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探し物は捜査資料!? うっかり異能捜査官の厄災日和
ゾディアック・ミラー
これは2章構成の期間限定シナリオです。10/25(日)16時頃までに完結したシナリオの結果により、宿敵の運命が変わります。なお、期間中に宿敵主によって倒された場合、通常のルール通り宿敵は絶対死します。
「この度は、お集まりくださってありがとうございます。実は、少々やっかいな怪異の出現が予知されまして……」
レゾネ・未収 (Catalogue Raisonné・h13785)は、集合した√能力者を出迎え、実は、と説明を切り出した。
「怪異『荒魂ノ辻』、という名を御存じでしょうか。『見た者に厄災をもたらす能力」をもっており、今回は荒魂ノ辻自身でさえも認識していない災厄』が捕捉された形となります」
その災厄とは、地を揺るがす強烈な局所地震。
範囲は限定的だが、アスファルトが割れ、一部の地層が露出するほどの大災害だ。
「今回の厄災は、とある|警視庁異能捜査官《カミガリ》が怪異『荒魂ノ辻』を目撃したことがきっかけとなって発動します。ですので、皆さまには目撃者となる予定の警視庁異能捜査官を保護していただき、厄災の影響をできるだけ小さく抑えてほしいのですが……」
そこで、レゾネは嘆息した。
「この警視庁異能捜査官、少々トラブルメーカーのようで……怪異『荒魂ノ辻』と遭遇する直前、捜査資料を落としたり、どこかに置き忘れたりといったミスをしでかしています。既に本人も気づいており、慌てて無くしたものを捜索中です。かなりパニックになっているようで、まともにこちらの話を聞いてくれる状況ではありません」
……既に日の暮れた街角で、警視庁異能捜査官の制服を着た女性が悲鳴をあげている。
「いーやー!? なんでなんでなんでどっこにもないのォ!? 捜査資料をなくしたなんて言ったら、今度こそクビにされちゃう!! やだやだ、どこどこどこォ——!? ない、ない、ない!! どっこにもなーい!!!」
レゾネは神妙な顔で、厄災に巻き込まれる予定の警視庁異能捜査官の名前を『|椛島《かばしま》』、年齢は二十歳、性別は女性だと告げた。性格は忘れっぽく、そそっかしくて、考えるより先に体が動くタイプ。
「……皆さんにはいくつか選択肢があります。まず、最初から『椛島』は放っておくという手です。厄災をもたらす強力な怪異と戦うのに目撃者は足手まといです。彼女も警視庁異能捜査官ではありますが、怪異『荒魂ノ辻』相手の戦力に数えられるほどの能力はない。いっそのこと、放置しておくというのも悪くはありません。最悪でも警視庁異能捜査官のはしくれ、死にはしないでしょうし」
もしくは、こういう手もある。
「彼女の探し物を手伝い、こちらに協力してもらう方法もあります。相手はとにかく、なくした捜査資料を探したい。それらが無事に戻れば、皆さまの話を聞き入れる余地も生まれるでしょう。厄災は彼女と怪異『荒魂ノ辻』が遭遇した地点で発動する。ならば、できるだけ人や建物の少ない場所に彼女を連れて行けば、厄災である局所地震の被害は最小限に留められる」
もっとも、とレゾネは目を伏せる。
「彼女がなくした捜査資料、全部で8点もあります。まず、紙の書類が5枚。そして、封筒に入った証拠品の写真、関係者の連絡先が入った通信端末、捜査メモが書かれた警察手帳。時間の猶予もあまりありませんし、ひとりではとても探しきれません。全てを見つけるには、よほど効率よく探すか、手分けが必要です。こんなの、見つかる方が奇跡です」
もし、なくしものを探している途中で怪異『荒魂ノ辻』と遭遇してしまったら最悪の展開が待ち受けている。ならば『椛島』には構わず、安全策を取るか? あるいは『椛島』の身柄を強制的に拘束するという手もなくはないが……そうなると彼女は全力で抵抗するだろう。無傷で捕らえられる保証はない。
