが目を輝かせ3人のテーブルに寄って来る。
「これ、食べて良いの~!」
「あ、うん。食べるのを手伝ってくれるとありがたい」
「わぁ~、キラキラしてキレイ~!」
期待の目で見てくる妖怪たちに、瑠璃は腕まくり。
「よーし! どさくさに紛れてヨネダ珈琲さんとコラボだ! みんな何が良い? フルーツにアイス、タピオカにナッツ、それから蜂蜜! なんでもあるよ~!!」
わいわいきゃっきゃっ!!
みんなでデコレーションを楽しみながらオリジナルメニューを作っていく。
「うむうむ。こらぼにより最強の朝食が完成したのじゃ」
そんな賑やかな朝食風景を、ミヤビは紫の瞳を細めながら眺める。
「妖怪の皆様も満足いただけて実に良いもーにんぐとなったのじゃ」
だいぶアイスが溶けだし、白と緑が混ざり合ったメロンソーダをズッと一口すすった。
●今日から友達!
「くそぉ! せっかく早起きしたのに……! ぎゃーす!!」
ちゅどーん――!!
――尺の都合上、全カットせざるをえなかったが、最強モーニングのおかげで彼らは妖怪犯罪者との戦いで完全勝利を収めた。
特に、クリームソーダをヒントに3人が即興で編み出した『ファイナルヨネダデスクリムゾンアタック』は実に見事であった。
「『|百鬼夜行《デモクラシィ》』は噂通り、すごかったのじゃ」
「君たちのおかげ。ありがとう」
「こちらこそ、美味しくて楽しい朝ごはんのおかげで元気出たよ。ありがとう!」
EDENと妖怪たちはお互いを称え合う。
凶悪な簒奪者たちとの戦いにおいて、今回、EDENだけでは数で押し切られていただろう。
また、朝に弱い妖怪たちだけでは本来の力を発揮できずじまいだった。
EDENたちが振る舞った温かなモーニングがあったからこそ、彼ら妖怪たちは元気を取り戻し、この勝利へと繋がったのだ。
どちらが欠けていても今回の|百鬼夜行《デモクラシィ》は成功しなかっただろう。
「このあとの|百鬼夜行《デモクラシィ》も頑張れちゃう!」
――だが、東京全土に『絶対防衛領域』を広げるため、まだまだ『|東京百鬼夜行《トウキョウデモクラシィ》』は終わらない。
「次の|百鬼夜行《デモクラシィ》はどこでやるの? そこまで送っていくよ!」
瑠璃が赤色キッチンカーを指さす。
「瑠璃殿。すまぬが、わしも家まで送ってはくれぬかのう?」
「もちろん! だって、友達だもん!」
――レンさんも送っていくよ! と瑠璃が言えば、
「いいの? じゃあ、乗せていってもらおうかな。友達に」
アムニスも嬉しそうにレンの頭の上でぴょんぴょん跳ねた。
「さあ、みんな乗って乗って! まとめてキッチンカーで送るよ!」
全員キッチンカーに乗り込んだのを確認すると、瑠璃はアクセルをグッと踏み込んだ。
「アクセル全開でGOだ!」
「よろしく頼むのじゃ、友達よ」
――赤いキッチンカーが平和になった街を駆ける。
甘くフルーティーな香りと、『友達』の笑い声を乗せて――
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功