シナリオ

⑩Scramble for Suicide

#√妖怪百鬼夜行 #ゾディアック継承戦争 #ゾディアック継承戦争⑩ #窓空いてる限りプレイング受付中

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⚔️王劍戦争:ゾディアック継承戦争

これは1章構成の戦争シナリオです。シナリオ毎の「プレイングボーナス」を満たすと、判定が有利になります!
現在の戦況はこちらのページをチェック!
(毎日16時更新)

 奪われる、奪われる。
 私の能力が。忌々しくも大好きな能力が。
 あの人に巡り合わせてくれた、能力が。
 ――こんな奴に?嫌だ、嫌だいやだ。
 それに、この能力の危険性は自分がよく知っている。手に渡してしまったら、世界の存亡が危うくなってしまう……私が言えたことじゃないけれど。
 でも、でも。
 懺悔します、神様。今まで多くの生命を奪ってきたこと。今更と笑われても。
 私一人だとしても、守りきらないと。

 リンゼイ・ガーランドは砂を踏みしめた。
 ブーツの踵が埋まっていく。


 フレイヤ・アウエンミュラー(狂気の世界より・h09341)はニコリと微笑った。
「また会えて嬉しいわ。パパ、ママ。わたくし、待っていたのよ。会いに来てくれるのを」
 赤いリボンで二つに結んだ金の髪を引き摺りながらふんわりピンクのスカートを靡かせて貴方達に近づく。そして口を開いた。
「ねえ、パパ、ママ?|リンゼイ《ママ》、大変みたいなの」
 あの――自殺の能力の。
 だからね?フレイヤは首を傾けた。
「助けてあげて。わたくし、奪われる痛みはよくしっているの」
 顔は微笑みを浮かべているが、目だけは悲しそうだった。言いながらフレイヤは右手を胸に手を当てる。
「パパとママには|リンゼイ《ママ》の能力は効かないみたいだから、力いっぱい助けても大丈夫よ」
 だから、お願い。わたくしのようにならないためにも。可哀想なママを助けて。
 その揺れる光を灯した赤い瞳は雄弁に物語っていた。たとえ微笑っていても。

マスターより

ロダ
ロダです。
第二戦線始まりました。
リンゼイちゃんを助けてあげましょう。
きっと相手は手強いかもしれませんが、力を合わせ、共闘すれば大丈夫です。

私も頑張ります。
ではよしなに。
44

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第1章 ボス戦 『『日神憑き』名張・楓』


POW |刃《武を競おうか》
命中する限り「【太刀】による攻撃→技能攻撃→[太刀]攻撃→技能攻撃」を何度でも繰り返せる。技能攻撃の成功率は技能レベルに依存し、同じ技能は一度しか使えない。
SPD |御心《内ナル心ニ従エ》
【黒き太陽】を背負い【恐怖を煽る威圧感】を備え、【邪心を植え付ける神威】を無尽蔵に放出する【禍津日神】に変異する。[邪心を植え付ける神威]が命中した対象は思考操作され、10%の確率で命令に従うようになる(最大60%まで累積)。[禍津日神]は死ぬまで解除できない。
WIZ |神威《吾ガ威ニ平伏セヨ》
半径WIZm内の任意の有機物・無機物全てに【黒き太陽の霊力】を注ぎ、WIZ×1時間活動可能なエネルギーを与える。注ぐ[黒き太陽の霊力]を1体(人物・武器・乗騎等)に集中すると、対象を【禍津日神の不完全なる眷属】化して硬度強化と【黒焔による】攻撃能力を与え、意思を抑え付けて術者の為に戦わせようとする事ができる。
イラスト Freeze_Ge
√妖怪百鬼夜行 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神隠祇・境華
【月境】
リンゼイさん……?
そう首をかしげると、シンシアさんが丁寧に説明をしてくれて
その珍しいほどの嫌悪の気配に少し目を瞬かせます
その力も、した事も、肯定できるようには思えません
それでも、この場で敵に奪われて良いものではないのでしょう