「どのような手段を選ぶのかは皆さま次第です。最終的には怪異『荒魂ノ辻』さえ討伐できればいいのですから。それだけはどうかお忘れなく。皆さまの無事の帰還を、心よりお祈り申し上げます」
これまでのお話
マスターより
OP公開後から常時受付中。
プレイングはダイスとプレイングボーナスによって判定され、400文字程度のリプレイとして執筆されます(連撃ごとにリプレイ文字数は400字ずつ増えます)。
成功条件:怪異『荒魂ノ辻』の討伐。
警視庁異能捜査官『椛島』の生死や街の損害は問われません。特に全ての探し物を見つけるのは難しいので、これらの条件の達成を目指す場合、ただ敵を討伐するよりも難易度が上がります。
また、1章の結果によって2章の状況が変化します。断章の内容を確認してからプレイングをお送りください。
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第1章 冒険 『廻集儀式』
POW
集める
SPD
廻る
WIZ
熟考する
√汎神解剖機関 普通7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
久世・直哉アドリブ歓迎
捜査資料の紛失…|警視庁異能捜査官《カミガリ》でなくてもしていいものではないのだが…
本人は混乱してるようだし声を掛けて落ち着かせるのが先だな。警察手帳を提示しておなじカミガリである事を伝えれ捜査資料の捜索の協力を申し出よう。
…逆に緊張させてしまう可能性はあるが同僚であれば多少の安心にはなるだろう。
…星詠みの話では資料を探すのはかなり困難なようだがやれるだけはやってはみる。
椛島の行った場所を再度訪れると言うのも方法の一つだ。ただ、俺としては椛島を守る事を意識したい。資料捜索よりも椛島の身柄の安全を守る。
人命は出来るだけ優先したいしな。
秋は陽が落ちるのが早い。
長い影法師を連れた久世・直哉 (【sugar-coating】・h13159)が現場を訪れた時も椛島は「ふえぇぇえん」と泣きながら街中をさまよっていた。
「……君、大丈夫か? やけに慌てているようだが」
「え? あなたは——!?」
直哉の差し出す警察手帳に驚き、自分のものを見せようとしてないことに気づいた椛島は見る間に真っ青になった。
「わ、わたわたわたし、警察手帳までなくしてるー!?」
「落ち着くんだ。事情は承知している。同じ|同僚《カミガリ》として、捜査に協力しよう。突然の申し出で驚かせてしまうかもしれないが……」
「ほ、ほんとうですか!?」
椛島は、ぱっと笑顔になって敬礼した。
「ありがとうございます! 心より感謝します!」
「さっそくだが、捜査資料をなくした場所に心当たりは?」
「確か、聞き込みをしていて……」
「うん、それで?」
直哉は頷き、椛島の隣を歩いた。粗忽者なのは間違いないが、裏表や悪気がないのは救いだ。一生懸命に説明する姿は素直に守ってやりたいと思える。
やけに夜の闇が不気味に見えるのはこれから起こる厄災の兆しだろうか? 椛島と共になくした捜査資料を探しながら直哉は周囲に気を配り、無意識のうちに息をひそめた。既に結ばれてしまった縁を断ち切ることができないのならせめて人命だけは優先しなければならない。
🔵🔵🔴
成功
柊・七瀬随分と慌てていらっしゃいます。
大切なものをなくされたご様子。
私でよければお手伝いをさせて頂きます。
困った時はお互い様、とも申しますものね。
このことは他言も致しませんのでご安心ください。
「月兎」を発動。
失せ物探しが得意な兎さん達、このお姉さんを助けてあげてね。
さ、私達も探しましょう。
手は増えました、あの子達は、失くしものを探すのが得意なんです。
だから落ち着いて、心当たりを思い出して頂けませんか?
