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蔵書庫No.◾️◾️ 人間災厄『渡り鳥』

#√汎神解剖機関 #ノベル #人間災厄「トラペゾヘドロン」

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── |蔵書庫《ライブラリ》データ
No.◾️◾️ 人間災厄『渡り鳥』記録レポート

◆Name──『アレスター・ペクスパンテーラ』
 本名『◾️◾️・◾️◾️』。能力覚醒時における欠落の影響により、戸籍及び全ての記名から読取不能。収容時、突如起こった能力の覚醒と共に両親との断絶が発生し、極度の混乱が見られた。人間関係・帰属場所の喪失からくる不安定状態解消の為、偽の戸籍と|警視庁異能捜査官《カミガリ》の末席を用意し、『帰巣場所』として定義させる。警察手帳への記載の際、便宜的に上記を命名。名付けにおける引用・参考元は『警察関係者の母親』『◾️◾️≒ 捕らえる者』『群れる豹』

◆Class──人間災厄『渡り鳥』
容姿:人型・若年男性・背に白いハト翼
 災厄化時に翼を取得。飛行可能な為、監視時には注意されたし。能力は「他者の思念へ波動の様に訴えかけ、共感力訴求力を以って、周囲の認識・認知を歪める」。他者の記憶上より存在を消す、或いは認知不可能なレベルに興味を喪失させる──「他処へと渡らせる」事が可能。現状意図しない能力の濫用による「周囲を終焉へと向かわせる力」の発動、及び未熟な能力行使による暴発や波及の危険性有。場合によってはアレスター自身が鳥堕ちを起こし、「予測不能地点へ|飛び立つ《ロストする》」可能性もある為、監視には複数及び多角的な視点が必要。尚、鳥堕ち時は白いハトの姿になる事が確認されている。
 人の縁を絶つ可能性、鳥の姿を併せ持つ2点から災厄名を『渡り鳥』と呼称。逃亡失踪の容易性、また被害の性質と範囲から、政府よりGPS付スマホの貸与及び強制的な携帯、体内GPSによる居場所の常時監視が義務付けられている。現状アレスター本人は政府機関の対応及び収容に対しては、自身の保護の為ならばと肯定的態度を取っている。

◆Related persons──『父親』『母親』
 どちらも存命。然し『渡り鳥』の力により、定義的には現在全くの他人となっている。両名の記憶上からも『◾️◾️・◾️◾️』の存在は完全にロストしている模様。元父親はさる最大宗教の教徒の外国人、元母親は警察関係者との情報、及び1件の映像データのみ現存。映像データの視聴自体は可能だが、欠落からくる認知操作により映像内容の記憶保全は現状不可能である。

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……ザザッ

『ほら、見て。寝ちゃったの。』
『──、…──!』
『ふふっ、可愛いわよね。やっぱりこうして見ると、あなた似かしら。』
『──?──…─、──!』
『そう?ならどっちものいいとこ取り、ってことね。』
『─、──……、──。──、…──?』
『あら、私仕事は辞めないわよ?心配は嬉しいけど、この子が産まれたんだからいっそう世の中を安心出来る場所にしなくちゃだもの。』
『……。…──、────。』
『大丈夫よ、無茶はしない。必ずあなたと、この子の元に帰ってくるわ。何があってもね。ふたりのいる場所こそが、私にとっての帰るべき巣だから』

『ねぇ、私たちの可愛い小鳥。』

『愛しい愛しい、──◾️◾️。』

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尚、上記は現時点での情報である。今後新たな発見、及び変更が見られた際には手順に沿って改訂版を提出されたし。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​ 成功

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