リンゼイさん。躊躇うなら見ていても構いません
ですが、できるなら力を貸してください

シンシアさん、前はお願いします
私は後方から羅紗銃の魔術弾で援護

交戦開始直後に御伽を語り、敵の足元へ災いを落とします
回避を鈍らせ弱点を露わにすれば、シンシアさんが踏み込む隙も作れるはずです

シンシアさんの背中をしっかりと見て射線を重ね
援護射撃を徹底します
3人で、簒奪の手に抗います
シンシア・ウォーカー
【月境】
リンゼイ……あのしちめんどうな能力を持つ女ですか。
境華さんはご存知ないです?ざっくりいうと周囲一帯に自殺衝動をばら撒くリンドーガチ恋女です。秋葉原では酷い目にあわされたことあるんで普通に許してはいないです。
まあ、でも。能力のことを抜きにして一人の恋する乙女と見れば。
今くらいは共闘しましょうか、リンゼイさん。

√能力で光湛えた祝福を味方に注ぎます。レイピア片手に私が前を引き受けますから、境華さんとリンゼイさんは後ろからお願いしますね。
さて日神憑き、お相手願いましょうか。猛者と戦うのは嫌いではなくてですね!
私一人だと到底勝ち目はないので、こちらは三人で連携しての戦闘とはなりますけれども!

夏風に吹かれ神隠祇・境華(金瞳の御伽守・h10121)とシンシア・ウォーカー(放浪淑女・h01919)は砂浜を踏んだ。
遠く、戦い続けているリンゼイ・ガーランドと名張・楓の姿が見える。足取りは少々遅いが、着実に近づいていく。
シンシアは思わず溜息を零した。境華が首を傾げる。
「リンゼイ……あのしちめんどうな能力を持つ女ですか」
「あの、リンゼイさんとは、どのような……?」
その問いにシンシアが目的地、戦う姿を見ながら銀の瞳を細め、すぅ、と息を吸った。
「境華さんはご存知ないです?ざっくり言うと周囲一帯に自殺衝動をばら撒くリンドーガチ恋女です。秋葉原では酷い目に遭わされたので普通に許してはいないです」
ノンブレスだった。
「リン……ガチ恋……?」
境華の頭にはクエスチョンマークが沢山浮かんでいる。ハッと首を横に振った。
それよりも。珍しい程に嫌悪を滲ませるシンシアをちらりと見た。
シンシアが言う内容に、嫌悪を抱く気持ちはわかる。
少しだけ考えて、境華は答えを出した。
「……それは、大変でしたでしょう。私からしても、彼女の力も、した事も、到底肯定出来るようには思えません」
静かな声で告げる。
「けれど、それでも、この場で敵に奪われて良いものではないのでしょう」
彼女の心情的にも、能力的にも、EDENとしても。
「……そう、ですね。能力のことを抜きにして、一人の恋する乙女として見れば」
ざり、と砂が鳴る。刀と剣がぶつかる金属音が響く。
「今くらいは共闘しましょうか、リンゼイさん」
楓からの攻撃を防いだシンシアが、後ろに庇ったリンゼイに声を掛けた。
「あな、た達は……」
思ってもみなかった援軍に、眼鏡の奥で目が見開かれる。
「リンゼイさん、躊躇うなら見ていても構いません」
境華も真剣な表情で楓を観察しながら隣へ立ち、伝える。
「ですが、出来るなら力を貸してください」
「勿論。ありがとう、嬉しいわ」
リンゼイは眉を下げて微笑んだ。一度能力を交えた者達と共に戦う日が来るなんて。
生きていると不思議なこともあるものだ。
「シンシアさん、前はお願いします」
「了解、二人は後ろから。
では、まずは|コレ《・・》からいきましょうか」
――|光湛えた世界の断片《ルミネッセンス・フラグメント》
飛び退った楓から眼を離さず、二人は短く言葉を交わし合う。距離が離れたことにこれ幸いとシンシアが早口に詠唱すれば、光が後ろの二人へと降り注ぐ。
神からの祝福、と言うにはすこし大仰かもしれないが、それなりの力を持っていることは確かだ。
それを見た楓が警戒するような気配を纏う。
シンシアが、不敵に口角を上げた。
「さて日神憑き、お相手願いましょうか。猛者と戦うのは嫌いではなくてですね!」
啖呵を切る。レイピアを真直に向けながら。
「私一人だと到底勝ち目はないので――」
その後ろにて、リンゼイをその身で少し庇う姿勢を取りつつも境華は語っていた。
「物語は我が手に――毒ある魔眼の巨人王よ」
――御噺|「災眼開く巨人王」《バロール》を。
「一瞥の災いを、敵の足元へ落としたまえ」
眼が、開く。黒い黒い、底の見えない災いが、楓の足元でぱくりと開いていた。
「――こちらは三人で連携しての戦闘とはなりますけれども!」
それを見たシンシアは迷わず駆け出した。羽根が風を切る。砂に足を取られ走りづらさはあるが、気にしている場合ではない。
「なんだ、|吾《われ》に災いなどと。――笑止。吾ガ威ニ平伏セヨ――神威」
ニタリと嗤って楓が刀に黒き霊力を注ぐ。刀身が黒き焔を纏う。ぐおんと振るえば、火片が後を追った。
「無駄ですよ、三対一なんですから」
シンシアが助走で勢いを増したレイピアを突き出す。当然、刀に防がれる――ところに、魔術弾が着弾、黒焔が払うように斬り捨て、楓はレイピアをその身で受ける。肉を突き破る感覚がした。
そのレイピアを刀を持っていない手で掴まれ、シンシアは思わず目を見開いた。
「な」
取った、と楓は確信した。刀を振り上げる。吾の邪魔なぞしなければむざむざ散ることもなかったものを。