思い出したなら、兎さん達と共有し、そこを集中的に探します。
リラックスして貰うように、邪魔にならない世間話のようなものも交えて。
大丈夫です。みんなで探しているのですから、きっと見つかります。
頑張りましょう。
柊・七瀬(鎮魂歌・h07075)が椛島と合流したとき、彼女は探し物に気を取られて電柱に顔をぶつけたところだった。七瀬は椛島に「大丈夫ですか?」と尋ねる。
「は、はひ……!」
「慌てなくても大丈夫ですよ。困った時はお互い様、ですものね?」
「あ、ありがとうございます」
七瀬は小首を傾げ、静かに微笑んだ。
見たものの心が鎮まるようなそれだった。
「もちろん、このことは私の胸の内に秘めておきます。ご心配なく。さ、出ておいで兎さん達。このお姉さんを助けてあげてね」
「わぁ……!」
夜の街を探し回る月兎は、戦闘能力をもたない代わりに【追跡】と【探し物】の技能を活用して椛島が落とした捜査資料を探し始めた。
人間では探しにくい隙間や狭い場所も兎なら問題ないし、鼻も利く。
「さ、私達も探しましょう」
「でも、どうやって……」
「心当たりは思い出せますか?」
「えっと……あ、あの喫茶店!」
七瀬は頷き、「いってみましょう」と促した。
「大丈夫です。みんなで探しているのですから、きっと見つかります」
「は、はい!」
ふたりは世間話をしながら喫茶店を訪れ、マスターが預かってくれていた捜査資料のひとつを見つける。外に出ると月兎のうちの1体が戻ってきていた。
どうやら、戦果は上々のようだった。
🔵🔵🔵
大成功
開口・味味「通りすがりの探偵です。なにかお困りですか?」
「失せ物探しなら、探偵にお任せを」
探偵事務所の名刺を出しながら挨拶。
信用してくれるような立ち振舞を心がけ、落ち着いてくれるように促しましょう。
話をゆっくり聞きながら、椛島さんの来た道を戻って捜査資料を探します。
椛島さんをサポートしつつ、身の安全にも配慮しましょう。
何かの拍子に思いもよらぬ場所まで飛んでいってしまっているかもしれません。
頭数が必要ですね。
並行して√能力でクダギツネ達を召喚。
占術で失くした書類を探させます。
クダギツネには索敵能力と攻撃能力もあるので、万一『荒魂ノ辻』が近付いてきても対処はできるはず。
警戒と探索を同時に進めましょうか。
「通りすがりの探偵です。なにかお困りですか?」
開口・味味(『舌先探偵』・h02588)は一枚の名刺を差し出した。探偵事務所と書いてある。受け取った椛島が小首を傾げた。
「舌先探偵、さん……?」
「ええ。失せ物探しなら、探偵にお任せを」
椛島が食いついた。
「失せ物! なんでもいいんですか? 大事な捜査資料でも……っとと」
「大丈夫、守秘義務は守ります」
味味は彼女を安心させるように微笑み、周囲に気を配る。いまのところは怪異の気配まだ感じられない。いまのうちにできるだけのことはやっておきたい。
方法としては、足と数で稼ぐ、だ。
「クダギツネよ、出ていらっしゃい」
慇懃な呼びかけに応じた憑き物があっという間に街中へ消えてゆくのを、椛島がぽかんと見送った。
「あれ、あなたの使い魔なんですか?」
「もちろんです。占術がね、得意なんですよ」
「占術……」
「はい、アヤカシ占術による索敵がね」
人知れず、夜の街を彷徨するクダギツネは占いの通りに西の方位を捜索した。排水溝の奥に何かが見える。別のクダギツネからも反応があった。
どうやら、戦果は上々のようである。
🔵🔵🔴
成功
シーネ・クガハラアドリブ、連携歓迎
あらら……まあ、どれだけ気を付けていても物を無くす時ってあるよね?