――突如、刀に重い衝撃が走った。思わず取り落とすほどの衝撃。
それを齎したのは――楓の視界端、ちらつく反射したピアスの光、紫の靴の先――いつの間にか後ろを取っていた、リンゼイが蹴り上げた足だった。
「脚が長いってこういう時役に立つのよね」
「貴様……!」
得意げに笑みを浮かべたリンゼイは境華へ小さく頷いた。
それを見てシンシアも隙をみて掴む力が緩んだ手からレイピアを抜き、自らの身を小さくする。
境華が狙うはそのど真ん中。言うなれば、【傷口をえぐる】だ。
真剣な顔の境華は標準を合わせ、既に充填されていた魔術弾を容赦なく、解き放った。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

アリエル・スチュアート
諦めるのは早いわよ、リンゼイ。
私達EDENはお人好しだから、困っている人の味方なのよ。
リンドーに思いを告げられていないでしょ?
『公爵、それをこの場で言うのは可愛そうでは?』
そうかしら?

妖精達の行軍で呼び出したフェアリーズの内、28体は4体7組でリンゼイの安全確保に向かってもらうわ。
残りの30体は3体10組で私と一緒に楓への攻撃を連携攻撃で仕掛けるわ。
フェアリーズのミサイルに合わせ高速詠唱で魔力溜めした全力魔法の範囲攻撃で攻撃を仕掛けていくわ。
楓とその眷属の攻撃はオーラ防御で対処。
全く、マガツって単語に碌なのが居ないってのだけは良く分かるわね。
少なくともそんな奴に自殺衝動は渡せられないわね。

「諦めるのは早いわよ、リンゼイ」
上から声が降ってくる。リンゼイが見上げれば片翼の天使――アリエル・スチュアート(片赤翼の若き女公爵・h00868)が微笑みながら着地している所だった。
「貴方達は、どうして」
「私達EDENはお人好しだから、困っている人の味方なのよ」
リンゼイも困ったように微笑んだ。
本当に、全く、お人好しだ。
「そ・れ・に」
アリエルはウインクをした。
「リンドーに思いを告げられていないでしょ?」
「なっ、あ、ど、どうして」
思わずリンゼイは顔を赤くする。敵前だというのに、何を言い出すのだこの人は。というかなんで知って、いや、星詠み?星詠みが関係しているの?
「ふふっ、恋する乙女ってやつね」
あたふたしているリンゼイをみて、アリエルは楽しそうに笑った。
『公爵、それをこの場で言うのは可哀想では?』
流石に口を挟まざるを得なかったらしいAI・ティターニアの声が聞こえてきたが、そうかしら?と可愛らしく流した。
「ん゛んっ、そ、それは今はいいでしょっ、ってお前も笑ってるんじゃないわよ!」
くっく、肩を揺らして笑う――より嗤うに近い声を漏らす日神憑きにびしっと指を指して威嚇するリンゼイだが、やはり染まった頬では効果は薄いようだ。
「そいつとやらに吾は関係は微塵もないが――」
楓が、喋った。おどろおどろしい声で語る口は歪んでいる。好都合とばかりに。
「好いた男が居るのなら、余計、その能力は邪魔であろう」
だから、総てを寄越せと、手のひらを上に、こちらへと出す。
きゅっと空気が引き締まった。忘れかけていたが、そう、ここは戦場なのだ。
「それとこれとじゃ話は別。何を考えているかわからないけど」
リンゼイが楓を睨め付けた。
「はいどうぞってホイホイ渡す馬鹿がいると思う?」
「やはり力尽くで奪うのが疾いな」
楓が砂を蹴る。刀は既に手に握られている。転がっていた流木が焔を帯び、楓と共に攻撃せんとふたりに迫る。
アリエルは槍を構えた。
そっちがその気なら、こっちだって。
「さあ、行きなさい、小さき機械の妖精達!」
キラリとオレンジの瞳が燦めいた。号令に合わせ、ピンクの羽根の生えたドローン達が行軍を開始する。
28体が4体7組の隊列を組んでリンゼイの元へ、残りの30体はアリエルの元、3体10組の妖精が規律を守って配置された。
ち、と舌打ちが聞こえた。リンゼイを護る小さき妖精達がいたんじゃ攻撃はまともに入らないと悟った楓が標的をアリエルへ変える。騎士を先に倒さないと、姫にはたどり着けないのだ。
予想通り自分へ矛先を向けられたアリエルが笑む。刀が、リンゼイの元へ先行させた眷属と化し黒焔を纏った流木が、躊躇うことなく振るわれる。
槍の柄を盾に、オーラ防御を付与して受け止める。
「全く、マガツって単語に碌なのが居ない、っていうのだけはよく分かるわね」
「吾の神を愚弄するか、女」
やだ、こわいこわい、日に照らされた蜜柑色が細められた。
「少なくとも貴方みたいな奴に彼女の能力は渡せないわね」
さあ、反撃といきましょうか。ぎちりと刀が鳴る。――残念ながら押し返せるほどの膂力はないから、このまま、受け取って頂戴!
装填完了したフェアリーズのミサイルが楓に向かって放たれる。それに紛れてアリエルが詠唱する。魔力が増幅していく感覚を機敏に受け取った楓が離れようとするが、もう遅い。
とっておきの、広範囲への全力魔法。逃げ場をなくすように、星が降る。
砂煙が楓を包んだ。
アリエルはチラリと目線をやる。リンゼイの方も、上手く対処出来たみたいだ。ほっと、胸をなでおろした。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

シャルマ・トレベル
こういう時、猫の手も借りたいと言うのでしょう?
貸してあげるわ。

手強くはあるけれど、武侠的には相手にしやすい所もありそうね。
さて、その武の程見せて貰いましょう。

仙術武侠剣を繰り攻め、敵の連続攻撃と打ち合いながら隙を窺い攻撃を通す。
基本方針はこれに尽きますわね。
打ち合いにしろ【白炎剣】と【斬岩剣】を当て続け、切り結びます。
動力偃月刀と雷鳴刀は補助に、向こうの攻撃が仙術武侠剣を抜けたり、技能攻撃をいなすのに使いましょう。
この体躯も武器。かわせる限りはかわしたいものですけれど打ち合いに退いては勝てませんものね。
こちらも私だけでもありません。
猫に梃子摺っている暇はあるかしら?