……その、無くしちゃダメな物な気はするけど荒魂ノ辻の所為かもしれないし……私も手伝うから落ち着いてほしいな?
困った時こそ探偵の出番という事で
『しかして謎を追い事件を語る鹿撃ち帽の狼探偵』を発動して狼さんに変身
匂いをたどって落とし物の在処を探ってみるね?
神秘の匂いだって追えるんだから椛島さんの匂い位、何とかなるよ
フギンやムニンも情報収集が得意だからね。彼らに匂いの先を空から探してもらえば時間短縮にもなるかな?
荒魂ノ辻の警戒もお願いね?気配を感じたらすぐに知らせて
失われていい命なんて有って良いはずないんだから
「大丈夫、落ち着いた?」
「はい、ありがとうございます」
シーネ・クガハラ(魑魅魍魎自在の夢幻泡影・h01340)は、よしよし、と椛島を励ました。
「どれだけ気を付けたって物を無くす時ってあるものね。それに、もしかしたら既に荒魂ノ辻の所為かもしれないし……狼探偵さん、力を貸してくれる?」
スケッチブックに描かれた狼探偵の姿にシーネが変身を遂げる。この姿なら、神秘の存在すらその匂いをかぎ分けることすら可能なのだ。
上空でフギンとムニンという名前の二羽のカラスが鳴いた。
空と地上から二手に分かれての捜索は順調に進んだ。シーナは微かに残る椛島の匂いを頼りに彼女が通った道をたどることで遺失物を見つけ出す。
(あとは、時間さえあれば……!)
その時、フギンが鳴いた。
「あれは?」
「荒魂ノ辻の気配を感じたって言ってる」
狼探偵の変身を解いたシーネは、すぐに戦闘態勢を取る。
「まだ、全部は見つかってないけど、仕方ないか」
「あの、何か私にできることはありませんか?」
椛島が勇気を出して言った。
「皆さん、私のために失くしものを探してくれました。だから今度は、私が皆さんのお役に立ちたいんです!」
🔵🔵🔴
成功
第2章 ボス戦 『荒魂ノ辻』
POW
地変
【大地を揺らす事】による牽制、【液状化現象】による捕縛、【土石流】による強撃の連続攻撃を与える。
【大地を揺らす事】による牽制、【液状化現象】による捕縛、【土石流】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD
天変
【暴風】による牽制、【竜巻】による捕縛、【落雷】による強撃の連続攻撃を与える。
【暴風】による牽制、【竜巻】による捕縛、【落雷】による強撃の連続攻撃を与える。
WIZ
水難
【間欠冷泉】による牽制、【渦潮】による捕縛、【大瀑布】による強撃の連続攻撃を与える。
【間欠冷泉】による牽制、【渦潮】による捕縛、【大瀑布】による強撃の連続攻撃を与える。
√能力者たちの尽力によって椛島が失くした捜査資料のうち、紙の書類2枚と証拠写真以外の5点が回収された。荒魂ノ辻との遭遇前にすべてを発見することはできなかったが、パニック状態にあった椛島を落ち着かせて信頼関係を結ぶことができた。
いまなら、椛島はこちらの話を聞いて、戦いに協力してくれるだろう。
「皆さん、私のために失くしものを探してくれました。だから今度は、私が皆さんのお役に立ちたいんです!」
椛島が叫んだ時、その足元がぐらぐらと揺れ始める。
「地震……!?」
地面が割れ、雷鳴轟く空に荒魂ノ辻が現れた。
虹色の龍の瞳は椛島だけを見ている。
否、彼女が犠牲になった時に得られるだろうインビジブルを視ているのだ、無意識に。もしもその魂を喰らわれてしまえば、荒魂ノ辻はすべての√能力を同時に使用することが可能になる。
喰らいたい、という本能的な衝動に突き動かされた荒魂ノ辻が、椛島に襲いかかる——!!