たったと軽い足音が響く。肉球に当たる砂は熱い寄りだが、そんなことは気にしていられない。
白が疾走る。光を受けたシャルマ・トレベル(野良猫の仙術武侠・h12870)の毛がキラキラと輝いていた。
「こういう時、猫の手も借りたい、というのでしょう?」
突如聞こえた下からの声に目を丸くしてリンゼイが視線を向ける。
「……猫?……え、ええ、そうね」
にや、とシャルマは得意げに笑って見せた。
「手、貸してあげるわ」

さて、と毛づくろいをしながらシャルマは考える。
相手は刀を持った侍さん、かしら。手強そうではあるけれど、ある程度手負いだし、武侠的には相手にしやすい所もありそうね。
猫特有の遠慮のなさでリンゼイとの間に割り込んで、楓と相対する。見下したような視線が刺さった。
「……その武の程、見せて貰いましょうか」
「猫如きに何が出来るというのだ」
当然、鼻で笑い返された。今に見てなさい、その鼻明かしてやるんだから。
「私はシャルマよ。名乗ったんだからあなたも名乗りなさいよ」
たし、と尻尾が砂に打ち付けられる。
「クク、礼儀だけはあるようだな?」
「あなたには無いって?」
「……吾は日神憑き……名張・楓だ。覚えておく必要も無いと思うがな」
金の髪がさらりと揺れる。少し苛立った気配をひげがキャッチした。自分のことを誇大して解釈してる人ほど煽りに弱いのよね。シャルマは心の中でに、と笑む。
「私の暮らしてるところではこういう言葉があるのよ。とっても噛み砕いていうんだけど、『勝った方が強い』ってね」
「フン、解りやすくて良い。武かなんだか知らぬが、貴様なぞ斬り捨ててしまえば終いよ」
「果たしてあなたに私が斬れるかしら?」
挑発に乗ってくれると相手の気が逸れていいんだけど。
シャルマは持ってきていた白炎剣と斬岩剣を仙術で器用に浮かせ、構える。
「そこのメガネさん、あなたも準備はいいかしら」
「――ええ、いいわよ」
首だけをリンゼイに向け、おっとりと尋ねる。リンゼイはこくりと頷いた。
「さあ、行くわよ」
シャルマは先に二つの剣を先行させた。それに続いて本体も飛びかかる。
楓が白炎剣を防ぎ、シャルマは爪を尖らせひっかく。更に斬岩剣が振られ、日神憑きは鞘で受け流す。そこからは剣の打ち合いだった。動力偃月刀や雷鳴刀も加われば、何故彼が捌けているのかわからないくらいの連撃が畳みかけられる。小さな体躯は彼からの攻撃を避け、たまに掠り、楓も同じように避け、流し、避けきれず攻撃を受け、傍から見ればなにが起こっているのかすらわからない状態で、しかしリンゼイは機会をしっかりと伺っている。
「私に手一杯ってところ?猫に梃子摺っていて良いのかしら?」
「手数で押すか。猫が、なかなかやるようだな」
「シャルマだって言ってるでしょ!」
ふしゃー!威嚇をし、彼の太刀筋を見、避ける。楓からシャルマが離れた瞬間、リンゼイが踏み込んだ。
傷がある腹へ一発。綺麗な回し蹴りだった。予想していなかった楓が吹っ飛び、転がり、砂まみれになる。
「ふん。猫と女を甘くみてるからそうなるのよ」
シャルマがヘ、と目を細め言った。
「あなたもやるのね、メガネ……リンゼイさん」
「助かったわ、シャルマはもう退いても大丈夫。疲れたでしょう?」
「ふふん、あとでマグロを奢って頂戴ね」
生きていたらね。
リンゼイが楓の元へ走り寄っていった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

神薙・ウツロ
●リンゼイと共闘する
おっ、秋葉原で話に聞いた子じゃん?
ハローハロー、私は通りすがりの霊能力者でーす。敵とか味方とか一旦置いといて、力になるよ。だから力になってくんない?


●敵が斬り掛かって来る瞬間に合わせ【DOMINATOR:漆仟佰伍式】発動
・敵が斬ろうとする方向を突然「下」に変えさせることで攻撃の空振りを誘発し「刃」の連続攻撃を不発させる狙い

あいつの攻撃、一太刀分は隙作って見せるよ。
敵さんは君の能力をなんでか『斬る』んでしょ?
なら、剣を空振ってるその時なら、君の能力はきっと掛けられるんじゃないかなーって。頼んだよ。
ところであいつがこの瞬間に自殺を強制されるなら、何になるかな? やっぱハラキリ?
斎川・維月
はい、そこ迄です。
お友達のピンチにはそりゃ駆け付けますよ。守りますよ手伝いますよ。
いや荒覇吐戦の時に割と一方的に友達認定しまくっただけなのでリンゼイさんの方にどう思われてるかは分かりませんが、まあそれは良いや!(ドカーン)

(【古き死の群】を先ずリンゼイの治療に使用しつつ、槌を構え)
さて、元気になったら共闘宜しくです。
古霊さん達もそっち終わったらあっちの目隠れイケメンに群がって下さいね(【古き死の群】を攻撃技にシフト)
滅茶苦茶ウザく纏わり付かれながら連続攻撃決めれるならやって見なさい!

まー、好き勝手やってくれましたね。
泥棒も強盗もいけない事だってママに教わらなかったのです?
全くもー
お仕置きです!

斎川・維月(幸せなのが義務なんです・h00529)が何処からともなく現れた。神薙・ウツロ(護法異聞・h01438)と一緒に。
「はい、そこ迄です」
「おっ、秋葉原で話に聞いた子じゃん?」
維月は手をピッと真上に挙げた。
ウツロはリンゼイに興味津々だった。
何度目かの乱入者にぴたりと動きが止まる楓とリンゼイ。
「ハローハロー、私は通りすがりの霊能力者でーす」
手をふりふり、軽いノリで挨拶をするのはウツロだ。
「あ、あれ、あなた」
驚きを含んだ顔でリンゼイは維月を見た。
「へっへ、お友達のピンチにはそりゃー駆けつけますよ!守りますよー手伝いますよー!」
維月はリンゼイの背中をバシバシと叩く。な―に言ってるんですか!と言わんばかりに。何も言っていないが。
「お、知り合いなの?じゃ、話早い――」
「いや荒覇吐戦の時に割と一方的に友達認定しまくっただけなのでーリンゼイさんの方にどう思われてるかは分かりませんが――まあそれは良いや!」
ウツロの発言を維月が遮れば、何処からともなくドッと笑い声が聞こえて来た……ような気がした。
「……まま、知り合いなら友達友達!ってことで、敵とか味方とか一旦置いといて、私も力になるよ」
ってことで、と前置いて。
「だから力になってくんない?」
ふふん、とサングラス越しにウインクをする。ウツロ以外には分からなかったかもしれないが。

一方楓は、なんだこいつらと言うかのような表情(目は隠れてわからないが)で三人を見ていた。
ぼろぼろの状態で、まあ休憩になるならいいか、とは思っていたかもしれない。

「さー、じゃあやりますかー!いらっしゃーい、|古き死の群《ザイン・ツム・トーデ》!」
ぐっぐと準備運動をして元気いっぱいやる気いっぱいの維月は両手を上げてそれ達を迎え入れる。
空中からぼたぼたと|古霊《せいれい》さんの群れが落ちてくる。
落ちて、落ちて、落ちて――
「え、どれだけ来るの?流石にウツロちゃん怖くなってきたんだけど」
リンゼイもちょっと引いていた。楓からもえぇ……みたいな気配を感じなくもない。
『おやくにたちますー』『たたずともたったふりはしますー』『かもすぞー』『それちがうやつ』『やめろー』『ちょさくけんてきなもんだいがー』
――大丈夫だろうか。
「大丈夫大丈夫、これでも優秀なんですよー」
ささ、リンゼイさんの回復に向かってくださいねーと古霊さん達を追いやると、維月は槌を構えた。
『わー』『やーるぞー』『てんとうむしー』『ちょさくけんー』
向こうで原理不明の寄って集っての修理修復再稼働が行われているが、リンゼイはただただ成すすべなく大人しく回復されている。
「元気になったら共闘宜しくです」
サムズアップ。
「古霊さん達もそっち終わったらあっちの目隠れイケメンに群がってくださいね」
『あいあいさー』『わかったぞー』
「まってまって、私を置いてかないでくれないかなあ、私も戦えるからさ」
若干置いてけぼりだったウツロが急いで隣に並べば、楓の空気がガラッと変わる。
「一太刀分くらいは隙、作れるよ」
「おお、それは頼もしい!」
「刀で能力を斬るっていうんなら、空振ってる時なら彼女の能力を当てられないかな、ってね」
「ふんふん、じゃーボクの古霊さん達もお手伝いできそうですね!」
二人で頷きあう。
「リンゼイも、頼んだよ」
に、とウツロは笑った。同じようにリンゼイも笑う。
「準備は終わった様だな」
「ささ、かかってくるですよ!」
くい、と維月が人指し指を曲げて挑発をする。
瞬間、楓が地を蹴った。
砂地だというのに、ものすごいスピードで迫りくる。
大きく踏み込んで、逆袈裟で斬ろうと刀を振るおうとする。維月が槌を持ち直したその時、ウツロの口が動いた。
「――■■■■、|々《■■■■》」
聞き取れない言語。
|DOMINATOR《ドミネーター》:漆仟佰伍式。
真っ直ぐ向かってきた楓には避けるには難しい軌道で、結界が包囲する。
「さあ、落ちな」
ウツロが告げれば、腕ごとガクリと刀が落ちる。
「な……なんだ、動かん」
「だって私が下を指定したからね」
びっくりでしょ。ダブルピース。
「なんと!!すごいですよ!!ってことで古霊さん達もゴーゴーゴー!」
維月が指を差す。それを合図にわーっとそれぞれ声をあげて突進をかけていく。
「好き勝手やってくれちゃいましたね!泥棒も強盗もいけない事だってママに教わらなかったのでしょうか?」
全くもー。ふんす、と怒った後、はい、どうぞ、と維月がリンゼイに向かって古霊さんに押し合い圧し合いにされている楓を見せるように両手を向ける。
「お仕置きです!やっちゃってください!」
「え、ええ。わかったわ」
「コレまでの怒りを込めてやっちゃってよ、ね」
ウツロも同じようにどうぞ、としていた。
リンゼイは目を瞑って、前に手を翳す。
自殺衝動が楓を襲う。動きは制限されている為、避けようもない。
「が、ああ……!貴様ら……!」
楓が吠えたところで結末は変わらない。
「――ところであいつが自殺を強制されるなら、何になるかな?やっぱハラキリ?」
「じゃ、ちゃんと|かかった《・・・・》みたいですし、見てみますか!」
おーい、古霊さん達、お仕事おわりですー!
維月が声をかければ、古霊さん達はわーっと再びなんともいえない鳴き声をあげながら、どこかへ消えていった。

その後は、想像におまかせします。
楓くんへの情けですよ。ふふ。――ね?
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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